ブトゥアンへの航空券+ホテル 格安旅行
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フィリピン - ブトゥアンについて
ブトゥアンは、フィリピン南部にあるミンダナオ島の北東部に位置するカラガ地方の中心都市です。アグサン川流域の北東部にあり、アグサン川の両岸に市街地がまるで虫食いのように点々と広がっています。北側と南側と西側はアグサン・デル・ノルテ州に、東側はアグサン・デル・スル州に接しており、北西部はミンダナオ海につながるブトゥアン湾に面しています。2007年時点でのバランガイ(集落)の数は86で、約30万人もの多くの人々が暮らしています。ちなみに、ブトゥアンという地名の由来はまだわかってはいません。ただ、フィリピンにあるバトゥアンという酸っぱい果実の名前が由来だという説や、この地方を支配した首長「ダトゥ・ブントゥアン」が由来であるという説など諸説あります。
地名の由来は不明ですが、ブトゥアンは早い時期から海外との交流が盛んであったという歴史のある街です。なんと10世紀頃にはすでにベトナム南部やシュリーヴィジャヤ王国などの海外との交易を行っていて、11世紀までにはフィリピン諸島の交易・商業の中心となっていました。
また、西洋人の来訪もフィリピン諸島の中ではトップクラスに早く、フェルディナンド・マゼラン一行が1521年にアグサン川河口に到着したという歴史があります。それ以降、この地域はスペイン植民地支配下のミンダナオ北東部の商業の中心となってきました。
さらにその後、戦後の1950年代から1970年代半ばにかけては材木産業ブームが発生し、「南部の木材の首都」と称され、材木産業に加えて他産業の発展や発展により周囲の地域からの住民の流入・増加につながりました。
緑が溢れる何もない田舎であったブトゥアンは、多くの人とモノがあふれるにぎやかな都市へと変貌していったのです。その木材産業の発展により、1950年8月2日には市へと昇格し、さらに1985年には人口増加と年収増加によって「高度都市化市」へと昇格しました。それでは、ブトゥアンの名所をいくつかご紹介していきましょう。
・アグサン川
アグサン川はミンダナオ島で最も長く、幅も広くて深いため、航行にも適した川として活用されてきました。アグサン川沿岸のバランガイを巡るクルーズでは、ブトゥアンの歴史や文化に芸術、地元の人々にも触れることができる旅として観光客に人気があります。ちなみに、川の守護聖人サンタ・アナを祝福するためのアバヤン・フェスティバルでは、ボートレースや川舟の行進などが丸一日行われ、アグサン川が年に一度最もにぎやかになる日です。
・マヤパイ山
アグサン川流域の南西に、堂々とそびえるのがマヤパイ山です。標高675mのマヤパイ山の名前は、マジャパヒト王国に由来しているそうで、マジャパヒト王国やシュリーヴィジャヤ王国の歴史は、ブトゥアンで発掘される出土品に大きな影響があると言われています。
・バランガイ博物館
ここで述べるバランガイは、冒頭で説明した集落のことではなく船のことを指します。この博物館ができた由来は、ブトゥアンの市街地中心部から東へ5km行った場所に、西暦320年ごろのバランガイが眠っていることが発見されたことによります。そのバランガイは木の板で作られており、角に釘を打たれ平均15mの長さで3mの幅があるものでした。発見当時、9隻のバランガイがあったのですが3隻は発掘され博物館へ、残りはその場にまだ埋まっています。
・ブトゥアン地域博物館
この博物館では、ブトゥアンの先史時代の豊かな文化遺産を後世に伝える出土品や、歴史的・文化的財産を保管しています。考古学ホールと人類学ホールの2つのギャラリーから構成されており、考古学ホールでは石製品や金属細工、木製品や陶器に鍛冶、埋葬用棺など様々な出土物が展示されています。一方、人類学ホールでは現在のブトゥアン地区やフィリピン各地の特有の生活用具が展示されています。
以上の通り、自然と歴史あふれる街ブトゥアンはお祭りも盛んな都市です。ブトゥアンではカヒムナン・フェスティバルという市の守護聖人サント・ニーニョ(幼子イエス)を祝福するお祭りが1月の第3日曜日に開催されます。カヒムナンとは、先住民ルマドの言葉で「集い」「集会」を意味する言葉です。ちなみに、ブトゥアン市制施行記念祝典のアドラウ・ホン・ブトゥアンでは、ミサや自動車行列、地元料理の料理大会などが行われるので、せっかく訪れるのであれば各お祭りの開催時期を調べて上で行きましょう。
また、宿泊するにはガイサノ・ブトゥアンの周辺にあるホテルが良いでしょう。三ツ星ホテルが複数あるほか、ショッピングモールのガイサノ・ブトゥアンが近いのですぐに買い出しに行けます。人通りが多く安心とはいえ、暗い時間帯に一人で出掛けるのは避けましょう。特に女性一人は危険なので、暗くなる前にホテルにチェックインすることをおすすめします。
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