オーストラリア - エメラルドについて

エメラルドは、オーストラリアにある都市人口約14,000人の町です。オーストラリアの東部海岸の内陸山岳地帯にあり、珊瑚海の海岸から約270キロメートルの位置にあります。エメラルドは、フィッツロイ川の支流であるノゴア川沿いにあり、オーストラリア北東部のクイーンズランド州に属しています。同州の主要都市のひとつであるロックハンプトンから西に約270キロメートルにある町です。町の名前の由来は、エメラルドを含む宝石が周辺で見つかったことのほか、牧畜家の美しくエメラルド色に輝く丘陵地帯から名付けられたものといわれています。なお、エメラルドという町の名前ですが、エメラルドは採掘されていません。またエメラルド以外にも近くにはサファイアやルビーベールと呼ばれる町があり、その辺りではサファイアを中心に宝石が採掘されています。エメラルドが周辺の町よりも発達している理由としては、交通の要衝であるためです。町ができたのは、1879年にロックハンプトンからの鉄道建設が行われ、その拠点に町が作られことがはじまります。この路線は、さらに西に進みロングリーチまで至る東西に結ぶものでしたが、その後に南北に結ばれる鉄道が開通しており、周辺で産出される鉱石の輸送のほか、農畜産物の輸送に広く使われたものです。一般の道路も鉄道に沿って建設されることが多く、このため東西南北に走る鉄道と道路の要衝の町となっており、また郊外には小さな空港もあります。主要な経済は、鉱業と農業です。鉱業では大規模な石炭採掘が行われており、農業ではブドウ、柑橘類、穀物などが栽培されています。エメラルドの気候は、比較的暖かい地域で、夏は暑いものの冬は穏やかです。オーストラリアは南半球にあるため北半球と季節が逆転していますが、もっとも暑くなるのは11月から翌年1月で、日中の平均最高気温は33度を超えます。一方で、冬にあたる6月から8月でも日中は暖かく、23度前後で推移します。ただし、内陸部にあるため温度の変化は大きく、特に最高気温については1月に48.6度を記録しました。最低気温の記録はマイナス5.6度ですから、それほど温度は下がりません。年間降水量の平均は641.2ミリですが、振れ幅が大きく、1975年の記録では、年間降水量は1407.2ミリを記録しており、この年は当地の最高気温と最低気温の両方が記録となりました。また、この地域は、過去に度々洪水の被害を受けています。エメラルドのランドマークとしては、郊外にあるマラブーン湖が挙げられます。マラブーン湖は人工湖ですが、主に農業用水を確保するために作られたフェアベイルダムによって作られました。オーストラリア国内で最大規模のダムです。周辺には広大なフェアベイン・フォレストと呼ばれる森があり、ドライブウェイや公園やオートキャンプ場も整備されており、行楽の場所となっています。地形以外のランドマークには、さまざまな植物が植えられ、歴史ある風車小屋がある「エメラルド・ボタニックガーデンズ」や、屋外に設置された巨大な絵画がある「ヴァン・ゴッホの巨大ひまわり」などがあります。また、エメラルド・アートギャラリーやエメラルド・アクティックセンターもおすすめです。オーストラリアのエメラルドの観光で最初に訪れて欲しいおすすめの場所は、ボタニックガーデンズで、主要道路のカプリコーンハイウエイのすぐ横にあります。園内には温暖な気候を活かしたトロピカルな植物が植えられており、ゆっくりと過ごすにも適しています。またヴァン・ゴッホの巨大ひまわりが作られた理由は、エメラルドではひまわりが盛んに栽培されていることに由来しており、ひまわりが咲く時期に訪れると素晴らしい景色をみることができるでしょう。アトラクション的なものとしては、アクティックセンターがおすすめです。屋内プールや屋外プールが設置されているほか、スパもあります。エクササイズルームも用意されており、時期によっては子供向けのレッスンも行っている場所です。マラブーン湖は、この地域では貴重な水を湛えた湖であり、地元の人はもちろんそれ以外の地域の人も多く訪れる場所です。特にウォーターレジャーができる場所として、ボートや水上スキー、釣りを楽しむ人も多く集います。湖のすぐ近くにはプール付きの宿泊施設があり、ボートやカヤックのレンタルができるところもあります。また、バーベキューエリアや、オートキャンプ場もあるので日帰りから泊りがけまで楽しむことができる場所です。