北海道の絶景スポット20選|雄大な自然が織りなす神秘とは

北海道の絶景スポット20選|雄大な自然が織りなす神秘とは

北海道は絶景ポイントに溢れています。それも、雄大な大自然が生んだ神秘的な絶景スポットが多く存在。ふらっと立ち寄った無人駅でさえ一面白銀の世界があったり、本州ではまずお目にかかれないような絶景を楽しむことができるでしょう。

こうした「国内で見える別世界」という評判から、常に「行ってみたい都道府県ランキング」の上位にランクイン。ダイナミックな自然美と、北の大地を生き抜いた人々や動物たちのたくましい営みが垣間見える風景。そんな北海道だからこそ見ることができる、心を打つ絶景の数々をご紹介致します!

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北海道の絶景スポット20選|雄大な自然が織りなす神秘とは

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1. 知床五湖

知床五湖

日本最北東端にある知床半島は、オホーツク海と太平洋が交わる海上に突き出した、1,000メートル級の山々が連なります。海域まで森林が連続した見事な絶壁は流氷の仕業。濃霧が晴れてこの断崖が姿を現したのを見て、北海道の先住民族・アイヌの人々はこの地を「シリエク(地の果て)」と名付けました。

流氷が運ぶ豊かな栄養分と急峻な地形が多様な生態系を育み、オジロワシやシマフクロウなど希少な動物も多く生息しています。まさに北海道らしい絶景の宝庫。そんな知床半島にある秘湖「知床五湖」には、神様が大地に手をついた時の指の跡が5つの湖になったというアイヌの伝説が残っています。地下に知床連山の伏流水が流れているため、きれいな水が絶え間なく湖に湧き出し、水が枯れることがありません。

鏡のように澄んだ湖面に映る知床連山の峰々と原生林は、北海道だけで見られる息をのむほど美しい絶景です。湖の絶景散策には二つの遊歩道が整備されています。一湖から五湖まで全ての絶景を巡るなら、ヒグマ対策の事前レクチャーを受けてから地上遊歩道へ訪れましょう。訪れる時期によって散策条件が異なるため、必ず事前に情報を確認してからお出かけください。

2. カムイワッカ湯の滝

カムイワッカ湯の滝

出典: kiki / PIXTA(ピクスタ)

「カムイワッカ湯の滝」は名前からわかる通り、温泉として利用可能です!知床半島の中央付近にある活火山・硫黄山の源流が流れ込むことで、滝壺が野湯になっています。古来、温泉成分である硫黄によって生物が生息できない「魔の水」とされ、アイヌの人々によって「カムイ(神)」「ワッカ(水)」と呼ばれるようになりました。

自然と同居してきた北海道らしい伝説です。切り立った断崖から温泉が流れ落ちる様はなんとも不可思議!断崖を滑り落ちる力強い水の流れは絶景ですよ。ただし、冬の時期は通行止めになるため、訪れる場合は夏季シーズンにしましょう。また、滝の近くはとても滑りやすいので歩きやすい靴が必須。サンダルは厳禁です。沢登りの感覚で安全に楽しんでくださいね。

3. オシンコシンの滝

オシンコシンの滝

出典: commons.wikimedia.org

日本の滝百選にも選出されているオシンコシンの滝。別名「双美の滝」と言われている通り、途中から流れが二手に分かれています。現在の滝名はアイヌ語の「オ・シュンク・ウシ(川下にエゾマツが群生する場所)」から転じました。岩肌に広がって勢いよく流れ落ちる様は、北海道らしいダイナミズムで迫力満点の絶景ですよ!

また、滝の上には展望台があり、オホーツク海や知床連山を臨めます。滝の音を聞きながら流氷の浮かぶ大海原を眺めれば、全身で北海道を体感できるでしょう。ダイナミックな自然を楽しみたい方におすすめの絶景スポットです。知床の玄関口にあるので、ここから知床絶景観光をスタートすると効率良く回れます。

4. フレペの滝

フレペの滝

出典: ja.wikipedia.org

「フレペの滝」の水源は地下水。知床連山に降った雪や雨が地下を流れ、断崖へ至り滝となってオホーツク海へと注いでいるのです。そのため、通常の滝に比べると水流が弱く、断崖から滲み出る水がしとしとと細く降り注ぐ様から「乙女の涙」という可愛らしい別名で呼ばれています。

また、滝へと続く遊歩道には知床開拓の歴史を見ることが可能です。遊歩道に入ってすぐ、右手に大きなエゾヤマザクラが佇んでいます。北海道開拓よりやや遅れて大正時代に始まった知床開拓時代には、この辺りには開拓者たちの民家がありました。開拓者が去り自然へと還った現在では、初夏になるとヒグマたちがこのエゾヤマザクラの赤い実を求めて集まってくる様子を見ることができます。

フレペの滝は、穏やかな時間が流れる癒し効果抜群の絶景スポットです。散策コースは40分〜1時間程度で回れるため、体力に自信がない方でも大丈夫。「カムイワッカの滝」と「フレぺの滝」は観光船で洋上から見ることができるので、海からの絶景を楽しみたい方はぜひ乗船しましょう!

5. オロンコ岩

オロンコ岩

出典: commons.wikimedia.org

ゴロンとした形が印象的な絶景スポット「オロンコ岩」。「カムイワッカの滝」と「フレぺの滝」を巡る観光船を降りて、駐車場へ向かう途中に通り抜けるトンネルの上にあります。ウトロ港にあるこの巨大な岩は、どんと構えたユーモラスな出で立ちが人気の絶景スポットです。堂々とした佇まいとは打って変わって、可愛らしい響きのこの岩の名前は、先住民族「オロッコ族」に由来すると言われています。

しかし、岩と言っても高さは60メートル超え!近くで見るとまるで崖のようです。頂上までは170段ほどの石段が続いていますが、結構な急勾配なため覚悟して登りましょう。一面に広がるオホーツク海の澄んだ青、人々の営みが感じられるウトロの街並み、手付かずの自然を残した知床連山。澄み渡る青空と海を堪能するも良し、夕日が沈む瞬間を狙うも良し!「これぞ北海道!」という絶景が待っていますよ。

6. 夕陽台

夕陽台

出典: レディオス / PIXTA(ピクスタ)

「夕陽台」はその名の通り、美しい夕陽のスポットです。歴史ある温泉街として有名なウトロの市街地から約1km離れた高台にあります。春から秋にかけては、水平線に沈んでゆく夕陽が水面に暖かな光の筋を作ります。一面が流氷に覆われる冬は、辺りがオレンジ色に染まり幻想的な絶景へと数分のうちに変化。季節ごとに全く違う表情を見せる夕陽台は、デートスポットとしても人気です。

見どころ満載の北海道の充足感と、散策後のほどよい疲労感の中で見る夕陽は、きっと心に染み渡るでしょう。また、キャンプ場が隣接しているので朝から晩まで知床の自然を思う存分満喫したいアウトドア派の方は、ここで宿泊するのもおすすめです。のんびり落ち着いて過ごしたい方は、ウトロの街でゆっくり温泉を堪能しつつ疲れを癒してくださいね。

7. プユニ岬

プユニ岬

出典: ja.wikipedia.org

「プユニ岬」も夕陽の絶景スポットです。ウトロの街から知床自然センターや知床五湖へと向かう国道の途中にあるため、ウトロ市街地から比較的訪れやすい場所にあります。八景全てを制覇したい方は、知床五湖へ向かう途中で立ち寄るといいですよ。ここからは、オホーツク海の海岸線とウトロ港を見渡せます。

遮るものなく、ただただ広がる海原は北海道の絶景と呼ぶにふさわしい壮大さ。ここは流氷の最初の接岸地でもあるので、冬には流氷観測という北海道ならではの楽しみ方もできます。間近に見る流氷の分厚い質量にはきっとビックリするでしょう。気軽に立ち寄れて心に残る、そんな北海道の絶景スポットです。

8. 知床峠

知床峠

知床半島を横切る知床横断道路の頂上にある絶景スポット「知床峠」。この峠の絶景といえば北海道ではお馴染みの雪景色です。7月下旬ごろまで残る雪の白さが美しく、ヘアピンカーブが連続する道程はドライブコースとしても人気があります。雪国のイメージが強い北海道でも特に降雪量の多いスポットで、道内で唯一降雪によって通行止が発生する国道として、除雪作業と道路開通のニュースが春の風物詩になるほど。

また、ウトロと羅臼町の間にあるため、峠を境に天気が変わることもしばしば。晴天の日には、海原の遠くに北方領土の国後島を臨むこともできます。雪解け後、緑が広がるハイマツの樹海は北海道特有の絶景!夏に行くならぜひとも見て欲しい景色です。

秋に訪れるなら、紅葉の名所でもある羅臼岳は一見の価値あり。木々が一面色づいて趣ある表情を見せてくれます。多様な生命が息づく原始の大自然が残る知床半島。海と山が育んだ雄大な自然が魅せる北海道の絶景を、ぜひ丸ごと楽しんでください!

9.宗谷岬

宗谷岬

出典: yoppy

「宗谷岬」は日本最北端の絶景スポット。有名な三角の碑が立つあの岬です。記念碑のある場所に立つと、東にはオホーツク海、西には日本海、南には宗谷丘陵を臨むことができます。また、天気が良いいと北方にはサハリンの島影が見えることも。方角が分からない時は、海上計測用の縄索を担いだ間宮林蔵の像を探してみましょう。彼の目線の先がサハリンです。

朝方の澄んだ空気の中で見る海原も、夕陽が落ちる日没の瞬間もどちらも文句なしに「THE・北海道」と言える絶景でしょう。また、最北端の地ということで、岬周辺にはあらゆる「日本最北端の〜」を見つけることができます。そんな中で記念におすすめしたいのが「日本最北端到着証明書」です。岬周辺のお土産店限定で購入できます。お店で到達日スタンプを押してくれますよ。

10.宗谷丘陵

宗谷丘陵

出典: ja.wikipedia.org

宗谷岬の南方に広がるなだらかな丸みを帯びた「宗谷丘陵」。日本最北の丘陵地帯かつ、数少ない氷河期に形成された周氷河地形が見られる絶景スポットです。周氷河地形とは、地中の水分の凍結と融解の繰り返しによって作り上げられた地形のこと。同じく寒冷地のアイルランドの丘陵に似ているとも言われるこの地形と景色は、北海道の広大さを感じさせてくれます。

宗谷岬と宗谷丘陵の絶景をたっぷり楽しみたい方には、フットパスのコースが用意されています。足に自信のある方は宗谷岬をスタート地点とするロングコースにぜひ挑戦を! 放牧の様子や高山植物などを楽しみながら、最北端の地を丸ごと楽しめます。体力に自信がない方や気軽に散策を楽しみたい方は、宗谷ウィンドファームからスタートするショートコースがおすすめです。

北海道のポストカードや写真集でよく見る57基の大風車群の絶景を眺めながら、ゴールである宗谷歴史公園を目指します。ちなみにゴール地点がある公園から宗谷漁港まではすぐ! たくさん歩いて絶景を堪能したあとは、名産の新鮮な毛ガニでお腹も満たしちゃいましょう。心もお腹も満足な絶景スポットです。

11.ノシャップ岬

ノシャップ岬

出典: ja.wikipedia.org

「ノシャップ岬」は海に沈む夕陽の絶景スポットが多い北海道の中でも、特に美しいスポットと言われています。ノシャップはアイヌ語で「ノッ・シャム(岬が顎のように突き出たところ)(波の砕ける場所)」という2つの意味があるそうです。岬の先端には日本の灯台50選に選ばれた「稚内灯台」があり、晴天の日には利尻島や礼文島を臨める絶景スポットになっています。

夏に訪れれば、名産・利尻昆布の昆布取りの様子を海岸で見ることが可能です。ただし、早朝作業なので寝坊には要注意ですよ!稚内駅から車やバスで約15分の立ち寄りやすい絶景スポットなので、稚内観光の際はぜひプランに入れてみてくださいね。

12.稚内港北防波堤ドーム

稚内港北防波堤ドーム

出典: commons.wikimedia.org

ユニークな建造物「稚内港北防波堤ドーム」。「防波堤」と「ドーム」という単語が並んでいるのが不思議な感じですよね。これは稚内港にある大型の防波堤で、昭和6年より5年の歳月をかけて建造されたものです。かつては北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船の桟橋など港湾設備の保護と、桟橋の利用客の便宜のために建造されたものでした。

終戦後、鉄道連絡船はなくなりましたが、現在も利尻島や礼文島への航路など多くの船が発着する稚内港を守る現役の防波堤として、その機能を維持しています。古代ギリシア建築のようなその異色の外観から、今では稚内有数の絶景スポットとしても親しまれています。400m以上にも渡って続くエンタシス状の70本の柱群は壮観。周辺は公園として整備されているので、ツーリングの途中に立ち寄るのにもぴったりです。

13.神の子池

神の子池

「神の子池」は世界遺産・知床がある斜里町のお隣、清里町の山中にあります。コバルトブルーの不思議な水色をした美しい池は、絶景スポットかつ北海道のパワースポットとしても注目を集めています。まるでインクを溶かしたようなブルーの色彩。池の由来は摩周湖にあるそうです。アイヌ語で「カムイト(神の湖)」という意味を持つ摩周湖の伏流水から生まれたことから、「神の子」と名付けられたとか。

現在は摩周湖ではなく外輪山への降水が伏流水となったという説が有力です。この不思議なブルーの絶景を目の前にすれば、古代の人々がなぜそう呼んだのか分かる気がします。神の子池は水深5メートルほどの小さな池ですが、水底がくっきりと見えるほど澄んだ水の中には、オブジェのように倒木が重なり合う神秘的な風景。年間を通して水温が低いため、木が腐らずに水底にそのままの姿で沈んでいます。

14.白金青い池

白金青い池

出典: たっきー / PIXTA(ピクスタ)

絶景を紹介する雑誌や写真集などの定番とも言えるのが美瑛町。「丘のまち」とも呼ばれていて、マイルドセブンの丘やセブンスターの木、十勝岳など北海道の中でも多くの絶景スポットがあることで有名です。他にも山々からの恵みを受けて誕生した神秘的な絶景スポットもあることから、少しずつ認知度が上がってきて注目が集まっています。その一つが「白金青い池」です。

ここはかつて、十勝岳の噴火による泥流対策用の溜め池でした。水と白金温泉の水が混じることによって、水の色が青く見えると考えられています。現在では駐車場も整備され、観光で立ち寄りやすくなりました。早朝の時間帯には朝日が差し込んで、一際美しく幻想的。人気のない静けさに癒される絶景スポットです。

ベストシーズンは5月中旬から6月下旬。水が澄んで、最も美しいコバルトブルーになると言われています。2014年からはライトアップがはじまり、オールシーズン楽しめるようになりました。夜間に訪れれば、また違う絶景を見ることができますよ!

15.東藻琴芝桜公園

東藻琴芝桜公園

出典: NOV / PIXTA(ピクスタ)

まさに絵に描いたような絶景が広がる「東藻琴芝桜公園」。丘の斜面一面が鮮やかなピンク色に染まる様子はまるで桜色の海のよう!10ヘクタールもの広大な斜面に敷き詰められた白・薄ピンク・ビビッドピンクの芝桜。丘のてっぺんまで登って展望台から見下ろす景色は、まさに絶景そのものです。その先には遥かに知床半島まで見渡すことができ、広大な景色は北海道らしさを感じさせてくれます。

丘の中腹には山津見神社があって、可愛らしいピンク色の鳥居が印象的です。山の神様・大山津見の神を祀った神社で、農業や商売繁盛、良縁にも恵まれることから女子旅にも人気のスポットとなっています。とにかく園内の全てがピンクで可愛らしいため、子供から大人までテンションが上がること間違いなしです。

また、芝桜の季節が終わっても藻琴山では秋の紅葉を、藻琴川では鮭の遡上などを楽しむことができます。おすすめはピンク一色に染まる芝桜の絶景!開花情報をチェックしてぜひ足を運んでみてください。

16.層雲峡

層雲峡

出典: commons.wikimedia.org

北海道有数の温泉街「層雲峡」。石狩川を挟んで約24kmの断崖絶壁が続く絶景スポットです。見どころが多いため今回は3つのおすすめポイントに注目します。峡谷美がよく表れている「大函」は、ダイナミックな美を堪能できる絶景スポットです。太古の昔、大雪山の噴火により堆積した溶結凝灰岩が、石狩川に侵食されて出来た断崖を間近に見ることができます。高さ約200mある蛇腹のような柱状断崖は圧巻です!

「流星の滝・銀河の滝」は「日本の滝100選」にも選ばれた、断崖に並んで落ちる二本の滝。直瀑・流星の滝の流れは太く力強く、分岐瀑・銀河の滝は白糸を垂らしたような優美さを湛えています。展望台からは、この異なる二つの滝が不動岩を挟んで流れ落ちる絶景を同時に眺めることが可能です。二つ同時に見ることはできないですが、迫力ある姿を間近で見たい方にとって駐車場は特等席でもありますよ。

最後は日本一早い紅葉で有名な標高1,984mの「黒岳」。気軽にハイキングを楽しみながら、絶景を堪能できるスポットです。温泉郷からはロープウェイとリフトを乗り継いで7合目まで行けます。そこから山頂までは徒歩で約1時間。珍しい高山植物など、北海道の四季折々の大自然を満喫しながら登ります。どこを歩いても絶景の連続なので、時間を取ってゆっくり滞在するのがおすすめです。

17.星野リゾート トマム雲海テラス

星野リゾート トマム雲海テラス

出典: Marilyn / PIXTA(ピクスタ)

全国展開している星野リゾートの中でも、トマムにある「星野リゾート トマム」の雲海テラスは、絶景が見られると評判の観光スポットです。標高約1088mの高さにあるこのテラスは、眼下の雲海を眺められる素敵な場所。北海道の大自然が生み出す絶景が訪れる観光客の目を楽しませています。この世のものとは思えない美しい絶景が見れることから「天国に一番近いカフェ」とも呼ばれていますよ。

時期や気象条件に左右される雲海は自然条件が重要です。6月から9月頃は40%前後の確率で雲海を見ることが可能で、雲海が発生しやすい時間は朝の5時頃から8時頃。日によって雲海の量や場所も異なり、手が届きそうな場所の時もあれば、低い場所を流れている時もあります。いつでも見られるわけでないことも人気の秘密かもしれません。雲海に浮いているような感覚を味わえるオシャレなテラスは、全国でも珍しいです。

18.支笏湖

支笏湖

出典: bee / PIXTA(ピクスタ)

「支笏湖(しこつこ)」は千歳市にあるカルデラ湖です。最大水深は約360mで、水深と貯水量が日本で第2位。山々に囲まれている支笏湖の魅力は、豊かな原生林に囲まれた静けさと大自然ならではの絶景。日本有数の透明度を誇り、冬でも凍らない不凍湖として知られています。

水質日本一に輝いたこともある支笏湖では、珍しいレイクダイビングができます。レイクダイビングは日本で唯一ここでしか体験できないので、ぜひ挑戦してみませんか?他にもゆっくりとカヌーを体験してみたり、絶景の中で好きなアクティビティーを楽しみましょう。周辺を散策すればキツネやエゾリス、エゾシカといった北海道の動物を目にすることがあるかもしれません。

また、ヒメマスを使った「チップ」と呼ばれている特産品もあるので、北海道のお土産にも良いでしょう。札幌から車でわずか1時間ほどの距離にあるのでアクセス便利ですよ。到着すればもうそこには都会の喧噪はなく、絶景と静けさだけがある特別な時間が広がっています。温泉やお祭りなどのイベントも多く、人気の絶景スポットです。

19. タウシュベツ橋梁

タウシュベツ橋梁

出典: ja.wikipedia.org

幻の橋とも言われている「タウシュベツ橋梁」。糠平湖にかかるコンクリート製のアーチ橋です。タウシュベツ橋梁がかかる糠平湖は、初夏から雪解けによって水嵩が増えはじめます。そのため、盛夏には橋の姿は完全に湖底に沈んでしまうのです。そして、1月頃から再び湖面にその姿を現し、夏が近づくとまた沈みます。つまり、タウシュベツ橋梁の絶景を見るなら秋から春にかけてです。

夏は沈んでいますが、タウシュベツ橋梁は季節ごとに異なる姿を見せてくれます。湖の水位が年間で一番低い初春は、橋の全景を見るチャンス!湖底の砂地にそびえるその姿は古代遺跡のようで、ここが湖であることを忘れてしまいそうな絶景です。風が少なく湖面が鏡のように美しい晩春には、橋の半円が湖面にくっきりと映り込み円形を描きます。

この景色は「眼鏡橋」とも呼ばれて親しまれています。冬にはスノーシューで湖上を横断して、橋の近くまで行くこともできますよ。季節によって変化するその姿は、人工的な建造物でありながら北海道の自然にすっかり溶け込んでいるよう。北海道でしか見られない幻の橋は要チェックです。

20.函館山

函館山

出典: 小野真志 / PIXTA(ピクスタ)

函館の夜景は北海道の観光地の中でもかなりの知名度。北海道を代表する観光スポットです。古くから世界三大夜景の1つに数えられ、何度でも行きたくなる素晴らしい絶景。国内のみならず海外からも多くの観光客が訪れています。山頂には函館市とその近郊、周辺の海や山も一望できる展望台があります。

両側に海があるという独特の地形が素晴らしい夜景を演出し、見応え抜群です。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星も獲得しています。この函館の絶景は、人工的なライトや派手なネオンなどで光り輝いているのではありません。明かりの一つ一つが街路灯や函館の人々が生活している場の照明という優しい光です。訪れる観光客の心を癒す夜景になっています。

冬場なら白く雪化粧した夜景が見られますが、寒さ対策は万全に。函館山は季節を問わず普段から風が強いため、前もって上着を準備しましょう。北海道の中でも南部にあるので、北海道の絶景巡りの最初に訪れるスポットとしてもおすすめです。

◎まとめ

太古の昔から続く自然の営みの連鎖、カメラには収まりきらない雄大な自然の美しさと力強さが宿る絶景を堪能してみてください。知床半島や宗谷岬のように意外と近距離に絶景スポットや観光名所が集まっている場所もあり、まとめてまわることもできます。また、北海道の観光地をまとめて周るなら格安レンタカーの利用が便利でおすすめですよ。今度のお休みは心の栄養補給をしにいざ北海道絶景の旅へ!

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