2週間使用した感想
5年ぶりに帰国。地元能登半島の地震の影響と豪雨に伴う交通網の遮断状況が気になり海岸線ぐるっとほぼ一周。珠洲から輪島に抜ける道路が寸断。来た道を引き返す。住民のご苦労を改めて再認識する。珠洲市街地まで引き返し、輪島に向け参道をいく。数度にわたる片面通行と道路脇に広がる惨状を横目に西へ西へ。輪島港到着。数多くの漁船が、海面下の地底の隆起で虚しく港湾内で出港できる日を今か今かと待つ、寂しく悲しい光景。夕刻、七尾への帰路、土砂崩れで溜まった土砂に嵌る。寂しい山道で一人素手で土砂をカク。数十分後泥まみれ、汗まみれで辛うじて脱出に成功。再び住民と支援に来ていただいている様々な方々のご苦労を痛感する。帰路、なんとか復活した和倉温泉の総湯で泥と汗を流そうとするが、戸外にはドロドロの足や手を洗う水道の蛇口が見つからない。近所をうろうろしていると隣のパン屋さん前に蛇口を発見。ドロドロのジーンズ姿で恐る恐る、恥ずかしさを堪えて人気の無い店内に入る。「すいませーん。すいませーん。」声をかけると地元では珍しい美人店主が、「ハーイ」と控え室から顔を出す。自身のみなりの恥ずかしさを堪え、「すいませんが、店の前の水道水を使わせていただけませんか」と伺うと、逆に心配そうな表情で「結構ですよ・・・」と水道の鍵を取りに裏の部屋一旦消えると鍵を持って表の水道の蛇口上に鍵を刺してくれ、またまた小生の泥だらけの姿に心配そうな目を向け、「ご自由にお使いください。」と一言。小生言葉に甘え、手やジーンズの裾の泥を洗い流し、ついでに車に戻り、さらに泥だらけのオフロード用のシューズと靴下を丁寧に洗う。十分に洗い終わった後、お店に水道の鍵をお返しすると同時の、2千円分のパンを購入したい旨申し出、「そんな必要ありません・・・」優しくお断りする店主に「お礼の気持ちと、お昼から何も食べていない・・・」等の事情を説明し、袋にたくさんの自家製パンを詰めていただく。感謝の気持ちを込め、千円追加でお支払いし、総湯へと。塩分を含む温泉で、1日の汗を流す。風呂の中で目を閉じると、地震で崩れた屋根瓦、土砂で遮断された様々な道・道・道・・・・・、道中で出会ったガソリン給油所の女性マネージャーさんとの30分以上にわたる会話などなどと共に、それ以上に能登半島の海岸線が見せる美しい光景に何度も何度も車をとめ、写真やビデオを撮ったことが脳裏を蘇る。ある箇所には、当地滞在中に何度も何度も足を運びました。その光景の一部を貴社の方々にお裾分け致したく。
(何度も写真と動画の添付を試みませたが、どうしてもうまくいきませんでした、誰かのメールAddressを頂ければ、Iphoneより直接送信致したく。)
末尾になりましたが、2週間本当にお世話になりました。今回の旅で改めて能登が、七尾が、鹿渡島が、そして日本が好きになりました。次回の帰国時もよろしくお願いいたします。
石井秀治
San Diego, USA在住
トヨタレンタカー
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金沢駅西口
投稿日:2024-10-31