日本とは勝手の違う海外を旅行するのに、何を持っていけば良いでしょう。パスポートやお金、衣服は当然のこと、海外ならではの必需品がいくつかあります。また、行き先よってはその国ならではの持ち物が必要になることも。今回は、海外旅行が初めてという人でも安心して旅立てるよう、持っていくべき携帯品についてご説明します。
目次
海外旅行に必要な持ち物は?外国ならではの必携品を徹底解説します
各国共通の持ち物

まずはどこへ行くにしても、海外旅行にはぜひ持っていきたい品々です。
貴重品入れ
海外で最も身近なトラブルの1つが盗難です。とくに財布やパスポートがなくなってしまうと、旅行を中断しなければなくなってしまいます。貴重品を体から離れないように収納するの貴重品入れは、国内にいれば不要ですが、国外ではマストなアイテムといえるでしょう。
貴重品入れには首掛けと肩掛け、そして腰巻きの3つのタイプがあります。どれも体に密着させるので防犯効果は十分。出し入れのしやすさや着ていく予定の衣服などに合わせて選んでください。
また男性なら、財布や貴重品入れとズボンをチェーンで結ぶ方法もあります。見た目にもスタイリッシュですが、密着タイプに比べて気づかないうちに鎖ごと切られて持ち去られてしまう可能性があります。
リッターバッグ 機内持込セット
国際線では、機内に持ち込める液体について厳しい制限があります。100ml(g)以下の容器に移し、容量1リットル以下のジッパーの付いた透明プラスチック製袋に、余裕を持って入れたうえで、ようやく1人1袋まで持ち込むことができます。
この条件に合う容器をすべて自分で用意するのは意外とたいへん!なので、あらかじめ要件を満たすようにまとめられた容器セットが販売されています。たいていは、移し替えるための漏斗やスポイトも付いています。
とくに女性や乳幼児のために、化粧品類や水薬など機内にも液体を持ち込みたい場合もしばしば。空の容器は軽いので、行きでは使わなくても1セット持っておくと便利です。
変換プラグ
世界にはA・B・C・B3・BF・SE・Oの7種類のプラグ/コンセントがあります。日本はAタイプで、これはアジアや南北アメリカ大陸に多い形状です。
行き先ごとに変換プラグを揃えても良いのですが、1個ですべてのプラグに対応できるマルチタイプのものも販売されています。世界的にみれば、1つの国で複数のプラグ形状があり得る場合も少なくありません。マルチタイプを1つ購入しておけば、あとで別の国に行くときにも、わざわざ買い足す必要がないので便利ですよ。
ちなみに変圧器は、今ではあまり必要ではなくなっています。電化製品のほとんどは世界の電圧に対応していますし、ドライヤーも変圧機能内蔵のものが増えています。
医薬品
常備薬がある人はもちろん、そうでない人もひと通りの市販薬を持っていくことをおすすめします。海外から多くの観光客が日本の薬を爆買いしていくくらいですから、その品質は折り紙付きです。
風邪薬や頭痛薬のほか、水や食べ物が合わなかったときのために胃腸薬も必ず荷物に入れておきましょう。健康に自信のある人でも、慣れない土地では何がたたるか分かりません。使わなかったとしても、かさばるわけでも無駄になるわけでもありませんよ。
飛行機に初めて乗るという人は、酔い止めも持っていくと良いでしょう。医薬品の錠剤や粉薬が手荷物検査で引っかかるということはまずありません。ただし、不要な誤解を招かないよう、持ち込むのは必要な分量にとどめておいてください。
クレジットカード
海外旅行にクレジットカードを持っていかない人はほとんどいないでしょう。ここでわざわざ項目に挙げたのは、むしろ現金はあまり海外では持たないようにしましょうという意味です。
もちろんある程度のキャッシュは必要ですが、大金を持ち歩くのはトラブルのもと。財布から大量のお札をのぞかせようものなら、犯罪者の格好の標的にされてしまいます。
ふつうクレジットカードにはキャッシング機能がついていて、ATMでその国の現金を引き出すことが可能です。いちいちキャッシュで換金するよりレートや手数料も割安なので、必要な現ナマは現地で最低限ずつ引き出すようにするのがおすすめです。
またクレジットカードには海外旅行保険が付帯しているのが一般的です。ものにより補償の最高額を合算することもできるので、異なる会社のものを複数枚持っていくと便利ですよ。
人気観光地ごとに持っていくと便利なグッズ
台湾

日本から近く物価も安いことから人気の台湾は、親日的でもあることから滞在にあまり不便を感じることはないでしょう。ただ、夜市や郊外の観光地などローカルなところへ行くと、日本ほどインフラが整っていないことがしばしばです。
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とくにトイレには要注意で、慌てて入って紙がない!などとなったら大惨事です。台湾ではハンドバッグやリュックサックに多めにポケットティッシュやウェットティッシュを忍ばせておくと良いでしょう。
また、台湾の都市部を歩いていると、大挙して走っている原付バイクに驚くことと思います。信号では車の停止線の前にバイク用のスペースがあり、赤になるとあっという間にたくさんの原付バイクで埋め尽くされます。
バイクのドライバーは、覆面の暴走族かと見間違うほどにみんなマスクを着用しています。それだけ都市部の排気ガスは問題ということ。台北や高雄など街中を観光する際は、日本の高性能のマスクを持参することをおすすめします。
グアム

日本から比較的安価で行ける南国リゾートのグアム。近年は韓国人旅行客が急増していますが、以前は日本人御用達の観光地だったので、こちらも基本的には特別に必要なものはありません。
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ただ、ビーチで必携の日焼け止めは、日本から持っていった方が良いでしょう。もちろん現地でも売っていますが、品質は日本製に劣ります。
また、水着プラス1枚羽織る上着も日本で選んでおいた方が無難です。意外にグアムでは水着を売っているお店が少なく、あったとしてもアメリカンサイズとアメリカンデザインばかりなので、日本人にあったものを探すのは一苦労。かさばるものでもないので、事前にじっくり好みの水着を日本で買っておくに越したことはありません。
上着はというと、グアムでは屋内がキンキンに冷やされていることがしばしばあります。温度差に参ってしまわないよう、冷房対策として必須なのです。ラッシュガードのような薄い長袖が1枚あれば、外でもカジュアルに着られて便利ですよ。
タイ

タイは世界中から人々が集まる観光大国で、首都バンコクは「世界で最も外国人が訪れる都市」とも称されています。そんな安全そうなバンコクですが、やはり街中を歩くときは注意が必要です。
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近年タイでは不法滞在の摘発に力を入れていて、外国人と見るとパスポートの提示を求められることがよくあります。不携帯だと逮捕されてしまうので出さないわけには行きませんが、実物を持ち歩くのは心配という人もいるでしょう。見せるのはコピーでもかまわないのですが、タイでコピーできる場所を探すのは大変。日本であらかじめコピーを取っておくのが合理的です。
また、タイでは蚊にも要注意です。日本にデング熱が持ち込まれたことでも話題になりましたね。デング熱での死亡率はそれほど高くないですが、マラリアに感染してしまうと一大事です。スプレーや液体の虫除けは必需品です。現地のものでも品質的に問題はありませんが、気になる人は日本から持参しましょう。
女性で仏教寺院を観光する人は、肌の隠れる長袖の服を持っていって下さい。タイでは女性が僧侶や仏像に触れることは許されていません。露出の大きな服装で参拝することもマナー違反なので、暑くても寺院を訪れる時は肘や膝下が隠れる服を持っていきましょう。
◎まとめ
海外旅行で必要な持ち物について、万国共通のものから人気の観光地ならではのものまでご紹介しました。日本以外でも観光地の大都市ならたいていのものは現地調達できものですが、クオリティの問題などから、まだまだ日本で揃えたほうが良いグッズもあります。今回の記事を参考に、安全で快適な海外旅行を楽しんで下さい。