近畿地方から見た北陸の入口、敦賀市にある敦賀港。北海道の苫小牧と、福井県の敦賀港との間を結ぶ新日本海フェリーが運航しており、観光客で賑わう港です。フェリーには直行便と、新潟・秋田に寄港する便と両方が運航。敦賀港は、福井県の中でも交通の便が優れた場所で、北海道から敦賀港に上陸し、予約したレンタカーでドライブを始めてみるのもおすすめです。敦賀港は、京都や名古屋、それから金沢へも車で2時間程度と、あらゆる観光地へのアクセスが便利な立地にあります。楽しい福井旅行の最後にレンタカーを乗り捨てて、空港や小樽便の出ている舞鶴港から北海道に帰ることもできます。港がある敦賀市内にはいくつもの予約可能なレンタカー会社があるため、しっかりと比較したうえでレンタカーを予約してみましょう。
福井県の敦賀港にフェリーが入港しますと、JR敦賀駅行きの連絡バスが接続しています(予約不要)。そのため、敦賀港に上陸したのちの行動の起点は駅前からというのがいいでしょう。新潟から到着する便を除いては、すべて福井県敦賀港に深夜入港です。ビジネスホテルが敦賀駅前に多くありますので、一泊してから、予約したレンタカーを使うのがおすすめです。レンタカーの営業所は、敦賀港付近にはなく、すべて市街地にあります。JR北陸本線敦賀駅前には、トヨタレンタカー、オリックスレンタカー(駅レンタカー併設)、ニッポンレンタカーといった大手レンタカー会社の営業所が点在。これら大手以外にも、格安レンタカーの多い地域なので予約時に比較しましょう。車種は、軽自動車からSUV、ミニバン、エコカーなど多くの種類から選べますので、福井での目的に応じてチェックするのがおすすめです。
予約時に申し込んで、借りた営業所と異なる場所に返却する「乗り捨て」(ワンウェイ)サービス。福井県の敦賀港付近では、敦賀駅前にある4社3か所の営業所でも乗り捨て利用が可能。敦賀港から各地を巡回し、最後に空港のある大阪や名古屋などで乗り捨てて、北海道に帰るというのも便利な使い方でおすすめです。乗り捨ては距離によって別途料金が発生しますが、どのレンタカー会社で予約しても、福井県内の営業所ならば乗り捨て無料です。福井県外の営業所に乗り捨てる場合では、トヨタレンタカーが比較的安い設定。トヨタレンタカーの場合、県単位で乗り捨て料金が発生するため、同じ県でも遠くまで行くと安い料金で済むのでお得です。
港内にレンタカーカウンターがない場合は、各レンタカー会社の店舗が行っている送迎サービスを利用しましょう。福井県敦賀港付近では、格安レンタカーのみ送迎サービスを実施しています。ニコニコレンタカーとワンズレンタカーは同じコスモ石油のスタンドで扱っているレンタカーであり、敦賀駅まで送迎のサービスを行っています。ガソリンスタンドの運営するレンタカーでは、返却時に満タン給油をする必要がないメリットがあっておすすめです。敦賀駅前にある、同じく格安レンタカーの日光レンタカーでは、送迎はしていませんが予約客のいるホテル等、営業所以外での受け渡しが可能。駅前でなく敦賀港付近で宿泊する場合には便利なサービスでしょう。敦賀港付近の大手レンタカーについては、すべて敦賀駅前に営業所を構えていますので、送迎サービスは実施していません。
福井県敦賀港は、若狭湾のさらに奥まった場所の敦賀湾にあり、古くから北のみに開いてた天然の良港として栄えてきました。軍港として発展して、現在でも自衛隊の拠点である舞鶴と比較すると、敦賀港は物流拠点としての歴史を持っています。明治時代には、ウラジオストクとの間に定期便が登場しました。新日本海フェリーが北海道小樽と、福井県敦賀港との間を結ぶようになったのは1969年です。1999年からは、苫小牧便が運航されており、小樽便については現在、舞鶴港が受け持っています。敦賀港は北陸自動車道敦賀インターからは車で約9分、敦賀バイパスからはさらに近く、福井県の大きな物流拠点として今後もますます栄えることでしょう。
福井県敦賀港周辺は観光地も、ドライブスポットも多いおすすめエリアです。敦賀港付近も整備され、多くの観光スポットが生まれました。まず、敦賀駅から10分の赤レンガ倉庫です。20世紀初頭に建てられた倉庫をリノベーションしたレトロスポットで、巨大ジオラマと、レストランが人気を集めています。すぐそばにあるのが、旧敦賀港駅舎。かつては、欧亜国際連絡列車の出発点であった、輝かしい歴史を再現した歴史遺産です。そして同じく近くにあるのが、「日本のシンドラー」杉原千畝が救ったユダヤ人が敦賀港に多数たどり着いたことを記念した施設、「人道の港 敦賀ムゼウム」。車で訪れる絶景スポットとしては、敦賀港から北に40分弱、若狭湾に突き出た敦賀半島の先端にある門ヶ崎です。福井でしか見られない断崖絶壁の奇観が楽しめますよ。