オーストラリア - ニューカッスル(オーストラリア)について

ニューカッスル(オーストラリア)はオーストラリアのニューサウスウェールズ州に属している湾岸都市です。200年以上にわたる長い歴史を持つ港町で、国内において最も古い町のひとつとなっています。オーストラリア大陸南東部にあり、ハンター川河口のタスマン海に面しています。ニューカッスルを中心としたこの辺りの地域のことをハンター地域、あるいはハンター・バレーと呼ぶことがありますが、ニューカッスルはこのハンター地域の行政や経済、交通の中心となっている都市でもあります。サウスウェールズ州の州都であるシドニーの北方160kmに位置しており、シドニーからは電車を使って約3時間で行ける距離にあります。都市圏人口は約48万5000人で、オーストラリア国内でも6番目に大きな都市です。ニューカッスルは炭鉱産業が盛んな都市で、造船なども行われています。また、ハンター地域はワインの産地としても有名で世界的でも有数のワイナリーが多数存在しています。ニューカッスルの気候は、温暖湿潤気候に属しており、夏は暖かく高湿、年間を通して晴天の日がほとんどです。一方で冬は基本的に短く涼しいのも特徴となっています。年間を通して気温は安定しており、気温は7度から27度まで変化するものの、氷点下になることや30度を超えて真夏日になることはほとんどありません。そのため、一年を通して観光には最適な都市と言えるでしょう。ちなみに、オーストラリアは南半球にある国であるため、最も寒くなるのは7月です。そんなニューカッスルは、湾岸沿いにある都市ならではの観光レジャースポットだけでなく、ショッピングやアートなどが楽しめるスポットが沢山あります。その中でもおすすめのエリアが、ニューカッスルを中心としたハンター地域で、ここは世界有数のワイナリーに加えて、美食エリアとしても有名です。ハンター・バレーはテイスティング教室を行っているワイナリーもあり、そこでは豊富な種類のワインや珍しいヴィンテージワインを試飲することもできます。この辺りにはワインに合う美味しい料理を提供しているレストランも多いので、ワイン好きな方にはぜひおすすめの地域です。子供連れでニューカッスルへ観光に訪れる場合は、ニューカッスル博物館とニューカッスル美術館は外せないスポットです。どちらもニューカッスルのランドマークになっていて、大人から子供まで楽しめる場所のひとつです。ニューカッスル博物館には、移民国家として栄えてきたオーストラリアの歴史やニューカッスルの歴史について詳しく学べる展示物がある大人向けのエリアと、科学や鉄鋼などの展示がある子供向けのエリアがあります。展示物には写真や模型などもあり、とても分かりやすく歴史を学ぶことができ、入場料は無料のため気軽に楽しめるスポットです。ニューカッスル美術館にはオーストラリアの先住民による芸術作品、アボリジニ・アートが多数展示されています。アボリジニ・アートのみならず、国内のローカルアーティストによる現代アートや日本人のアーティストによる焼き物なども展示されているので、一度は訪れる価値のある美術館です。特にアボリジニ・アートの世界観は、この国でしか感じられない奥深さがあり見応えたっぷりです。展示内容は不定期に更新されるので、展示内容は行ってからのお楽しみですが、これは観光ならではの楽しみ方とも言えます。この美術館は古いレンガ造りになっているのですが、元々は3つの建物が独立して建てられていました。しかし、これらを上手くつなぎ合わせることで現在の建物の形に造りあげており、館内ではそのつなぎ合わせている様子を見ることができます。ちなみに、こちらの美術館も入場料は無料となっていますが、特別展など有料チケットが必要になるケースもあるので注意が必要です。続いておすすめしたいのが、こちらもニューカッスルのランドマークともなっているウォールアートです。この都市には街中にウォールアートが描かれており、至る所で目にすることができます。オーストラリアでは、ウォール・アートは立派な芸術作品のひとつとなっており、ウォールアート展が開かれ、ウォールアーティスト達が街の色々な場所で作品を披露するなど、とても人気のあるアートです。街中をゆったりと散策しながら、お気に入りのウォールアートを見つけてみるのもおすすめです。お洒落で個性的なカフェやお店などが建ち並んでいる通りも多いので、散歩するだけでも十分に楽しめるでしょう。