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アメリカの歴史が動いた記念都市「モンゴメリー」

アメリカ合衆国アラバマ州のモンゴメリーは、古き良き南部の魅力と現代的な様子が混ざり合った都市。町には南北戦争以前に建てられた家屋が数多く残されていて、歴史的建造物として一般観賞用に開放されているものもあります。モンゴメリーはアメリカの人種差別問題を語るに欠かせない都市でもあり、運動に深く関係したローザ・パークス博物館やマーティン・ルーサー・キングことキング牧師の暮らした家を訪れる人も多いです。かつての中心駅をそのまま利用したビジターセンターも圧巻で見もの。また、住民は白人系とアフリカン・アメリカン系がちょうど半分ずつの割合で暮らしています。

モンゴメリーの歴史

1891年のアラバマ州創設時に州都となり、1861年の南北戦争下で南部連合の最初の首都となりました。1955年、バス運転手の命令通り白人に席を譲るのを拒否したことにより、アフリカ系女性ローザ・パークスが逮捕された事件が発生。この人種差別ととれる事件に抗議したバス・ボイコット事件が知られています。その際、運動の主導者となったキング牧師は、アメリカの人種差別問題の歴史上で非常に重要な人物です。

モンゴメリーの経済

モンゴメリーはその地理的な影響で、綿やピーナッツ、大豆の生産が盛ん。それら農業以外だと政治業、貿易業、サービス業、工業、教育業、観光業の順に発展しています。雇用主としてはマックスウェル航空基地が首位にあがります。モンゴメリーは産業のみならず政治的にもアラバマの中核を担っていることがわかります。