モロッコの治安ってどうなの?行く前の知っておきたい治安情報あれこれ。

モロッコの治安ってどうなの?行く前の知っておきたい治安情報あれこれ。

エキゾチックな雰囲気と、アラブとフランスをミックスしたお洒落な雑貨類や陶器、アルガンオイルなど最近女性を中心に人気があり、個人旅行者も増えつつあるモロッコ。モロッコのランドマークでも知られるモスクのカサブランカなど魅力的なスポットも多く、大自然を楽しみつつ観光を楽しむこともできます。
日本から遠く離れた北アフリカの地、一体治安はどうなっているのでしょう?在モロッコ日本大使館からの情報を交えながら、治安についてご案内します。

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モロッコの治安ってどうなの?行く前の知っておきたい治安情報あれこれ。

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1.ひったくりや置き引きに注意

出典: www.istockphoto.com

在モロッコ日本大使館へ最も多く被害報告が出されているのは盗難です。中でも多いのはひったくりと置き引き。ひったくりに関してはどの都市でも人気がない夜道を歩いている時にバイクで後ろから、という手口がほとんどです。貴重品はホテルのセーフティーボックスに預ける、外でスマホを出さない、持ち歩く際はバッグは車道側には持たないなどの注意が必要です。

旅行者が合う置き引きは、移動中の列車やバス内が多く、寝ている間に貴重品が入ったサブバックを盗まれるケースや、身体に密着させずに置いてあったバッグが隣の席ににやってきた泥棒に巧みに盗まれる、などの事例があります。長距離バスや列車の場合は時間が長く、注意力が散漫になりがちですが、サブバッグ類も身体から離さないようにしなければなりません。

2.観光地でのスリに気を付けて!

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モロッコの有名観光地には、スリに注意して欲しい場所があります。1つは世界一の迷宮都市と言われるフェズの旧市街で、すれ違うのがやっというような細い道が多く時間帯によってはかなり混雑し治安が良くない通りもあるので、くれぐれも財布やスマホをリュックの外ポケットに入れたり、ズボンの後ろポケットに入れたりしないようにしましょう。

2つめは、マラケシュのジャマ・エル・フナ広場です。広場には夕方から人が集まりだし、一番盛り上がるのは夜。屋台が並び、大道芸人が出て、とても楽しい場所なのですが、その観光客目当てのスリもいます。できれば貴重品はホテルのセーフティボックスに置いて、必要なお金だけを持って行動するのがベストです。

3.モロッコでもドラッグは違法です

モロッコ国内では麻薬関連の犯罪が増加しています。興味本位で少しだけ大麻を買おうとしたら、大量に買わされ逮捕された事例も発生しています。特に男性が歩いていると、ハッシシを買わないか?と声がかかる事が多いかもしれませんが、モロッコでもドラッグは違法です。相手にしないようにしましょう。

最近旅行者に人気の青い街シェフシャウエンにはハッシシのファームがあり大量に栽培されている事から、それを求めて欧米などからヒッピーのような人たちが集まってきている、というのもよく聞く話です。ファームの見学をしないか?と声をかけられたら、それはハッシシのファームの事。もう一度言いますが、モロッコでもすべてのドラッグは違法です。旅行の解放感から手を出して取り返しのつかない犯罪に巻き込まれないように注意してください。

4.フェズの自称ガイドに気を付けて!

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世界遺産にもなっているフェズの迷宮都市メディナは意外と治安の悪い地域です。ぶらぶら散策するのも楽しいものですが、とにかくうっとうしいのが自称ガイドや客引き。メディナに入った途端にどこからともなく現れて迷子になるから案内をするだの、断ると日本人が好きだからついていくだけ無料でいいとか、友達として自分の町を案内したいなど、あれこれ言いながらついてきて、気が付くと勝手にいくつかの場所の案内を始めていたりします。コミッションを貰える土産屋に連れていきたいだけの場合や、友達だとお茶をご馳走しておいて、最後にガイド料を請求するというお決まりの手口です。

とにかく最初にきっぱり断る事が大切で、いくら声をかけてきても断固無視しましょう。ホテルで頼むと信頼できるモロッコ政府の公認ガイドを公式料金で雇う事ができます。本物のガイドと一緒なら絶対に誰も声をかけてこないので、一番の撃退法といえるでしょう。

5.女性被害者続出、つきまとい行為

長距離バスや列車内で親しげに話しかけてきて「日本が好きだ」から始まり、友達になろう、遊びに行こうに発展し、少し相手をしようものなら可愛い、キレイ、貴女が好きですに発展する迷惑パターンが横行しています。ダイレクトな表現に慣れていない日本人女性にとっては、ちょっと刺激的であったり旅行先の解放感からお茶くらいなら、となる事もあるかもしれません。単なるナンパで済めばいいのですが、これが暴行や金銭トラブルに発展する事例も多々あるので要注意。ホテルの従業員と多少親しげに話した事から、部屋にまでつきまとわれたという事例もあります。おとなしくしているとつけあがってエスカレートしてくるので、最初の時点できっぱり断るのが得策です。

6.モロッコにおけるテロの可能性は?

2011年4月にマラケシュの一大観光地、ジャマ・エル・フナ広場に面したカフェで遠隔操作による爆弾テロが行われ、外国人を含む17名が死亡した事件は記憶に新しい所です。イラク、シリア及びリビアの紛争地域に渡航したモロッコ国籍者は約1600名に上り、うち約800名がこれらの地でイスラム過激派組織ISILに参加したといわれています。モロッコ当局はモロッコ人帰還兵による国内でのテロ行為を警戒。2014年11月以降、空港等の主要施設周辺においては警察に加え軍もテロ警戒任務に就いています。

テロはいつどこで起こるのかは予測不可能ですが、その国や周辺国の政情、治安を知る事は大切です。外務省のサイトだけではなく、現地在住者が書くブログなども治安を知るための参考になりますよ。

◎まとめ

魅力いっぱいのモロッコですが旅行者を狙った犯罪も多いです。治安に気を使うのは非常に残念ですが、その大半は注意すれば回避できる可能性が高いものです。紹介した事例以外にも、ATMでお金を下ろしたら周辺に怪しい人がいないか注意するとか、買い物をしたら財布はお店の中でしまう、買い物の際も大金を見せないようにするなどの工夫も必要。

話しかけてる人をすべて断っていたら現地の人との交流ができないのでは、と思うかもしれませんが、タイミングが合えば自然な形で交流は生まれるもの。特に女性の場合は親しげに近づいてくるモロッコ人には要注意ですよ。

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