ラサ・クンガ空港について

ラサ・クンガ空港は中国チベット自治区ロカ地区クンガ県にあって、首都ラサに就航する路線の空港で、クンガ郡の中心部から南西におよそ60キロメートルの標高3570メートルにあります。この郡はクンガのチベット名であるゴンガルとも呼ばれています。

チベット高原はこの辺りのこぶのような存在で、これまでここに飛来する飛行機が事故を起こすなどの障壁になっていました。陸路だけでなく空路の整備もこの地域の発展に寄与することは以前から分かっていて、安全な飛行ルートの策定と、確実な離発着が担保された空港の建設は当時の悲願でした。

地域で最初に建設された空港は1956年竣工のダムソン郡南西の施設であり、ここでの離発着を行った航空機は、禁じられた空域のジンクスを壊した偉業であると称賛されます。9年後の1965年に現在のラサ・クンガ空港が開港し、ダムソン郡の空港はその広大な敷地が競馬場へと変貌を遂げました。

現在に至るまでチベット高原にあるほかの空港を結ぶハブ空港として重要視されています。