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西部開拓時代へタイムスリップ「デュランゴ」

アメリカ西部開拓時代から続く鉄道が通るデュランゴ。西部開拓時代に活躍したデュランゴ・シルバートン鉄道は現在、特別区間を走る観光列車として人気です。アメリカでもっとも長く運行している列車として、「アメリカ合衆国国定歴史建造物」に認定されています。100年以上の歴史をもつ列車に乗ることができるとあって、ハイシーズンには良い席が売り切れになってしまいます。余裕をもって予約しておきましょう。また、趣がある建築物が連なっているデュランゴの街並みをひと目見ようと、多くの観光客が訪れます。特にダウンタウンのホテルやレストラン、アートギャラリーなどでは、当時のアメリカ西部開拓時代の雰囲気を身近に感じて楽しむことができます。

デュランゴの歴史

1880年、デュランゴは鉄道の拠点として誕生しました。もともとこの地に住んでいたのはネイティブ・アメリカンの部族でしたが、1874年に白人入植者たちが訪れ、アメリカの西部開拓時代が幕を開けます。サンフアン山地で鉱業がはじまり、開拓者たちの街として農場や牧場がつくられ、アニマスシティという街ができました。そして、サンフアンにある鉱山から鉱石を効率よく運ぶため、鉄道の計画が開始。当初の予定ではアニマスシティにつくられるはずだった駅と事務所は、その土地代をめぐる交渉が決裂したため断念されてしまいます。そこで新しくつくられた街がデュランゴです。鉄道の駅と事務所をかまえ、それにともなって急激な発展をとげたデュランゴには、アニマスシティの人々が移り住みました。それを受け、アニマスシティは発展するデュランゴに吸収されたとのことです。

デュランゴの経済

かつては鉱山の街として栄えていたものの、アメリカの西部開拓時代とともに廃れていったデュランゴ。金・銀ブームを築いたデュランゴのゴールドラッシュは、鉱脈の枯渇、鉱山の閉鎖によって、20世紀に入る前に幕を下ろしました。それに代わり現在の経済を支える主な産業として、観光業が挙げられます。歴史的な建造物やデュランゴ・シルバートン鉄道を目当てに、たくさんの観光客が街を訪れます。また、あたりを自然に囲まれたデュランゴは、アウトドアを目的とした観光客からも人気です。