フィリピン - カミギンについて

カミギンは、フィリピン南部にあるミンダナオ島の北に浮かぶ島です。北ミンダナオ地方に属するカミギン州の一部となっています。周囲をミンダナオ海に囲まれており、島の中央には州都の名にもなっている標高1,713メートルのマンバヤオ山がそびえたっています。

カミギン島には、全部で7つの火山があり、沖合いには白砂の島が浮かんでいるためダイビングの聖地としても知られています。アクセスは、ミンダナオ島からは船で1時間、セブからは飛行機でたったの30分で行くことができます。

日本人にはまだあまり知られていませんが、真っ白で綺麗なサンドバーや迫力ある滝、天然温泉など大自然の魅力がいっぱいの島なので一部の旅行者では秘境の地として徐々に人気が出ている島なのです。車で2時間もあれば一周できるカミギン島にはどんな名所があるのでしょうか、さっそくご紹介していきましょう。

・シュンケン・セメタリー
ここは、カミギン島の海に浮かぶ十字架が見られる観光に欠かせないスポットです。なぜ海に十字架が浮かんでいるのかというと、1870年頃に起こったカミギン島での火山の噴火によりカミギン島の多くの墓地が沈み、その追悼の意を込めて作られたものだそうです。

シュンケン・セメタリーのセメタリーには、「集団墓地」という意味があります。海底に沈んでしまった多数の墓地を表して、海上には1つの十字架しかないにもかかわらず「集団墓地」という名がつけられているのでしょう。

夕焼けになると夕焼けの淡い光と十字架の神秘的な光景が相まって、言葉では表現しきれない美しさを見ることができます。

・ホワイトアイランド
ここは、カミギン島の北部にある小さな島ホワイトアイランドです。真っ白なサンドバーからできている島で、カミギン島で最も美しいと言われる程のビーチとして知られています。そもそもサンドバーとは、満潮時にはまったく見えていなかった砂浜が、干潮時にくるぶしほどの高さになることで出現する浅瀬のことを意味します。

よく旅行雑誌などで見かける、秘境の地の真っ白で小さいビーチの多くがサンドバーでしょう。このビーチは、パラスビーチリゾートの横にある港からボートで約10分で行ける距離にあるので、観光客も気軽に行ける場所として人気を集めています。

透き通った海に白い砂浜は思わず泳ぎたくなるほどで、ホワイトアイランドから見えるカミギン島の風景もすばらしいものです。ちなみに、ライフジャケットやシュノーケルがレンタルできるので、泳ぎたい方も安心です。

・カティバワサン滝
ここは、カミギン島でも1～2を誇るほど有名な滝、カティバワサン滝です。約250メートルもの高さがあるため、最も大きい滝として知られています。その高さ250メートルから一直線に落ちる滝の水しぶきや轟音は、全身が震えるようで迫力満点です。

滝壺は人が泳げるほどの広さと深さなので、マイナスイオンたっぷりの中豪快な滝を眺めながらの水遊泳を楽しむことができます。

・トゥアサン滝
カティバワサン滝とともにカミギン島で有名な滝の1つです。高さはそこそこですが、滝から落ちた水が滝壺から川へと流れており、川で水遊びができることから人気があります。透き通った水が太陽に反射して、キラキラと光る様子には自然の美しさを感じます。

滝から発生している川は浅いので、ズボンをまくってパシャパシャするだけでも楽しめますよ。子供連れのご家族には、カティバワサン滝よりもこちらの滝の方がお子さんと一緒に遊べて良いかもしれませんね。

・アルデントホットスプリングス
空港から車で約10分のところにある天然温泉です。フィリピンの地方都市では温水シャワーつきの家は珍しいので、このような温泉は貴重なのでしょう。日頃から地元の方に愛されており、入場料も安いので人気の温泉です。ちなみに、そこまで熱い温泉ではないので、暑がりな方でも大丈夫ですよ。

・サントニーニョコールドスプリングス
ここは、湧き水からできているという冷泉です。透明度が高く綺麗な自然のプールとも言えます。冷たくて気持ちいので、暑い日には快適です。アルデントホットスプリングスを楽しんだ後、サントニーニョコールドスプリングスで体を冷やして爽快な気分になるのも良いですね。


以上のように、カミギン島には、日本人にまだまだ知られていない美しい自然が多数存在していることがわかります。はるばるお越しの際は、すぐにマニラやセブに戻るのではなくカミギン島で一泊していくのがおすすめです。

せっかく秘境の地にきたのですから、ここは贅沢にリゾートホテルが良いでしょう。ホテルはカミギン空港から車で30分程の位置にあるカミギン島北部に密集しているため、事前にチェックしておいてくださいね。