カムチャツカへのアクセス:ウラジオストクまたはハバロフスク、ユジノサハリンスクでの乗り継ぎが一般的。夏季には成田からチャーター便が運航されることも。モスクワとの直行便もあり、世界でも屈指の長さを誇る国内線としても知られています。
【5分でわかる】2023年8月よりモスクワなどロシア全域で電子ビザがスタート!
2023年8月1日よりモスクワを含むロシア全域で電子ビザ制度がスタートしました。そして、プーチン大統領が署名した法の電子ビザの対象には日本も含まれています。
今までのロシアの複雑なビザ制度から解放され、気軽にロシアを訪れることが可能になりました。ロシアでは2017年8月8日にウラジオストクで電子ビザ制度が試験的にスタートしましたが、これが好評を博し、極東ロシアの主要都市やカリーニングラードやサンクトペテルブルクを含むレニングラード州でもスタートしました。
モスクワやノヴォシビルスクなどのその他の都市はまだでしたが、ついに首都モスクワを含むロシア全域で電子ビザが導入。複雑怪奇だったロシアの観光ビザ申請がすべてオンラインでOKになりました。
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※この記事で述べられているものは2023年12月現在の情報です。新型コロナウイルスの影響により変更になる場合があります。
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【5分でわかる】2023年8月よりモスクワなどロシア全域で電子ビザがスタート!
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新しい電子ビザは地域制限なし。期間も16日間に延長
今回導入される新しい電子ビザでは今までの電子ビザのように同一連邦構成主体(州や地方、自治区、共和国)である必要はなく、地域の制限がありません。つまり、ウラジオストクから入国し、シベリア鉄道に乗ってモスクワを目指してもOKです。有効期間も8日間から16日間(初日を1日目としてカウントし、16日目の23:59まで。申請してから60日間の間のうち1回のみ16日間)に延長されます。
また、出入国できるポイントは限られますが、電子ビザ対応の空港や港ならばどこからでも出入国できます。
▼対応出入国ポイントは、こちら
今までモスクワ乗り継ぎでは通過ビザなどを所持していない場合、空港の外から出ることができませんでしたが、事前に電子ビザを申請しておくことでモスクワの観光も楽しめます。
ロシアの電子ビザならばロシア大使館、総領事館に行かずにオンラインでOK
ウラジオストクやハバロフスクやサンクトペテルブルクなどロシアの一部地域では電子ビザ制度が導入済みです。4日前までにロシア外務省の専用サイトで顔写真を添付し、氏名やメールアドレス、パスポート番号、アンケートなどの必要項目を記入すればEメールで電子ビザ(入国許可書)が送られてくる仕組みになっています。
あとは電子ビザをプリントアウトするかスマホ等でロシアの空港や港で入国審査官に見せればOKです。
ただし、手数料50米ドルがかかる(6歳未満は無料)
新しい電子ビザを申請する場合、50米ドルの手数料がかかります。ただし6歳未満の子どもに関しては手数料が免除されます。
ウラジオストクなどの電子ビザでは無料でしたが、イタズラ申請防止と観光資源の整備、連邦構成主体間の格差是正などのために電子ビザが有料化されます。性格的にはアメリカのESTAなどに近くなりますね。
今までのロシアの観光ビザはわかりにくかった
電子ビザが導入される以前はロシアへの入国はかなりハードルが高いものでした。
正規の方法でロシアに観光目的で訪れるにはパスポートとバウチャー(旅行会社が発行した宿泊先などが明記された旅行受け入れ確認書のコピー)などの必要書類を持って、東京のロシア大使館や、札幌や新潟、大阪のロシア総領事館に訪問する必要がありました。
必要書類というのが非常にわかりづらく、ロシア旅行の1番のネックといっても過言ではありません。ビザの発行には通常2週間を要し(追加料金を払えば急ぎの発行も可能)、滞在先もあらかじめ決まっているため、個人での気ままな旅は旅慣れていないと、ほぼ不可能。代行する業者もいましたが、その手数料も高額でした。
これがロシア旅行の1つの敬遠要因となっていました。
電子ビザでおすすめの旅1!「オケアン号」でウラジオストク⇔ハバロフスクの旅
日本から2時間半で行けるヨーロッパとしてJAL、ANA便も就航したウラジオストク。2020年度注目の行き先として注目を浴びていただけに新型コロナ禍では大きな打撃を受けました。
シベリア鉄道を使えば日本から近い2都市をコンパクトにめぐれます。 101列車が昼間、ウラジオストクとハバロフスク、102列車がハバロフスクとウラジオストクを結んでいますが、時間を有効に使いたいなら夜行列車「オケアン号」がおすすめです。ウラジオストクを夜に発車し、明朝ハバロフスクに到着します。
のんびりしたいのならウラジオストクよりもハバロフスクがおすすめ。ウラジオストクほど観光地はありませんが、アムール川沿いを散策することや船に乗ってアムール川のクルーズがおすすめです。
電子ビザでおすすめの旅2!カムチャツカ(カムチャッカ)の火山群に感動!
日本がすっぽり入ってしまう大きさのカムチャツカ(カムチャッカとも)半島には富士山のような山がたくさん存在します。最高峰のクリチェフスカヤ山は標高4835mで富士山よりも高いです。
カムチャツカ地方の州都、ペトロパブロフスク・カムチャツキーに大半の人が居住しています。その大きさゆえに遠方への移動にはヘリコプターを用います。手つかずの自然が残る最後の楽園として、近年観光客が増加しています。ビストラヤ川で釣りをしたり、川下り、さらにはパラトゥンカ温泉郷で温泉を楽しむのもいいでしょう。
カムチャツカのサーモンも美味。イクラも新鮮なものがたくさんとれますよ。
なお、個人で行くとなるとなかなか大変なので、現地のガイドを雇われた方がいいでしょう。
電子ビザでおすすめの旅3!バイカル湖と仏教の町ウラン・ウデ
シベリアの真珠と呼ばれる「バイカル湖」やそのほとりの町リストヴャンカは一見の価値ありですよ。付近のイルクーツクはシベリアのパリといわれている美しい街並みが特徴。
また、バイカル湖の南東にある都市、ウラン・ウデはロシアでも仏教の信仰が盛んな地域。ロシア仏教の中心寺院である「イヴォルギンスキー・ダツァン」には多くの熱心な信徒が集います。
このあたりに住んでいる「ブリヤート人」はモンゴロイドで日本人と顔立ちがそっくり。日本人のルーツの1つだという説も。
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電子ビザでおすすめの旅4!赤い矢号とサプサン号でモスクワ⇔サンクトペテルブルクの2大都市を愉しむ
「サプサン」と「赤い矢」は、どちらも首都モスクワと第2の都市サンクトペテルブルクを結ぶ列車ですが、「サプサン」は「はやぶさ」を意味し、高速運転されるロシア版新幹線。一方、「赤い矢」は豪華寝台列車と、目的に合わせて選べるのが特徴です。
サンクトペテルブルクには有名なエルミタージュ美術館があり、規模が大きいので1日では見ることができません。その他にも小説「罪と罰」の舞台となった町としても知られています。
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電子ビザでおすすめの旅5!乗り継ぎの合間にモスクワ「赤の広場」周辺の観光!
せっかくモスクワに来たのならば、赤の広場を見ていきたいですよね。各空港からの赤の広場への行き方をご紹介します。
モスクワのJALとアエロフロートが発着するシェレメーチェヴォ国際空港からはアエロエクスプレスに乗り、ベラルースキー駅で地下鉄に乗り換えてテアトラルナヤ駅下車。1時間半で赤の広場に到着します。
ANAが発着するドモジェドボ空港からはやはりアエロエクスプレスでパヴェレツスキー駅に向かい、地下鉄に乗り換えます。赤の広場があるテアトラルナヤ駅までの所要時間は1時間40分程度。
モスクワ市内は渋滞が激しいのでタクシーの利用は余裕を見ておきましょう。
10時間以上(慣れているなら6時間でも程度でも可)乗り継ぎ時間があるのならトランジット観光もいいですよ。
行きやすくなったロシアにコロナ禍が収まったらぜひ!
日本の隣の国にして、世界一広い国、ロシア。世界三大宗教がすべてそろい、民族も多種多様。今までは行くのが大変でしたが、電子ビザのおかげで簡単になりました。ただ、現在の世界状況で行くのは困難な状況ですが、いつかは行きたいですよね。