津軽海峡フェリー 大函丸
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「大函丸」は津軽海峡フェリーが運航するフェリーです。1964年に就航し活躍していた初代は1972年に引退。しかし、2012年からは新たに建造された2代目が運航されています。船室はシートやスタンダードを中心としていますが、これは「大函丸」が青森の大間港と函館を約90分という短い時間で行き来しているためです。この所要時間は、本州と北海道を結ぶフェリーの中ではなんと最短。1日1便から2便の運航となっていますが、由緒ある「大函丸」を予約する事で漁業で発達してきた津軽海峡周辺の歴史を垣間見る事ができるのではないでしょうか。

大函丸の時刻表・ダイヤ

函館港発 大間港着
函館港発 大間港着 所要時間
9:30 11:00 1時間30分 予約
16:30 18:00 1時間30分 予約
大間港発 函館港着
大間港発 函館港着 所要時間
7:00 8:30 1時間30分 予約
14:10 15:40 1時間30分 予約

大函丸について

大函丸とは
歴史あるノスタルジック航路・大間函館を結ぶフェリー
大函丸 歴史あるノスタルジック航路・大間函館を結ぶフェリー

津軽海峡フェリーの「大函丸」が運航されているルートは、青森の大間港と北海道の函館間です。「大函丸」が運航された1964年当初は、生活の足以外にも既に観光用途として利用されていました。古くから行われてきた津軽海峡でのマグロ漁やイカ漁、フェリーからも見る事の出来る豊かな半島、発着所となっている函館の歴史的な建物など周辺は長い時を経て発展してきました。このことから、「大函丸」が運航しているルートは別名ノスタルジック航路とも呼ばれているのです。

本州と北海道を約90分の最短ルートで移動
大函丸 本州と北海道を約90分の最短ルートで移動

本州と北海道を結んでいるフェリーは「大函丸」の他、多数の発着所から運航されています。しかし、約90分という短い所要時間で向かう事が出来るのは「大函丸」が運航している大間港と函館港のルートのみ。「大函丸」の定員は478名、またトラックや乗用車の積載量も大型のフェリーに比べ少なめですが、その圧倒的なスピードから観光客をはじめ生活の足として頼りにされています。「大函丸」に乗船すれば、その利便性を知る事が出来るはずです。

運航時間に合わせた特徴的な客室を持つ大函丸
大函丸 運航時間に合わせた特徴的な客室を持つ大函丸

運航時間が非常に短いため「大函丸」の船内にはスイートルームなど高級な部屋はありません。スタンダードルームこそ用意されていますが、特徴的なのは船首側に配置されたシートタイプの部屋です。フェリーというよりは高速船や飛行機のような雰囲気を持つこの部屋は、所用時間の短い「大函丸」だからこそ設置できる部屋と言えるでしょう。他にフリースペースも完備してあり、どのような方でも快適に目的地に着けるよう工夫が施されています。

大函丸の客室
ファーストシート
「大函丸」の下層階、船首側に設置されているファーストシート。座席とTVだけという簡素な設備ながら、シートはリクライニングも可能な上質なものとなっています。2座席ずつ全12席用意されており、夫婦やカップル、親しい友人同士など特に少人数での利用に適しているのではないでしょうか。短い運航時間とは言え、快適に過ごしたいならこのお部屋で決まりです。
大函丸の客室 ファーストシート
カジュアルシート
全20席用意されたカジュアルシートは、「大函丸」内ファーストシートのすぐ後ろに設置されています。座席の質感を除けば設備面はほぼファーストシートと共通ですが、座席が多いことから室内は広めに設計されており窓の数も若干多くなっています。こちらもファーストシートと同じく短い運航時間を快適に過ごす事が出来るのではないでしょうか。
大函丸の客室 カジュアルシート
スタンダード
「大函丸」の上層階、そして下層階ともに床で寛ぐ事ができるスタンダートが用意されています。日本家屋をイメージさせる粋なインテリアも魅力的ですが、何より広く設計されているため繁忙期などで乗船客が多くてもストレスを感じるような事はないでしょう。雰囲気や料金も含めて、「大函丸」内では最も利用しやすいお部屋です。
大函丸の客室 スタンダード
レディースルーム
短時間の運行とは言え、女性が安心して「大函丸」を利用できるよう船内には1室のみレディースルームが用意されています。1室のみとは言え、スタンダードルームと同じく必要最小限の設備を備えた室内はとても広々としています。また、料金もスタンダードルームに準じているためその点を含めて利用しやすい部屋と言えるでしょう。
大函丸の客室 レディースルーム
ファミリールーム
家族連れでの利用にピッタリなファミリールーム。場所は「大函丸」下層階の船尾側に位置しており、赤ちゃんルームやドッグルームが併設している事からお子様連れや愛犬との乗船の際にも便利です。また、近くにトイレもあり非常に利便性の高いお部屋となっています。家族連れで「大函丸」に乗船する際は、是非利用を検討してみてはいかがでしょうか。
大函丸の客室 ファミリールーム
バリアフリールーム
「大函丸」下層階の船首左側に設置されたファーストシートとカジュアルシート。その反対の船首右側には、身体の不自由な方に配慮したバリアフリールームが設置されています。車椅子での利用を前提としているため大きな段差は無く、スペースを広く取られた座席が多数用意されているのが特徴的。付き添いの方とご一緒に、充実した船旅を楽しむ事ができるでしょう。
大函丸の客室 バリアフリールーム
大函丸のパブリックスペース
エントランス
大函丸 エントランス

「大函丸」に乗船すると、一番最初に見る事となるエントランス。周辺は各種施設が集中しておりまさに玄関としての役割を持っています。

レセプション
大函丸 レセプション

各種受付などを行うレセプションはエントランスのすぐ傍にあります。乗船時にいつでも空いているわけではなく、営業時間は決まっているので事前に確認しておきましょう。

ショップ
大函丸 ショップ

ショップでは津軽海峡フェリーのオリジナルグッズをはじめ、各種お土産を購入する事ができます。こちらもレセプションと同じく営業時間が決まっているため注意が必要です。

フリースペース
大函丸 フリースペース

雑談や息抜きなど、幅広い用途で利用できるフリースペース。大間で獲れるマグロをモチーフとしたテーブルなど独特のインテリアが魅力的です。

バリアフリートイレ
大函丸 バリアフリートイレ

身体の不自由な方のためのバリアフリートイレは下層階に設置してあります。エントランスのすぐ傍にある事から利便性も高いでしょう。

救急室
大函丸 救急室

エントランスすぐ横には万が一に備えて救急室が設置してあります。もしも手当が必要となった場合などは、遠慮なく利用するようにしましょう。

コインロッカー
大函丸 コインロッカー

コインロッカーはエントランスの傍に設置してあります。船内はスタンダードルームが中心ですので、身に着けられない貴重品などは早めに預けておくと良いでしょう。

オートショップ
大函丸 オートショップ

軽食や飲み物などの自動販売機を設置したオートショップ。小腹が空いた時など、いつでも気軽に利用する事が可能です。

赤ちゃんルーム
大函丸 赤ちゃんルーム

赤ちゃんルームでは主にオムツ交換などが行えます。下層階の船尾側にありますが、女性が利用する事の多いレディースルームが近くにあり利便性は高いでしょう。

ドッグルーム
大函丸 ドッグルーム

「大函丸」には大切な愛犬を預ける事のできるドッグルームも完備されています。小型犬と中型犬のみとなっており、大型犬は対応していないためその点だけ注意して利用しましょう。

トイレ
大函丸 トイレ

上層階にも一部スタンダードルームがありますが、トイレがあるのは下層階のみとなっています。しかし、運航時間が短いため不便を感じる事は無いのでは。

喫煙室
大函丸 喫煙室

喫煙室は下層階の船尾側に1部屋だけ設置してあります。もし「大函丸」運航中に一服したくなるような事があったら利用しましょう。

大函丸の船内での食事
朝食
大函丸 朝食

船内にレストランは無く、代わりに軽食を購入できるオートショップが用意されています。しかし、「大函丸」は約90分の短い運航時間となっているため朝食については特に気にしなくても大丈夫でしょう。

昼食
大函丸 昼食

「大函丸」は約90分で目的地へと到着するフェリーです。飲食物の持ち込みもでき、オートショップで軽食を購入する事もできるため、自身の体調に合わせた方法で昼食を摂るようにしましょう。

夕食

船内のオートショップで飲食物を購入する事もできますが、それらはあくまで軽食メニューです。しっかりと夕食を摂りたいのなら乗船前に食べるか目的地まで待った方が良いでしょう。

大函丸の出発到着ターミナル

津軽海峡フェリー 函館ターミナル
津軽海峡フェリー 函館ターミナル

津軽海峡フェリー 函館ターミナルは、函館の中心地からもほど近い美しいフェリー乗り場です。絶景ポイントにもなっているガラス張りのターミナルは、明るく清潔感があふれており居心地の良さは抜群。徒歩で乗船する際にターミナルとフェリーをつなぐボーディングブリッジや、車やバイクを下りずにチェックインできるスマートチェックインシステムなど、近代的で便利な設備が整っているのも特徴的です。函館と青森、大間を結ぶ2つの航路を合わせるとフェリーは1日10往復。津軽海峡フェリー 函館ターミナルを利用すれば旅を快適に過ごせるでしょう。

住所 北海道函館市港町3丁目19番2号
電話番号 0138-43-4545
特徴
  • 年中無休
  • WiFi
  • 休憩スペース
  • お食事
  • お土産
  • 連絡バス
  • ドッグラン
津軽海峡フェリー 函館ターミナルの詳細ページへ
津軽海峡フェリー 大間ターミナル
津軽海峡フェリー 大間ターミナル

本州最北端のフェリーターミナルである、津軽海峡フェリー 大間ターミナルは白を基調とした建物になっています。建物に入ると、大間らしいマグロのモニュメントが出迎えてくれます。待合室やインターネットブースの他に、大間ならではの食事が楽しめる食事処や青森県のお土産が買える売店もありますよ。こちらの売店ではマグログッズが豊富に用意されています。家族や友人へのお土産選びも楽しめるのではないでしょうか。

住所 青森県下北郡大間町大字大間字根田内10番地
電話番号 0175-37-3111
特徴
  • 年中無休
  • WiFi
  • 休憩スペース
  • お食事
  • お土産
  • 連絡バス
津軽海峡フェリー 大間ターミナルの詳細ページへ

大函丸のサービス

バリアフリー設備

運航時間の短い「大函丸」に用意されている部屋は、同じクラスのフェリーに比べても比較的簡素と言えるでしょう。しかし、どのような方でも快適に利用できるよう船内の各所には万全の配慮が施されています。乗船してすぐのエントランス傍にはバリアフリートイレが。また、雑談などが出来るフリースペースも段差を無くし車椅子の方が利用しやすくなっています。車椅子に対応した客室も用意されており、「大函丸」は必要十分なバリアフリー機能を持つフェリーとなっているのです。

オリジナルグッズの販売

営業時間こそ限られているものの、オリジナルグッズやお菓子、珍味などの各種お土産を購入する事ができる「大函丸」内のショップ。本州と北海道を最短距離で結ぶ「大函丸」は、日々忙しく過ごしている方の利用も多くなっています。出発前や目的地でお土産を購入する時間も無いという方には、船内のショップは非常にありがたいものです。フェリーでしか購入する事のできない津軽海峡フェリーのオリジナルグッズは、お土産として特に喜ばれるのではないでしょうか。

ドッグルーム

「大函丸」内には大切な愛犬を預けておく事の出来るドッグルームが設置されています。大型犬は受け付けておらずケージの数にも限りがあるため限定的な設備と言えますが、「大函丸」のような短時間運航フェリーにドッグルームが設置されているというだけでも珍しいのではないでしょうか。青森の大間港と北海道の函館港。どちらが発着でも、大切な愛犬と共にスピーディに目的地に着きたいという方にとって「大函丸」のドッグルームは非常に嬉しいサービスです。