名称:昌徳宮
住所:ソウル市鍾路区栗谷路99
公式・関連サイトURL:http://eng.cdg.go.kr/main/main.htm
半島各地に点在する韓国のユネスコ世界文化遺産は、全部で合わせて11箇所。韓国の観光の中心であるソウル市中心部や、第二の都市である釜山市内からも比較的訪れやすい慶州などの有名スポットもあります。
自然溢れる韓国各地の旅のプランに世界遺産を加えれば、より魅力的な韓国旅行を楽しめるのではないでしょうか。韓国の世界遺産では、日本のお寺や遺跡とは違った韓国ならではの美しさに出会えますよ。歴史と確かな技術を感じさせる韓国の世界遺産をご紹介しましょう。
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目次
歴史を感じる韓国の世界遺産11スポットを訪ねよう
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1.昌徳宮
昌徳宮(チャンドックン)は1997年に世界遺産に認定された、ソウル市内中心部に位置する朝鮮時代の宮殿です。昌徳宮そばに建つ王宮、景福宮の離宮として造られました。
景福宮と昌徳宮は韓国の定番観光コースなので、韓国で最も海外観光客に親しまれている世界遺産と言えるでしょう。
広大な敷地の中には13棟の宮殿があり、昌徳宮の正殿である仁政殿や大造殿など美しい建物の数々はまさに世界遺産らしい存在感です。韓国の伝統的な庭園様式が楽しめる後苑(フウォン)もお見逃しなく。
樹齢750年を超えるという大木や池、亭子など、かつて韓国の王族達が過ごしていた憩いの場を見学できます。
2.宗廟
1995年に世界遺産に登録された韓国ソウルに位置する宗廟(チョンミョ)は、朝鮮時代の王と王妃の位牌を祀っている神聖な場所です。ずらっと横長に続く正殿の前に立つと、どこか心の平穏を感じさせる厳かな場所です。
この正殿の構造は韓国はもとより世界的にも珍しく、大変貴重であるということも世界遺産たる所以でしょう。
毎年5月には宗廟祭礼という儀式が行われ、その祭祀や音楽、舞踏などが無形文化遺産に登録されています。韓国の他の世界遺産と比べると華やかさはありませんが、落ち着いた雰囲気と王室の伝統が感じられる特別な場所です。
名称:宗廟
住所:ソウル市 鍾路区鍾路155
公式・関連サイトURL:http://jpn.cha.go.kr/japanese/html/sub2/sub3.jsp
3.水原華城
韓国ソウル市のお隣、水原市に位置する水原華城(スウォンファソン)は1997年に登録された世界遺産です。1796年城郭都市として当時の韓国では革新的な素材と技術で建設されました。
世界遺産である水原華城の中心は正祖大王の別邸として使用されていた城華城行宮で、韓国で最も規模の大きな美しい別邸です。行宮前では剣舞などのイベントが開催されることもありますよ。
水原華城の特徴とも言える全長5.7kmの城郭は、まるで韓国版万里の長城!。健脚の方はハイキングしてみては。ソウルからは電車で1時間ほどで見に行ける世界遺産なので日帰りで楽しめます。
名称:水原華城
住所:京畿道水原市八達区南昌洞6-2
公式・関連サイトURL:http://japan.swcf.or.kr/?p=31
4.南漢山城
2014年に世界遺産に登録された韓国の南漢山城は、ソウル近郊の京畿道広州市に位置している山城。高句麗時代、当時の都であった漢陽の非常時に備えて造られた城とされています。
中国や日本からの影響を受けながらも、韓国が生み出した独特の城の造りが歴史的に価値が高いとされ、世界遺産に認定。東西南北にある城へ続く門や守御将台、一部綺麗に残っている城郭など見所も多く、中には見晴らしの良いお寺も。京畿道はもちろんソウルの街まで見渡せます。
四季折々の美しい風景を眺められるとあり、登山の大好きな韓国の人たちが週末になるとたくさん訪れます。初心者向きから上級者向きまで様々な登山コースが用意されているので、世界遺産を訪れると同時にちょっとした山歩きを楽しみたい方にもオススメです。
名称:南漢山城
住所:京畿道広州市中部面山城里563
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#Namhansanseong
5.石窟庵・仏国寺
石窟庵(ソックラム)・仏国寺(プルグクサ)は韓国慶州を代表する世界遺産です。吐含山に位置する石窟庵は、石で作られたドーム型の建物に仏像が安置されている石窟寺院。
穏やかな表情の仏像を前にすると心が穏やかになりますよ。そしてもう一つの世界遺産である仏国寺も石窟庵と同じく吐含山にあります。
仏像のインパクトが大きい石窟庵に対して、仏国寺はお寺の建物自体がどれも美しいことが特徴。特に紅葉の季節は韓国でも有数の絶景が味わえるとあり、全国から観光客が訪れます。青雲橋・白雲橋を始め韓国の国宝に指定されているものも多く、広い境内は見所たっぷりなので、じっくり時間をかけて鑑賞しましょう。
石窟庵へ行くには仏国寺を経由するバスに乗る必要があリます。二つの世界遺産を同時に見て回るのが良いでしょう。またバス停から石窟庵までは20分ほど山道を登って行くので、歩きやすい靴で行くのがオススメです。
名称:石窟庵・仏国寺
住所:慶尚北道慶州市進峴洞999(石窟庵)、慶尚北道慶州市進峴洞(仏国寺)
公式・関連サイトURL:http://guide.gyeongju.go.kr/deploy/jpn/enjoy/02/index.html
6.慶州歴史遺跡地区
韓国南部の都市釜山からほど近い慶州は新羅の首都が置かれていた土地。街全体に多くの遺跡が存在する世界遺産のため、「屋根のない博物館」と呼ばれています。
慶州歴史遺跡地区は韓国の中でも広い範囲に渡る世界遺産で、仏教美術が残されている南山地区、王宮のあった月城地区、王族の墓地が集まる大陵苑地区、珍しい形の石塔のある皇龍寺地区、そして山城地区の5エリアを差します。
新羅の時代は激動の時代として知られ、初の女王である善徳女王の存在や彼女の功績は韓国でも広く伝わっています。慶州の世界遺産を全て見るにはかなりの時間がかかるので、ポイントを押さえて観光しましょう。
特に月城地区にある瞻星台は善徳女王が作らせた世界最古の天文台であり、観光の目玉。また瞻星台や雁鴨池周辺は夜のライトアップも美しいです。
名称:慶州歴史遺跡地区
住所:慶州一帯
公式・関連サイトURL:http://guide.gyeongju.go.kr/deploy/jpn/enjoy/03/03_01/index.html
7.海印寺蔵経板殿
海印寺蔵経板殿は1995年に世界遺産に認定された海印寺蔵経板(八万大蔵経)を保管している建物です。八万大蔵経というのはお経が彫られた木版のことで、16年という長い年月をかけて作られたもの。
全部で8万1258枚あり、この八万大蔵経は現存している木版の大蔵経で世界最古とされているため、韓国だけでなく世界的にも大変貴重な世界遺産であることがわかります。そんな大蔵経を現在も大切に保存している海印寺蔵経板殿は15世紀に建設されました。海印寺(ヘインサ)の敷地の中で最も風通りの良い高い位置に建ち、常に風が吹き抜ける気持ちの良い場所です。
韓国の慶尚南道に位置する海印寺は、大邱市内からバスで向かいます。バス停から海印寺までは山の景観を楽しめる散歩道になっています。入り口手前には現代アートが展示されており、世界遺産と韓国の現代アートのコラボも楽しめますよ。
名称:海印寺
住所:慶尚南道陜川郡伽倻面緇仁里10番地
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#Haeinsa
8.河回村・良洞村
韓国慶尚北道に位置する河回(ハフェ)村・良洞(ヤンドン)村は韓国有数の氏族村。安東の河回村と慶州良洞村は共に2010年に世界遺産に認定されました。
どちらも14~15世紀に作られた村で、瓦屋根や藁葺き屋根の韓国伝統家屋が立ち並び、中には両班が学問を学んでいた書院や祠堂があります。世界遺産今も村には現在も住居として使用されている家屋があります。
河回村で有名なのは「河回別神グッタルノリ」と呼ばれる仮面劇。毎年秋には「安東国際仮面劇フェスティバル」が開催されています。
河回村・良洞村の二つの世界遺産を訪れるなら仮面劇フェスの時期に合わせるとより楽しめるでしょう。良洞村は雪蒼山の風景も素晴らしいですよ。釜山から河回村へは2時間半、慶州から良洞村へはバスで30分ほどです。
名称:河回村・良洞村
住所:河回村:慶尚北道安東市豊川面河回里 良洞村:慶尚北道慶州市江東面良洞里94
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#HistoricVillages
9.百済歴史地区群
百済歴史地区群は2015年に認定された韓国の世界遺産です。忠清南道公州市から扶余郡、全羅北道益山市の広範囲に点在する遺跡群を指します。百済は韓国の古代三国の一つであり、公州は百済の首都が置かれていた場所です。
百済の都を守るために建てられた城郭である公山城がこの百済の世界遺産のメインスポットと言えます。公州の街が見渡せる城壁に沿って歩いたり、夜景も見所の一つです。
宋山里古墳群と武寧王陵には展示館があり、この地で出土した貴重な宝物を見ることができます。また百済文化を存分に感じられるのが扶余の扶蘇山と扶蘇山城へも足を運んでみましょう。
扶蘇山城の落花岩から見る景色も美しいですよ。全羅北益山の弥勒寺址には韓国最古、最大の大きさを誇る石塔があります。他に扶余の3箇所と、全羅北益山の王宮里遺跡が百済歴史地区群として世界遺産になっています。
名称:百済歴史地区群
住所:忠清南道公州市・扶余郡、全羅北道 益山市
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#Baekje
10.高敞・和順・江華支石墓遺跡
韓国の全羅北道・全羅南道・江華島にあるコインドル(支石墓)が2000年に世界遺産に認定されています。コインドルというのは、大きな岩を組み合わせたお墓の一種です。
3つのエリアの中でも最も多く1550基ものコインドルがあるのが全羅南道高敞。この中で447基が世界遺産になっています。高敞にはコインドル博物館もあり、韓国の古代の住居や暮らしが再現された屋外展示を見ることができますよ。
ソウルから近いのは仁川エリアの江華島です。江華島には韓国の歴史を語る上で欠かすことのできない高麗時代の王宮や古跡があります。
世界遺産になっている江華のコインドルは2つの石の上に横長の石を乗せた、テーブルのような形が特徴的です。
名称:高敞・和順・江華支石墓遺跡
住所:全羅北道 高敞、全羅南道 和順、仁川広域市 江華郡
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#DolmenSites
11.朝鮮王陵
韓国ソウル、京畿道、江原道にある朝鮮王陵44基のうち、40基が世界遺産に認定されています。王陵というのは慶州歴史遺跡地区にある大陵苑と同じく、韓国の歴代の王や王妃のお墓のことを指します。
まずはソウル市内の三成にある宣靖陵(ソンジョンヌン)を訪れてみましょう。宣靖陵には朝鮮王朝第9代王の成宗王とその継妃のお墓「宣陵(ソンルン)」と、成宗王の息子である朝鮮第11代王の中宗のお墓「靖陵(ジョンルン)」の二つのお墓があります。世界遺産である王陵の背景に高層ビルが建っているいう不思議な風景が特徴的です。
またソウル市の光化門にある大きな銅像でおなじみ、ハングルの生みの親世宗大王のお墓「英陵(ヨンヌン)」は、韓国京畿道の驪州に位置しています。英陵は世界遺産となっている朝鮮王陵の中でも美しいことで有名です。
名称:朝鮮王陵
住所:ソウル、京畿道一帯、江原道 寧越郡
公式・関連サイトURL:http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/ATR/SI_JPN_3_2.jsp#JoseonDynasty
◎まとめ
実際に韓国の世界遺産を見に行くことで、韓国の歴史により興味を持つ方も多いでしょう。韓国の歴代の王や偉人をテーマにした長編歴史ドラマを見ると、もう一度韓国の世界遺産を訪れたくなるかもしれません。
韓国には今回ご紹介した世界文化遺産の他に、自然遺産に認定されている済州も観光地として人気があります。韓国にはまだまだ歴史的価値のあるスポットがあり、今後はどのような場所が世界遺産に認定されるのか楽しみですね。
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