津軽海峡フェリーの「大函丸」が運航されているルートは、青森の大間港と北海道の函館間です。「大函丸」が運航された1964年当初は、生活の足以外にも既に観光用途として利用されていました。古くから行われてきた津軽海峡でのマグロ漁やイカ漁、フェリーからも見る事の出来る豊かな半島、発着所となっている函館の歴史的な建物など周辺は長い時を経て発展してきました。このことから、「大函丸」が運航しているルートは別名ノスタルジック航路とも呼ばれているのです。
本州と北海道を結んでいるフェリーは「大函丸」の他、多数の発着所から運航されています。しかし、約90分という短い所要時間で向かう事が出来るのは「大函丸」が運航している大間港と函館港のルートのみ。「大函丸」の定員は478名、またトラックや乗用車の積載量も大型のフェリーに比べ少なめですが、その圧倒的なスピードから観光客をはじめ生活の足として頼りにされています。「大函丸」に乗船すれば、その利便性を知る事が出来るはずです。
運航時間が非常に短いため「大函丸」の船内にはスイートルームなど高級な部屋はありません。スタンダードルームこそ用意されていますが、特徴的なのは船首側に配置されたシートタイプの部屋です。フェリーというよりは高速船や飛行機のような雰囲気を持つこの部屋は、所用時間の短い「大函丸」だからこそ設置できる部屋と言えるでしょう。他にフリースペースも完備してあり、どのような方でも快適に目的地に着けるよう工夫が施されています。
「大函丸」に乗船すると、一番最初に見る事となるエントランス。周辺は各種施設が集中しておりまさに玄関としての役割を持っています。
各種受付などを行うレセプションはエントランスのすぐ傍にあります。乗船時にいつでも空いているわけではなく、営業時間は決まっているので事前に確認しておきましょう。
ショップでは津軽海峡フェリーのオリジナルグッズをはじめ、各種お土産を購入する事ができます。こちらもレセプションと同じく営業時間が決まっているため注意が必要です。
雑談や息抜きなど、幅広い用途で利用できるフリースペース。大間で獲れるマグロをモチーフとしたテーブルなど独特のインテリアが魅力的です。
身体の不自由な方のためのバリアフリートイレは下層階に設置してあります。エントランスのすぐ傍にある事から利便性も高いでしょう。
エントランスすぐ横には万が一に備えて救急室が設置してあります。もしも手当が必要となった場合などは、遠慮なく利用するようにしましょう。
コインロッカーはエントランスの傍に設置してあります。船内はスタンダードルームが中心ですので、身に着けられない貴重品などは早めに預けておくと良いでしょう。
軽食や飲み物などの自動販売機を設置したオートショップ。小腹が空いた時など、いつでも気軽に利用する事が可能です。
赤ちゃんルームでは主にオムツ交換などが行えます。下層階の船尾側にありますが、女性が利用する事の多いレディースルームが近くにあり利便性は高いでしょう。
「大函丸」には大切な愛犬を預ける事のできるドッグルームも完備されています。小型犬と中型犬のみとなっており、大型犬は対応していないためその点だけ注意して利用しましょう。
上層階にも一部スタンダードルームがありますが、トイレがあるのは下層階のみとなっています。しかし、運航時間が短いため不便を感じる事は無いのでは。
喫煙室は下層階の船尾側に1部屋だけ設置してあります。もし「大函丸」運航中に一服したくなるような事があったら利用しましょう。
船内にレストランは無く、代わりに軽食を購入できるオートショップが用意されています。しかし、「大函丸」は約90分の短い運航時間となっているため朝食については特に気にしなくても大丈夫でしょう。
「大函丸」は約90分で目的地へと到着するフェリーです。飲食物の持ち込みもでき、オートショップで軽食を購入する事もできるため、自身の体調に合わせた方法で昼食を摂るようにしましょう。
船内のオートショップで飲食物を購入する事もできますが、それらはあくまで軽食メニューです。しっかりと夕食を摂りたいのなら乗船前に食べるか目的地まで待った方が良いでしょう。
津軽海峡フェリー 函館ターミナルは、函館の中心地からもほど近い美しいフェリー乗り場です。絶景ポイントにもなっているガラス張りのターミナルは、明るく清潔感があふれており居心地の良さは抜群。徒歩で乗船する際にターミナルとフェリーをつなぐボーディングブリッジや、車やバイクを下りずにチェックインできるスマートチェックインシステムなど、近代的で便利な設備が整っているのも特徴的です。函館と青森、大間を結ぶ2つの航路を合わせるとフェリーは1日10往復。津軽海峡フェリー 函館ターミナルを利用すれば旅を快適に過ごせるでしょう。
住所 | 北海道函館市港町3丁目19番2号 |
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電話番号 | 0138-43-4545 |
特徴 |
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本州最北端のフェリーターミナルである、津軽海峡フェリー 大間ターミナルは白を基調とした建物になっています。建物に入ると、大間らしいマグロのモニュメントが出迎えてくれます。待合室やインターネットブースの他に、大間ならではの食事が楽しめる食事処や青森県のお土産が買える売店もありますよ。こちらの売店ではマグログッズが豊富に用意されています。家族や友人へのお土産選びも楽しめるのではないでしょうか。
住所 | 青森県下北郡大間町大字大間字根田内10番地 |
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電話番号 | 0175-37-3111 |
特徴 |
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運航時間の短い「大函丸」に用意されている部屋は、同じクラスのフェリーに比べても比較的簡素と言えるでしょう。しかし、どのような方でも快適に利用できるよう船内の各所には万全の配慮が施されています。乗船してすぐのエントランス傍にはバリアフリートイレが。また、雑談などが出来るフリースペースも段差を無くし車椅子の方が利用しやすくなっています。車椅子に対応した客室も用意されており、「大函丸」は必要十分なバリアフリー機能を持つフェリーとなっているのです。
営業時間こそ限られているものの、オリジナルグッズやお菓子、珍味などの各種お土産を購入する事ができる「大函丸」内のショップ。本州と北海道を最短距離で結ぶ「大函丸」は、日々忙しく過ごしている方の利用も多くなっています。出発前や目的地でお土産を購入する時間も無いという方には、船内のショップは非常にありがたいものです。フェリーでしか購入する事のできない津軽海峡フェリーのオリジナルグッズは、お土産として特に喜ばれるのではないでしょうか。
「大函丸」内には大切な愛犬を預けておく事の出来るドッグルームが設置されています。大型犬は受け付けておらずケージの数にも限りがあるため限定的な設備と言えますが、「大函丸」のような短時間運航フェリーにドッグルームが設置されているというだけでも珍しいのではないでしょうか。青森の大間港と北海道の函館港。どちらが発着でも、大切な愛犬と共にスピーディに目的地に着きたいという方にとって「大函丸」のドッグルームは非常に嬉しいサービスです。