第2次大戦で活躍した拠点都市「ガンダ―」

ガンダー湾から南へ約40km走ると、ニューファンドランド島北東部のガンダ―という町が見えてきます。「ギャンダー」とも呼ばれるこの町は、カナダの主要都市と比べるとやや聞き慣れない町ではありますが、ガンダ―国際空港を有し、かつては第二次世界大戦中に陸軍・空軍の拠点として活躍した歴史ある町です。当時、アメリカ陸軍や空軍、そして王立カナダ空軍の数え切れないほどの航空機はガンダ―を目指し、そこを経由してヨーロッパへ向かいました。自らの命をかけて敵地へ向かう兵士たちは、地上から小さなガンダ―の町を見下ろしていたことでしょう。また、町中では戦争中の飛行機の展示をみれる施設など、大戦の歴史を知ることができます。

ガンダーの歴史

ガンダー空港を拠点として、第二次世界大戦中に大活躍したガンダ―。その後もジェット機の重要な給油ポイントとして、その役割を全うしました。また、2001年の「9.11アメリカ同時多発テロ」では、「イエローリボン作戦」の一環として他の空港の代わりに多くの航空機を受け入れました。その受け入れ便数は、当時のカナダ国内でナンバーワン。このようにカナダだけでなく、世界にとって様々な拠点となっていたのです。

ガンダーの経済

人口は1万人にも満たないガンダ―。町の産業としてはささやかながらも観光業が挙げられます。見どころとしては玄関口である国際空港のほか、北大西洋航空博物館などがあります。そこは前線で使われた貴重な小型機がずらりと並び、飛行機マニアにはたまらない場所。また、建物の奥へと進むとプロペラ機「ダグラスDC-3」のコックピットを見ることができ、パイロット気分で実際に操縦することができます。

ガンダー行きの格安航空券について

現在、日本からの直行便はありません。そのため、カナダのトロントを経由して向かうことになります。格安航空券をお探しの方は、トロントに加えてハリファックスやセントジョンズなどのカナダの他都市でも乗り継ぐプランがおすすめです。しかし、時期にもよりますが料金に大差はないため、トロントを1度だけ経由するルートの方が良いでしょう。