四季折々の景色を楽しめる自然の宝庫「大雪山旭岳」に行ってみよう！

大雪山の主峰として知られる旭岳は、1年を通して様々な景色を見ることができます。季節によって違った景観となり、訪れる者を楽しませてくれるのです。そんな大雪山旭岳では登山やトレッキングを楽しめるほか、ロープウェイに乗って雄大な景色を楽しむこともできます。今回は、様々な楽しみ方のある大雪山旭岳の魅力に迫っていきましょう。

旭岳とは？

標高2291mで北海道最高峰となる旭岳は北海道上川郡東川町に位置しています。春夏秋冬と季節によって全く違う表情となることが特徴です。そんな旭岳の春は5月下旬からとなります。雪解けによって流れ出る水によってミズバショウやエゾノリュウキンカが咲き誇り、山に彩りを加えてくれます。

標高1600mの地点では姿見の池があり、青く輝く水面に映る旭岳を見ることができ、夏の時期には美しい花々との共演を眺められるでしょう。神秘的な景色として知られ、登山客の心を癒します。

秋には紅葉、そして冬には霧氷や風紋といった自然の造形物が見られるほか、ダイヤモンドダストやサンピラーなどの珍しい現象を目のあたりにできる可能性もあります。美しい自然を堪能したい場合におすすめのスポットです。

ロープウェイで楽しむ空中散歩

大雪山旭岳には5合目までロープウェイを使って登ることが可能。そのため登山や運動が苦手でも、美しい景色を堪能することができるのです。

グルメを堪能、お土産も購入できる

ロープウェイでは、登山でお腹が減った際に活用できるレストランやお土産を購入できる売店もあります。山麓駅の食堂では、カツが乗ったラーメンや煮込みホルモンラーメンなど、ボリューム満点のメニューも多く、トレッキングを楽しむ前に体力を付けられるでしょう。山頂駅では地元産のじゃがいもを使ったホクホクのコロッケや、旭岳の源水で淹れたオーガニックコーヒーなどを堪能できます。

おすすめのトレッキングコース

気軽にできるトレッキングコースや難易度の高いトレッキングコースをご紹介していきます。

初心者におすすめの姿見の池散策コース

約1.7kmの初心者におすすめのコースです。ロープウェイを利用して山麓駅から姿見駅まで行き、姿見駅からトレッキングをスタートします。姿見駅から第一展望台まで約15分、その後第二展望台、第三展望台と進んでいき、夫婦池を通り過ぎ、第四展望台を抜けると姿見池へ向かうことができます。姿見池からの壮大な景色を楽しめるコースです。

余裕があればロープウェイを使わずに登ってみよう

約11.7kmのコースです。旭岳登山口から姿見、姿見の池、旭岳へと進み、戻ってくるコースで約9時間5分掛かります。体力に自信があり、登山中級者～上級者におすすめです。

冬場はスキーコースが大人気

冬の旭岳を楽しむならスキーコースがおすすめ。豪雪地帯ならではのパウダースノーの新雪の上をスキーで滑れる魅力的なコースです。雪山ならではの景色を眺めながら滑れる点も人気の1つ。

ただし、自然ならではの危険性もあるので注意が必要です。コースを外れてしまうと転倒や衝突などのリスクがあるほか、雪崩の危険もあります。十分な装備を持ち慎重な行動が必要となるでしょう。

旭岳を彩る高山植物

旭岳は冬の美しさだけではなく、夏も楽しめるスポットです。ロープウェイを使って姿見駅へ行くと、姿見の池までの散策路が続きます。姿見の池周辺には高山植物が咲き誇り、美しい景色が広がっています。

キバナシャクナゲ、チングルマなどの群落を見ることができ、6月上旬から8月中旬までが見頃で、暑さも吹き飛ぶくらいの爽やかな景色を堪能できるでしょう。

注意事項

旭岳でハイキングや登山を楽しむなら、急なトラブルが起きることも念頭に入れ準備をする必要があります。

寒さ対策は必須

暖かい季節に旭岳でトレッキングを楽しむ場合も防寒対策は必要です。大雪山系に属しているため、夏でも寒いと感じることがあります。山頂あたりでは7月でもみぞれが降ることもあるため、防寒具は忘れずに準備しましょう。

山岳事故の危険性

大雪山旭岳では山岳事故が発生する危険もあります。急な天気の変更もあり、視界不良になることで遭難する可能性もあるのです。天候確認をしっかりとするほか、無理のない計画を立てることが大切です。

アクセス

美しい自然を満喫しながらトレッキングを楽しめる旭岳へ車でアクセスする場合には、ロープウェイの駐車場を利用すると便利です。道央自動車道旭川北ICから道道37号に進み、道道1160号へ進んでいくと旭岳ロープウェイへ行くことができます。1時間20分程で到着するでしょう。周辺には旭岳温泉もあるのでトレッキングの疲れを癒すためにも一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか？

四季折々の景色を楽しめる自然の宝庫「大雪山旭岳」に行ってみよう！