オーストラリア - サンシャインコーストについて

サンシャインコーストは珊瑚海に面するオーストラリア大陸の北東部クイーンズランド州のうち、南東端にあるサウス・イースト・クイーンズランド地域のことです。かつてヌーサ市とマルーチー市、カラウンドラ市のそれぞれ独立していた3市が2008年に合併し、サンシャインコースト市となりました。クイーンズランド州の州都ブリスベンからは北へ約100km、車で1時間ほどの位置にあり、東方に珊瑚海を望み、ヌーサ川やマルーチー川など4つの大きな川に恵まれています。約20km近くにも及ぶ切れ目の無いビーチなど自然に溢れ、他の地域に比べると海外からの観光客にはあまり知られていませんが、のんびりできるリゾート地として一部観光客やオーストラリア国内では有名な地域です。サンシャインコーストは、クイーンズランド州南部特有の湿気の多い亜熱帯気候です。年間を通して平均最高気温が20度を超え、日によって30度以上となり40度に迫るほどの暑さが特徴となっています。他の同緯度の地域に比べて夏の暑さは穏やかですが、11月から3月までの夏季は平均最高気温が25度を超え、湿度も高くなります。冬季は平均最低気温が10度をやや下回りますが、寒い日は少なく温暖です。一年を通して乾季が無いため、降水量は多めに推移します。海水温の高さも特徴で、冬季でも20度を下回ることはありません。サンシャインコーストの最古の住民は、2つの友好的な先住民族、グッビグッビとワッカワッカの人々です。彼らは遊牧民で、移動しながら狩りをするなどして食料を集めていました。オーストラリアは19世紀にイギリスの植民地となったことで、クィーンズランド州もその影響を受け、サンシャインコーストもその管理下となりました。当時は流刑制度によりブリスベンの囚人がサンシャインコーストに住み着くなど悪影響もあったため、1840年以降流刑制度が廃止されています。1850年代までにこの地域の開拓が始まり、壮大な森林が存在していたサンシャインコースト周辺は、1860年代から1870年代にかけて木材産業の拠点や港湾として開発されました。同時に資材運搬を目的として道路の整備も進んでいます。第二次世界大戦後には、サーフィンを目的とした人気のリゾート地へと成長しました。1960年代および1970年代の開発ブームでさらにその傾向は顕著となり、さまざまなテーマパークも建設され、1980年代以降はサンシャインコーストの人口が急激に増加、現在はオーストラリアで最も急成長している地域の1つです。近年は観光産業の需要が高まり、それに関連する企業の重要性が高まっています。サンシャインコースト周辺には、クイーンズランド州の他のどの地域よりも多様性に富んだ国立公園がありますが、中でもレーザーコースト地域のクールーラエリアとフレーザー島エリアに跨るグレートサンディ国立公園は人気の国立公園です。クールーラエリアはヌーサヘッズからレインボー・ビーチまでの約18000ヘクタール、フレーザー島エリアは世界最大の砂島フレーザー島のほぼ全域が含まれ、その広さは約56000ヘクタールと広大です。グレートサンディ国立公園には人間の手が入っていない自然のままのビーチ、大きな砂丘や熱帯雨林、沼・小川・淡水湖やマングローブ林があり、これらを自然の形で見ることができます。クールーラエリアには5日間のハイキングコースであるクールーラ・グレート・ウォークがあり、観光客にも人気です。ヌーサ川沿いのボートツアーとカヌーもまた人気のアクティビティで、楽しむ人で賑わいを見せます。クータラバ湖では釣りやセーリング、カヌーなども楽しめますから、一日中遊んでも飽きることがありません。オーストラリア動物園は、ビーアワーエリアにある私立動物園です。1970年に爬虫類専門の動物園として始まり、その後クロコダイルの餌付けも始め、現在はコアラやカンガルーなど爬虫類以外の動物も楽しむことができます。サンシャインコーストは有名高級ホテルが多いため、ホテルの検索は容易ですが、特に人気のホテルが多いヌーサヘッズがおすすめです。ヌーサヘッズ中心部は周囲の観光施設が充実しているうえ、ビーチも近いためこの周辺であればホテルから直接ビーチへ向かうことも可能です。ショッピングに適した店舗やレストランも多くアクセスが良いことから、ストレスなくゆっくりとリゾートを満喫できます。