中国 - 威海について

威海は、中国の最東部に位置していて、かつてはイギリスの租借地だった地域です。3方を海に囲まれているのが特徴で、山東半島の東部一帯を占めています。東部は朝鮮半島に近いため、朝鮮半島との交通の際には重要な役割を担っていました。
歴史的に威海を見てみてると、1898年にイギリスが清国から一定期間貸し与える租借地にしたことが分かります。そのため、イギリス海軍の管轄の元に置かれ、「ポート・エドワード」とも呼ばれていました。そして1900年にイギリスの植民地の管轄下に入ります。その状態は1930年に返還式が行われるまで続きました。
また、日清戦争の舞台となった場所としても有名なため、日本とも大変つながりのある地域です。日本と中国の歴史を知りたいという人はぜひ訪れてみてください。
威海にある威海港は、中国の海軍である中国人民解放軍海軍や海軍の3大艦隊の1つである北海艦隊の重要な基地となっています。
海に囲まれているため、漁業が盛んなのも特徴です。東部にある栄成市は、中国でも最大の漁獲量を誇っています。
経済の特徴としては、韓国とのつながりが非常に深いことが挙げられます。中国と韓国の国交成立後は韓国からの直接投資を集中して受けました。そのため、外国からの投資額の過半数を韓国からの資本が占めていて、韓国人が多く在住しているのも特徴です。
ここからは、威海でおすすめの観光スポットをご紹介していきます。海を楽しむことができる観光スポットも多いため、ぜひ威海に行くときには参考にしてください。
威海国際海水浴場
威海の避暑地として知られているスポットの1つが、威海国際海水浴場です。年間を通して過ごしやすいのが魅力で、冬は暖かく、夏は涼しいため、訪れても快適に過ごすことができます。大きな海水浴場のため、数多くの観光客が訪れる屈指の観光スポットとなっています。
威海空港から約50kmほどで到着し、アクセスが簡単なのも嬉しいポイントです。気軽に訪れることができる海です。
海が澄んでいてきれいなのも魅力で、様々な海のアクティビティを楽しめます。泳げない季節であっても、散歩をしたりランニングをしたりできるため、ゆっくりとした時間を過ごしたいという人にもおすすめです。
威海海上公園
中国の海浜公園の中でも最大規模の海上公園です。公園は海洋文化と生態系の観察、リゾートをテーマにしており、国内外の様々な専門家によって作られました。広大な敷地で閑静な公園なため、ゆったりと観光したいという人におすすめの公園です。
エリアごとで特徴が異なるのがポイントで、花や緑を楽しむことができるエリアもあれば、橋が架かった湖で釣りができるエリアもあります。様々な楽しみ方ができるのが魅力的です。
駅からも近くアクセスもしやすいため、便利な観光スポットです。気軽に訪れることができるため観光のスケジュールの中にも組み込みやすい場所です。
中日甲午戦争博物館
中国と日本は歴史的に見ても大変つながりが深いです。そんな日中の歴史を深く知りたいという人は、ぜひ中日甲午戦争博物館を訪れてみてください。日本では「日清戦争」として知られている戦争について学ぶことができる博物館です。劉公島という島の中にある博物館で、島まではフェリーで行くことができます。
館内には、戦争に関する様々な資料を見ることができます。保存状態がいい資料も多いことため、歴史的価値や軍事的価値も大変高いです。
屋外には9つの砲台がならんでいます。砲台が設置されている場所は高台にあるため、歴史を知りながらも、威海の絶景の海を楽しむことができる博物館です。
次は、威海でおすすめの宿泊スポットをご紹介します。旅の楽しみの1つであるホテルにもぜひこだわってみてください。
環翠区
海沿いのホテルに泊まりたいという人は、ぜひ環翠区のホテルをチェックしてみてください。絶景の海を眺めながら宿泊できるホテルが多数あります。また、環翠区には、中国の庭園文化を再現した威海環翠公園や、日清戦争で使われた戦艦を再現した定遠艦旅遊区があるなど、数多くの観光スポットがある地域のため、気軽に観光地を巡ることができます。
また、先ほどおすすめの観光スポットとしてご紹介した「中日甲午戦争博物館」がある劉公島も環翠区にあります。劉公島自体も観光地としては大変人気があるため、劉公島をめぐりたいという人にも環翠区はおすすめの宿泊エリアです。