佐賀を代表する伝統のお祭り!初めてでも安心の「唐津くんち」観光ガイド

佐賀を代表する伝統のお祭り!初めてでも安心の「唐津くんち」観光ガイド

佐賀県で古くから行われているお祭り「唐津くんち」をご存知でしょうか?11月の3日間を通して毎年行われるこのお祭りは賑やかにしてきらびやか。見ているだけでワクワクしてきて楽しくなるような、子どもから大人まで楽しめるお祭りです。他のお祭りとは何が違うのか、その特徴をわかりやすく説明していきますので、この機会にぜひ唐津くんちに興味を持ち、その魅力にふれてみてください。

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佐賀を代表する伝統のお祭り!初めてでも安心の「唐津くんち」観光ガイド

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唐津くんちとは

唐津くんちは毎年11月の2・3・4日に佐賀県唐津市で開催されます。昭和55年には国の重要無形民俗文化財に、平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録された伝統行事です。期間中の人出はおよそ50万人にのぼり、街中が賑わいます。唐津くんちの最大の特徴は乾漆で作られた「曳山(やま)」にあります。14の町にそれぞれ1台ずつ製作されており、各町ごとの揃いの法被に身を包んだ曳子たちが、笛太鼓の囃子に合わせて「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ」「ヨイサ」と曳山を曳いて町中を駆け巡ります。大人から子どもまでの男女で構成される曳子たちの掛け声と、耳に残るお囃子、曳山のキャラクター性の高さなどが他の祭りとは一線を画しており、観る者たちを魅了します。

にぎやかな雰囲気に包まれる3日間

地域で盛り上がる唐津くんちはとても伝統のあるお祭りです。九州だけでなく全国的にも注目されています。

昼夜かかわらず全力で楽しむ3日間。各巡行の見どころから、それぞれのルートや時間帯などをご紹介します。

1日目 「宵曳山(よいやま)」

1日目の曳山は夜に行われます。それぞれの曳山に提灯などの明かりを灯し、闇に照らされる曳山は息を呑むほどに幻想的な美しさです。夜店もたくさん出ており、町中がワクワクしているような賑やかな夜の祭りが繰り広げられます。曳山がどこを通るのか、事前に下調べをしておきましょう。うまく移動すれば何度も曳山を見ることもできますので、昼のうちにルートを確認しておくのもおすすめです。

2日目 「御旅所神幸(おたびしょしんこう)」

午前9時半、前日に唐津神社前に揃った曳山たちが巡行を始めます。城下町を巡った後、午後12時に御旅所へ到着。海岸にほど近い御旅所は砂地になっており、重さ2トン以上ある曳山を、車輪をめり込ませながら全力で曳き込んでいく様子が唐津くんち最大の見せ場となっています。その後、午後3時から約2時間をかけて曳山を曳き出し、それぞれの町へと帰っていきます。

3日目 「翌日祭(よくじつさい)」

午前10時、再び唐津神社前に集合した曳山たちが前日と同じルートで東西約8kmを回ります。午後12時頃にJR唐津駅前に14台が並べられ、午後2時半頃に出発、午後4時半頃に曳山展示場へと納められ、この年の唐津くんちは幕を閉じます。

14台の曳山

各曳山は見た目にも個性豊かで曳子ならずとも自分のお気に入りの曳山を見つけられます。
14台の曳山には製作順に番号が付けられており、「◯番ヤマ」と呼ばれています。

一番曳山:赤獅子(刀町)
二番曳山:青獅子(中町)
三番曳山:亀と浦島太郎(材木町)
四番曳山:源義経の兜(呉服町)
五番曳山:鯛(魚屋町)
六番曳山:鳳凰丸(大石町)
七番曳山:飛竜(新町)
八番曳山:金獅子(本町)
九番曳山:武田信玄の兜(木綿町)
十番曳山:上杉謙信の兜(平野町)
十一番曳山:酒呑童子と源頼光の兜(米屋町)
十二番曳山:珠取獅子(京町)
十三番曳山:鯱(水主町)
十四番曳山:七宝丸(江川町)

期間外も「曳山展示場」で見学可能

唐津くんちの期間以外、14台の曳山は唐津神社の西隣にある曳山展示場に納められています。普段はここで展示された曳山を見ることができます。唐津くんちに初めて行かれるという方は、時間に余裕があれば11月1日以前にここを訪れ、14台の中から自分のお気に入りを見つけて本番に臨むというのもひとつの楽しみ方だと思います。

「西ノ門館」で展示があることも

現在の唐津市中心はかつての唐津城城下町にあたります。唐津神社があるあたりに西ノ門と呼ばれる城下町の出入り口があり、平成6年、ここに建設された文化財管理センターを西ノ門館と名付けました。ここでは曳山の保存修理(塗り替えや補修作業など)の状況を見学することができるようになっています。

◎注意事項

曳山が通るのは一般市街地です。そのため見物する際のルールを正しく守らないと曳子の迷惑にもなりますし、大事故につながる危険もあります。以下のようなことに気を付け、みんなで唐津くんちを楽しみましょう。

● 巡行中の曳山には近づかないようにしてください。並行して歩いたり、すぐ後ろをついて歩くことも避けて下さい。
● 曲がり角では特に危険が伴います。巡航路を広く開けるようにしてください。
● 路上に座り込んでの見物はしないようにしてください。足などが接触し事故につながる恐れがあります。
● 自撮り棒、ドローンの飛行は禁止です。
● その他、警察官や曳山関係者の指示に従って行動してください。

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