地球の歴史に感動！カナダの世界遺産グロス・モーン国立公園

北米で最もヨーロッパに近い島、ニューファンドランド島にある世界遺産「グロス・モーン国立公園」。プレートテクトニクスを実証するような、地球の歴史を目にすることができる貴重な世界遺産です。この記事ではそんなカナダの世界遺産、グロス・モーン国立公園の魅力と見どころについて紹介します。カナダは2017年に世界的に有名なマガジン・ニューヨークタイムズで、「2017年に行くべき場所」として生えある一位に輝きました。このタイミングにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか？

グロス・モーン国立公園とは？

グロス・モーン国立公園は、北米大陸最東北端のニューファンドランド島に位置します。名称はニューファンドランド島で二番目に高い山、グロス・モーン山に由来。「偉大な絶壁」を意味します。その名の通り、グロス・モーン国立公園では偉大な絶壁を目にすることできますよ。

グロス・モーン国立公園は、プレートテクトニクスを実証するような自然科学がこれでもかと詰まった世界遺産です。美しい湖や聳え立つ断崖、流れ落ちる滝をはじめマントルが地上に押し出された大地やフィヨルドなど、地球の歴史をその目で確認することができます。希少な動植物も生息していて、その貴重な自然環境が評価されたことから1987年には世界自然遺産として登録されました。

グロス・モーン国立公園へのアクセス

グロス・モーン国立公園へアクセスするには、まず成田・羽田空港から直行便でトロントへ向かいます。フライト時間は約12時間。トロントから国内線に乗り継いで、ニューファンドランド島のディアーレイク空港へ向かいます。フライト時間は約3時間30分です。

ディアーレイク空港からはレンタカーを借りるか、グロス・モーン国立公園への送迎が含まれているツアーに参加する方法があります。旅慣れていない方はあらかじめツアーを予約しておくとスムーズですよ。

グロス・モーン国立公園のおすすめポイント3

ウエスタンブルックポンド

長さ約30キロメートルの湖「ウエスタン・ブルック・ポンド」は、グロス・モーン国立公園人気のスポットです。かつては氷河によって形成されたフィヨルドでしたが、海底の隆起により出口が閉じられ淡水湖になりました。湖の両側には700メートルを超える高い絶壁がそびえ立ち、その間を観光船で通ることができるようになっています。ダイナミックなグロス・モーン国立公園の自然と独特の地形ををより間近で見ることができ、ピッシング・メア・フォールズという滝も見ることができますよ。

クルーズツアーは約2時間。遊歩道を30分ほど歩くと観光船乗り場に到着します。グロス・モーン国立公園へ訪れる観光客に人気のアトラクションです。グロス・モーン国立公園に訪れたらぜひクルーズツアーに参加してみてくださいね。

豊富な動植物

グロス・モーン国立公園があるニューファンドランド島は、ホエールウォッチングなどのマリンアクティビティも人気です。海鳥やクジラを間近で見ることができますよ。

グロス・モーン国立公園内にも多くの動植物が生息しています。動物ではオオヤマネコやホッキョクウサギ、ハクトウワシやトナカイ、ライチョウなどが生息。植物ではピッチャープラントという食虫植物が見られる場所としても有名です。高原植物も多く生息しています。大自然に悠々と生きる野生生物に思わず感動してしまうでしょう。

テーブルランド

トラウトリバーとウッディーポイントという二つの町の間に、「テーブルランド」と呼ばれている大きな台地があります。テーブルランドとは、地下にあるはずのマントルが数億年前のプレートの衝撃によって地上に突き出した部分のことです。

このテーブルランドは鉄分の多いかんらん岩で構成されているため、サビがかった赤茶色の色をしています。美しい青色の湖と壮大な断崖、はたまた可愛らしい花たちが咲くお花畑に様々な動植物が暮らすグロス・モーン国立公園の魅力はその多様な自然環境と言えるでしょう。

◎まとめ

グロス・モーン国立公園は、様々な表情から地球の歴史を感じることができる世界遺産です。大自然を感じてリフレッシュしてみてください。また、ニューファンドランド島の州都・セントジョンズも有名な観光スポットがたくさんあるので、併せて観光してみるといいでしょう。この機会にぜひグロス・モーン国立公園に足を運んでみてはいかがでしょうか？