名称:土佐神社
住所:高知県高知市一宮しなね2丁目16-1
公式/関連サイトURL:http://www.tosajinja.i-tosa.com/
高知県高知市一宮しなねにある土佐神社は、『日本書紀』や『土佐国風土記』などにも記述されている歴史ある神社です。歴代の領主が篤く信仰してきた土佐神社の主要社殿は、国指定の重要文化財にもなっており、御朱印集めも人気を集めています。今回は、土佐神社の歴史から神社内に数多くある見どころまで詳しくご紹介していきましょう。高知旅行を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【歴代領主が篤く信仰した土佐神社】観光の見どころをご紹介!
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土佐神社の歴史
土佐神社は、現在も境内の北東にあたる場所に礫石(つぶていし)と呼ばれる自然石があり、これを磐座(いわくら)として古代より祭祀が行われたと言われています。平安時代の醍醐天皇の代には式内大社の1つとして「都佐坐神社」という名前で呼ばれており、皇室の使者が度々訪問した記録も残されています。
鎌倉時代初期には神仏習合により土佐国総鎮守一宮とされ、「土佐高賀茂大明神」と称えられていました。室町時代の1570年、正親天皇の代に戦国武将である長宗我部元親によって現在の社殿が再建されています。
明治元年には神仏習合時代が終わり、明治4年(1872年)には現在の呼び名である「土佐神社」に改称されました。地元の人々には「しなね様」と呼ばれ長年愛されています。
長宗我部元親が造営した「本殿」「幣殿」「拝殿」
土佐国一の宮:土佐神社。
— Traveling Now (@AroundJapan0105) October 6, 2019
本殿、拝殿が古くていい感じ😃 pic.twitter.com/W8JmHZgFqA
土佐神社の旧社殿は岡豊城進行の戦乱の際に焼失してしまい、鎌倉時代に活躍した戦国武将である長宗我部元親によって再建されました。土佐神社の弊殿と拝殿は本殿を頭にした入蜻蛉(いりとんぼ)形式になっています。本殿と弊殿、拝殿は、合わせて国の指定重要文化財です。
本殿
鮮やかな朱色に塗られた外観は見る人を圧倒させる迫力を持っています。本殿の内部は内陣と外陣に分かれており、寺院の本堂に似た造りです。
弊殿
本殿前方にある弊殿は、桁行二間・梁間一間、一重の造りになっています。拝殿に接続しており、屋根はこけら葺です。
拝殿
弊殿前にある拝殿は、屋根の前面に「拝の出」が設けられています。木造の簡単な造りの建物です。
土佐藩2代藩主が造営した「鼓楼」
土佐神社の鼓楼は、土佐藩の2代目藩主だった山内忠義が江戸時代前期の慶安2年(1649年)に造営したと言われています。二重構造になっており、屋根は東アジアの伝統的な建築様式である入母屋造のこけら葺で造られています。
初層は黒い板を張って真ん中の部分に出入り口を作る「袴腰形式」になっているのが特徴です。柱は本殿の外観と同じ鮮やかな朱色で彩られており、鼓楼の内部には時間を知らせる太鼓が吊るされています。また、土佐神社の鼓楼は上層の屋根部分が大きく、見た目のアンバランスさも特徴の1つです。
同じく江戸時代初期に建てられた「神光門」
【第30番札所 善楽寺】
— BLACK_HEART (@HeartBlack33) June 3, 2019
土佐神社の別当寺塔中、善楽寺。
神仏分離前は神社と一緒もんだったんですな。
長い参道入口にある神光門。
純和様建築で、まさしく山門の役割だったんじゃないかな、と。#善楽寺 #百々山#30番札所#土佐神社 #神光門#四国遍路 pic.twitter.com/YnbHx1N2Pa
境内の入り口にある楼門は、神光門とも呼ばれています。鼓楼と同様に山内忠義によるもので、こちらは同じ江戸時代前期でも寛永8年(1631年)に造営されました。
屋根は入母屋造で銅板の葺で造られています。全体的に素木を使った装飾が少ない和様建築で、上層は初層に比べると低い構造です。
境内には鼓楼、楼門の他にも神饌所(しんせんしょ)や神庫、社務所などの社殿があります。
境内脇の「善楽寺」はお遍路の札所
土佐神社の境内脇にある善楽寺は、大同5年(810年)に弘法大師が土佐神社の別当寺として創建したと言われています。長年神仏習合寺院として繁栄し、土佐2代目藩主の山内忠義の時代には武門の恩恵も受けて栄えていました。
善楽寺は、明治初期の神仏分離令で一度廃寺となりましたが昭和5年(1930年)に再建されました。明治9年(1876年)に先に復興していた安楽寺が三十番札所を名乗ったことにより札所争いが65年間も続いていましたが、平成6年(1994年)元日からは善楽寺が正式な第三十番札所となっています。
善楽寺は昭和57年(1982年)に改築されており、見た目も比較的新しいです。本堂と大師堂からなっており、大師堂は別名「厄除け大師」とも呼ばれています。厄年にはお参りのための訪問者も多く、お遍路以外にも人気のお寺です。
本堂や大師堂の向かいには梅見地蔵が鎮座しています。梅見地蔵は文化13年(1816年)に建立された地蔵で、当時は梅の木の下にあったことから名付けられました。土佐神社へ来た際には、善楽寺も合わせて訪問してみてください。
アクセス情報
車を利用する場合
高知自動車道高知I.C.から、県道384号線を進み約10分
電車を利用する場合
JR土讃線に乗車し一宮駅で下車後徒歩約20分
バスを利用する場合
JR土讃線高知駅からバスに乗車し一宮神社前で下車後徒歩約5分(所要時間約35分)
土佐神社には、60台分の無料駐車場があります。車で訪れようと考えている方はぜひ利用してください。
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