ミシガンの文化と大学の小都市「カラマズー」

周囲を五大湖に囲まれたアメリカ・ミシガン州の南部、シカゴとデトロイトの2大都市のおよそ中間に位置するカラマズー。カラマズー川の緩やかなカーブに広がるこの静かな町は、多様な産業や文化および学問の中心都市です。一見不思議な町名は先住民族言語に由来するといわれ、そのエキゾチックな響きからアメリカの楽曲にしばしば登場します。作家永井荷風が1年ほど住んでいた町としても知られ、カラマズー大学は今なおアメリカ屈指の私立大学として確固たる地位を築いています。カラマズー川支流のアーケイディア川両岸に延びるダウンタウンを歩けば、新旧合わせ呑むミシガンの歴史都市を全身で感じることができるでしょう。

カラマズーの歴史

「カラマズー」という名はネイティブ・アメリカンの言葉を語源としていることでは一致していますが、具体的には諸説あり定まっていません。18世紀後半ごろに、毛皮商人が越冬のために集落を建設したのが都市の始まりとされています。1856年には大統領就任前のエイブラハム・リンカーンがこの地で演説し、1883年には市に昇格しました。

カラマズーの経済

伝統的にはビールやウィスキーの醸造業がさかんです。また、「カラマズーのペパーミント王」と呼ばれたアルバート・M・トッドの"A.M.トッド社"があり、今もペパーミントオイルやスパイスなどの香料生産で名を馳せています。近年では、国内家具メーカーや化学薬品メーカーの本社がこの街に進出しています。

カラマズー行きの格安航空券について

カラマズー国際空港へは、シカゴやデトロイトからアメリカ航空会社大手のデルタ航空や地域航空会社アメリカン・イーグル社の定期便が就航しています。日本からは成田空港からデルタ航空を利用してデトロイトで1回乗り継ぐのが最短ルートとなります。費用を抑えたい方は格安航空券でデトロイトへ、その後は陸路で向かいましょう。