中国 - 海口について

海口は中国海南省の省都で、海南島の北端に位置する人口約200万人の市です。宋の時代からの歴史ある市で、その当時から貿易が盛んでしたが、欧米への開港地となってからはさらに発展していきました。西洋の文化と東洋の文化の両方を感じられる街並みが見られるのはそのためです。現在は経済や文化などの中心地として栄えている海口ですが、歴史を感じられる街でもあるので中国の中でも観光地として人気が高いです。
熱帯モンスーン気候に属している海口の気候は1年を通して温暖で、「東洋のハワイ」と言われるほど過ごしやすいです。しかし、夏は30度ほど、冬は13度ほどと四季があるのも特徴です。
日本から海口ヘは直行便はないので、飛行機を乗り継いで行くことになります。上海経由が一番行きやすいルートでしょう。
海口の中で特におすすめの観光スポットについて見て行きましょう。

・假日海灘
東洋のハワイと言われている海口ですから、美しいビーチがあることも想像できるでしょう。実際多くのビーチがあるのですが、中でも人気なのが假日海灘というビーチです。こちらは中心部にほど近いところにあるということで人も集まりやすく、特に夜になると美しい夜景を楽しめるとあって人気のスポットになっています。海ではあるのですが、実際に海水浴をする場所というよりは、写真を撮ったり散歩をしたりとそれぞれの楽しみ方をしに訪れる人が多い場所です。
熱帯植物が歩道に植えられていることもあって、より「ハワイ感」を味わえることでしょう。
・世紀大橋
海口のシンボルとも言われているのが世紀大橋です。大きさは海南省の中でも最大で、その存在感には圧倒されます。白を基調とした大きな橋なので、天気の良い日には青空とのコントラストがとても美しいです。夜になると、橋自体がライトアップされてさらに美しい姿を見せてくれるので、夜の観光デートにもおすすめしたいスポットの1つです。
・騎楼老街
南宋時代の建造物が並ぶ街並み・騎楼老街は、昔の中国の雰囲気を感じられるとあって観光に人気のスポットです。2010年から騎楼老街の保護と整備に力を入れ始め、修復を繰り返し行い現在の姿に至ります。騎楼老街の街並みそのものを見て回るのも良いのですが、チャイナドレスなどを着て、騎楼老街の街並みをバックに写真を撮って楽しむのもまたおすすめです。
・海瑞墓
海瑞墓は、お墓というよりは公園のような観光スポットです。1589年に、明時代の政治家・海瑞の記念にと皇帝が指示して造らせました。静かな雰囲気が漂うスポットで、海瑞のお墓があるのはもちろんですが、丸い形をした屋根の建物もあり見どころも多いです。壁には海瑞に関する資料が展示されており、海瑞や歴史について深く学ぶことも出来ます。
・火山口公園
約3万年前の噴火によって出来た火山口が見られる自然公園もおすすめスポットの1つです。公園の入り口に立つと、大小様々な岩があるのがまず目に入ります。そして火山灰で作られた石畳を歩いて公園内を進んでいきます。こちらにある火山口は完全な姿で残されていることでも知られており、高さ222メートル・直径220メートル・深さ90メートルと圧巻です。階段が設置されているので火口内まで降りられるようになっており、中はとても涼しい空気が漂っています。
・五公祠
李徳裕、李綱、李光、趙鼎、胡詮が祀られた1889年に造られたお寺です。この5人は免罪で海南島に島流しされてきた歴史的な人物で、それぞれ刑期を終えて故郷で活躍を見せてくれたと言われています。その功績を称えて5人の銅像も造られました。地元の人たちにも人気のあるスポットなので、休みの日にはかなり混雑します。
海口は海の街ということもあり、街の中にあるレストランでは海鮮料理を楽しむことが出来ます。屋台などもあるので、プラプラしながら屋台の料理を楽しむのも良いですし、レストランに入って本格的な中国料理を楽しむのも良いでしょう。色んなお店があるので食事に困ることはありません。
ホテルについてですが、プライベートビーチがある高級ホテルから格安ホテルまで幅広くあります。ホテルと言えば駅の周りにあるイメージが強いですが、海口駅周辺にはホテルはありません。中心部や公園周辺にホテルが集結しているので、その中から宿泊先を選ぶと良いでしょう。だいたい10000円～15000円ほどの値段で高級ホテルに泊まることが出来、特に海を眺められる海沿いのホテルは人気が高いです。