中国 - 合肥について

合肥は中国の安徽省に位置する都市です。読み方は「ごうひ」が一般的なのですが、三国志関連だと「がっぴ」と読まれることもあります。安徽省における省人民政府が設置されている省都で、地域内の政治経済や文化の中心地です。

このような合肥の歴史はとても古く、紀元前3世紀に秦によって合肥県が置かれたときから現在まで多くの人が集まっています。三国志において合肥の戦いのあった場所として有名です。劉備に依頼された孫権がこの土地を支配していた曹操を攻めました。結局、魏軍の張遼の活躍によって、呉軍を一切寄せ付けずに追い払うことに成功し、このような張遼の強さを呉軍はとても恐れたのです。こういった歴史があるため、この土地がよく知られるようになりました。

隋代になると廬州府が設置されるようになり、この状態が明清の時代まで続いたのです。そのため、この土地は廬州と呼ばれることがあります。1949年に人民解放軍が合肥に入城して、そのときに合肥市が成立しました。

安徽省の中央部に位置していて、長江と淮河の間にあります。目の前には単湖を臨むことができ、淮河から長江へと進めば海に出ることが可能です。省都のため、市街地にはたくさんの行政施設が設置されています。企業のなかには石油関連の会社が多いです。中国科学技術大学や安徽大学、合肥工業大学が設置されており、中国において一大科学技術教育拠点として北京の次に重要な場所です。そのため、技術研究開発施設が重点的に設置されていて、中国国内で重要な都市といえるでしょう。

気候は、1月は平均気温が3℃程度、7月は28℃程度となっていて、暮らしやすいです。日本とそれほど気候に関して違いはありません。空港や鉄道などアクセス網が充実していて、中国の主要都市から気軽にアクセスできます。英語や日本語が通じないため、観光する際には注意しましょう。市内の交通ではタクシー代がとても安いため、市民の足として活用されています。また、路線バスも充実している都市です。

このような特徴のある合肥について、有名なスポットを紹介しましょう。
・フーヘイワンダ・テーマパーク
現地の独自の文化と最先端のテクノロジーが融合した特異なテーマパークです。安徽省の文化を取り上げたテーマパークが1つあり、ほかにもそれぞれテーマの違う6つのエリアが用意されています。ドロップライドやジェットコースターをはじめとして、世界クラスのアトラクションもあり人気が高いです。メインシアターや屋外ショーなどの施設もあります。世界格好の料理を提供するエリアもあります。さまざまな楽しみを用意している魅力的なテーマパークです。

・合肥海洋世界
大きな規模の魅力的な水族館です。アシカショーや熱帯雨林ゾーン、クジラ館、ペンギン館など見どころがたくさんあります。水族館には数百種類もの魚がいて、サメも飼われているのが特徴です。珍しい鳥類やうなぎ、トカゲ類など合計して6千以上もの動物が集まっています。日本では見ることができない動物もあるため、興味深く観察できるでしょう。

・徽園
安徽省にある風景を再現しているミニチュアガーデンです。観光客に対して安徽のことをもっとよく知ってもらうことを目的としたスポットで、安徽の歴史を学べます。なかには、万博の安徽会場まで再現されています。入り口には万博にも展示されていた霊璧石が訪れる人を迎えてくれるでしょう。のんびりとした雰囲気があり、リラックスできます。レンタル自転車を利用すれば、公園内をサイクリングして楽しむことも可能です。初めて安徽を訪れた人が、どういう地域なのかイメージを深められます。

・李鴻章故居陳列館
市の中心部に位置している施設です。清王朝の後期に建てられた一般的な建築であり、当時の姿がしっかりと残っています。かつて、清朝の軍の高官が住んでいた住居です。精巧な彫刻が残されていて、当時の雰囲気をしのぶことができます。李鴻章が住んでいた場所であり、李鴻章に関する展示もあります。

合肥駅の周辺地域であれば市街地であり、ホテルがたくさん集積しています。料金は安いところから高いところまで自由に選べるでしょう。鉄道やバス、タクシーなどを利用すれば、ホテルから気軽に観光スポットへ向かえます。

かなり発展している大都市であり、治安は基本的によいです。中国のほかの地域よりも安心して滞在することができます。多くの観光客がいて、外国人を見かけることは珍しくありません。さまざまな見どころがあるため、この土地の文化をしっかりと楽しめるでしょう。