岩手に行くならここ! おすすめ観光スポット70選

岩手に行くならここ! おすすめ観光スポット70選

三陸海岸を望む岩手県は盛岡市や世界遺産に指定された平泉市を中心に、たくさんの観光スポットに溢れています! GWまでは各所に桜が咲いていたり、冬には東北の地を活かした雪まつりが行われたりと、オールシーズン訪れることができます。

たくさん観光スポットを知りたい、子供と一緒にいきたい方におすすめする、岩手県の観光スポットを一挙に70か所紹介します!また事前に岩手県の格安レンタカーを予約 しておき、現地に到着してからの移動手段を確保しておきましょう。これで旅の予習は万全です!

目次

岩手に行くならここ! おすすめ観光スポット70選

目次を閉じる

1. 中尊寺金色堂

中尊寺金色堂

世界遺産に登録され、岩手県に建てられた国宝第1号の中尊寺。最大の見どころは金色堂。中へ入ると「金色堂」の名の通り、金箔が貼られた黄金色の内部が目に飛び込んできます。床、扉や壁のどこを見ても金! 内部は写真撮影禁止なので、平安時代から受け継がれている美を焼きつけておきましょう。

約3000点もの国宝や重要文化財が中尊寺には保管されていますが、ここ金色堂には藤原氏3代のミイラが納められており厳かな空間。この中尊寺では年間を通して行事が行われているので、その時期に観光で訪れるのもオススメです。

2. 毛越寺

毛越寺 本堂

岩手の平泉観光で外せないのが、中尊寺金色堂とともに世界遺産である毛越寺(もうつうじ)。特別史跡であり、庭園の毛越寺庭園は特別名勝にも指定されています。

それだけに、中心に大きな池がある庭園に一歩踏み入ると感動の景色が待っている岩手県の観光地。極楽浄土を模したと言われる庭園での観光は、非日常的な時間をゆったり過ごせることでしょう。

紅葉の毛越寺 庭園

新緑や紅葉の時期はもちろん、あやめが開花する時期に開催される岩手の「あやめまつり」もオススメ。約3万株の紫や白のお花と庭園の緑のコントラストは見ごたえがあります。

3. 北山崎展望台

北山崎展望台

岩手県の三陸海岸のなかでも一番の景勝地で、高さ約200mの岩山が続く北山崎を一望できる岩手の観光地。その景色は、日本交通公社の全国観光資源評価「自然資源・海岸の部」に認められた最高ランクの特A級!

展望台は高い位置にあり、ダイナミックな海岸線の景色に圧巻されるでしょう。波打ち際までは、736段ある階段で続いています。体力に自信のある方は、下からの迫力ある断崖絶壁の景色を観光がてら見てみてはいかがでしょうか。また、隣接するビジターセンターには休憩所があり、クラフト体験、岩手県の観光情報も調べられます。

4. 龍泉洞

龍泉洞

日本三大鍾乳洞である龍泉洞は、岩手観光を代表するスポット。7つある地底湖のうち、第3地底湖は透明度が高く、深さ98mあるとも言われています。ヒンヤリとする洞窟内は地底湖の吸い込まれるようなブルーの神秘的な空間。

ここ龍泉洞の水は地下水から充填工場に送られ、ナチュラルミネラルウォーターとして販売されています。飲むと3年長生きすると言われ、名水百選や世界最高品質賞も受賞。岩手の観光土産に、龍泉洞の水から作られたコーヒーやビールもあります。また向かいにある龍泉新洞科学館には、洞窟が出来るまでの様子が資料や模型で展示されているので子連れ観光にもオススメ!

5. 厳美渓

厳美渓

国の文化財の一つで名勝天然記念物に指定されている岩手県にある観光地である厳美渓(げんびけい)。全長約2kmに渡るエメラルドグリーンの水流が印象的な、ダイナミックな景色を見せてくれる渓谷で、岩手にきたら外せない観光スポット。GW頃までは桜、秋には紅葉と岩手の四季折々の姿が魅力。

ここに空飛ぶ団子があると知っていましたか?! これは、お茶屋さん「郭公屋(かっこうや)」が、対岸の休憩所でも団子を食べてもらえるようにと粋な販売サービス!やり方は簡単。ザルに料金を入れて板を叩いて合図すると、団子が入ったカゴがロープをつたって運ばれてきます。観光で訪れる子供だけでなく大人にも人気です。

6. 猊鼻渓

猊鼻渓

岩手観光のオススメスポットの一つで、日本百景にも入っている猊鼻渓(げいびけい)。ここを訪れる観光客の目的は、何といっても手漕ぎ舟での舟下りです。岩手県を流れる砂鉄川に沿って2km続く渓谷を、高さ約50mは超える高い壁に囲まれて下っていく景色は圧巻。

季節によって、舟上が茶席舟になったり、夏はビール片手に新緑、冬にはこたつ船でお鍋など、年間通して体験したい舟上でのイベントが盛りだくさん! 船頭さんとの楽しいおしゃべりや歌声も好評。また、パワースポットとして名物「運玉投げ」があり、舟下りの途中にある岩の穴に運玉が入れば、願い事が叶うかも?!

7. 志波城

志波城

今からおよそ1200年前の平安時代に建てられた岩手県にある志波城(しわじょう/しわのき)。現在、志波城跡は志波城古代公園として、復元整備され無料で入場できます。広大な敷地に当時に近い姿で復元されており、高さ約11mの大きな外郭南門は観光の見どころの一つ。

また城内には資料や映像が見れる展示室を見学したり、ご当地キャラクターになっている「しわまろクン」が当時の様子を説明してくれたりと、子供から大人まで楽しめる観光スポットです。毎年9月にはこの場所で岩手の志波城まつりが開催され、古代体験などができ多くの観光客で賑わいます。

8. 盛岡城跡公園

盛岡城跡公園

盛岡藩南部氏の居城であった盛岡城は、現在は盛岡城跡公園として観光にオススメのスポットです。岩手県を流れる北上川、雫石川、中津川を壕に利用したことが特徴。現在では当時の石垣や池が残っており間近で見ることができます。

また季節によって様々な植物が楽しめますが、特に桜の観光名所として有名。岩手県の「盛岡さくらまつり」が開催されたりと人気の観光花見スポットです。さらに周辺にはカフェが多くありますので、観光の途中に一休みすることも可能。そんな盛岡城跡公園へのアクセスは、盛岡駅から公園近くまでバスがでていますので、こちらを利用するのが便利ですよ。

9. 盛岡八幡宮

出典: 髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)

今から約300年以上も昔に建てられ、現在でも様々な伝統行事や祭りが行われている盛岡八幡宮。商業、衣食住などの生活の根源の神として、古くから多くの人に信仰されてきました。拝殿の正面にある扉は、24時間開いているためいつでも参拝できます。

また盛岡八幡宮で結婚式を挙げることができ、多くのカップルが利用しています。さらに、年間を通して様々な行事が行われていますよ。アクセスは岩手県JR盛岡駅からバスを利用すると便利。さらには無料駐車場もありますので、観光の際には車で行くのも便利ですね。

10. 浄土ヶ浜

浄土ヶ浜

岩手県宮古市にある人気のビーチスポット浄土ヶ浜。国の名勝地に指定されていて、ビーチから見える白い岩と緑の樹木のコントラストが印象的。白い砂浜にキレイな海水で夏にはたくさんの観光客や海水浴の人達で賑わいます。また観光遊覧船をはじめスワン型ボートや手漕ぎボートに乗り、美しい景色を堪能するのもオススメ。

観光遊覧船では近くに飛んでくるウミネコに餌をあげる体験も。また浄土浜マリンハウスから小型船に乗り、青の洞窟とも言われる八戸穴を巡ることもできます。観光中、天気によっては洞窟の中の透きとおるコバルトブルーの空間を見れるかも?!

11. 経蔵(経堂)

経蔵(経堂)

岩手県にある中尊寺といえば金色堂を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ここ経蔵は金色堂からすぐ奥の場所にある建物。金色堂の内部を観光した後だと、多少華やかさに欠けるかもしれませんが、立派な岩手の重要文化財の1つなのです。かつては経典などが収められている蔵でした。

観光で訪れるなら何といっても、おすすめは紅葉の時期!経蔵に真っ赤に染まった紅葉が色鮮やかく映えます。観光で金色堂を訪れた際には、ぜひ足を伸ばしてみましょう。

12. 白山神社神楽殿

白山神社神楽殿

岩手県にある中尊寺金色堂の近くにある真っ赤な鳥居。これをくぐると目の前に見えてくるのが能楽殿です。近世の能舞台としては東日本最古のものとされ、岩手県の重要文化財に指定。

今でも残っている、からぶき屋根の正方形の舞台と鏡板に描かれた立派な松の絵を観光することができ、岩手の歴史を感じられるでしょう。能楽殿よりさらに奥へ進むと白山神社があります。岩手観光で訪れるなら、紅葉の時期が特におすすめです。

13. 奇跡の一本松

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の太平洋沿岸地域。ここ岩手県に、奇跡の一本松と呼ばれる木があります。これは、日本百景にも指定されていた岩手県の高田松原に350年にわたり植えられていた7万本もの松の木から、震災時に唯一1本だけ津波に耐え抜いて残った木です。根が腐敗して倒れる危険がありましたが、保存できるよう補強作業されました。

「希望の松」とも呼ばれ、復興の象徴として元の場所に立っています。岩手観光で訪れる方も多く、電車でのアクセスだと行きづらい場所なので、レンタカーがオススメとされています。また夜間はライトアップされていますが、歩行通路は照明がないので、観光で訪れる際は懐中電灯をお忘れなく!

14. 金鶏山

金鶏山

金鶏山(きんけいさん)は岩手県平泉にある約100mほどの小高い山。頂上には奥州藤原氏によって造られた経塚があり、岩手の信仰の山とされていました。この町を守るため金の鶏を埋めたという伝説があり、由来にもなっています。実際には採掘しても金の鶏は見つからなかったものの、貴重な美術品などが採掘されました。

頂上に向かう途中、源義経妻子の墓があります。中尊寺と毛越寺の間くらいの場所にあり、山と言っても登りは少し急でも10分前後くらいで頂上へ辿りつくので、時間と体力に余裕がある方は観光の合間に登ってみるのもおすすめです。

15. たかむろ水光園

出典: なっちゃんパパ / PIXTA(ピクスタ)

岩手県遠野市に「くつろぎのオアシス」と呼ばれている広大な施設たかむろ水光園があります。ここは宿泊や釣り堀、遠野名物のジンギスカンが食べられたりと、自然に囲まれた庭園。宿泊施設の中でもオススメは、からぶき屋根の伝統的建築の一つ南部曲がり家での宿泊。普段なかなか見ることのない囲炉裏を囲むこともできます。

また春から秋にかけては子供たちに人気の釣り堀の営業をしていて、小川で魚釣りをしたあとその場で炭火焼にしてくれますよ。日帰り観光の方は大浴場やサウナで疲れをとったり、食事をしたりと一日のんびりと過ごせるでしょう。

16. 橋野高炉跡

橋野高炉跡

岩手にはいくつもの世界遺産の観光スポットがありますが、ここ橋野高炉跡もその一つ。1858年から翌年にかけて建設されたのち、南部藩が経営した遺跡です。日本の製鉄産業の発展を象徴するとても貴重な史跡。

またアメリカ金属協会からは「ヒストリカル・ランドマーク賞」を贈られました。岩手県の釜石観光総合案内所から出ているガイド付き観光バスツアーの見学もあるので、現地の観光で足がない! という方にはオススメです。

17. 小袖海女センター

小袖海女センター

NHKの朝ドラで大ヒットした「じぇじぇじぇ」で有名な『あまちゃん』の舞台、小袖海岸。ロケ地の小袖海女センターでは、ドラマ同様ウニを販売しています。東日本大震災で流されてしまいましたが、2015年に新たにオープン。観光案内所や海女さんを紹介するコーナー、岩手の産直をいただくこともできます。採れたての甘いウニだけではなく、イカ焼きや岩手の郷土料理のまめぶ汁などもありますよ。

またここでの観光の見どころは何といっても、海女さんの素潜り実演!夏の期間に海女フェスティバルが行われ、素潜りを見ることができます。観光で訪れた際には、受け継がれる海女さんの技をぜひ目の前で見てみてください!

18. 安俱里まほら岩手

安俱里まほら岩手

安俱里まほら岩手は、​JR盛岡駅から岩泉方面へ車で約45分の所にあるレジャー施設です。キャンプ場やバーベキュー場、釣り堀に山菜や原木きのこの収穫体験もできるので、おすすめ。

自然ガイドとトレッキングしたり、手漕ぎボート体験や木のスプーンづくり​体験など自然豊かな環境で様々な体験ができます。

まほら岩手『氷の世界』

また、本州一寒いと言われる薮川にあり、冬は氷の洞窟やイルミネーションなども楽しめる『氷の世界』も開催。氷上ヤカーリングをはじめ、スノーラフティングやスノーライダーなどアクティビティも楽しめます。ご家族やカップルでの旅行で、是非訪れてみてくださいね。

19. チャグチャグ馬コ

チャグチャグ馬コ

チャグチャグ馬コ(ちゃぐちゃぐうまっこ)とあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、岩手で200年以上も続いている伝統的なお祭りがあります。それぞれの家の農耕馬をドレスアップし、感謝を表す行事。色とりどりに着飾った馬に子供たちが乗って、滝沢から盛岡八幡宮までを行進。盛岡市内の中心部に近づくにつれ地元の人達や観光客で混み合い、商店街では動揺に合わせた踊りやパレードを見ることができます。

毎年6月の第2土曜日に開催されているので、岩手観光で近くに来た際には華やかに着飾った馬と、その上で子供達が手を振るパレードを見学してみてください。

20. 歴史公園 えさし藤原の郷

歴史公園 えさし藤原の郷

奥州にきたらオススメしたい岩手観光スポットが、歴史公園えさし藤原の郷。平安時代にタイムスリップしたかのような歴史体感テーマパークです。広い広い敷地内には、奥州藤原氏の政庁や金色堂などをはじめとする、120棟以上もの平安時代の建築物を再現。日本版ハリウッドともいえるほど数多くの大河ドラマをはじめ、映画のロケ地として使用されています。

女性は十二単、男性は束帯の着付体験や写真撮影をできる体験もあるので、少しだけ平安時代の貴族になってみてはいかがですか?! そのほかに園内では親子で体験できるトリックアートなどもあり、家族連れでの観光にもオススメです。

21. 藤原まつり

藤原まつり

藤原まつりは毎年岩手県平泉町で、GW中に行われる「春の藤原まつり」と、11月に行われる「秋の藤原まつり」があります。その中でも一番盛り上がるのが、春の藤原まつりの毎年3日目に開催される「源義経公東下り行列」。これは、源頼朝に追討され平泉に逃れてきたときに、奥州藤原氏に歓迎されたという故事を模した行事です。

総勢100名ほどの地元の名士たちによって再現されますが、毎年義経公の役を俳優やタレントが起用されるので、「今年は誰だろう?! 」と話題にも。沿道には十数万人もの見物客で賑わいます。それぞれ、桜と紅葉の時期に開催されるので観光で訪れた際にはぜひ、足を運んでみてください。

22. 安比高原

安比高原

規模、雪質ともに全国屈指のスキーリゾートとして名高い岩手県にある安比高原。冬以外のシーズンも、自然の中でさまざまな体験ができる滞在型リゾートとして人気の岩手県の観光スポットです。安比高原牧場では動物とのふれあいをはじめ、釣りやパークゴルフ、バームクーヘン作りなど親子連れにおすすめのアクティビティーが充実しています。

リゾート内には3つのホテルがあり、宿泊者のみ参加できる「星空散策」などの限定イベントや、朝には近くの森で森林浴なども楽しめますよ。トレイルコースや温泉などもあるので、世代問わず満足の休日を過ごせるはず。観光土産には牧場のフレッシュな牛乳を使った「安比高原牧場アイスクリーム」をお忘れなく!

23. 岩手山

岩手山

日本百名山にも指定されている岩手山は、八幡平、滝沢、雫石の3つの市町にまたがる、標高2,038mの名峰。岩手県のシンボルとして地元民に愛され、夏になると全国から多くの登山者や観光客が訪れます。ちなみに盛岡側から見る姿は「表富士」、八幡平や雫石からだと「裏富士」と呼ばれています。

岩手山SAからの観光はその雄姿を間近に見ることができますが、特に天気が良い日の美しさは格別! 東北自動車道を利用する場合は観光がてら、ぜひ立ち寄ってみてください。5度の噴火の歴史があり、裾野に広がる「焼走り溶岩流」は、噴火時に流れた溶岩が冷えて固まったもの。岩手の自然のパワーを感じる、岩手山観光のハイライトのひとつです。

24. 繋温泉

繋温泉

「盛岡の奥座敷」といわれる繋温泉は、御所湖に面した岩手の歴史ある温泉街。発見したのは源義家で、自分が入浴している間に愛馬を石に繋いでおいたことが名前の由来だそうです。アルカリ性の単純硫黄泉で、保湿成分を含むメタケイ酸も豊富な美肌の湯!さらに湖の北側にある繋温泉病院では、院内で湧く温泉をリハビリや療養に活用しています。

小岩井農場にも近いので、岩手観光のついでに日帰り入浴でリフレッシュするのもいいですね。NHK朝の連ドラの舞台にもなったホテル「愛真館」には18種類もの風呂があるので、温泉好きは観光がてらぜひ訪れてみてください!

25. 夏油温泉

夏油温泉

岩手県北上市の西側、焼石岳の山腹にある夏油温泉。冬季は豪雪により通行止めになるので、毎年5~11月頃の夏場しか営業していないという山間の秘湯です。宿泊施設は「元湯夏油」「夏油温泉観光ホテル」「昭和館」の3軒のみで、夏油川の両側には共同の露天風呂が点在。100%源泉掛け流しで熱めのお湯と、昭和の香り漂うノスタルジックな雰囲気の街並み観光を楽しめます。

そしてユニークなのが、宿泊者が自炊をするという風習を守っているところ。長期滞在者の多い湯治温泉ならではの特徴です。共同の自炊場はベテランさんから1泊だけの観光客まで幅広い層が利用し、ちょっとした交流の場にもなるかも。もちろん食事付きのプランもありますよ。北上駅からのバスが廃止され、観光で訪れる際アクセスが不便になりましたが、それでも行く価値のある貴重な温泉観光地です。

26. 鶯宿温泉

鶯宿温泉 長栄館

岩手県盛岡市の繋温泉から少し南西にあるのが鶯宿温泉(おうしゅくおんせん)。毎分3,000リットル以上湧くという豊富な湯量と、ファミリー向け大型ホテルから老舗旅館まで様々な宿が揃う温泉街が特徴です。

◆長栄館

鶯宿温泉 長栄館

自家源泉を持つ「長栄館」では弱アルカリ性の美肌の湯と、地元産の食材を使った和食会席膳が女性観光客に好評。

また、寿広園 本館は、和風旅館でありながらなんとキャンプ場併設されています。ログハウスやトレーラーでの宿泊は家族連れやグループにおすすめです。昔ながらの旅館「清光荘」では、24時間入浴できる源泉かけ流しのお風呂と鶯宿川のせせらぎに癒されるでしょう。それぞれの旅館で日帰り入浴もあり。岩手観光やゴルフ帰りにぜひ立ち寄ってみてください。

27. 千葉家住宅

出典: 髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)

国道396号線を遠野から盛岡方面に15分ほど走ると現れる、かやぶき屋根のお屋敷。これが岩手の南部地方特有の農家建築「曲がり家」を代表する千葉家住宅です。江戸時代の後期、人間25人と馬20頭が共同生活を送っていたという大型住宅で、当時の当主であった四代喜右衛門が、飢饉で苦しい生活を送る人々を救うために建てたと伝えられています。

2007年に国の重要文化財に指定され、遠野および岩手の定番観光スポットとして人気を博してきましたが、平成28年4月より10年におよぶ大改修工事のため休館中。残念ながら中には入れませんが、外観だけでも一見の価値のある岩手の観光地です!

28. 釜石大観音

釜石大観音

岩手県JR釜石駅から車でおよそ15分、鎌崎半島の岩壁の上から釜石湾を見守っているのが釜石大観音です。昭和45年に建立された高さ48.5mの観音様は、手に魚を抱えた珍しいタイプの「魚籃観音」。内部に入ることができ、魚の部分にあたる12、13階が展望台になっています。頑張って階段を上ったら、海抜120mから風光明媚な三陸海岸のパノラマを楽しむことができますよ!

パワースポットとしても有名な観光地で、震災時の津波に耐えた「奇跡の石」が安置されていたり、2016年には岩手で4カ所目の「恋人の聖地」にも認定されました。カップルさんはドライブデートの途中に立ち寄ってみては? 無料駐車場もあります。市外、岩手県外からのアクセスは車でも電車でもそれなりに時間がかかりますが、景色を楽しみながらのんびり観光しましょう。

29. 山王岩

山王岩

宮古市を流れる田老川河口近く、三陸復興国立公園内にある山王岩。高さ50mの男岩を中心に、その左側の女岩、右側にある太鼓岩という3つでできている奇岩で、岩手県の天然記念物にも指定されています。

およそ1億年もの月日をかけ、岩や砂が堆積してできた層は見ごたえ抜群! 震災時に津波の被害を受けた岩周辺の遊歩道は今も立ち入りが制限されていますが、途中にある展望台からは観賞可能です。間近で見上げる岩の迫力は凄まじく、生命力にあふれています。観光で訪れたら、自然が作り出した造形の凄さを感じてください!

30. 碁石海岸

穴通磯

岩手県大船渡市の末崎半島にあり、約3kmにわたり続いているのが碁石海岸。その名称のとおり、碁石のようにつるっとした石を主体に構成されています。リアス式特有のごつごつした岩壁と複雑な形の海岸線は壮観で、国の天然記念物や「日本の渚100選」などにも指定されるほどの岩手の観光地。

なかでも海面に3つのトンネルが浮かんでいるような「穴通磯」の造形美は見事。カッコ船という小さなボートでくぐり抜けることもできるので観光で訪れたらぜひ乗ってみましょう!磯が美しく釣り人もちらほら見られます。夏場は付近のキャンプ場を訪れる人や、春には桜の観光名所としても人気です。

2014年からは地名にちなんだ岩手の「碁石海岸で囲碁まつり」を開催。プロ棋士の指導や対局、三陸鉄道の「囲碁列車」運行などのイベントに、全国から囲碁ファンが訪れ盛り上がっています。

31. 早池峰山

早池峰山

岩手県にある標高1,917mの早池峰山(はやちねさん)は、北上山地の最高峰として知らており、「日本百名山」「新日本百名山」「花の百名山」等にも選定されています。

さらに石上山、六角牛山と共に「遠野三山」とも呼ばれているのです。山頂は宮古市、遠野市、花巻市の境目となっていて、ここからの景色を楽しもうと多くの登山客や観光客が訪れています。様々な登山コースがあるので、自分に合ったものを選んで登山してくださいね。登山口付近の混雑を解消するため、シャトルバスに乗り換えが必要な時期があるのでご注意を!

32. 大沢温泉

大沢温泉

岩手県花巻温泉郷にある混浴露天風呂で有名な大沢温泉。宮沢賢治や高村光太郎も利用した、岩手県花巻市でも特に人気の温泉。一軒宿ですが、「山水閣」・「菊水館」・「湯治屋」の3つのタイプの棟に分かれています。

1つ目は、一番新しい宿「山水閣」は高級ホテルのような趣。ほかの宿泊客や日帰り温泉の方も入れない特別館のある大浴場と貸し切り風呂があります。

2つ目は、豊沢川を橋で渡った先に見える萱葺き屋根が特徴的な「菊水間」。160年前にできた建物で、木枠と窓ガラスから見える風景に非日常的な時間の流れを感じれるでしょう。

3つ目は、200年以上も前からある「湯治屋」。長期滞在向けに、素泊まりが基本になっています。共同の炊事場やコインランドリーがあるのが特徴で、グループでの滞在にも人気。名物の混浴風呂の大沢の湯も、ここ「湯治屋」にあります。

どの宿を利用しようか、それぞれ違う魅力があり悩んでしまいますね!

33. 北山崎

北山崎

日本交通公社の全国観光資源評価である「自然資源・海岸の部」にて最高ランクの特A級に唯一選ばれた北山崎。断崖の高さは200mもあり、太平洋の荒波で出来た奇岩怪石や海蝕洞窟など迫力ある海岸線が約8kmも続いているのです。

晴れた日の景色は圧巻ですが、観光途中に天気に恵まれなかった場合でも、断崖に霧がかかる不思議な姿を見ることができます。波打ち際まで行くには736段の階段を降りる必要がありますが、一見の価値あり。クルーズ観光船を利用して海から断崖を見ることもできますよ。

34. 開運橋

開運橋

岩手県にある盛岡駅と市の中心地を繋ぐ重要な橋である開運橋。北上川と岩手山を見るのに絶好の岩手観光スポットです。

また別名「二度泣き橋」とも呼ばれています。転勤で初めて盛岡に来た際に開運橋を渡る時は、「遠く離れた場所まで来てしまった」と泣き、転勤を終える頃には「離れることが辛い」と泣く、ということから、この名前は転勤族の間で語り継がれているのが由来です。それだけ地域の人にも、他の地から移り住んできた人にも親しまれている橋なのです。

35. 八幡平

八幡平(はちまんたい)は岩手県と秋田県に広がる山並み。県境辺りにある八幡平山頂は、八幡沼が見下ろせるおすすめ観光スポット。岩手と秋田を結ぶ「八幡平アスピーテライン」は季節によって景色を変えるドライブコース。

秋には眼下に見渡す限りの紅葉。春には通行禁止が解除された4月~5月にかけて、雪の回廊! 両脇に迫りくるような雪の壁のドライブは特別です。岩手観光で訪れる方には、近くに八幡平ホテルや八幡平ハイツのどの人気の温泉施設もあります。

36. 岩手銀行赤レンガ館

岩手銀行旧本店本館

平成24年に銀行としての営業を終了した岩手銀行赤レンガ館は、赤煉瓦造りになっており、洋風建築の特徴を伝えている重要な建物として残されています。現在は外観のみ見学可能で、どこか日本ではない場所にきたようなレトロな雰囲気を味わうことができますよ。

東京駅一部である中央停車場を手掛けた建築家の辰野金吾が設計した建築で、東北地方に唯一残る作品でもあります。そのため、盛岡市保存建造物にも指定されたのです。

37. とうほくニュージーランド村

出典: 旅ニケーション / PIXTA(ピクスタ)

岩手の広大な敷地で動物や自然と触れ合うことができる、とうほくニュージーランド村。芝生の広場や花畑が広がり、様々な遊具が置かれているため、家族連れの観光には嬉しい観光施設。

そのほか子供から大人まで楽しめる体験教室が開催されています。室内で楽しめるため雨の日の観光にも人気ですよ。さらにレストランやバーベキューコーナー等があり、園内で食事をとることも可能。そして愛犬と一緒に入園できるのが嬉しいポイント。年間パスポートもありますので、2回以上観光で訪れる予定のある方はこちらの方がお得です。

38. 宮沢賢治記念館

出典: まさゃん / PIXTA(ピクスタ)

宮沢賢治記念館は、1982年に宮沢賢治ゆかりの地である岩手県花巻市にオープンしました。スクリーン映像や関係資料が展示されており、作品に至る創作過程、解説、研究成果などを見ることができます。

また、特別展を開催している期間もありますので、この時期を狙って観光するのもいいかもしれませんね。そして、展望ラウンジは岩手県花巻市内を見渡すことができるスポットとなっています。宮沢賢治記念館には、無料駐車場が完備されていますのでお車で行っても安心です。さらに、ほかの施設との共通入館券もありますのでこちらを利用するのもオススメですよ。

39. 宮沢賢治童話村

出典: なっちゃんパパ / PIXTA(ピクスタ)

宮沢賢治童話村は、その名の通り宮沢賢治の童話の世界で楽しく遊ぶ施設です。ここは、「賢治の学校」「銀河ステーション」「天空の広場」「賢治の教室」「妖精の小径」「ふくろうの小径」「山野草園」というエリアがあり、森を散策したり、展示物を見たりと盛りだくさん。小さいお子さんでもピクニック気分で楽しめます。

さらにメインである「賢治の学校」は5つのゾーンがあり、それぞれ体験することで、童話や詩を読んでみたくなりますよ。また、指定日限定となりますが、童話村の森ライトアップが行われることも。光と自然が創りだす世界を満喫してみてください。

40. 石川啄木記念館

石川啄木記念館

岩手県盛岡市で生まれた石川啄木の故郷、渋民に開館した石川啄木記念館。現在の建物は生誕100年を記念し、1986年に建てられたものです。館内では石川啄木の文学の原点から終焉までの様々な関係資料が展示されています。

期間限定で企画展が行われていることもありますので、気になるものがあれば、その時期を狙って観光するのもオススメ!さらに、石川啄木について学ぶ入門講座を受講することも可能。ほかにワークショップが開かれることもありますよ。

41. カッパ淵

カッパ淵

岩手県遠野市にあるカッパ淵には、カッパが多く住んでいて人々を驚かし、いたずらをしていたという伝説が残っています。実際に見てみたいと多くの観光客が集まる場所となりました。さらに釣りたい方は「カッパ捕獲許可証」が必要になるので、近くの野外博物館である「伝承園」などの施設で購入しましょう。

他にも狛河童や河童神様の祠、名人の釣竿など見どころ満載です。監視カメラもついていて、カッパが釣れたら分かるようになっているというから驚きです。カッパ淵へ車で観光する方は、伝承園の駐車場を利用することができますよ。

42. 盛岡手づくり村

出典: Fuchsia / PIXTA(ピクスタ)

岩手県にある盛岡手づくり村では、手づくり工房や南部曲がり家などの見学ができます。盛岡で一流の職人たちが品を作っている工房を見たり、実際に手づくり体験をすることも。岩手の盛岡冷麺で有名な「ぴょんぴょん舎」の麺づくりから、南部鉄器の工房まで様々。職人が直接教えてくれるので、子供から大人まで真剣!とても貴重な観光の思い出になりそうですね。

また、施設内には有名なケーキ屋タルトタタンがあり、岩手観光の合間にケーキやソフトクリームを食べながらくつろぐこともできます。

43. 遠野ふるさと村

遠野ふるさと村

NHKの大河ドラマ『真田丸』をはじめ、『竜馬伝』、『軍師官兵衛』など多くのロケ地になっている岩手にある遠野ふるさと村。一歩中へ入ると江戸時代の世界に来たような、岩手の山里を再現した野外施設の観光地。広い敷地内には、普段あまり見ることのできない囲炉裏端のある、からぶき屋根の曲がり家や田んぼなど、どこか懐かしい岩手の風景が広がります。

岩手の文化を受け継ぐ体験メニューや年間を通して岩手の伝統祭りや行事ごとが開催。施設内のビジターセンターには岩手県の郷土料理などをいただけるレストランや、カッパグッズなどの観光土産が買えるショップがあります。

44. 北上市立公園展勝地

北上市立公園展勝地

岩手県北上市の北上川沿いにある、「さくら名所100選」で桜の観光名所の公園。桜の時期はもちろん、秋には紅葉、冬には渡り鳥と雪の冬景色と、1年を通して楽しめる公園。岩手県のさくらまつりの開催期間中は、周辺の駐車場の他、臨時駐車場も設けられますが渋滞覚悟で時間帯によっては観光客で満車になることも。そのため観光で訪れる方はバスを利用するといいかもしれませんね。

45. 桜山神社

出典: yoshi / PIXTA(ピクスタ)

岩手県盛岡市の観光名所である盛岡城跡公園に隣接する由緒ある神社。境内に進むと、「鳥帽子岩」という大きな岩が見えてきます。この岩は岩手県盛岡市民の守り神と言われる「お守り岩」として岩の前で神事が行なわれてきました。

桜山という名だけに春にはピンクに色づく桜が見れ、毎年5月には桜山神社例大祭を開催。武者行列が岩手県盛岡市内を歩き、出店が並びお祭りを盛り上げてくれます。また冬には伝統行事の裸参りが行なわれ、全長約2kmの団体の列隊が一年の無病息災を願って参拝。観光途中、列を横断するのは、願掛けが途切れると言われているので気を付けましょう!

46. 花巻温泉郷

出典: 及川悟 (CC BY-SA 4.0)

岩手県花巻市にある、宮沢賢治の生誕の地であり、文人ゆかりの温泉が集まっている花巻温泉郷。自然いっぱいの緑に囲まれ、豊沢川に沿うようにある温泉は、花巻南温泉郷と言われています。

岩手県の豊沢川を眺めながらの温泉に入れる「ガーデンリゾート・悠(はるか)の湯・風の季(とき)」や、湯の花が咲く天然温泉「山の神温泉・優香苑」、宮沢賢治や高村光太郎も利用した、混浴が有名な「大沢温泉」など、一度は訪れてみたい人気の温泉が並ぶ観光地。日帰り入浴できる宿もあるので、観光で近くを訪れた際にはぜひ立ち寄りたいですね。

47. 展勝地

出典: fabrekun / PIXTA(ピクスタ)

岩手県の北上市立公園にある小高い丘からの展望がよく見え、景勝の地の意味から展勝地と称され人気の観光スポット。桜の開花時期になると、約2kmの桜並木を見ようとたくさんの観光客で賑わいます。

毎年開催される岩手県のさくらまつりでは、北上川の上を泳ぐような色とりどりの鯉のぼりが見れたり、観光遊覧船に乗りながら桜を満喫することも。桜の時期以外にも様々なイベントが行われているので、岩手観光にオススメの場所の一つです。

48. 小岩井農場まきば園

出典: 掬茶 (CC BY-SA 4.0)

岩手県にある人気の観光スポットの一つ小岩井農場。多くの方がスーパーなどに置かれている牛乳やチーズのパッケージに「小岩井農場」と書かれているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。その農場の中にあり、子供にも人気の岩手の観光スポットです。

牛乳や発酵バターの製造過程を見学できるほか、羊のショーやスターウォッチング、球体に入って水上をクルクル回って進む水上ハムスター、バンジートランポリンなどのアクティビティなど充実の内容。観光中の一休みは併設されているレストランやカフェで、岩手山や牧草地の雄大な景色を目の前に食事をとったり、農場で作られた牛乳やチーズケーキなどをいただくのもオススメ!

49. 達谷窟毘沙門堂

出典: Nerotaso (CC BY-SA 3.0)

平泉を訪れたら、中尊寺や毛越寺だけでなくオススメなのが、達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)。達谷西光寺(たっこくせいこうじ)の鳥居をくぐるとあります。中尊寺から厳美渓に行く途中にあり、崖と一体化するように建てられた朱い建物。その姿は、珍しく一際目をひきます。

お堂の中へ入ると「最強のお札」と書かれた札が販売されています。これはお正月に病気や災難などをはらうために行う「加持祈祷(かじきとう)」、という儀式をしたお札「牛玉賽印(ごおうほういん)」のことです。なんだか後利益がありそうですね!

50. 岩手県立美術館

出典: yisris / Yuichi (CC BY-SA 2.0)

2001年にオープンした岩手県立美術館。萬鐵五郎や松本竣介など郷土の美術家の作品を中心をに展示されています。幅広い年齢層の観光客が楽しめるようにと、参加体験型のプログラムも展開。期間限定で多くのイベントも行っていますので、その時を狙っての観光もオススメです。

岩手県立美術館へのアクセスは、JR盛岡駅から出ているバスの利用が便利。そのほか、無料駐車場も完備されていますので、車でも安心ですよ。

51. 観自在王院跡

出典: ReijiYamashina (CC BY-SA 3.0)

岩手県平泉にある観自在王院跡(かんじざいおういんあと)は毛越寺に隣接している、藤原基衡の妻が建設した寺院跡。建物は残っていないものの中へ入るとほぼ完全な状態で残されている、平安時代の極楽浄土を表した「浄土庭園」が広がっています。

きれいに整備された広い芝生の緑と、桜や紅葉などの四季折々の風景のコラボレーションは見どころの一つです。毛越寺を訪れた際には、池の周りを散策したり、のんびり休憩するのもいいですね。

52. 無量光院跡

出典: tak1701d (CC BY-SA 3.0)

岩手県平泉にある無量光院跡(むりょうこういんあと)は、藤原秀衡が京都にある宇治平等院の鳳凰堂を模して造った寺院跡。藤原氏の滅亡後に度重なる火災により焼失してしまいましたが、現在では広い敷地に残った池や松、小高い丘を見学できます。

1952年の発掘作業で、庭園の規模が壮大だったことが分かりました。また配置も庭園から見ると、本堂があったと考えられる背後の岩手を代表する金鶏山へ夕日が沈むように設計され、浄土思想に基づいて建てられた寺院の1つとされています。沈んでいく夕日を見ながら、約800年前にあった建物を少し想像しながら観光してみましょう。

53. SL銀河

出典: SL Story's (CC BY-SA 3.0)

魅力的な観光列車が多い岩手県。釜石と花巻を結ぶ釜石線を走るのが、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」の世界観をテーマにしたSL銀河です。岩手県営運動公園内の交通公園に蒸気機関車を復元し、2014年4月より運行開始。客車は4両編成で、賢治が生きた大正から昭和時代をイメージしたレトロな内装と、青のグラデーションに星座や動物などをあしらった外装が旅のムードを盛り上げてくれます。

運行日は主に土・日・祝日。全席指定で、予約開始は1か月前ですが取りづらいのが難点です。岩手観光にはパッケージツアーを利用するのも手ですね。また、臨時列車として青森~弘前間を走るSL銀河青函号も年に数日運転しているのでこちらも要チェック! プラレールも発売されており、ファンやお子さんにも岩手の観光土産として大人気です。

54. 高田松原

出典: Satoh Junpei (CC BY-SA 3.0)

2011年の震災で甚大な被害を受けた岩手県の陸前高田市。江戸時代から植えられている計7万本にもおよぶクロマツとアカマツが風光明媚な海岸線の景観を生み出し、防潮林として町を守ってきたのが岩手県高田松原です。壊滅的な被害のなか、たった1本だけ残った復興のシンボル「奇跡の一本松」の映像が目に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。

海水浴場としてもにぎわい、震災前の2009年の観光客は100万人超を記録。多くの観光客を魅了してきました。現在は、高田松原を守る会が松苗を育てているほか、津波復興祈念公園の整備に向けた準備が進められるなど、美しい岩手県高田松原の再生に向けて前進しています。

55. 岩山公園

盛岡駅から車で15分程度で行ける岩山公園は、この地域の人なら誰もが知っているデートスポットです。というのも、岩手県の盛岡周辺で最もロマンチックな夜景を楽しめる場所として注目を浴びています。

車から夜景を見られる駐車場、カフェの屋上にある展望スペースのベンチ、さらには少し歩いたところには巨大な展望台があり、それぞれ違った姿勢で綺麗な夜景を鑑賞できます。もちろん昼の明るい時間でも、多くの山々を一望できるため観光にもおすすめです。無料の駐車場がありますが、盛岡駅からバスで観光することも可能です。

56. 啄木新婚の家

出典: skipinof / PIXTA(ピクスタ)

石川啄木が妻の節子と新婚生活を送った家が、現在も岩手県盛岡市に残っています。無料開放されており、節子が愛用していた琴、啄木の直筆の書、写真などが展示されている観光スポット。実際にここに住んだのはわずか3週間と言われていますが、啄木の作品である『我が四畳半』は、この家の書斎が舞台となっているというから、ファンにはたまらない場所でしょう。

さらに、1984年に盛岡市指定の有形文化財となりました。そんな石川啄木新婚の家への観光にはバスに利用が便利。盛岡駅から近くのバス停まで5分程度で行くことが可能ですよ。

57. 鵜の巣断崖

出典: Junpei Satoh (CC BY-SA 3.0)

宮古と久慈のほぼ中間、田野畑村にある鵜の巣断崖。波食や津波の影響により隆起した北三陸特有の海岸線が生み出す、岩手県内でもずば抜けたスケール感を誇る景勝地です。太平洋に突き出した高さ200mの断崖が約4kmにわたって連なる様は圧巻。展望台からの眺めに思わず足がすくんでしまいそうになる観光スポットになっています。

展望台から島越漁港まで、5つのトンネルをくぐりながら波打ち際を観光できる遊歩道もあり、地球の生命力をひしひしと感じることができるでしょう。ただし海沿いの岩場を通るため無茶は禁物! 観光の際はガイドを同行させるなど、十分な安全対策を。

58. マリオス

出典: ken-ji / PIXTA(ピクスタ)

岩手県盛岡駅のシンボル的存在のビル、マリオス。岩手の地域交流センターとして中にはオフィス、貸し会議室、郵便局のほかレストランなども入っています。

ここの岩手観光スポットとなっているのが、20階にある盛岡を一望できる展望室。景色を眺めながら、ランチタイムにはビュッフェ形式のレストランで食事をとれます。花火大会や伝統行事となっている「舟っこ流し」などのイベント時には、展望室から見学できるように開館時間が延長。また元旦にはこの展望室から初日の出を拝むこともできます!

59. 宮沢賢治イーハトーブ館

出典: Yoshihide Urushihara (CC BY-SA 2.0)

宮沢賢治をもっとよく知りたいという方のための施設である宮沢賢治イーハトーブ館。講演会などが行われるホールをはじめ、1階には展示室、2階には図書室があります。宮沢賢治に関する単行本、研究紀要、雑誌、新聞などを多く集めており、閲覧することが可能。

雑木林に面した閲覧室は落ち着いた雰囲気で、観光途中ゆっくりと過ごすことができるでしょう。これだけの資料を揃えているのにも関わらず入館無料となっています。

60. 未来都市銀河地球鉄道壁画

1994年に造られた未来都市銀河地球鉄道は、高さ10m、長さ80mの壁に夜になると幻想的な絵が浮かび上がる壁画です。その壁画を見ると宮沢賢治の作品である『銀河鉄道の夜』の世界に引き込まれてしまうでしょう。さらには花巻駅から徒歩数分の場所にあるためアクセスしやすく、観光客にも人気のスポットとなりました。

ブラックライトを当てた時のみ光る特殊塗料で描かれているため、日中には白い輪郭が見えるのみ。ライトアップされる時間は、時期により異なりますので観光で訪れる際には注意が必要ですよ。

61. 柳之御所遺跡

出典: Nerotaso (CC BY-SA 3.0)

奥州藤原氏の本拠地として栄え、2011年には世界遺産にも登録された岩手県平泉。JR平泉駅の東側、北上川沿いに広がる柳之御所遺跡は、残念ながら世界遺産を構成する資産には含まれませんが、岩手県の重要な遺跡である観光地。

初代清衡と2代目が屋敷を構え、3代目秀衡が政庁「平泉館」として整備したと推定されている場所です。建物や庭園の跡が復元され、中国産の陶磁器や日本で初めての発見となる印章など、貴重な品が多く出土。2012年の調査の際に見つかった「カエル板絵折敷」には擬人化されたカエルの絵が墨で描かれており、平泉のPRキャラクター「ケロ平」のモデルにもなっています。

62. 旧岩谷堂共立病院

出典: 裕デジタルストックフォト / PIXTA(ピクスタ)

明治8年に岩手県初の西洋医学の総合病院として開院した旧岩谷堂共立病院。江戸で蘭学を修習した横田信行を迎えたことで、一般医療のほかに漢方医師の再教育をした医学所にもなりました。西洋医学に対応した病院を伝える物として、岩手県の有形文化財に指定されています。それほど重要な建造物であるにも関わらず無料で中まで入ることが可能。

そして4階からは町が見渡せるほか、春には桜がきれいに咲くことから人気の観光スポットとなっています。さらに戦後のラジオドラマ『鐘の鳴る丘』のモチーフとなったことでも知られていますよ。

63. 正法寺

出典: Hokahoka (CC BY-SA 3.0)

岩手県奥州市にある曹洞宗の寺院。1348年に禅師である無底良韶が道場を開いたことがはじまりで、かつては永平寺、総持寺と並ぶ曹洞宗の第三本山として栄えました。

720坪の床面積に日本最大級の茅葺き屋根を有する法堂、客間や台所などの設備を持つ寄棟造の庫裡、四脚門としては岩手最古となる惣門の3棟は岩手県の重要文化財にも指定されており、どれも荘厳で思わずため息が出てしまいそうなほど。ご本尊は毎年10月16日、熊野大権現大祭の時にご開帳されます。

64. 錦秋湖

出典: 36arts.com 前田デザイン事務所 / PIXTA(ピクスタ)

岩手県北上市の西、秋田県に隣接する西和賀町にある錦秋湖は、1966年に完成した湯田ダムのダム湖。新緑や紅葉の季節になると特に美しく、ラフティングなどのウォータースポーツ、釣りなども楽しめることから岩手県の観光レジャースポットとして人気です。

花火大会、マラソン大会などのイベントも充実。周囲には温泉が点在し、湖の南側にある錦秋湖SAにも日帰り入浴施設「峠山パークランド オアシス館」が併設されています。観光途中ドライブに疲れたらちょっと立ち寄ってリフレッシュするのもいいですね。

65. 八幡平フラワーランド

八幡平(はちまんたい)フラワーランドは、岩手県八幡平の観光農園「サラダファーム」内にあるテーマガーデン。チューリップやバラなどの人気者から、小さくて可憐な野花まで、その季節ごとのさまざまなお花を楽しむことができる観光地。冬季限定のイルミネーションはとってもロマンチックでカップル必見!

ファーム内にある直売所やレストランでは岩手産の食材を堪能しちゃいましょう。「いちごの森」ではいちご狩り&食べ放題、と満腹必至の観光スポットです。園内にはアルパカ小屋や、うさぎを抱っこできるコーナーもあるので、お子様連れの観光にもおすすめですよ!

66. 御所野縄文公園

岩手県二戸郡一戸町にある御所野縄文公園は、世界遺産暫定リストにも載っている国指定の史跡。御所野遺跡を整備した史跡公園で、公園内には竪穴式住居などの当時の集落が復元されています。

併設の博物館では土器などの出土品が展示されているほか、プロジェクションマッピングを用いて人々の暮らしや村の様子を再現しているコーナーもあり岩手観光におすすめのスポットです。広葉樹林が生い茂る「縄文の森」を散歩すれば、まるでタイムスリップしたような気分になるかも?!

67. 安比高原牧場

出典: yankane / PIXTA(ピクスタ)

様々なアクティビティーやレジャー施設が揃う岩手県の安比高原(あっぴこうげん)リゾートの中でも、特に人気の観光地が安比高原牧場。動物ふれあいコーナーでは、牧場にいる牛や馬をはじめ、ウサギやミニブタなどの小動物を触ることができます。さらにワンちゃん連れに嬉しいのが無料のドッグラン。愛犬を走り回らせて一緒に遊んじゃいましょう!

他にも牧場産の新鮮な牛乳を使ったバームクーヘンやバターの手作り体験、世界中のカブトムシやクワガタを展示する「キキリの森」など、観光のお楽しみが盛りだくさん。売店では名物「安比高原牧場アイスクリーム」や、チーズケーキ、クッキーなども手に入るので観光土産にぜひオススメです。

68. 久慈琥珀博物館

出典: 内蔵助 / PIXTA(ピクスタ)

皆さんは「琥珀」をご存じですか? 映画『ジュラシック・パーク』を観た方は映像で目にしたかもしれません。映画の中で蚊が閉じ込められていた黄色い化石で、宝石でもあります。その琥珀の日本唯一である琥珀博物館が、ここ久慈琥珀博物館。岩手県久慈では昔から琥珀が採掘されてきた土地なのです。

タイムカプセルのような神秘的な琥珀を見たり、琥珀アクセサリーの手作り体験、琥珀採掘体験など、子供から大人まで楽しめる観光スポット。また館内には琥珀アクセサリーや印鑑などが販売されているので、観光土産にもおすすめです。

69. 陸中黒埼灯台

出典: kumasan114 (CC BY-SA 3.0)

岩手県下閉伊郡にある太平洋へ突き出る黒崎岬の先端にあり、「日本の灯台50選」に選ばれた陸中黒崎灯台。三陸復興国立公園における海岸段丘の景勝地にもなっています。約150~200mある断崖に立ち、周りの木々に囲まれよりいっそう白が際立つ灯台。

この場所は北緯40度の位置にあるとされ、近くには青い地球儀の北緯40度のモニュメントやカリヨンの鐘があります。カリヨンの鐘は鳴らすと幸せになると書かれているので、岩手観光で訪れた際にはぜひ鳴らしてみましょう!

70. 蓬莱島

出典: Ty19080914 (CC BY-SA 4.0)

岩手県にひょうたんの形をした島があるのを知っていますか? 大槌湾内にある蓬莱島(ほうらいしま)で、作家井上ひさしさんの作品のNHKドラマ『ひょっこりひょうたん島』のモデルとされた島です。

震災前は島から防波堤で繋がって灯台がありましたが、震災で水没して現在は孤島に。その後灯台は再建され、岩手の地元の人たちから信仰されている弁天様が祭られています。また釣り人が多く訪れる場所で、観光客にだけでなく釣り好きには特にオススメの場所です!

◎まとめ

岩手県には魅力ある観光スポットが満載。ゆっくりと歴史を感じるもよし、絶景を望むもよし、自然を満喫するもよし。また、実はあの宮沢賢治や石川啄木といった有名作家・詩人の出身地でもあるため、多くの作品を生み出したゆかりの地を満喫できちゃうのも魅力のひとつですね!さらにこれに加え、わんこそばや盛岡冷麺等の郷土料理を味わうのもおすすめ。ぜひ岩手観光を充実させてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

岩手でおすすめの記事

岩手のアクセスランキング