岩手県久慈市の太平洋と北上高地にはさまれたオススメの観光地12選

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岩手県久慈市の太平洋と北上高地にはさまれたオススメの観光地12選

2013年に放送されたテレビドラマ『あまちゃん』で一躍有名になった東北の都市、岩手県久慈市。東は太平洋、北は北上高地と、山と海に囲まれた自然豊かな都市です。知る人ぞ知るこの北の観光都市は、理解すればするほどその魅力に引き込まれていきます。

全国的に有名な「つりがね洞」や「北限の海女」、日本最大かつ世界でも有名な琥珀発掘地。東北随一の高アルカリ温泉である新山根温泉、600有余年の歴史を誇る岩手県北最大の祭「久慈秋まつり」、魅力的な当地グルメなど、久慈市は魅力的な観光地・行事でいっぱいです。今回はそんな北の観光都市、久慈市のオススメ観光スポットを紹介します。

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岩手県久慈市の太平洋と北上高地にはさまれたオススメの観光地12選

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1. 久慈市琥珀博物館

久慈市の観光と言えば琥珀。久慈市琥珀博物館は、国内唯一の琥珀博物館です。久慈市は古来から琥珀発掘が活発に行われ、世界的にも有名な国内最大の琥珀産地。久慈市を訪ねたのであれば、久慈市琥珀博物館は決して外せない観光スポットです。博物館内は琥珀の展示だけでなく、様々な琥珀を利用したアトラクションを楽しむことができます。

様々な実験を体験して琥珀の性質を学べる「アンバーラボ」、床に敷き詰められた琥珀から放たれる不思議なパワーを足元から体全体に浴びることができる癒しアトラクション「琥珀サナトリウム」、世界最大の琥珀製モザイク画を筆頭に様々な琥珀製のアートを鑑賞できる「琥珀ギャラリー」など。多数の魅力的なアトラクションがあり、琥珀好きには堪らない学習施設です。

館内にある「ウェルカムプラザ」では、琥珀関連の書籍を読みながらゆっくりできる喫茶コーナーもあります。館内を歩き回った後の休憩所として最適です。周辺は豊富な自然に囲まれ、魅力的な観光施設も隣接しているため、久慈市琥珀博物館付近だけでも一日充実した休日を送ることができるでしょう。

2. GINTARO リトアニア館

久慈市は琥珀都市として、リトアニア共和国(クライベダ市)と観光の姉妹都市協定を結んでいます。日本でリトアニアと姉妹都市協定を結んでいる都市は久慈市のみ。GINTARO(ギンタロ)とはリトアニア語で「琥珀」という意味です。館内ではリトアニアの民芸品や工芸品、食品などが展示販売されています。久慈市にいながら、遠い中東欧の国リトアニアの文化も観光できます。

姉妹都市ならではのつながりで、首都圏でもほとんど目にすることのないリトアニア製品が多く置いてあります。特にリトアニアのお酒は、国内では久慈のリトアニア館でしか取り扱っていません!まろやかで舌ざわりの良いリトアニアワインが女性を中心に観光客にも人気です。

クライベダ市のご当地ホットドック「パンデーレ・ ス・デシュレレ」は、リトアニア館を訪ねたらぜひお口に入れていただきたい逸品。ナンのような食べごたえのある大きなパンに、マスタードとケチャップで味付けしたホットドックを大胆に2本も挟んだボリューミーな観光の目玉グルメです。

3. バッタリー村

戸数わずか5戸という日本最小の村、荷軽部木藤古集落(通称バッタリー村)。「バッタリー」とは水車という意味で、この村では古来より水車を用いて木製の脱穀装置・製粉装置を動かしてきました。日本各地で限界集落という言葉が騒がれる中、バッタリー村は観光地として大学や都市農村交流団体と強いつながりを持ち、今なお力強い集落として現存し続けています。

「田舎を救う時代」ではなく「田舎に救われる時代」をモットーに、有料で田舎生活を体験しながら観光することができます。一人一芸何かを作り、伝統を形成してきた久慈バッタリー村での生活体験は、都会暮らしで忘れ去られた大切なものを思い出させてくれるでしょう。

4. 新山根温泉べっぴんの湯

「べっぴんの湯」はその名の通り、「べっぴんさんになることができる湯」です。新山根温泉は東北随一のアルカリ性を誇る温泉。pH10.8という強アルカリ性の湯は、肌の角質を綺麗に溶かしてくれるので、入浴後は驚く程すべすべの肌になります。この湯を求めて県外からも多くの観光客が押し寄せて来ます。

青森ヒバの香り漂う浴室で気泡風呂や露天風呂につかり、日常や観光の疲れを癒しながら、すべすべの肌を手に入れてください。周囲の環境も自然が豊富で、新山根温泉がある山根六郷は、にほんの里100選にも選ばれ、久慈市民以外の観光客も多く訪れています。新山根温泉を取り巻く四季折々の自然が、べっぴんの湯の癒し効果をより高めてくれるでしょう。入浴料が安いのも魅力的で、首都圏の銭湯よりも安いです。

5. 久慈市立三船十段記念館

三船十段記念館は柔道家、柔道ファンは必訪の観光スポットです。柔道通の人には有名で、世界でも「柔道の神様」として謳われた三船久蔵。久慈市は彼の生まれ育った場所です。近代柔道の礎を築き、講道館柔道の最高段位十段(世界で15人しかいない)まで登りつめた経緯をこの記念館で観光できます。

「若き日の三船久蔵」、「三船久蔵と講道館」、「三船と将棋」、「三船と書道」等をテーマにパネルや書道作品・遺品が展示されています。特に三船久蔵が考案した必殺技「空気投げ(隅落)」の映像は必見です。隣には柔道場が併設され、三船十段の精神を後世の柔道家に引き継いでいます。

6. 小袖海女センター

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久慈市と聞くと多くの方が『あまちゃん』をイメージすると思います。小袖海女センターは「北限の海女」さんたちの素潜り漁を実際に見て観光できる施設です。東日本大震災以降、再建工事が行われ平成27年12月に建て替わりました。3階建ての建物で、1階は観光案内所・産直施設、2階は海女展示コーナー、3階は飲食コーナーです。一通り揃った観光施設となっています。

7月~9月の期間中に素潜り実演と海女フェスティバルが開かれ、海女さんたちが素潜りの実演をしてくれます。特に8月開催の「北限の海女フェスティバル」は観光客も多く訪れる久慈市全体の一大フェスティバルです。海女さんたちが実演してくれるウニ素潜りが見られるだけでなく、ウニ採り名人戦、郷土芸能披露など様々なイベントが行われています。

取れたばかりのウニやホヤなどの新鮮な魚介類の即売も行われていますよ。高級海鮮料理屋などでしか食べられないような、新鮮な魚介を手に入れるチャンスです。夏休みにはぜひ観光に足を運んでみることをオススメします。

7. つりがね洞

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つりがね洞とは北部陸中海岸で最も代表的な景勝地の1つです。日本で最も古いの地層をがある断崖と岩礁が連なるリアス式海岸で、変わった形をしている岩がたくさんあります。「つりがね洞」は、大きなほら穴の天井からぶら下がった釣り鐘の形をしている岩(明治29年に津波で破壊され、現在はその形は残っていない)にちなんで、その呼び名つきました。

大きなトンネルを挟んで反対側にある岩は「かぶと岩」と呼ばれ、興味深い形をしていることからこの観光地の名物となっています。人の手が加えられてない、自然の手によってできた岩の造形は、今まで目にしたきた芸術とは違う不思議な感動を呼び起こしてくれるでしょう。

8. 道の駅 くじ やませ風土館

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久慈市の道の駅は他地域の道の駅と同様に、久慈市の観光情報の発信地・都市農村交流の中心地・特産品販売・農産物直売所の機能を果たしています。久慈市を訪れ最初にどこに何処に行こうか迷ったら、とりあえずここに足を運ぶといいでしょう。主要施設は物産館「土の館」、観光交流センター「風の館」、地場食材レストラン「山海里」、山車創作体験館の4つになります。

駐車場の真ん中にあるイベント広場では、各種イベントが行われています。土の館の1階は主にショッピング施設です。農産物直売所や加工食品売り場、工芸品売り場や琥珀製品、地元グッズなど久慈のお土産・食材を飼うことができます。駄菓子・おもちゃ・雑貨などの安価な物から、琥珀製の時計といった高価な物まで取り揃えておりますよ。

ショッピングで歩き回った後は、館内2Fにあるカフェテリアで休憩することも可能。地元の方だけでなく観光客の方も多いです。久慈のお土産は大体ここで買い揃えることができるので、「お土産関連は道の駅 くじで!」と決めておくのもできます。2階にあるレトロ館では、昭和の懐かしい玩具等が展示されているので古き良き時代に入り込むことができます。

9. 久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ 

日本唯一の地下水族館です。一時は東日本大震災の津波の影響で営がストップしていましたが、日本全国からの暖かい支援によって2016年4月に運営が再開されました。見どころはトンネル型水槽です。トンネル内の真っ青な空間を歩きながら、マスコットのアオウミガメ「カメ吉」が優雅に泳いでいる姿を下から観察することができます。震災を生き抜いた「カメ吉」の伸び伸びとした泳ぎっぷりに思わず感動します。

もぐらんぴあは、単に海の生物を眺めるだけの水族館ではなく「学ぶ・考える・体験する水族館」をモットーとして運営されています。観賞用の水槽以外にもドクターフィシュの体験や魚へのえさやり体験など、アトラクションが豊富な観光施設です。日本全国の多くの方々に支えられ、震災を乗り越えた新生もぐらんぴあにぜひ足を伸ばしてみてください。

10.内間木洞

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その長さなんと6,300m以上!日本でも有数の鍾乳洞が見られる観光スポットです。洞内では気の遠くなるような年月をかけて形成された神秘的な光景を目の当たりにできます。洞内に大きく空いた大空間「洞内ドリーネ」や、鍾乳石が連なり、巨大な滝や山を連想させる「大瀑布」と「内間木富士」は特に有名です。洞内には貴重な生物も多く生息し、内間木洞と共に岩手県指定天然記念物となっています。

普段は教育・研究目的以外では一般公開されていません。一般の方が立ち寄れるのは、7月に開催されている「内間木洞まつり」と2月の「内間木洞氷筍観察会」に限られます。年に2回しか目にすることのできない絶景をぜひ確かめてください。

11. 久慈渓流

岩手県を代表する渓流は、あまちゃんのオープニングでもおなじみの渓流で、観光客にも人気です。この渓流から湧く「不老泉」は日本名水20選にも選ばれ、この水を求めて多くの観光客が訪れます。「不老泉」とはその名の通り、「不老の霊水」。飲むと病気回復や不老長寿に効果があると言い伝えられています。

渓流を取り囲む絶景も素晴らしく、久慈渓流は紅葉の観光名所としても有名です。川は断崖に囲まれ、崖の上には四季折々の変化を見せる木々が生い茂っています。「鏡岩」と呼ばれる岩壁は特に有名で、石灰岩質の白い岩肌がほぼ垂直に立ち、地殻変動の力強さを感じさせてくれます。

12. 北侍浜野営場

久慈市を代表するキャンプ場です。久慈でアウトドアを楽しみたいならここで決まりです。7月~8月に開かれる岩場海水プールのすぐ隣に立地しています。テントの貸し出しもあるので便利です。場内は松林で囲まれ、夏でも涼しく過ごすことができます。

すぐ下にある海岸で、海水プールと海釣りも楽しむことができるため、山のアウトドアと海のアウトドアを同時に楽める贅沢なキャンプ場です。観光客にも人気なので、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

◎まとめ

『あまちゃん』の聖地として有名な久慈市。実際に足を運ぶことで海女の魅力を数倍にも噛み締めることができるでしょう。しかし、久慈市の魅力は海女さんだけにあらずです。日本最大で世界有数の琥珀産地、日本有数の美容の湯、柔道家の聖地、日本唯一の地下水族館、日本有数の絶景等、国内でも久慈市でしか見ることのできない魅力がたくさんあります。

久慈市は日本全国にも誇れる東北の観光都市です。震災を乗り越えて、より逞しくなった久慈市の姿を目に焼き付けてください。観光客の方も温かく迎えてくれることでしょう。

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