北海道の歴史的観光スポット25選~北海道史を知り尽くす旅~

北海道の歴史的観光スポット25選~北海道史を知り尽くす旅~

北海道の歴史スポットをご紹介します!北海道は日本海・太平洋・オホーツク海と三方を海に囲まれた広大な島です。この北海道には、数百年前の日本本州とは異なる独自の文化があり、多くの未知の歴史が息づいています。先住民族であるアイヌの文化をはじめ、数々の歴史スポットが残されており、観光地としても人気を集めています。

広大な自然に抱かれた北海道では、どんな人々がどのような苦労を重ね、暮らしてきたのでしょうか。そんな北海道の歴史をひも解く旅へ出かけ、歴史スポットを巡りながら、その魅力を感じてみましょう!

目次

北海道の歴史的観光スポット25選~北海道史を知り尽くす旅~

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1. 北海道開拓の村

北海道開拓の村

「北海道開拓の村」は、北海道開基100年を記念して設立された野外博物館です。北海道の開拓時代の生活や文化を再現した施設で、道内各地から歴史的建造物を移築・復元しています。明治・大正時代の北海道の雰囲気を楽しむことができ、観光地として人気があります。

村内では、季節ごとに異なる体験が魅力です。夏には馬車鉄道(4月中旬~11月)、冬には馬そり(12月中旬~3月の土日祝やさっぽろ雪まつり期間)で巡ることができ、当時の移動手段を体感できます。また、エリアは「農村」「山村」「漁村」「市街地」に分かれており、各エリアで開拓時代の生活文化に触れることができます。

さらに、冬季限定の「冬の生活体験」では、開拓時代の厳しい北海道の冬をどのように乗り越えたかを学べます。これに加え、体験学習棟では木製の遊具作りなどのワークショップも無料で開催されています。ぜひ、北海道の歴史と文化を身近に感じられるこのスポットを訪れてみてください。

2. 函館中華会館

函館中華会館

日本にある中華街といえば神戸や横浜ですが、そこにある中華会館は太平洋戦争後に建て直された建築物です。しかしここ北海道の函館にある中華会館だけは国内で唯一、中国清朝建築様式を取り入れた建築当時の姿を残します。「函館中華会館」の内部は金箔などを施した贅沢な装飾がされていますが、残念ながら現在は非公開(2018年11月現在)。100年以上も前からこのように立派な会館や祭壇を作る程の経済力を持った華僑の人々がいたことがわかる、興味深い建物ですね。

北海道の函館に渡って来た華僑の人々の経済を支えたのは、海産物の貿易によるものでした。それは当時の函館が諸外国との貿易で賑わっていた証拠。日本の開港都市として、早い時期から海外との交流があった函館の町は、異国の雰囲気か漂う観光地として発展。その歴史を感じられる観光スポットです。

3. トラピスチヌ修道院

トラピスチヌ修道院(函館)

北海道函館市にある教会「トラピスチヌ修道院」は明治時代、フランスから派遣された8名のシスターによって創立された女性の修道院。このヨーロッパ風のレンガの建物はスイス人の建築家マックス・ヒンデルによって建てられました。彼は「北海道における近代建築の開拓者」と呼ばれ、他にも16の教会を道内に建設しています。

門を入ってすぐに観光客の目に入るのは、大天使ミカエルの像。その先には慈しみの聖母マリア像が観光に訪れた人々を迎えてくれます。にぎやかな観光地が多い中で、トラピスチヌ教会は厳かに神様にお祈りを捧げる凛とした空気に包まれています。

教会の中では現在も聖職者が修道生活をしているので内部の見学はできませんが、庭園を無料で巡り、外観や資料室を見学する事が可能です。また、売店では、修道女が作った美味しいお菓子やステキな雑貨などを購入できます。

4. 松前城

松前城 北海道

戦国時代、北海道を本拠地としていた蠣崎氏は江戸時代に松前氏へと改名。この江戸時代に、兵学者であり築城学の第一人者であった高崎藩の市川一学により、ロシアからの侵入を防御するため松前城が建てられました。

「松前城」は明治時代の箱館戦争では旧幕府軍と新政府軍の戦いの場にもなり、石垣に残る弾跡は観光の見どころポイント。北海道内での日本式城郭はこの松前城だけで、城好きの人々が沢山集まる観光スポットでもあるんですよ。城を囲む松前公園には8,000本の桜が植えられていて、北海道では桜の名所としても有名。桜の季節には特に多くの人が観光に訪れます。

5. 五稜郭

五稜郭(函館)

日本は黒船来航によって江戸時代の鎖国政策は崩れ去り、日米和親条約を締結。食料などの補給や遭難民の引き渡しをするための開港場が伊豆の下田、長崎、そして蝦夷地の箱館でした。

外交や防衛にあたるため、北海道に箱館奉行を配置。この箱館奉行に在勤していたのが蘭学者・武田斐三郎です。彼はヨーロッパの軍人などから学んだ城郭都市をモデルとした「五稜郭」を設計しました。今ではこの五稜郭は、五稜郭タワーから眺めるのが観光客の定番となっています。

五稜郭タワーには土方歳三のブロンズ像もあり、観光客に人気。今も昔も歴史好きにはたまらない観光スポットです。また五稜郭は桜も有名で、開花の時期には5000本もの桜が咲き誇り、観光客で賑わいます。

6. 金森レンガ倉庫

金森レンガ倉庫(函館)

函館市の観光スポットとして有名な「金森赤レンガ倉庫」。ここは大分県生まれの渡邊熊四郎が、函館の地で金森洋物店を開業した事が始まり。輸入雑貨の他船具の販売を手掛け、世界各国の商品をこの北海道函館に普及しました。事業は広がり、書店を開いて文化に貢献したり、病院を作ったりと、函館や北海道の発展に尽力を注ぎました。他にも公共事業にも私財を投じるなど、北海道と函館の歴史を語るには欠かせない人物です。

現在、金森赤レンガ倉庫はショッピングモールやレストラン、カフェなどが入る複合施設として利用されており、観光スポットとして人気です。また、冬には「はこだてクリスマスファンタジー」の会場としても有名です。建物周辺からは函館山と函館港の美しい景観を楽しめ、地元の人々や観光客に愛されています。

7. 旧函館区公会堂

旧函館区公会堂

異国情緒漂う北海道函館市。そこに建てられた旧函館区公会堂は一度は焼失しましたが、市民の集会所という事で明治43年に再建築されます。工事費の大半を寄付したのは豪商有馬哲平という人物で、有馬鉄平は明治時代から大正時代にかけての北海道屈指の豪商でした。

函館の基坂の上にあるブルーとイエローが鮮やかな建物は、異国情緒漂う函館にとてもよく栄えます。和洋折衷の建物でありながら、外国人の指導を受ける事なく建設されましたのは驚きですよね。皇族が利用したこともある貴賓室の内装は特に高貴な色合いで、外国製の壁紙やシャンデリア、暖炉を用いています。2階のバルコニーから港内を一望できるので、観光客に人気が高い絶景スポットしてもおすすめです。

8. 小樽運河

小樽運河

北海道を代表する小樽運河は、小樽港が取り扱う物が多くなったため倉庫の近くまで荷物を運ぶ目的で作られました。今は運河の幅は半分になりましたが歩道も作られ、北海道小樽を代表する人気観光スポットです。

小樽運河の周辺にはガラスやオルゴール工房、レストランなど様々な店舗が充実しており観光客に大人気。また冬に開かれる「小樽雪あかりのみち」は特に人気のイベントで、多くの観光客がおとずれ盛り上がるんですよ。冬の夜、雪の中でロウソクに照らされる運河と周辺の建物は、とてもロマンチックでカップルに大人気の観光イベントとして楽しめます。雪と運河と灯り、そして北海道の美味しい食べ物も食べられる、北海道の代表的な人気観光スポットです。

9. 大倉山ジャンプ競技場

大倉山ジャンプ競技場

北海道札幌にある「大倉山ジャンプ競技場」は元々、「大倉シャンツェ」と呼ばれていました。なぜなら、北海道に縁のある大倉財閥の二代目、大倉喜七郎が建設したからです。後に北海道札幌市に寄贈された大倉シャンツェは札幌オリンピックの会場としても使用され、今も人気の観光スポットとして親しまれています。

大倉山ジャンプ競技場の展望台まではリフトで5分ほど。展望台からは札幌市内を一望でき、絶景ポイントとしても観光客に人気です。また、競技場のジャンプ台の傾斜を実際に見学できますが、かなりの傾斜に驚きを隠せないでしょう。さらに隣にはウインターミュージアムが併設されており、ウインタースポーツの体験ゾーンでは家族連れも楽しめる雪国ならではの観光スポットです。

10. サッポロビール博物館

サッポロビール博物館

明治8年、北海道の札幌市に「開拓使麦酒醸造所」ができました。これが後々北海道を代表するビール「サッポロビール」へと変化していきます。

札幌市内にある「サッポロビール博物館」は、開拓使麦酒醸造所からサッポロビールへの移り変わりの歴史が展示してある観光スポット。札幌の町の中に現れた煙突が印象的な赤レンガの建物の博物館は、アクセスも良く観光客の足は絶えません。

館内の見学にも様々あり、有料での見学コースには「復刻札幌製麦酒」や「開拓使麦酒」のテイスティング付きコースなど、ビール好きはかなり楽しめる観光スポット。北海道開拓時代を学べる歴史スポットとショッピング、そして食事も楽しめるサッポロビール博物館はカップルにもおすすめですよ。

11. 北海道知事公館

北海道知事公館

「北海道知事公館」は、札幌農学校の二代目校長である森源三が建てた邸宅でした。その建物を三井合同会社が購入し、別邸三井クラブとして北海道内外のお客様のおもてなしをするために使用しました。その後新館が建てられ、現在残る洋風の贅沢な建物がこちらの新館です。

北海道の開拓時代以降の発展を感じる事が出来る観光スポットで、札幌駅からもほど近いからか常に大勢の観光客が訪れています。庭園も広く、当時の財閥の優雅な生活を垣間見える観光を楽しめますよ。

また構内の観光スポットとして「北海道立三岸好太郎美術館」もあり、北海道を代表する洋画家の絵も鑑賞できるので、アートが好きな人であれば2倍楽しむことができるでしょう。

12. 札幌時計台

札幌時計台

「札幌時計台」は、誰もが思い浮かべる札幌を代表する観光スポットのひとつ。記念写真の撮影スポットとしても観光客から愛されています。この時計台は明治時代に、札幌農学校の一部として建てられました。

1階には札幌開拓時代の札幌農学校の歴史が、2階には時計が展示されています。当初は手で綱を引いて鳴らすタイプの鐘でしたが、今はアメリカのハワード製の時計が設置されています。2階にはホールがありイベントなども行われているので、観光の際にはぜひ公式ページも確認してくださいね。

毎日、正午に札幌市内に金が鳴り響きます。また夜にはライトアップされ、昼間とはまた違った時計台を見学できます。札幌観光に訪れる観光客から絶大な人気を誇る観光地です。

13. 北海道庁旧庁舎

北海道庁旧庁舎(札幌)

明治21年(1888年)に建てられた北海道庁旧本庁舎は、地域の人々や観光客から「赤レンガ」と呼ばれ親しまれています。国の重要文化財にも指定されており、北海道を代表する観光名所のひとつです。館内には北海道の観光情報コーナーをはじめ、北海道の歴史を紹介するギャラリーや縄文文化に関する資料など、見どころがたくさんあります。

また、庁舎の前に続く銀杏並木は四季折々に異なる表情を見せ、春の新緑や秋の黄葉など、美しい景観が楽しめます。

さらに、赤れんが庁舎ではさまざまなイベントが開催されており、毎年6月に行われるYOSAKOIソーラン祭りでは会場の一つとしても利用されます。このほか、北海道のご当地グルメを味わえるイベントなどもあり、訪れるたびに新たな魅力を発見できます。訪問前に公式ホームページなどで最新のイベント情報を確認するのがおすすめです。

14. ニッカウヰスキー余市蒸留所

ニッカウヰスキー余市蒸留所

2014年にNHKの連続テレビ小説『マッサン』が放送され、大きな話題となりました。このドラマの主人公のモデルである竹鶴政孝は、ニッカウヰスキーの創業者であり、「日本のウイスキーの父」として知られています。竹鶴政孝がジャパニーズウイスキーづくりの地に選んだのが、北海道余市。その地に建てられたのが「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」です。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所は約150,000平方メートルの広大な敷地を誇り、日本初の本格国産ウイスキーの歴史を学べる場所として人気があります。敷地内には蒸留塔や貯蔵庫、博物館などの施設が点在し、ドラマ『マッサン』のファンにとって嬉しい旧竹鶴邸も見学できます。また、見学の最後にはウイスキーの試飲も楽しめるため、ウイスキー好きには特におすすめのスポットです。

なお、工場見学には事前予約が必要です。公式ホームページや電話での申し込みを忘れずに行いましょう。

15. 北の錦記念館

創業明治11年の小林酒造は、初代小林米三郎が長年極寒の北海道で酒造りをしてきました。この「北の錦」とは、北海道の夕張の地に錦を飾ろうと言う創業者の意気込みを表したもの。北海道夕張郡栗山町周辺の炭鉱の鉱員達が好んで飲んだため、売上の数字をどんどんと伸ばしていきました。こういった歴史背景によって、昭和20年から30年にかけて小林酒造は大きく成長したのです。

高倉健の大ヒット映画『鉄道員(ぽっぽや)』の作中にも登場する北の錦記念館は、映画ファンのロケ地巡りもできます。夕張では他にも北海道の歴史を知ることができる観光スポットがあり、炭鉱跡や博物館などはぜひ立ち寄ってほしい場所です。

16. 博物館 網走監獄

博物館 網走監獄

北海道の網走国定公園内に位置する「博物館網走監獄」は、旧網走刑務所の建造物を保存した施設です。この刑務所は「五翼放射状平屋舎房」という特徴的な構造を持ち、日本最古の刑務所として知られています。また、木造の行刑施設の建築物としては世界最古とされています。

北海道は映画のロケ地としても有名で、特にこの「網走監獄」では多くの撮影が行われました。中でも、石井輝男監督による映画『網走番外地』シリーズは有名で、シリーズの影響により、かつて刑務所のイメージが強かった網走は一大観光地として注目されるようになりました。監督の没後、博物館網走監獄の正門前には彼を偲ぶ墓石が建てられています。

博物館網走監獄では、独房や作業所などを見学できるほか、当時の囚人たちの生活や労働の様子がリアルに再現されています。また、館内では監獄ツアーが実施されており、ガイドの説明を聞きながら見学できるため、興味のある方におすすめです。さらに、併設されている「監獄食堂」では、当時を再現した監獄食を味わうこともできます。

なお、博物館網走監獄からほど近い場所には、現在も運用されている現役の「網走刑務所」があります。こちらは観光施設ではないため、訪問の際はお間違えのないようご注意ください。

17. 旧中村家住宅

旧中村家住宅(江差)

北海道の江差町は江戸時代、江戸や大阪に劣らないと言われるほど栄えていたと言われています。当時、豊富に獲れるニシンによって経済を成り立たせ、さらに北前船という、商売のために日本海を航行する船によって様々な物資が江差町に運ばれたからです。

近江出身の仲買問屋である大橋宇兵衛によって建てられたのが「旧中村邸(旧中村家住宅)」。北前仙で越前から運んだ笏谷石を積み上げた土台の上には総ヒノキ、そして2階は贅沢な書院造りです。当時の問屋建築の代表的な建物は、北海道の歴史を語ります。

18. 清華亭

清華亭(札幌)

「清華亭」は1880年に明治天皇の北海道行幸の際建築されました。洋風の建築をベースに、建物の様々なところに和風を調和させた北海道開拓時代を代表する建築物です。清華亭は一時期、政治家の対馬嘉三郎に払い下げられ、料亭として北海道の名士の会合などにも使用されていました。今もなお、明治開拓時代当時の西洋文化と和の文化がそのまま残された歴史的建築のため、観光客の足は途絶えません。

清華亭は明治開拓時代を色濃く残し、当時の場所にそのまま残る歴史的観光スポット。今は札幌市の有形文化財に指定されており、中も自由に観光できるようになっています。

19. 小樽貴賓館(にしん御殿旧青山別邸)

小樽貴賓館(にしん御殿旧青山別邸)

北海道の小樽はかつてニシン漁で栄えました。「小樽貴賓館」はニシン漁の三大網元の一つである青山家の別邸で、通称「にしん御殿旧青山別邸」とも呼ばれています。正面玄関を入ったところには、昭和の名曲『石狩挽歌』の記念碑が立っているので、観光の際は見逃さないようにしましょう。

1階ホールの天井画は北海道ゆかりの日本画家によるもので、観光客の間では話題となっています。庭園には牡丹や紫陽花などが咲いており、北海道ならではの大自然と四季折々の花が咲き誇り観光客の心を癒してくれます。併設の和食レストランでは、窓から日本海を望みながら懐石料理やニシンそばをいただく事ができる、満足度が高い観光スポット。北海道の大正時代を代表する歴史スポットとして、国の登録有形文化財に指定されている観光地です。

20. 旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群

タウシュベツ川橋梁(旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群)

「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」はヨーロッパの遺跡を感じさせる歴史スポット群。こちらは大正時代を代表する歴史スポットとして、国の登録有形文化財に指定されています。

その中のひとつ「タウシュベツ川橋梁」は通称「めがね橋」と呼ばれており、北海道の中央辺りを流れるタウシュベツ川に架かるコンクリート造りのアーチ型の橋です。古代ローマを連想させる高架橋は、以前は上士幌町の市街地から糠平を抜ける国道273号線に並走していた「旧国鉄士幌線」として使われていました。

毎年6月ごろになると糠平湖の水かさが増し、徐々に橋は海面に沈み始めます。8月に入ると最高に湖面が高くなり、橋は湖底に沈み姿を消してしまうそうでうす。1月ころから水位が下がり始めると橋は次第に姿を見せ始めます。いつでも見ることができないことも魅力のタウシュベツ川橋梁は、時期が合えば北海道観光でぜひ見ておきたい観光スポットです。

21. 大岬旧海軍望楼

旧海軍望楼 (稚内)

北海道の最北端、宗谷岬周辺は樺太・千島交換条約により日本とロシアの国境となりました。ロシアの樺太侵攻に対応するために、海上監視のため旧帝国海軍が建造したのが「旧海軍望楼」です。昭和43年に、稚内市の有形文化財に指定されました。

北海道稚内市では唯一残る明治時代の歴史スポットで、望楼上から絶景を眺められる軍事史跡の観光名所となっています。天気が良い日にはサハリンも望めますよ。観光の思い出には、日本最北端地到着証明書の購入がおすすめです。

22. 旭橋(旭川)

旭橋(旭川)

北海道の中央に位置する旭川市で、市民に最も愛されている「旭橋」。旭川は「川と橋の町」とも呼ばれ、市内には多くの川が流れています。大小合わせると約750もの橋がかかっており、その数の多さに驚かされます。

その中でも旭川のシンボルとされる旭橋は、昭和7年(1932年)にドイツから輸入した銅を使用して建設されたアーチ橋です。全長約225m、幅約18mの優美なデザインが特徴で、アーチの美しいカーブは周囲の自然と調和し、四季折々の景観を楽しませてくれます。春の新緑や夏の鮮やかな草花、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、訪れるたびに異なる魅力を発見できるでしょう。

かつて、昭和31年(1956年)までは橋の上を路面電車が走っていました。平成16年(2004年)には「北海道遺産」に指定され、旭川八景の一つにも選ばれています。旭川観光の際には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

23. 北防波堤ドーム

防波堤ドーム(稚内)

古代ローマの遺跡のようなこの「北防波堤ドーム」は、北海道稚内観光では外せない歴史的観光スポットです。北海道の稚内市から樺太に渡る人々のシンボルであった北防波堤ドーム。2001年に北海道遺産委指定された歴史的建築物です。

この北防波堤ドームを設計したのは、当時26歳の若さで稚内築港事務所に赴任した土屋実でした。それは彼が北海道大学を卒業してまだ3年目のこと。北海道大学でコンクリート工事を学び、設計から工事の指揮まで一人で行い、この古代ローマを感じさせる太い円柱と緩やかな曲線を描いた防波堤を建築しました。

高さ13.6メートル、柱の内側から壁まで8メートル、全長427メートルの建物で、柱の数はなんと70本もあります。観光に訪れたら、ぜひ数えながら歩いてみて下さいね。

24. 琴似屯田兵村兵屋跡

琴似屯田兵村兵屋跡

「琴似屯田兵村兵屋跡」は、明治時代に北海道に送りこまれた屯田兵の生活を垣間見ることができる歴史的建物。北海道遺産に指定されており観光客も多く訪れています。明治時代に初めて北海道の札幌に屯田兵が入植し、ここには多くの兵屋が建てられました。

当時、日本のお雇い外国人であり、北海道の開拓事業を推進していたアメリカの軍人ホーレス・ケプロンの提案で、当初建設予定であった二軒長屋から1.75坪の一戸建てへと変更され、現在の「琴似屯田兵村兵屋跡」が誕生しました。観光に訪れたら、この時代からアメリカの住宅事情と日本の住宅事情に違いがあることがわかります。

25. 阿寒湖アイヌコタン

阿寒湖アイヌコタン

北海道の有名観光スポット阿寒湖。その阿寒湖の周辺には「阿寒湖アイヌコタン」と呼ばれる北海道では最大級のアイヌコタンが存在します。アイヌコタンのコタンとは、アイヌ語で「集落」の意味であり、アイヌコタンは「アイヌの集落」という意味になります。

北海道でアイヌの伝統的な古式舞踊を見学できるのは、阿寒湖アイヌコタンだけ。また、ポンチセと呼ばれるアイヌ生活記念館では生活用品や伝統的な服が展示してあり、アイヌの人々の生活を興味深く観光出来ます。アイヌの伝統工芸である木彫りや刺繍、伝統楽器であるムックリを体験する事も出来ますよ。他にも多くの民芸品の製造販売をしているので、アイヌの文化を身近に感じられる観光名所です。

ぜひ北海道が蝦夷と呼ばれていた頃からこの雄大な大地と厳しい寒さの中で生き抜いてきたアイヌ民族の文化を体験してみませんか。

◎北海道の歴史的観光スポットまとめ

札幌時計台

広大な敷地の北海道。その中に点在する、観光には外せない北海道の歴史的観光スポットを紹介しました。江戸時代の北前船の時代、明治開拓の時代、昭和に入り近代的な文化の時代、どれをとっても歴史の教科書に出てくる観光スポットばかりです。

また、アイヌ民族の文化は北海道の歴史を知るには外すことができないので、アイヌ民族に関する観光スポットにはぜひ一度は訪れてみてくださいね。北海道だからこそ知る事ができる歴史スポットは、実際に自信の目で見て観光する価値のある物ばかりです。

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