中国 - 桂林について

桂林は中華人民共和国の広西チワン族自治区にある地級市です。カルスト地形でタワー状のカルストが林立し、絵のような美しい風景をもつ世界的な観光地として知られています。中国でも有数の絶景スポットとして有名で、数々の水墨画でも描かれる漓江は特に知名度があります。古来より「桂林の山水は天下第一」と言われ多くの文人墨客に愛されています。
奏の時代には運河が掘られ交通拠点としても栄えました。南北にやや長い形をしていて街の中心部に独秀峰が立っています。最大の観光ポイントは漓江の川下りで「動く画廊」とも言われる景観は他に類を見ない美しさ。地殻変動よりできた不思議で幻想的な形の奇峰は、まさに水墨画の世界のようです。
気候は温暖湿潤気候で年間平均気温は19度。緯度は亜熱帯に属しているのですが1月の平均気温が7.9度とかなり肌寒く、7月の平均気温が28.3度と過ごしやすい特徴があります。また日本と同様で梅雨がありますが、雨や霧に包まれた奇峰はまた格別の美しさで訪れた人を魅了してくれます。10月には桂林の木である「金木犀（きんもくせい）」が一斉に開花し甘い香りが街中に漂います。
人々を魅了する世界的な観光地桂林のおすすめスポットを見ていきましょう。
・漓江
桂林といえば漓江、といわれるくらい世界的にも有名な観光名所。水墨画などで知っている方が多く、年間を通して世界各国からの観光客で賑わっています。
漓江下りは年間を通して楽しむことができ、特に草木がおおい茂り水量が多くなる4月から金木犀（きんもくせい）や紅葉が美しい10月にかけて賑わいをみせます。
漓江下りは漓江精華遊といわれ、時間は約4時間。竹江埠頭から出航し冠岩、九馬画山など数々の名所をめぐり陽朔まで行きます。外国人専用の船は設備が充実していてゆったりとした座席とテーブルがあり快適に観光を楽しめます。デッキに出て360度広がる山水を眺めるのも最高の気分です。幻想的な風景の中を夢のような時が流れていきます。
・陽朔西街
漓江下りの下船先である陽朔は市街とは一変して多くの西洋人で賑わう街。特にメインストリートである陽朔西街はパブやコーヒーショップ、土産物屋などが建ち並んでいて夜になればなるほど賑わってきます。
少数民族の街でもあるので民族風のお土産店が多く、英語が通じる場所が多いのが特徴。新旧の建物が混在した街並みは西洋と東洋が混じったような不思議な雰囲気で、ぶらぶらと散策するだけでも楽しめます。お店の中にはおしゃれなお茶のお店や、四川豆板醤と並んで有名な桂林辣椒醤をアレンジした商品を売るお店など、思わず立ち寄りたくなるお店もあるので是非足を運んでみてください。
・ナイトマーケット
西城路歩行街にあるナイトマーケットは日暮れ時になると赤いテントが二列建ち並び始めます。現地の料理や軽食にトライしたり、お土産を買うのも楽しいスポットで連日連夜多くの観光客で賑わっています。
ここへ来たら是非タニシや桂林米線などの地元グルメを楽しみましょう。
・盧笛岩
桂林の北西に位置する鍾乳洞で、何千年、何万年の歳月を経てできた鍾乳洞を色とりどりの鮮やかなライトが照らし出します。日本ではなかなかない派手なライトアップですがこれを見るだけでも価値はあります。桂林市内からアクセスしやすく、日本の首相や諸外国の国賓も立ち寄る名所です。
中は全長約500メートルほどで、映像やライトの演出で自然と人との素晴らしい共演を味わえます。
市の中心部からは少し離れますが路線バス一本で到達でき、園内は歩いて洞窟までたどり着けますし有料のモノレールを利用して楽に行くことも可能です。外は寒い季節でも中は暖かく快適。たくさん歩くので歩きやすい靴を履いて訪れましょう。

桂林のおすすめの宿泊エリアは市内中心部で、宿泊施設が多く一般的なホテルから格安のドミトリーまでさまざまなタイプがあります。漓江が眺められる地域の宿泊施設ですと6000台から9000円台と高めですが、駅周辺や中山中路の宿泊施設ですと1000円台から3000円台とかなりリーズナブル。その他にも個室タイプのホテルもあるので初めての観光の方も安心です。
日本よりもかなり物価が安いので宿泊費や食費が安く格安な観光を楽しむことができ、1000円台で泊まれる施設が多いのもうれしいポイント。費用をあまり気にせず連泊をしながら観光を満喫できるでしょう。