中国 - 蘇州(スーチョウ)について

蘇州/そしゅう/スゥーチョウは江蘇省東南部にある市で、「そしゅう」が聞きなれた地名ではありますが、中国語では「スゥーチョウ」と発音します。
蘇州は江蘇省の中で上海と隣り合わせであり、上海と並ぶ江蘇省の経済の中心地域と言っても過言ではありません。絹織物によって発展を遂げてきましたが、現在でも繊維製品の産業が盛んで、それ以外にも製紙工業や精密化学工業などの産業があります。
交通の便もかなり良く、上海とを行き来する列車は1日に60往復以上もあります。またバス移動も便利で、上海からは1時間半で着くのであっという間です。また、観光の場合は路線バスが特に便利で、路線バスを使えばほとんどの観光地を巡ることが出来ます。
歴史的建造物から美しい庭園などのおすすめ観光スポットを早速チェックしていきましょう。
・寒山寺
張継作の「楓橋夜泊」という詩で有名な寒山寺は、中国国内においても有名な観光地です。また日本人にとっては、「蘇州夜曲」にも登場するお寺ということでも馴染みがあるでしょう。こちらの寒山寺で有名なのが鐘です。鐘は高さ8.5メートル、直径5.188メートルもあるため、鐘を入れるための建物である梵音閣が造られたほどです。境内にはこの他に五層の塔などがあり、五層の塔を登ると美しい景色が目の前に広がります。
・拙政園（拙政）
拙政園（拙政）は蘇州四大庭園の1つです。1521年頃に造られた四大庭園の中でも一番大きな庭園で、なんと5万ヘクタールもの広さがあります。そしてそのうちの約60％が池になっており、優雅な雰囲気を味わうことが出来る庭園になっています。庭園自体も素晴らしい物なのですが、庭園内にある建物の装飾もまた美しく、窓などに細かい装飾が施されているところも見どころです。
・平江路
蘇州は運河の街でも知られており、「東洋のベニス」とも言われているほどです。その雰囲気を感じたいということであれば、平江路がおすすめです。運河の脇に古い街並みが並んでいるところもあり、歴史を感じながら散歩を楽しむことも出来ます。観光地というとにぎやかな印象がありますが、平江路周辺はのんびりとした雰囲気なので、途中のカフェやお土産屋さんなどに立ち寄りながら、ゆったりのんびりと散歩をすると良いでしょう。
・金鶏湖（ジンジフ）
歴史的な古い街並みを感じられるスポットもあれば、近代的な雰囲気を感じられるスポットもあります。金鶏湖（ジンジフ）の西と北のエリアには、買い物や食事などが楽しめる近代的な施設が充実しており、逆に金鶏湖の東と南側は静かで落ち着けるエリアになっています。金鶏湖の外周には遊歩道が整備されているので、ゆったりと散歩を楽しむことも出来ます。また、夜になると周囲の夜景が湖に反射した美しい景色が見られ、昼間とはまた違った雰囲気を味わえます。
・北寺塔
北寺塔は外せない観光スポットで、蘇州の中でも一番古いお寺である報恩寺の中に建っている塔です。高さは76メートルとかなり高く、9階に登ると目の前には美しい街並みが広がっています。9階までの道のりは険しいようですが、上から美しい景色が見られるということであれば、登る価値は十分あるでしょう。また、三国志時代の歴史的資料なども展示されているので、中国のことについてもしっかり学ぶことも出来ます。
・虎丘
呉の王である夫差が父のために築いたとされる陵墓が虎丘です。入り口には大きな門があり、そこをくぐって中に入っていきます。虎丘の中でも存在感を放っているのが高さ47.7メートルの雲岩寺塔です。雲岩寺塔は「東洋のピサの斜塔」とも言われており、3度ほどの傾きがあります。レンガ造りの風格ある塔で、その一部に壁画も残っています。虎丘自体はかなりの広さがあるのでゆっくり回ると半日ほどかかりますが、茶楼で休憩しながらちょっとした山登り気分を味わってみると良いでしょう。

蘇州観光の際に宿泊するホテルは、旧市街・新区エリア・園区エリアのそれぞれにあります。旧市街地の場合は風情ある街並みを感じられ、観前街という繁華街の中にあるホテルに泊まれば、どこへでも出やすいのでとても便利です。新区エリアは新しく開発されたエリアということもあり、綺麗な街並みが広がっています。宿泊だけでなく、ショッピングや食事も楽しめるでしょう。園区エリアは一番開発が進んでおり、5つ星の高級ホテルなどが並んでいるエリアになります。レストランも日本食やフレンチ・イタリアンなど色々あるので困りません。