佐賀の名湯・武雄温泉!周辺観光スポットとあわせてその魅力を紹介

佐賀の名湯・武雄温泉!周辺観光スポットとあわせてその魅力を紹介

1300年の歴史を誇る佐賀の名湯「武雄温泉」、肌なじみの良い優しい温泉は、古くから美人の湯と呼ばれて親しまれています。ゆっくり宿泊して温泉を堪能するほか、立ち寄り湯を楽しめるスポットも多い武雄温泉は、温泉好きに人気の観光スポットです。また、温泉街のシンボル楼門や国指定重要部管財になっている武雄温泉新館など、歴史的に重要な建物も見どころの一つ。そんな武雄温泉についてご紹介します。

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佐賀の名湯・武雄温泉!周辺観光スポットとあわせてその魅力を紹介

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武雄温泉の特徴

武雄温泉は肌への刺激が少ない弱アルカリ性の泉質が特徴です。無色透明、無味、無臭でクセがないので子どもから大人までゆったり落ち着いて楽しめます。「美人の湯」と呼ばれているように、肌になじむ柔らかな温泉は保湿性に優れており肌に優しいお湯も特徴です。

1300年の歴史ある武雄温泉は情緒あふれる建物や豊かな自然に囲まれた温泉地として、長く人々に愛されてきました。温泉を楽しむだけでなく、温泉街を歩いて肌で歴史を感じてみるのも観光の楽しみ方の一つです。

温泉街のシンボル「楼門」

竜宮城を連想させる武雄温泉の入り口に立つ色鮮やかな楼門は、天平式楼門と呼ばれるくぎを一本も使わない独創的な建物です。武雄温泉楼門は「国重要文化財」に指定されています。楼門は大正4年4月12日に完成しました。設計したのは東京駅を設計した「辰野金吾」です。

天井には酉(とり)、子(ね)、卯(う)、午(うま)の四干支の調絵が施されており、残りの八干支は東京駅の天井にレリーフとして存在しています。東京駅の干支は長い間、なぜ8干支だけなのか謎とされてきました。それが、楼門の四干支と合わせて十二支なのだと分かり話題を呼んでいます。

三軒の共同浴場

出典: Locke / PIXTA(ピクスタ)

武雄温泉の楼門をくぐった先には、三軒の共同浴場があります。それぞれに特徴がある天板の観光スポットです。ここでは三軒の共同浴場についてご紹介します。

元湯

元湯は明治9年に建築されており、現在使用されている温泉施設の建物の中では日本最古です。天井は高く、レトロな雰囲気が漂うお風呂はゆったり落ち着いて浸かれます。お風呂は男女別の内湯のみです。あつ湯とぬる湯があり、好みによって浸かる湯を選べます。

蓬莱湯

蓬莱湯はすっきりとシンプルな清潔感のあるお風呂です。温泉は44度と少し高め。熱いお湯が好きな方にはおすすめですが、ぬる湯はないのでお子様連れの方などは注意が必要です。また、長湯でのぼせてしまわないように注意して下さい。ぬる湯はありませんがジェットバスはあります。湯治を楽しむほかにも温泉を楽しみたい方は立ち寄ってみて下さい。

鷺乃湯

鷺乃湯は旅館「楼門亭」の浴場も兼ねたお風呂です。大衆浴場の雰囲気を感じさせないお風呂には、露天風呂やサウナもあります。お湯は比較的ぬるめで老若男女が入りやすいお風呂です。露天風呂からは、武雄温泉周辺の自然が望めます。旅館に泊まって湯治をしたい方にはお勧めのお風呂です。

藩主専用だった貸切風呂「殿様湯」

殿様湯は江戸時代中期、領主武雄鍋島氏専用のお風呂として造られました。大理石の見事なお風呂には、シーボルトも入浴したと「江戸参府紀行」に紹介されています。お風呂の白黒の大理石を組み合わせた千鳥格子は、モダンな雰囲気を感じます。壁は清潔感のある白木造りです。天井も高く、開放感のある室内は貸切風呂というのもあり、贅沢な空間を生み出しています。

殿様湯では、タオルやシャンプー、リンス、ボディシャンプーなどが用意されているので手ぶらで来ても安心です。4畳半と3畳の控室もあり、湯上りにゆったり体を休めることもできます。また、お部屋代は入浴料金に含まれています。

雄大な景色の「御船山楽園」

御船山楽園は武雄温泉にある江戸後期から続く歴史ある庭園です。池泉回遊式庭園の御船山楽園はつつじや紅葉の名所として有名です。庭園は武雄市のシンボルである御船山の南西麓にあり、総面積は15萬坪に及びます。

園内の名所としては、御船山、20万本のつつじ谷、樹齢170年の大藤や大紅葉、2,000本の桜などが有名です。春には花祭りが開かれ、15万坪にわたる庭園では爛漫の花々を見られます。花祭りでは、園内の桜やつつじ、大藤などがライトアップされ、訪れる人々を楽しませてくれます。

秋に開かれる紅葉祭りでは、日本最大級の紅葉のライトアップが見どころです。昼間でも秋の御船山楽園は、燃える様な秋景色を望めます。冬には冬枯れや雪景色望め、一年を通して様々な顔を楽しむことができるでしょう。

昭和の小堀遠州が手掛けた「慧洲園」

慧洲園はJR武雄温泉駅南口からタクシーで5分、バスで7分の場所にあります。

昭和の小堀遠州と称された中根金作が手掛けた泉回遊式日本庭園です。中世を彷彿とさせる石組からは瀑布が流れ、その周囲に広がる茶畑が印象的な景色を作り上げています。武雄を象徴する美しい借景との調和からは、中根金作のこだわりが垣間見えます。

四季折々の景色と情緒を感じられる慧洲園は、観光の際の散策スポットとしておすすめです。春には色とりどりのつつじ、夏には青々とした緑、秋には色づいた紅葉、冬には冬枯れの景色をぜひ楽しんでください。

美しい日本庭園には、池中に浮かぶ美術館「陽光美術館」もあります。ゆったりとした時間の流れる美術館では、日本陶磁器発祥のルーツである中国陶磁器を展示しています。また、お休み処として和風茶屋「みふね茶屋」も人気です。散策に疲れたらくつろぎの空間で一息入れてみて下さい。

紅葉が見事な「廣福寺」

廣福寺は13世紀中ごろに建立され大正4年に国宝指定になりましたが、文化財保護制定時に重要文化財として再指定されたお寺です。廣福寺では、紅葉の季節になると美しい景色が望めます。見事な紅葉の色づく季節にあわせ、11月だけは一般の参拝客を受け入れています。紅葉の季節に武雄温泉を訪れた観光客に人気のスポットです。お寺では仏像も見学できます。

◎まとめ

一年を通して武雄温泉は様々な楽しみ方があります。温泉を楽しむだけでなく、四季折々の景色を望める庭園を散策したり、お寺を参拝したりと一日では回り切れないほどです。季節によって景色が違うので、何度も訪れてみたくなる温泉地でもあります。また、武雄温泉は比較的入りやすい温泉という点から、家族連れや友達グループ、女子旅など様々な観光シーンで利用しやすい場所です。

佐賀に旅行の際は、ぜひ武雄温泉を観光してみて下さい。

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