紫陽花の見ごろ・開花時期は?|全国の名所をご紹介

紫陽花の見ごろ・開花時期は?|全国の名所をご紹介

全国各地にある紫陽花(アジサイ)の名所をご紹介!紫陽花は夏前の梅雨時期6~7月に見どころを迎え、全国各所で絶景を作ってくれます。
 
全国にはこの紫陽花によって彩られた絶景を楽しめる、いわば紫陽花名所がずらり。ただし気になるのはコロナ渦の続く2024年梅雨、開園はしている?感染症対策はされている?例年より気になる情報は多いでしょう。

本記事では、これら紫陽花名所の例年の開花予想時期や、見どころ時期と合わせてご紹介します。初夏の癒し、紫陽花の名所をお探しの方はぜひチェックしてください。

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紫陽花の見ごろ・開花時期は?|全国の名所をご紹介

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紫陽花の名所‐北海道・東北エリア

北海道・東北の紫陽花は全国でも開花が遅く、見ごろのシーズンまではだいぶ余裕があるのが特徴です。

紫陽花前線も桜前線と同じで、南から順に咲いていきます。気象庁のデータによると、東北エリアから北は6月下旬から7月が最前線とのこと。なお、北海道最北の稚内では平年より10日ほど早く開花する見込みとなっています。

・有珠善光寺(北海道伊達市)

まず初めに紹介する紫陽花の名所は、北海道にある有珠善光寺です。北海道の紫陽花名所としてだけでなく、桜・ツツジ・牡丹を始め多くの花が咲く「花の寺」として広く知られています。

秋には紅葉を楽しんだり、他季節でも見どころが満載だったりとおすすめのスポットです。

北海道と聞くと明治時代から正しく日本になったイメージがありますが、このお寺自体は平安時代前期から1000年以上と長い歴史を歩んでいます。長い月日を経ても当時と変わらない紫陽花の景色、ちょっとしたロマンを感じますね。

このエリアの紫陽花開花予想日は7月中旬ごろです。

・雲昌寺(秋田県男鹿市)

アジサイ(雲昌寺)

続いては、秋田県最大の紫陽花名所である雲昌寺をご紹介。雲昌寺の紫陽花は青で統一されていますが、なんと言っても特筆すべきはその規模と量。お寺を埋め尽くさんばかりの紫陽花によって一面が「雲昌寺ブルー」の絶景に覆われているお寺です。

このブルーは副住職さんにより、15年の歳月がかけて育てられたまさに魂の芸術。この努力が実って一度は観たい日本の絶景にも選ばれていますが、副住職さんの苦労と継続を知った上で訪れるとまた印象も変わるでしょう。
 
秋田県男鹿市は有名な「なまはげ」や、アイス「ババヘラ」など文化・名物が沢山。お寺ではアジサイグッズなども売られているので、お土産にも困りませんね。

コロナ渦での感染症対策として、境内での密集を避ける注意や時間調整を呼び掛けています。昨年は県外からの見学を自粛するようお願いされていましたが、今年は状況を見て検討中です。予め、ホームページなどで確認しておきましょう。

秋田県での紫陽花開花予想日は6月20日前後です。

・ジュピアランドひらた(福島県石川郡平田村)

福島県石川郡にある「ジュピアランドひらた」では、372種類もの品種の紫陽花を育てており、こちらは世界で最も多くの紫陽花の品種を見られる公園としてギネスブック®にも認定されました。紫陽花の海といっても過言ではないほどの素晴らしい紫陽花の数々を目にすることができるでしょう。

なお福島県では6月10日~20日の間が開花予想日となっています。東北地方で南側にあるからか、気持ち早めに開花するようです。

紫陽花の名所‐関東エリア

東京都心は人が密集する場所が多く、紫陽花の穴場を探すのが難しいですが、紫陽花を鑑賞するならば都市部から少し離れたエリアを探すのがベストです。
 
なお開花時期は6月上旬。横浜は、昨年はいずれも6月2日に開花、東京は平年より3日遅く6月8日に開花しました。宇都宮など関東の北部は南関東より少し遅めで、1週間ほどのタイムラグがあるため注意が必要です。

・磯山神社(栃木県鹿沼市)

磯山神社のアジサイ

都心からやや離れた栃木にある磯山神社。1000年の歴史を持ちつつも厳かで静かな神社ですが、紫陽花シーズンになると激変。総計2000株~2500株ともいわれる数の紫陽花が咲き誇り、名所として多くの観光客を魅了します。
 
磯山神社は上記のように普段はひっそりとしているので、シーズン外に立ち寄ったことがある方は、紫陽花名所となった時のギャップを楽しんでみるのも良さそうですね。なお、毎年シーズンには「あじさい祭り」が開催されています。

栃木県の紫陽花開花予想日は平年6月20日ごろです。

・長谷寺(神奈川県鎌倉市)

神奈川県は湘南エリアの紫陽花名所、長谷寺をご紹介します。鎌倉市は紫陽花名所と呼ばれるスポットが多数存在し、1日中市内を散策しても飽きないエリア。ただし紫陽花というポイントに焦点を当てると、この長谷寺はぜひおすすめしたい定番スポットです。
 
やや広めの境内には、2500株以上という圧巻の紫陽花が散策路でお出迎え。種類も多く色とりどりで、これでもかと思うほど紫陽花の絶景を堪能できることで知られています。この長谷寺の嬉しいポイントは紫陽花の種類が多いために開花時期にラグがあって、長い期間咲き続けること。咲き始めてから予定を立てても間に合う、というポイントがあります。
 
長谷寺は紫陽花名所としては定番中の定番。混雑が予想されるため、紫陽花シーズンは見学料金が発生し有料になる見通しです。実際に混雑している場合は長時間の見学を避けましょう。周辺は見どころの多い観光スポットだらけなので、時間調節は容易となっています。

神奈川県は国内でも比較的南に位置していることもあり、紫陽花開花予想日は6月前半と本州の他の県よりもやや早めです。

・美の山公園(埼玉県秩父市)

美の山公園のアジサイと朝焼け

美の山公園は関東でもっとも「映える紫陽花」が撮れる、カメラ片手に訪れたら満足できるかもしれない紫陽花絶景名所です。美の山公園は秩父市に位置。秩父がそもそも山々に囲まれた自然溢れるエリアなのですが、園内の標高も高く581.5メートルの高さにあります。

展望台からは一面の紫陽花を鑑賞でき、このスポットでも写真映えは抜群。紫陽花はもちろん、ここから見える圧巻の夜景も人気。同じ絶景でも昼と夜で異なった雰囲気を楽しむことができ、昼派・夜派の良いところがそれぞれ沢山見えてきそうです。

季節ごと紅葉や桜など、梅雨時以外の季節も絶景を楽しめます。時期を変えて何度も行きたくなるスポットと言えますね。

埼玉県の紫陽花開花予想日は6月10日~15日ごろです。

紫陽花の名所‐甲信越エリア

全国アジサイの名所-甲信越エリア

甲信越での紫陽花開花は、6月中旬~下旬にかけてが予想されます。甲府など南側はやや早く、北部の新潟や長野は少し遅め。南北で1週間弱の違いがあるので注意しましょう。

・妙法寺(山梨県南巨摩郡富士川町)

妙法寺(山梨)は、かなり古く1300年の歴史がある由緒正しいお寺です。県内では比類のない規模の山門を入り口に、寺内には2万本の紫陽花が待ち受けています。この2万本もの紫陽花が所以か「紫陽花寺」という別名で愛されています。
 
のんびり散策をしながら景観を楽しみ、ゆるりとした気持ちの良い時間で色とりどりの紫陽花を楽しめるでしょう。
 
なお、町からは離れてしまっているので基本的に車で訪れるのがベスト。駐車場のスペースは30台ほどで、料金は無料です。

なお、山梨県における紫陽花の海か予想日は6月22日前後となっています。

紫陽花の名所‐東海・関西エリア

東海・関西の見ごろ時期は6月上旬~中旬で、昨年の開花データによると大阪は早めの5月31日。岐阜・京都・神戸も5~10日ほど早く咲きました。名古屋は例年並み。例年通りの場合、岐阜や京都の開花時期とそれほど大差はないようです。

・下田公園(静岡県下田市)

下田公園のアジサイ

下田公園(静岡県)は東海地方でも有数の紫陽花名所として知られ、毎年「あじさい祭り」を楽しみにしている方も多く、知名度もかなり高い人気の名所です。場所は伊豆半島の南にある海に面した下田市です。

公園内にある紫陽花の花、その規模は圧巻の5万株300万本!まさに紫陽花の王国です。数字のインパクトもさることながら、きちんと整備された公園なので散策もらくらく。高低差はるものの、たっぷりどっぷりと紫陽花を楽しめるでしょう。
 
下田は海が近い町。高台からは、紫陽花と海……という組み合わせを抜群の景色を堪能可能。「東海地方で紫陽花」となったらまず訪れたいスポットです。

静岡県の開花予想日は6月13日ごろです。神奈川よりは早めではありませんが、かなり早まる年もあります。

・形原温泉あじさいの里(愛知県蒲郡市)

形原温泉あじさいの里

愛知県にある形原温泉・あじさいの里。こちらも東海の紫陽花名所とされ、毎年梅雨のシーズンには「あじさい祭り」が開催されています。その紫陽花の数は5万株と東海地方最大級で、一斉に咲き乱れた圧巻の紫陽花たちが出迎えてくれることでしょう。
 
形原温泉で行われる「あじさい祭り」の特徴として、夜間のライトアップもまた必見級の絶景。昼間の景色をよく見ておくことで、そのギャップに驚くこと間違いありません。一度で二度楽しめる紫陽花の景色、ぜひ一度堪能してみてください。

紫陽花の名所‐中国・四国エリア

中国地方は6月上旬から中旬、四国のあじさいも例年同じくらいの時期に開花しているようですが、昨年、例年より14日早く花が咲いた松山がイレギュラー的存在です。
 
また、山陰地方では松江が例年より12日早く、下関も6日早く咲くなど、早咲きの傾向がありました。

・吉備津神社(岡山県岡山市)

岡山の紫陽花名所、吉備津神社はかの桃太郎伝説のモチーフとなった吉備津彦という人物を祀った神社であり、ルーツは神話の時代からあるというスピリチュアルなスポットとして知られています。

ルーツが遠く、古くから伝説が信仰された吉備津神社。ここには約1500株もの紫陽花が咲き、幻想空間を華やかなもの賑わらせています。特に見どころは吉備津神社から岩山宮まで続く360メートルもある巨大な廻廊で、途中からは両側が紫の紫陽花に埋め尽くられるそう。つい息を吞んでしまう絶景を楽しめることでしょう。

岡山県の紫陽花開花予想は6月10日前後です。

・月照寺(島根県松江市)

松江藩の菩提寺「月照寺」

松江藩松平氏の菩提寺として栄えた島根県松江市の月照寺。「山陰の紫陽花寺」という異名があるほどの名刹で、月照寺の境内には巨亀伝説が残る大きな亀の形をした石の彫刻が印象的にそびえたちます。月照寺は紫陽花以外にも山陰の歴史を知ることのできる歴史スポットとして人気です。

鳥取県の紫陽花開花予想日は6月15日の前後となっています。

紫陽花の名所‐九州エリア

もっとも紫陽花の開花が早い九州・沖縄地方。2022年のデータでは5月27日に佐賀県で紫陽花が咲き始めました。ただ、紫陽花観測最南端地点の奄美大島の名瀬は昨年はどういうわけか平年より10日遅い6月11日の観測でした。
 
5月後半に差し掛かるとまもなくシーズンが始まるとされているエリア。紫陽花の目覚めはすぐそこまで迫っています!

・白糸の滝(福岡県糸島市)

福岡県糸島市にある「白糸の滝」周辺は6月中旬~7月上旬になると紫陽花が咲く、福岡県での定番スポット。約5000株10万本の紫陽花が花を咲かせます。

マイナスイオンたっぷりの滝周辺は夏でも涼しく紫陽花を観賞できるので、福岡近郊のお出かけに最適なスポットといえるでしょう。

・桃源郷岬(宮崎県東臼杵郡門川町)

桃源郷岬のアジサイ

九州地方でおすすめの紫陽花名所、一つ目は宮崎県にある「桃源郷岬」です。この岬は天候が良ければ四国まで望める絶景名所として知られ、梅雨になれば80種類200万本の紫陽花がこの景色を彩ります。

敷地はなんと東京ドーム4個分。紫陽花が彩る色は7色といわれ、訪れた際は広大で理想的な文字通り桃源郷を楽しむことができるでしょう。なお入園料金はシーズンごとで変化。絶好の紫陽花シーズンはやや料金が変わっています。

宮崎県の紫陽花開花予想日は5月30日~6月5日の前後となります。

・おしどりの池(長崎県雲仙市)

おしどりの池とアジサイの画像

長崎の紫陽花名所、おしどりの池は雲仙市にある景勝地です。周囲は3km弱の池ですが、この池は実をいうと人工でできたもの。

梅雨の季節には咲き誇る紫陽花に、エメラルドグリーンの湖面。周囲の遊歩道ではこの景観を眺めながら、ゆらりのんびりと散策を楽しめるでしょう。

なお秋の季節は、周りの山々が紅葉に染まり異なる絶景が広がります。紫陽花の季節を楽しんだ後は、この紅葉も楽しんでみたいですね。

長崎県の紫陽花開花予想日は5月30日~31日ごろです。

・見帰りの滝(佐賀県唐津市)

見帰りの滝に咲くあじさい

佐賀県唐津市相知(おうち)町にある「見帰りの滝」は「日本の滝百選」にも選ばれた佐賀県を代表する名瀑。落差は約100mで、九州本土では1番の落差を誇ります。ここに咲く約4万本の紫陽花が6月中旬から下旬にかけて花を咲かせるさまは、いつ見ても圧巻です。

佐賀県の紫陽花開花予想日は6月上旬ごろです。

・東雲の里あじさい園(鹿児島県出水市)

東雲の里あじさい園

「東雲の里(しののめのさと)あじさい園」は、鹿児島県出水市に位置する約5万坪の「あじさい園」です。紫陽花の数は鹿児島県内屈指の本数を誇り、約十数万本を数えるといわれています。広大な敷地内には紫陽花はもちろんのこと、様々な花が咲き、訪れる観光客を飽きさせません。

ちなみに「東雲の里あじさい園」のすぐ近くには手打ちそばのお店「生そば 草の居」があり、名物の十割そばを味わうことができるでしょう。

鹿児島県の紫陽花開花予想日は5月30日から6月1日の前後です。

◎紫陽花の開花予想・名所まとめ

全国の紫陽花名所と、各エリアの開花時期についてご紹介しました。

今回全国的に数多くのスポットをご紹介しましたが、どこの名所も毎年の初夏に可愛らしい紫陽花が出迎えてくれます。人気なだけあって人も多く、特に見頃とされる時期の土日は混雑するところも。風物詩の名所ゆえに人気があるので、訪れる際は注意したいところですね。また紫陽花を堪能した後は、周辺観光を楽しめる名所も多めです。

夏前の少し蒸し暑くなりやすい季節、無理のない旅日程を立ててみましょう。

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