ついに解禁!観光ビザで行くサウジアラビア|おすすめ観光スポット14選

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ついに解禁!観光ビザで行くサウジアラビア|おすすめ観光スポット14選

サウジアラビアと聞いて思い浮かぶのは石油大国というイメージで、観光という話はきいたことがないですよね。それもそのはず、厳格なイスラム国であるサウジアラビアは、観光目的の旅行が叶わない国でした。しかし2019年9月27日、サウジアラビア政府が観光ビザの発給をスタート!5つの世界遺産や隠れた名所がありながら、身近に感じることがなかったサウジアラビア。そんな未知の世界の観光スポットを少し覗いてみませんか?

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ついに解禁!観光ビザで行くサウジアラビア|おすすめ観光スポット14選

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観光ビザの発給スタート!

出典: Hany Musallam

いつか旅行で観光に行ってみたい国、サウジアラビア...。そんな願いが叶いました!

2019年9月27日、サウジアラビア政府は日本国民を含む一部外国人に対して観光ビザを発給することを発表。滞在日数90日間を上限として観光目的で渡航する日本国民に対して観光ビザが発給されます。

※2019年11月現在の情報です。公式サイトで必ず最新の情報をご確認ください。

1. マスジド・ハラーム(メッカ)

出典: ayazad

メッカはイスラム教の聖地として世界中に名が知られていますが、イスラム教徒であれば一生に一度は行きたいと願う特別な場所。マスジド・ハラームは特別な意味を込めて、聖モスクと呼ばれることもあります。

出典: ESB Professional

イスラム教徒にとっての最高の聖地であるカアバ神殿に礼拝するためのモスクで、世界中にある礼拝のための方角を示す壁のくぼみが、この地にはありません。つまり、世界中のイスラム教徒は、この地に向かって日々祈りをささげているという、なんともすごい観光地なのです。

出典: Al Jazeera English (CC BY-SA 2.0)

敷地内に一歩入れば、とてもスピリチュアルな空気に包まれます。モスク内はおよそ100万人が収容できる広さ。連日世界中から巡礼者がやってくるので、周辺には白い巡礼服を身にまとった信者で溢れかえっています。

2. カアバ神殿(メッカ)

カアバ神殿はマスジド・ハラーム中心部にある黒い立方体の建物で、イスラム教の最高の聖地。世界中からこの神殿に方角に向かって礼拝をします。カアバは黒い布で覆われていて、所々に金の刺繍が施されているとても美しい姿。この建物の中には黒石と呼ばれるイスラム教徒の聖宝が安置されていて、巡礼で訪れた際にはこの黒石に触れようと試みます。

触れることができない場合は、カアバ神殿の周りを回るそうです。残念ながらイスラム教徒でなければ近くで見ることはできませんが、神聖な雰囲気が伝わってくる観光地です。

3. マスマク城(リヤド)

出典: Fedor Selivanov

サウジアラビアの首都リヤド旧市街地中心部にある城で、現在は一般公開されサウジアラビアの観光スポットとして人気のある場所となっています。内部はきれいに修復され、冷房完備。展示も整然としていて近代的な雰囲気です。お土産屋さんも併設されているので、慣れない観光客でも安心して見学できます。

▶サウジアラビアの首都リヤドってどんな所?おすすめ観光スポット5選!

近代の国の成り立ちや戦いの歴史など、興味深い史料を多数展示。砂漠の中での戦いの様子や要塞の建築方法など、サウジアラビアの当時の技術を学ぶことができます。また、現在は整備が進んで近代的な建物が建ち並ぶリアドの町も、わずか数十年前までは砂漠の中の小さな町だったことがわかります。サウジアラビアの歴史が学べる貴重な場所なので、ぜひ立ち寄って観光してみてはいかがでしょうか。

4. ディルイーヤ遺跡(リヤド)

出典: Victor Jiang

サウジアラビアにあるディルイーヤ(ディライヤ)は、サウド王朝最初の首都でした。大きな宮殿を中心に土レンガで作られた建物の遺跡が多く点在し、今もなお修復作業が続いています。ディルイーヤ遺跡はサウジアラビアのルーツ、サウード家の発祥の地と言われており、その権力を象徴する観光地でもあります。

▶ サウジアラビアの建築遺跡!世界遺産「ディルイーヤのトライフ」

かなり広範囲に渡るため、徒歩で見て回るのは厳しいでしょう。遠くから全体を見渡すのもよし、車でぐるっと見て回るもよし、歴史を間近に肌で感じることができる観光スポットです。世界文化遺産にも登録され、現在は整備も進み観光客も安心して見学できるようになりました。当時の様子が克明に再現されているので、異国の地で遠い昔の記憶に思いを馳せてみるのもいいですね。

5. キングダムセンター(リヤド)

キングダムセンターは高層ビルのあるリヤド市街地でも、ビルの形状がユニークで目を引くタワー。上部に大きな穴が開いていて空洞になっているという斬新なデザインが特徴の、リヤドのシンボル的タワーです。

キングダムセンター内は、高級ブランドショップや世界の料理が楽しめるレストランが充実。展望フロアでは街を一望できるので、高いところが苦手でない方なら行ってみましょう。夜はライトアップされて、一際目立ちます。いろいろな楽しみ方ができるキングダムセンターは、1日中楽しめるサウジアラビアの観光スポットとしておすすめですよ。

6. サウジアラビア国立博物館(リヤド)

出典: Sammy Six (CC BY 2.0)

中東諸国の中でも評判が良いサウジアラビア国立博物館は、広大な敷地内に建つ近代的なデザインの博物館。展示されている資料も膨大な数でイスラム教の誕生から発展、さらには宇宙の始まりまで、広範囲に渡る史料やイスラム美術品などの展示物が並べられています。

館内はとても広く、ゆっくり見ながらのんびり歩いていると、いくら時間があっても足りないほど。庭には噴水や緑も多く植えられているので、旅の合間にほっと一息つくにはとてもいい場所です。

サウジアラビアの歴史に関して少し予習をしておくと、実際に本物を目にした時の感動もまた味わい深いものになってオススメ。ただしイスラム教の国々でよくあるように男女で入館できる時間帯が異なる点は注意してくださいね。

7. 預言者のモスク(メディーナ)

出典: Mardetanha (CC BY-SA 3.0)

預言者のモスクはその名のとおり、預言者ムハマンドの霊廟として有名なモスク。元々は、イスラム教の第2の聖地であるメディーナにあったムハマンドの住居でした。その後はイスラム共同体の本部として機能していましたが、増改築を繰り返して現在のような近代的な建物になったという経緯があります。

預言者のモスクも、およそ100万人を収容可能。多くの信者が巡礼中に立ち寄るモスクとしていつもにぎわっています。

出典: Pambudi Yoga Perdana

建物外部には周りを囲むように、日除けテントのような屋根が延々と連なっています。この白く美しい情景は見ごとで必見!自動で開閉可能で、地面に敷き詰められた大理石が太陽の熱で熱くなるのを防いでいます。参拝者が大理石の上を歩いた時にひんやりと感じるようにという、おもてなしの心を感じる設備ですね。

8. マダイン・サーレハ(メディーナ)

出典: Sammy Six (CC BY 2.0)

ネブド砂漠の中に忽然と現れる巨大な岩の遺跡群。サウジアラビアに存在していた古代都市マダイン・サーレハの遺跡群は、サウジアラビア初の世界文化遺産「アル=ヒジュルの考古遺跡」として登録されていています。

▶砂のアトランティス!サウジアラビアの世界遺産「アル=ヒジュルの考古遺跡」

マダイン・サーレハの意味は「サーレハの町」。その昔、神が遣わした預言者サーレハを人々が信じなかったため、神の怒りによって町が滅ぼされたという伝説が残っています。そのことから今でも現地の人々には恐れられていて、世界遺産でありながらほとんど近づくことがないようです。そんな伝説が残っているのも神を崇拝する裏返しなのかもしれませんね。

マダイン・サーレハは、メディナ中心部から車で約4時間もかかりますが、それでも行く価値があるくらいに不思議な魅力があります。実際に美しい彫刻が施された巨大な岩の数の多さを目の当たりにすると圧巻!集会場や祭壇の跡、随所に見られる古代文字は非常に貴重で、一見の価値がある観光地です。

9. ジュッバの岩絵(ジュッバ)

出典: saudi arabia bir hima petroglyphs (CC BY 2.0)

サウジアラビアのネフド砂漠にほど近い場所にジュッバの町があります。ここには、古いもので紀元前8世紀ごろに描かれた岩絵が点在。周辺はフェンスで囲われていて保護されています。全体的に岩を彫って作られている黒っぽい岩絵と、絵が荒めに描かれている白っぽいものは、描かれた年代が違うと考えられています。

ラクダや牛など動物の絵柄や文字が彫られているものが多く、中には古い絵にどんどん新しい絵が描き足されているもの、文字だけのものなど様々で、歩きながら見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。岩絵を見ながら、昔の人々の生活を想像してみるのも楽しみのひとつですよね。

現在でもまだまだ調査は継続中で、詳細がわかるのはずっと先のこと。謎が解明されていない点も、ミステリアスな雰囲気で想像力を刺激される観光地です。

10. キングファアドの噴水(ジッダ)

出典: Ayham Shoaib

ファアド王の噴水、またの名をジェッダ噴水と呼ばれ、世界で最も高い噴水として知られています。この噴水の動力は、なんとジャンボジェット機のエンジン!燃料が豊富なサウジアラビアならではの噴水ですね。

▶ 紅海に臨む中東有数の世界都市!サウジアラビア・ジッダの観光スポット

サウジアラビア西海岸、ジェッダの海岸で見ることができ、世界一の噴水を一目見ようと世界中から観光客が見物に訪れます。夜のライトアップはとても幻想的。現地の人々にとっては憩いの場所となっていて、カップルや家族連れの姿を多く目にします。自然を利用した見どころが多いサウジアラビアですが、豊富な資源と技術を駆使したこの噴水は必見。街のシンボル的存在として知られる観光スポットです。

11. キング・ファハド・コーズウェイ

出典: John Grummitt

サウジアラビアとバーレーンを結ぶ全4車線の巨大な橋で、全長は約25kmにおよびます。両国の合意の下で建設されましたが、費用は全額サウジアラビア側が出資したため、当時のサウジアラビア国王の名前がそのまま橋の名前に付けられました。橋を渡っていくと中央には人口の島があり、両国のイミグレーション(入国管理)オフィスと展望台やレストランなどがあります。

観光客は残念ながらイミグレーションの手前までしか行くことができませんが、人工島で景色を眺めながら食事を楽しむことは可能。サウジアラビアかバーレーンどちらかの国籍を持っていれば、陸路から出入国ができるので、現地の人々にとってはとても便利な橋です。バーレーンからは、様々な物資がトラックに積まれてサウジアラビアへ運ばれてくるなど、両国にとって利便性と機能性を備えた重要な橋でもあります。

12. アル・ウラー旧市街(アル・ウラ―)

出典: Mohammed Kamaludheen

その昔、サウジアラビアの廃墟になった大きな町の石を使ってアル・ウラーの街はつくられました。当時は果物や農作物が豊富に育つ砂漠のオアシスとして栄えた街でしたが、トルコ軍の侵略によって廃墟となってしまいました。現在では見る影もありませんが、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。近くには新市街があり、多くのサウジアラビアの地元住民が買い物などをしています。

出典: Osama Ahmed Mansour

アル・ウラー遺跡のほど近くに、エレファント・ロック(Elephant rock)と呼ばれる有名な岩があります。その名のとおり、まさに象の形をした巨大な岩。高さおよそ85mにおよぶその大きな姿は、近づいてしまうとあまりの大きさに全体像を確認することができません。少し離れて、象の姿を確認してみてくださいね。

少し不便な場所にありますが、この奇岩の姿を一目見ようと多くの観光客が訪れている観光地です。

13. エッジ・オブ・ザ・ワールド(リヤド)

出典: Ayham Shoaib

サウジアラビアの壮大かつ厳しい自然を体感できるのが、ここエッジ・オブ・ザ・ワールド。"世界の果て"という名にふさわしく、その景観は約800kmにも及ぶ連なった崖の一角にあります。

グランドキャニオンにも似たその果てしなく続く崖には、案内の看板や柵などは何もなく、まさに自然の姿そのもの。危険と隣り合わせであることを肌で感じることができ、自然の持つ怖さを改めて思い出させてくれます。目の前に広がる風景はあまりにスケールが大きく、写真を見ているかのような錯覚に陥り、現実味が沸かないかもしれません。

リヤド中心部から車で約2時間。道の状態は極めて良くないため、4WDの車が必須です。管理が一切されていない場所なのですべてが自己責任となりますが、世界の果てを見てみたいのであれば、一度は行く価値のあるサウジアラビアの観光スポットでしょう。

14. キャメル・トレイル(リヤド)

出典: Camel Trail (CC BY 2.0)

リヤド市街地から西へ、石がゴロゴロ転がる険しい道を車で走ること約30分。キャメル・トレイルも特に整備されているわけでなく、自然のまま手つかず。たどり着くまで少々忍耐力は必要かもしれませんが、アドベンチャー気分はたっぷり味わえます。

キャメル・トレイルはその昔、南北に走る山脈を東西に横切り、交易の品物や巡礼者をラクダで運ぶために切り開かれたことから名付けられました。崖の高さは100m~200mほど。一見すると上り下りなどできないように見えますが、所々の崖が崩れた部分に階段が造られています。60kmあまり北西には前述のエッジ・オブ・ザ・ワールドもあり、 サウジアラビアらしい観光を体験できるにはもってこいの場所ですよ。

◎まとめ

サウジアラビアに関する情報や、ふれる機会はまだまだ少ないものの、観光ビザが発給されるようになったことで少しずつベールがはがされていくでしょう。文化や宗教などまったく異なる国ですが、違うからこそ惹きつけられるものがあり、もっと知りたいという興味が沸いてくるのかもしれません。また、異文化に触れることによって、改めて日本の良さを知る良い機会にもなりそうですね。

※2019年11月現在の情報です。公式サイトで必ず最新の情報をご確認ください。

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