フィリピン - シアルガオ島について

シアルガオ島は、フィリピンにあるミンダナオ島の北東部に位置する島です。別名シャルガオ島とも呼ばれています。北スリガオ州に属しており、マニラから南西800kmほどあります。面積は約437km2で、東岸は比較的深い入り江となっており、ピラー港が存在します。

シアルガオ島は、ブルゴス、ダパ、デル・カルメン、ジェネラル・ルナ、サン・ベニート、ピラル、サン・イシドロ、サンタ・モニカ、ソコロの9つの街でできています。また、サンゴ礁に囲まれており、サンゴ礁の発達した東部には200mほどの広さの白い砂浜が広がっていて観光スポットとしても人気があります。サーファーにとても人気のあるシアルガオ島ですが、以前はアクセスが悪く行くのもなかなか大変な地域でした。しかし現在、シアルガオ島へ向かうにはセブパシフィック航空によるセブ島経由での便ができたため、非常に便利になりました。

なぜサーファーに人気なのかをご説明しましょう。島内の太平洋岸は、フィリピン海溝の端に位置していることから深い海域によって海のうねりが常時生み出されています。このうねりは、島を囲っているサンゴ礁や岩礁とうねりがぶつかっても弱められていないため、波が浜辺まで押し寄せており、シアルガオ島はサーフィンをするのに適した島となっているのです。この波は、特に沖合いで卓越風が吹く季節風ハバガットの時期にあたる8月から11月に顕著に現れます。

ちなみに、シアルガオ島で最もよく知られている波の一つは、中空の巻き波「Cloud9」です。その波の厚さから世界的に定評があり、北スリガオ州が後援者としてサーフィン大会のシアルガオ杯がここで開催されているのです。ここまで有名なのは他に良い波がないからなのかと思われる方もいるかもしれません。

しかし、シアルガオ島を含めて近郊の島々にはその他にも早い波は存在します。ただその中で特に「Cloud9」が、ボートを使用せずとも簡単に近づくことのできる唯一の波であることから広く知られているのです。こうしてサーファーが過密していることで、「Crowd 9」とのあだ名がついてしまっています。

以上のことから、シアルガオは「フィリピンのサーフィンの首都」として世界的に知られており、フィリピン内外のサーファーからの高く評価されています。また、島の美しさからフィリピンの第二のボラカイ島とも言われています。それでは、シアルガオ島の名所をいくつかご紹介していきましょう。

・CLOUD9
ジェネラル・ルナから車で5分ほどの場所にあるシアルガオ島で最も有名なサーフィンスポットCLOUD9です。サーフィンの国際大会の会場にもなるほど有名で、フィリピン国内だけでなく国外からも多くのサーファーが波に乗りに訪れます。
あまりにサーファーが多い時にはサーフィンができないほどの人気ぶりです。もちろん、サーフィンを楽しむだけでなく、ビーチには小屋があるので小屋からのんびり海の波を眺めたりサーフィンする人々を眺めたりするのもまた楽しみ方の1つでしょう。

・マグププンコ
ここは、ジェネラル・ルナから車で約1時間ほどのところにあるビーチ、マグププンコです。シアルガオ島の美しい海を楽しむのも良いですが、このビーチのみどころは他にもあります。なんとここでは、干潮時になると海水が残った部分に自然のプールができるのです。
その広さは人が泳ぐには十分の大きさで、海水の透明度が高いため、シュノーケリングを楽しむことができます。

・タヤンバンケーブ
前述したマグププンコビーチから車で20分ほどの場所にある洞窟です。洞窟内を探検できるということで、冒険者たちに人気です。深いところでは腰のあたりまで水がくる洞窟内を懐中電灯の明かりを頼りに突き進み、鍾乳洞を見たりコウモリを見たりしながら約３０分ほどで冒険は終了です。ハードな自然も楽しみたいという方は挑戦してみるのも良いですね。

・ココナッツロード
ここは、まっすぐな道路の両脇に数々のヤシの木が植えられているココナッツロードです。この道をドライブするのも気持ちが良いですが、最近ではおしゃれな写真撮影スポットとして人気があるようで多くの観光客が見受けられます。素敵なスポットとはいえ道であることは変わりません。写真撮影に夢中になって周りが見えないと危ないので、全力で楽しみつつ周囲には気を配って風景を満喫しましょう。

以上のように、
「Arka Hayahay Surf and Beach Resort」などのリゾートホテルは、オーシャンビューを楽しめるほかヤシの木が敷地内に立ち並び、いかにも南国のリゾート感のあるホテルでおすすめです。他にも南国の雰囲気満載のホテルがここには多く、海岸沿いにいくつものホテルが連なっているので、出発前に吟味してくださいね。