オーストラリア - マッカイについて

マッカイは、オーストラリアクイーンズランド北東部に位置する都市です。オーストラリアは広大な土地ゆえに、北部と中央部そして南部で全く気候が違います。クイーンズランド北部に位置するマッカイは、東南アジアと同じ熱帯もしくは亜熱帯気候です。東南アジアが暑い理由は、大半が太陽光の影響を受けやすい赤道周辺に位置しているのが理由になります。クイーンズランド北部は赤道の影響を受ける地域になっているので、６月から９月の冬は１０度以上で過ごしやすいですが１２月から４月の夏の時期は３０度以上の猛暑日になります。冬の時には快晴が多いですが、亜熱帯ゆえに突然のスコールに見舞われる可能性があるので折り畳み傘が必須です。そして夏の時期は強い太陽の光が降り注ぐので、出かけるときには必ずＵＶケアのクリームを塗るだけでなくサングラスや日差し除けの防止は必須です。熱帯気候の特徴を持つクイーンズランド北部に位置するマッカイのランドマークといえば、特異な地形が生み出したきれいな砂浜です。先に言ったとおりにオーストラリアは北部は赤道の影響を受けるので暖かいのですが、さらに細かく分類すると北部でも東西で気候に違いが生まれます。オーストラリアの西側になると、東部に比べて降雨量が増えます。それは偏西風の影響によって、西側にある海の海水が巻き上げられることで湿った空気が直接影響をするためです。しかしマッカイのある東側になると、西側に比べて降雨量が減ります。これは東側と西側の間に標高の高い山が存在するため、西側から入ってくる湿った空気が阻まれることで快晴日数が多くなります。快晴日数が多いということは、それだけ陸から雨によって流される土砂の影響を受けづらくなるのです。土砂の影響が受けづらいということは、不純物の少ない海水になるので世界的にも有名なサンゴ礁の群生地であるグレートバリアリーフが形成されます。サンゴ礁は海の中の不純物を食べてくれることで純度の高い海水が生まれ、さらに太陽の紫外線に含まれる青い光が当たることによって青いきれいな海を見ることができるのです。そしてサンゴ礁は生物なので、寿命が長い生き物ですが数十年たてば寿命が尽きます。寿命が尽きたサンゴ礁は石化する性質があり、石化したサンゴ礁は長い間波の影響を受けることで砂粒になります。砂粒になったサンゴ礁は、そのまま波の影響を受けて陸に上げられて蓄積していくのです。そのグレートバリアリーフの蓄積したサンゴ礁のかけらたちが、ちょうど波の流れで合流するポイントがマッカイになります。そのためマッカイの海岸線には、その長い間蓄積したサンゴ礁の砂粒が集まるので土とは違い白い砂浜が出来上がるのです。マッカイに行くのであればグレートバリアリーフそしてサンゴ礁が生み出した白い砂浜も観光スポットとしておすすめですが、もうひとつマッカイの陸の自然を楽しめるのがマッカイ植物園です。マッカイは東と南に標高の高い山がそびえているため、大量の雨水がろ過され町に流れ込みます。マッカイは１年を通して降雨量が少なく快晴日数が多いため、陸の植物にとってはきれいで栄養分の富んだ水が流れるこの土地は育つのに最適な土地です。その最適な環境下で２００３年に開かれたのが、このマッカイ植物園なのです。マッカイ植物園の特徴は、オーストラリア周辺で育つ特有の植物だけでなく世界中から集めた草木が一堂に見られることです。オーストラリアの北部は赤道の影響で温暖な気候ですが、それでも南に位置する南極の冷たい風の影響は少なからず受けます。その南極の冷たい風の影響を受けることによって、日本と同様に春夏秋冬の四季が存在するのです。このマッカイは日本の長崎市と姉妹都市提携をしていることによって、さくらやラベンダーなどの季節ごとに咲き誇る草木があります。もちろん日本だけでなく、南米やヨーロッパからも植物が植えられていることで各国のきれいな植物を見ることができるのです。そして植物園では、はちみつをはじめ、食べられる植物も育てられています。マッカイ植物園では、園内で育てた植物やはちみつなどの副産物を利用したカフェが併設されています。そのカフェでは新鮮な野菜や広大な土地で育てられたオージービーフそして海が近いので新鮮な海産物を使ったオーストラリア料理が食べられるので、大人から子供まで幅広い年代で楽しめる観光地です。