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タンクレド・ネヴェス国際空港は1974年に開港し、当時大統領を務めていたタンクネード・ネーヴェスの名を空港に冠しました。最大都市にあるグアリューリョス国際空港のハブ空港として誕生しましたが、現在は国際線・国内線の発着回数ではタンクレド・ネヴェス国際空港の方が上回りました。2005年にはオリンピック開催に備えて空港設備の拡張工事も実施され、計5棟の旅客ターミナルと、長さ5150メートルの滑走路が6本備わっているブラジル連邦共和国の玄関口として、多くの観光客が利用しています。
国際線はアメリカ・カナダ・フランス・イタリアなどヨーロッパ諸国から、日本・韓国・フィリピンなどアジア諸国に至るまで計38カ国を結ぶ直行便が乗り入れ、国内線も16都市に向かう旅客機が毎日運行しています。第1から第3旅客ターミナルは国際線専用となっていて、第1旅客ターミナルはタンクレド・ネヴェス国際空港を本拠地にしているブラジリア航空専用となっていることが特徴です。出入国審査や保安検査場は第3旅客ターミナルの2階フロアに集約されており、審査が終わったあとは各搭乗ゲートに直接向かえる専用連絡通路があります。第4・第5旅客ターミナルは国内線とチャーター機専用です。この建物内にレストランや銀行・観光案内センターなどサービス関係の施設も入居しています。市街地に向かうには、第1旅客ターミナルの前にあるバス停留所からシャトルバスを利用すれば、約20分で市の中心部に到着です。
タンクレド・ネヴェス国際空港周辺で観光におすすめの地域は、ベロオリゾンテ市のフェリペ地区です。1600年代に築かれた旧市街が残されているだけでなく、リオ・オリンピック時に建設された大規模な競技場も見ることのできる一帯となっています。新・旧の観光名所が点在しており、観光客向けの商店もありますので散策を楽しめる場所です。
タンクレド・ネヴェス国際空港周辺の主なランドマークは「ベロオリゾンテ駅」「エスタジオ・パカエンブー」「インテルラゴスサーキット」「リベルダージ」「聖フランシスコ大聖堂」の5カ所です。
「ベロオリゾンテ駅」は市を代表するランドマークで、1870年に駅舎が建設されました。CPTMが運営しており、計5本の路線が乗り入れているターミナル駅として機能しています。全長260kmのサンパウロ郊外線を利用すれば約4時間でサンパウロ市に向かうことが可能で、現地市民だけでなく観光客も数多く利用している駅です。
「エスタジオ・パカエンブー」は2014年に建設されたサッカースタジアムで、2016年にリオで開催されたオリンピックで使用されました。サッカー競技専用スタジアムであり、全天候型可動シールドという屋根を設置していることが特徴です。最大収容人数が15万人で、国内最大級の規模を誇っています。現在は名門クラブチームのベロオリゾンテFCが本拠地にしており、試合が行われる際は国内外から大勢のサポーターが集います。
「インテルラゴスサーキット」は1979年に建設され、中南米地域で唯一のF1レースサーキットです。年に1度、全世界F1選手権決勝大会が開催されており世界各国から選手と観客が訪れる場所です。タンクレド・ネヴェス国際空港からバス、またはタクシーであれば10分ほどで向かえます。
「リベルダージ」はベロオリゾンテ市の西部にある地区で、邦人街とも呼ばれています。1910年に日本からブラジル連邦共和国に移住した人々が暮らしている街で、現在もたくさんの日系人が生活しています。日本食レストランやコンビニ・スーパーマーケットなど日系企業の商業施設も多く、日本語の看板も掲げられているほどです。毎年8月には七夕祭りも催され、浴衣を着用した現地市民が広場で盆踊りをする光景を見ることもできます。
「聖フランシスコ大聖堂」は1650年に建設された教会で、バロック様式の建物です。大航海時代に訪れたスペイン人入植者たちによって築かれ、中南米地域に初めてローマカトリック教が伝わった聖地でもあります。2005年にユネスコ世界遺産に登録された観光スポットの一つです。