名称:在サウジアラビア日本国大使館
公式・関連サイトURL:https://www.ksa.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000225.html
サウジアラビアの首都リヤドは、19世紀に王家であるサウード家が本拠地を構えたことからその名前が歴史に刻まれるようになりました。1931年に石油が発見されてから急激に発展し、今では人口520万人を超える大都市に成長。オイルマネーで働かなくても暮らしていけるサウジアラビア人と、全人口の1/3を占める外国人労働者。街で見かけるワーカーのほとんどが外国人、というのは不思議な感じもしますよね。サウジアラビアは観光目的で訪れるのが難しい国でしたが、ついに観光ビザの発給が開始!さっそく旅行を検討している方に、リヤド観光のおすすめスポットを紹介します。
目次
サウジアラビアの首都リヤドってどんな所?おすすめ観光スポット5選!
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観光ビザの発給が始まりました!
2019年9月27日、サウジアラビア政府は日本国民を含む一部外国人に対して観光ビザを発給することを発表しました。滞在日数90日間を上限として観光目的で渡航する日本国民に対して観光ビザが発給されます。
※2019年11月現在の情報です。公式サイトで必ず最新の情報をご確認ください。
1.キングダムセンター
まず最初のリヤドの観光スポットは、サウジアラビア国内で最も高い建物、2003年開業の高さ302mのキングダムセンターです。栓抜きの形に似ているなどと言われる空洞部分がガラス張りの展望台。市内が一望!といいたい所ですが市内北部にあるので市の南側はあまり見えないという欠点も。眼下に広がるのは片道6車線もあるという、キングファハドロードで、リヤドの町の急発展ぶりを物語っています。
ショッピングビル内にはフォーシーズンズホテルや高級ブランドショップ、世界各国のレストランが入っていて観光客にとても人気があります。サウジアラビア人もショッピングモールやカフェが大好き。裕福そうなサウジアラビア人でにぎわっていますよ。
エレベーターは観光客だけではなく地元リヤドの人でも混み合うので時間の余裕を持って出かけましょう。夜には栓抜きの部分?が色々な色にライトアップされるので要チェック!第2の都市ジェッダでは1000mを超えるジッダ・タワーが建設中です。
名称:キングダムセンター(Kingdom Centre)
住所:King Fahad Road, Riyadh, Saudi Arabia
公式・関連サイトURL:http://kingdomcentre.com.sa/
2.マスマク城塞
サウジアラビア建国の父、サウード家のアブドゥル・アジーズがリヤドを追われてクゥエートに亡命していた1902年に、たった40人の手下と共に、当時マスマク城に居を構えていたアジュラーン総督に奇襲をかけてリヤドを奪回したという英雄伝説の舞台となった場所です。この戦闘の勝利により、サウード家はリヤドに帰還し、その後アラビア半島全土を手中に収めていったという歴史があります。
1938年に新しいムラッバ宮殿に移るまで居を構えていましたが、修復の後、1995年から歴史博物館として公開されるようになりました。
おすすめは、夜のライトアップ!観光客にも人気を集めています。リヤドを観光する際には英雄に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
名称:マスマク城塞(Masmak Fort)
住所:Al-Bathaa, Riyadh, Saudi Arabia
3.サウジアラビア国立博物館
1999年に開館したサウジアラビア国立博物館は展示に見応えがあると評判での観光スポット。内部は歴史、考古学の分野を中心に8つのパビリオンから構成されています。
館内に入ってすぐ目につくのは、サウジアラビアの砂漠で発見された重さ約2.75トンの隕石です。サウジアラビア各地で発見された遺物や、サウジアラビアの歴史、アラビア文字の成りたち、イスラームについてなどが分かりやすく展示、説明されていて、観光客にも人気があります。また、各国から王国へ贈られた品々の展示もあり、その豪華さに驚かされるでしょう。ミュージアムショップも充実しているので、リヤドの観光土産を買うのにもおすすめの場所です。
名称:サウジアラビア国立博物館(National Museum of Saudi Arabia)
住所:King Abdul Aziz, Historical Center, Riyadh 11481, Saudi Arabia
公式・関連サイトURL:http://nationalmuseum.org.sa/index.aspx
4.ディルイーヤ遺跡
リヤドから北西へ約20km。ディルイーヤは15世紀に始まったサウード家発祥の地として知られています。1744年から1818年には第一次サウード王国の首都として栄えていたディルイーヤは、19世紀のオスマントルコ帝国傘下のエジプト軍により破壊されてしまいました。今は綺麗に修復された城壁や、見張りの塔などを見ることができますが、少し歩くと崩れて廃墟となったままの場所が残っています。
▶ サウジアラビアの建築遺跡!世界遺産「ディルイーヤのトライフ」
現在遺跡の残るトライフ地区は、2010年に「ディルイーヤのトライフ地区」として世界遺産に登録されました。現在公開されているのは一部のみですが、政府が全面的に修復を行う予定なので、当時の華やかだった頃の城下町が再現される日も近いかも知れません。リヤドを観光する際には少し足を延ばしてディルイーヤ遺跡も観光してみてください。
名称:ディルイーヤ遺跡(At-Turaif District in ad-Dir'iyah)
住所:Thumeiry Street, Riyadh, Saudi Arabia
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/1329/
5.キング・アブドラ・パーク
37mもの高さのサウジアラビアの国旗がシンボルになっているキングアブドラパークは、レストランやカフェ、マーケットも出るリヤド市民の憩いの場所。家族連れに人気の観光スポットです。広い園内ではサイクリングやウォーキングが楽しめるコースがあり、綺麗に手入れされた芝生ではピクニックを楽しめます。
一番人気は週末に行われるダンシングファウンテンと呼ばれる噴水ショー!レーザー光線や、音楽に乗せた踊るような噴水を見ることができます。ほかの観光地同様、家族連れとシングルの営業日が分かれているので確認してからお出かけ下さい。
名称:キングアブドラパーク(King Abdullah Park)
住所:6628 Al Ameen Abdullah Al Ali Al Naeem Street, Al Malaz, Riyadh
◎まとめ
リヤドでは女性はアバーヤという体の線を隠すゆったりとした服を着る事が義務付けられています。また、各観光施設でも、男性のみ、女性のみ、家族連れの入り口が違っていたり、入場時間が違っている事があるので確認が必要です。
レストランの席も家族席か、男女別に分けられています。1日5回行なう礼拝の時間には、すべてのお店や施設はいったん閉まるので(約30分間)観光の際には注意してください。イスラームの戒律に沿ったライフスタイルに戸惑う事もあるかも知れませんが、郷に入っては郷に従え精神でリヤドを楽しみましょう。