【取材レポート】ZIPAIR Tokyoとは?サービス・魅力を解説!

【取材レポート】ZIPAIR Tokyoとは?サービス・魅力を解説!

2020年の新型コロナ禍の中、JALグループに新たなLCCが仲間入りしました。それが「ZIPAIR Tokyo(ジップエア トーキョー 略称:ZIPAIR)です。2022年3月現在、成田空港からソウル、バンコク、シンガポールといったアジア圏をはじめ、人気のハワイ(ホノルル)や日本のLCC初となる太平洋横断路線のロサンゼルス線があります。

従来のLCCの概念を覆すフルフラットの座席もある余裕と高級感のあるインテリアに加え、機内では無料でWi-Fiも使えるので退屈知らずといえるでしょう。
気になる機内サービスもお手持ちのスマホ・タブレットで。映画などのエンターテイメント等を楽しむことや機内販売の注文が可能です。

また、ZIPAIRは、充実した機内食もポイントの1つ。和洋の多彩なメニューを楽しめます。
今回は今注目のエアライン「ZIPAIR」をスカイチケットスタッフが取材。その魅力に迫ります。

目次

【取材レポート】ZIPAIR Tokyoとは?サービス・魅力を解説!

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ZIPAIRとは?

ZIPAIRスタンダードシート

ZIPAIRが産声を上げたのは2020年6月のことで、当初は成田とバンコクの間の貨物便としてスタートしました。旅客を乗せるようになったのは2020年10月の成田~ソウル就航時からです。

LCCは機材繰りなどでよく遅延が発生するのが常識と思われがちですが、ZIPAIRの場合は定時到着率は95.04%(ちなみにJALは93.85%、ANA95.28%。いずれもグローバル部門、2021年英国シリウム社調べ)なので、ほぼフライトスケジュール通りの運航がなされているといえるでしょう。

飛行機が時刻表通りに飛んでくれるのは時間を大切にするビジネスマンにはありがたいですよね。

▼ZIPAIRの魅力をスカイチケットスタッフがyoutubeでご紹介!

2022年11月現在の就航都市は?初のLCC太平洋横断路線も

ホノルルの景色

2022年11月現在ZIPAIRが就航しているのはいずれも成田空港第1ターミナル北ウイングより、ソウル(仁川)・バンコク(スワンナプーム)・ホノルル(ダニエル・K・イノウエ)・ロサンゼルス・シンガポールの5都市です。
このうちロサンゼルスについてはLCCでは初となる太平洋横断路線で、今までよりずっと低価格で行くことができるようになり、北米での旅行に新たな選択肢を加えました。そして、2022年12月には米国本土2路線目となるサンノゼ線が就航開始します。

台湾(台北)にも新規路線の就航を計画しており、これからの路線拡充に期待です。
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「フライトの体感時間が短くなるLCC」を目指す

フルフラットシート

ZIPAIRのフルフラットシート

機材は大手航空会社でも採用実績が多数あるB787-8(全290席)を使用。乗り心地は折り紙付きです。

そして、従来のLCCとは一線を画すZIPAIRの象徴ともいえるのが、機内に18席あるフルフラットシートです。180度水平になるので、ロサンゼルスやホノルルといった長距離のフライトも快適に過ごせます。

開発担当者曰く「長距離路線の開拓を進めるうえでマーケットの動向を見て、ビジネスクラス同等の座席の導入を決めた」とのことです。

スタンダードシート

ZIPAIRスタンダードシート

もちろん272席あるスタンダードシートも手を抜いてはいません。79cmの前後空間、および43cmの座席幅の座席で、長距離のフライトでも無理に体に負担をかけない設計となっています。

コンセントや無料W-Fiも全席完備!

ZIPAIRはコンセントを備える

座席にモニターはありませんが、その代わりコンセントやタブレットホルダーがあります。ZIPAIRでは、ご自身のスマホ・タブレットで映画やマガジンコンテンツが楽しめる機内エンターテイメントをはじめ、無料Wi-Fiも完備。インターネットはもちろんのこと機内販売の注文・決済も座席に座ったままで可能です。CA(客室乗務員)との接触も最小限にとどめられるのでウィズコロナ時代にふさわしいシステムといえるでしょう。

機内販売の商品はどんなものがある?

機内販売もタブレットでOK

ZIPAIRは北海道銘菓「白い恋人」を機内販売として初めて発売しました。また、Z_CHOCOLATEはボーイング787型をしていて、ZIPAIRの象徴的な存在を形にしています。最近ではフライトタグも「ジャパンブラック」「トラストグリーン」「ハーモニーグレー」の3種類を発売し、思わず購入したくなる商品ばかりです。

ZIPAIRで人気の機内食は?国産うなぎも味わえる!

人気のバターチキンカレー
ZIPAIR機内食のうな重

ZIPAIRは有料ですが、機内食も充実しています。メニューは2022年3月現在、カレー・お蕎麦・国産うな重・牛丼など目移りしそうなほど多彩です。ちなみにCAさんのおすすめメニューは「バターチキンカレー」、実際に搭乗されたお客様の人気ベスト3は牛丼・スパイシーチキンライス・鶏そぼろ丼となっています。

搭乗72時間前(一部商品は日本発24時間前・海外発48時間前)に注文予約する必要がありますが、事前に機内食を注文することでフードロスの削減と豊富なメニューをそろえることが可能になったのです。

メニュー開発秘話

機内食メニューの企画担当の好みを反映したところ「牛丼」「カツカレー」「かつ丼」と茶色いメニューばかりが並んでしまい、「茶色ばっかりじゃないか!」と社内でツッコミがあったとのことです。

ZIPAIRはアメニティも充実!

ZIPAIRのアメニティ

飛行機の中を快適に過ごすため、機内のアメニティも充実。一部の航空会社のような使い捨てでなく旅を終えた後も繰り返しご利用いただけるSDGsに配慮された製品に仕上がっています。

中でもブランケットは多くの候補素材の中から毛足の長いフリース生地を採用し、肌触りがふんわりとしています。こちらは身長が高い方でも足元まで覆えるので、家に帰っても重宝しそうですね。ブランケットのカラーリングもZIPAIRのブランドカラーである「ハーモニー・グレー」を表現した開発担当者渾身のアイテムです。

オートチェックインでラクラク!ラウンジ情報も

ZIPAIRの手荷物

出発24時間前までに航空券をご購入された方はオートチェックインができます(※ただし2022年3月現在は新型コロナのため一時停止中)。チェックインに長い行列を作る必要はありません。24時間前以降に予約された方も自動チェックイン機でスムーズチェックインが可能です。カウンターは受託手荷物(預入手荷物)や伝言事項がある方など一部の方のみの利用でOK。ストレスフリーでご利用になれます。

有料ラウンジもある

ZIPAIRでは、成田空港出国手続き後エリアの共用ラウンジを1,600円で利用できます(2022年3月現在。要事前購入)。ラウンジ第1ターミナル3階(出国手続き後エリア)26番ゲート付近にあり、コーヒーやソフトドリンク・Wi-Fiのサービスがあり、ビジネスマンの口コミも良好です。

ZIPAIR(ロゴ改定後)

ZIPAIRにはポイント会員サービスがあり、JALのマイルとZIPAIR公式サイトで相互に交換ができます。JALの特典航空券では手が届かなかった目的地にも行けますね。また、手荷物の受託料金や機内販売にもポイントを利用することができます。2022年3月現在、搭乗自体ではポイントは付与されませんが、これからサービスは広がっていく予定です。

気になる運賃タイプと手荷物は?

空港のイメージ

気になる運賃タイプについても解説しましょう。ZIPAIRには、フルフラットとスタンダードの運賃が2種類ずつあります。成田~ソウルとそれ以外の路線では運賃体系が異なり、ソウル線はキャンセル料を引いて払い戻しができますが、それ以外の路線では利用しなかった分の税金や空港使用料を除いて戻ってきませんのでご注意ください。

運賃に加えて事前に座席を指定する場合(6歳以下の子ども連れの場合は無料)や機内食・アメニティにも料金がかかります。したがって、ZIPAIRは、LCC以外の航空会社並みのサービスはいらないが、航空券の値段を抑えつつ従来の航空会社並みの飛行機内の快適性を重視したい方向けといえます。

機内持ち込み手荷物と受託手荷物の重量は?

機内持ち込み手荷物は既定の大きさ2個、合計7kgまで無料です。受託手荷物(預け荷物)は1個から有料で、重量は預け荷物1つあたり14kg、23kg、32kgの3クラス制で、ホームページでの事前購入がおすすめです。当日空港カウンターで重量オーバーの際も追加料金で1個32kgまで預けられますが、事前予約の料金とは異なります。

ZIPAIRのこれからに期待!

skyticketロゴを持つZIPAIR客室乗務員

新型コロナ禍で海外に気軽に行けないため、ZIPAIRの搭乗記を書いている方も少なく、どのような航空会社かよくわからなかった方もいらっしゃると思います。LCCとJALなどの従来の航空会社のいいとこどりのZIPAIR Tokyoはこれからも路線網を拡大していくことでしょう。
今は海外旅行が難しいですが、ソウルやハワイ、ロサンゼルスなどの関連スカイチケット観光ガイドをご覧いただき、アフターコロナのZIPAIRでの旅行をぜひスカイチケットでご予約ください。
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