歴代のスペイン国王が住んでいたマドリード王宮。現在は人が住んでおらず、公式行事などで使用されています。ヨーロッパ最大級の床面積を誇り、内部の豪華な装飾は見ごたえ抜群です。 マドリード王宮の特徴の1つは、ベルサイユ宮殿をモデルにした「玉座の間」。天井の高い開放的な空間は写真撮影スポットとしても人気です。 その他には、王室武器庫などがあり、ヨーロッパ最大級のコレクションを誇る保存状態の良い武器や甲冑の数々は圧巻です。 王宮の近くでは緑に囲まれたカンポ・デル・モロ庭園が広がり、クジャクを間近に見ることができます。

マドリード3大美術館の1つ、プラド美術館。世界屈指の美術館として知られており、歴代スペイン王室が収集した美術品やヨーロッパ絵画など、およそ8,600点もの作品を所蔵しています。 その中でも特に、ベラスケス、エル・グレコ、ゴヤ、フランドル派など、偉大な画家の作品が目白押しです。 見どころの一つは、ディエゴ・ベラスケス作の「ラス・メニーナス」です。プラド美術館の代表作であり、現実と印象派的な美しさが融合された作品です。 その他、ヒエロニムス・ボス作の「歓楽の園」も必見です。ヨーロッパ美術史において重要な三連祭壇画であり、人間の欲望、罪、苦悩を表現しています。 アート好きの方は見逃せない作品が多く集まるプラド美術館に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか？

マドリード旧市街地の中心部にあり、地元の人や観光客で賑わう、マヨール広場。17世紀に建設されたこの広場は、かつては市場や闘牛場として利用されていましたが、現在はショップやカフェが並び、観光客だけでなく、マドリード市民の憩いの場として親しまれています。 広場の中央にはフェリペ3世の騎馬像が立ち、歴史を感じさせます。また、マヨール広場は様々なイベントが開催される場所としても知られています。12月にはクリスマスマーケットが開かれ、イルミネーションが輝き、特別な雰囲気を味わえます。 マドリードを訪れる際は、ぜひマヨール広場に足を運んで、歴史と活気に満ちた空間を体験してみてください。

プエルタ・デル・ソルは、マヨール広場と並び、マドリードを代表する広場の一つです。「太陽の門」を意味するこの名前は、かつてマドリードを囲む城壁の門だった歴史を物語っています。 毎年大晦日、世界各国のテレビで中継されるカウントダウンの会場としても有名です。毎年、多くの人々が集まり、旧郵便局の有名な時計台の鐘の音とともに新年を祝います。 また、旧郵便局の前にはスペインの国道の起点となる「0キロ元標」があります。マドリードから放射線状に延びる国道の起点を示しており、スペイン全土への旅の出発点のような感覚を与えてくれます。 さらに、プエルタ・デル・ソルのシンボルともいえるのが、クマとマドロニョ（イチゴノキドリード市の紋章にも描かれており、市民からも愛され、待ち合わせによく使われる場所となっています。

マドリードの美術館通りに立ち並び、20世紀のスペイン近代現代美術を代表する美術館です。パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロなど、スペインを代表する芸術家の作品が数多く展示されています。 かつて病院だった建物を改修して造られ、その広々とした空間で、現代アートをより深く鑑賞することができます。 なかでも、パブロ・ピカソの傑作『ゲルニカ』は必見です。スペイン内戦の悲惨さを描いたこの巨大な絵画は、見る者の心を揺さぶります。 美術館内には、カフェやレストランもあり、芸術鑑賞の合間に休憩することも可能です。また、美術館周辺には、美しい庭園や彫刻があり、散策を楽しむこともできます。ぜひ一度訪れて、20世紀のスペイン美術の世界に浸ってみてください。

19世紀後半から建設が始まり、110年の歳月をかけて1993年に完成した比較的新しい大聖堂です。王宮のすぐ近くに位置し、2004年にはスペイン国王の結婚式が執り行われたことでも有名です。 ネオクラシック様式（新古典様式）を基調とした荘厳な外観とは裏腹に、内部は現代的な要素も取り入れたユニークな空間が広がっています。ステンドグラスや彫刻など、細部にまでこだわりが感じられ、訪れる人を魅了します。 地下には、アルムデナ聖母を祀るネオロマネスク様式の地下聖堂があり、静寂な空間で祈りを捧げることができます。 大聖堂の展望台からは、マドリード王宮やマヨール広場などの市内の主要な観光スポットを一望できます。