太平洋フェリーとは（会社・フェリーの特徴）

1. 設備充実の大型フェリー

   太平洋フェリーは1982年に設立された海運事業を展開する会社で、前身は太平洋沿海フェリー。1971年から名古屋から仙台までの航路を運航しています。いしかり、きそ、きたかみの3隻の大型フェリーを保有。太平洋フェリーは館内設備が充実していることが特徴です。快適な旅を実現するために、楽しい時間を過ごすためのさまざまなイベントを企画。近年は、従来の航路に加えてクルージングも行っています。

2. 1330キロメートルを結ぶ定期航路

   名古屋から仙台を経由し、苫小牧までの全長1330キロメートルに及ぶ航路を運航しています。苫小牧と仙台の間は毎日、仙台から名古屋の間は隔日で運航。所要時間は苫小牧から名古屋までは約40時間、苫小牧から仙台は約15時間、仙台から名古屋までは約21時間をそれぞれ要します。午後に出発して翌日の午前中に着くので、食事をとったりお風呂に入ったり、ゆったりした時間を船内で過ごせます。また、不定期に伊勢湾や仙台湾でクルーズを実施中。

3. 車いすを利用する方も過ごしやすい船内

   太平洋フェリーは車いすを利用する方にとって不便のないよう、設備に配慮しています。バリアフリー対応客室は移動がしやすいようにベッドなどが配置されているほか、室内で回転できるトイレを完備。段差をできるかぎりフラットにし、室内の所々に手摺りが付けられています。船内の廊下も車いすで通りやすいよう広さのある設計。さらに苫小牧港では船の乗り降りの際に移動がスムーズになるよう、バリアフリー対応の人道橋が完成しました。

4. フェリー・オブ・ザ・イヤー連続受賞

   太平洋フェリーは、船旅専門誌クルーズが選考するクルーズシップオブザイヤーのフェリー部門を1992年から2021年にかけて29年連続で受賞。クルーズシップオブザイヤーは日本で製造された船のうち、芸術面や社会面などで優れている船を表彰する賞です。船旅専門誌には太平洋フェリーの3隻のフェリーのうちいしかりに対して、船内がきれいで個室の使い勝手が良いというコメントが寄せられています。

5. エンターテイメント満載

   乗船している時間を楽しく過ごせるサービスが満載。3隻のフェリーすべてにラウンジがあり、楽器の生演奏やショーが毎晩開催されています。シアタールームやカラオケもあるので、気分に合わせて過ごす場所を選べるのもポイント。船上ならではの特別な体験ができそうですね。出発地の違う太平洋フェリー2隻が、航路途中で出会う光景を楽しみにしている乗客も多いそう。大型フェリーがすれ違う様子は圧巻です。天気の良い日には、甲板デッキから一面の星空を眺められることも。