中国 - 興東鎮について

南通市は中華人民共和国の江蘇省に位置する地級市です。江蘇省東南部に位置し、東は黄海、西は泰州、南は長江、北は塩城に面しています。長江対岸には蘇州の上海が位置しています。
南通市は長江の下流に位置するため、長江の土砂の堆積により陸地が形成され6500年ほど前に陸地化しました。5000年以上昔の新石器時代の遺跡が発見されるなど、古い歴史を持つ市です。
2004年に第一回世界大都市発展高層論壇が南通で開催されました。2005年には市内総生産の成長率は15.4%に達し、江蘇省内で最大の経済成長率を記録しました。
南通市の気候は、夏は湿度が高く蒸し暑く、冬は風が強く寒さが厳しくなります。年間を通し曇りの日がほとんどです。8月の平均最高気温は33℃、1月の平均最高気温は7℃です。
南通市のランドマーク的な存在は、南大街にある時計台（鐘楼）です。この多くそびえたつ時計台は、1914年に裕福な商人が上海で購入した巨大な時計を使い作らせたものです。夜にライトアップされた時計台は美しいことで有名です。
歴史が古く観光資源が豊富な南通市の、人気の観光地をご紹介します。

・南通濠河
南通市街には水辺が多くありますが、その中でも幅が広く清潔な河として有名なのが南通濠河です。濠河は昼間でも十分美しい景色が楽しめますが、夜はさらに素晴らしい景色が楽しめます。
濠河に移る輝く夜景を見ながら、濠河周りにある市街地を散策するのもおすすめですよ。また、ナイトクルージングで船から夜景をゆっくり眺める贅沢な時間も過ごせます。
・南通城隍廟
街の守護神である城隍神を祀る道教の廟を城隍廟といいます。南通城隍廟の境内の奥には色々なお堂が続いており、道教の神々の像が祀られている堂は迫力があります。南通城隍廟は中国の廟らしい赤い建物で、南通濠河の北東の角にあります。
・狼山風景名勝区
長江のほとりに位置し木に覆われた美しい山には、広教寺や三弦寺、詩人の駱賓王の墓などの歴史的名所が数多くあります。狼山は中国有数の仏教の聖地で、山全体に仏教建造物が点在しています。願い事のご利益が期待できることから参拝に訪れる人が後を絶たず、山を昇る途中にある金色の木には、願い事が書かれた紙が吊るされていてます。
山の頂上からは南通市を見渡す雄大な眺めが楽しめるので、ぜひ最後まで登ってくださいね。
・巨大地下街
市内中心の人民中路の地下には巨大な地下街があります。まるで迷路のようで、どこにいるのか分からなくなってしまうほどです。アパレルショップをはじめとする多くの店舗が入っています。
・欧尚物中心
モダンでゴージャスな造りのショッピングモールです。ファッション店舗からスーパーマーケット、映画館、ゲームセンターなどなんでも揃っています。飲食店も充実しているので、時間があったら立ち寄りたいスポットです。
・南通海底世界（ナントンアンダーウォーターワールド）
南通海底世界は、南通体育中心（ナントンスポーツセンター）にある水族館です。サンゴ海洋博物館や熱帯雨林パビリオン、アニマルショーが上演されるホールなど、さまざまなエリアに分かれています。壮大なアニマルショーが複数行われており、海洋動物と触れ合うこともできます。
・黄金海灘（ゴールデンビーチ）
黄金海灘という地域は黄海に面しており、美しい海のスポットがたくさんあります。このビーチで見逃せないのが江蘇省で最も早く昇る日の出です。日が昇るときに海一面が金色に染まる瞬間は息をのむほど美しく、早起きをしてでも行く価値があります。
南通市での滞在は、この街らしい水辺の美しさを満喫できる海沿いか、観光地へのアクセス便利の市の中心地がよいでしょう。まるでホテルが観光地のような豪華な高級ホテルからリーズナブルなホテルなど様々あります。海沿いにはリゾートホテルもあるので、ホテルでゆっくり過ごしたい人におすすめです。
南通市はとても綺麗で治安が良い街ですが、有名な観光地も多く国内外からたくさんの観光客が集まるため、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。スリや置き引き、詐欺などに合わないよう旅行中は気を緩めないようにしましょう。
また、現地の人は優しく人懐っこい人が多くいます。日本文化は人気があるため日本人と分かると話しかけられることもあります。しかし、ごく少数の人が奢りを目的に食事に誘ってくる場合もあるので、慎重な対応が必要です。