モンゴルの大自然に心が洗われる!観光におすすめのスポット15選

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モンゴルの大自然に心が洗われる!観光におすすめのスポット15選

ここ日本では朝青龍関や日馬富士関などの力士の出身地でお馴染みのモンゴル。壮大な大草原やゴビ砂漠が広がる自然豊かなこの国は、かつてチンギス・ハーンが歴史上世界最大といわれた帝国を築き上げました。現在でも、伝統的な生活を続ける遊牧民によって、古くから変わらぬ風景が数多く残されています。

大草原の先に果てしなく続く地平線、思わず息をのむほどの満天の星。自然と共に生きてきた人々の文化や歴史に触れることで、心身ともにリフレッシュできる旅先モンゴルのおすすめ観光スポットをご紹介します!

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モンゴルの大自然に心が洗われる!観光におすすめのスポット15選

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1.テレルジ国立公園(ウランバートル)

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モンゴルで大草原の解放感を味わうのに人気の観光スポットで、ウランバートルから車で約2時間ほどの国立公園。1日2便ウランバートルから路線バスが出ているので気軽に観光に行くことができます。壮大な景色の中での乗馬トレッキングやハイキングが楽しめ、森の奥深くには、未だ地図にも載っていないような淡水湖もあるんだとか。ツーリストキャンプのゲルに宿泊も可能で、水洗トイレや温水シャワーが整備されている他、レストランもあるのでホテルにいるような快適な滞在ができます。

▶ チンギス・ハーンを生んだモンゴルの首都ウランバートルの観光スポット4選

また撮影スポットとして人気の「亀石」をはじめとし、様々な奇岩石や高山植物を見て回るのもおすすめ。ヤクやヘラジカ、鳥に熊など貴重な保護動物が多く生息していたりと、モンゴルの豊かな自然を体験できる一押し観光スポットです。

2.チンギス・ハーン広場(ウランバートル)

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モンゴルのウランバートル市街地のど真ん中に位置するこの広場は、かつて「スフバートル広場」と呼ばれていました。それが、2013年に「チンギスハーン広場」に改称されました。威風堂々としたチンギス・ハーン像以外にもモンゴル革命の指導者で紙幣にも描かれているスフバートルの銅像が広場の中央に建っています。周囲には政府宮殿やオペラ劇場、市役所、証券取引所などが建ち、モンゴルの政治・経済・文化が集まった重要なエリアです。

休日には自転車やローラースケートなどを楽しむ家族連れやカップルが数多く訪れる他、国の式典やコンサートなど様々なイベントが催されています。また地元では結婚式の後にチンギス・ハーン像の前で記念撮影することが習慣です。そのため、タイミングが良ければデールと呼ばれる民族衣装を着た人々を見ることができるかも。

3.国立民族歴史博物館(ウランバートル)

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チンギス・ハーン広場のほど近く、モンゴルの様々な民族の文化や歴史に触れられる博物館。その名の通り、古代の歴史的な衣装や工芸品などの他、モンゴル帝国時代の武器や革命時代の様子が伺える展示など見どころいっぱい。展示されている民具は、ほとんどが遊牧民が先祖代々受け継いで使用していた本物!装飾品を見ると騎馬民族の彫金技術が高さが感じられます。

屋外にある近代的なオブジェは、1930年代に政府に対する反乱で犠牲になった人々へ向けたモニュメント。古代史から近代史までモンゴルの足跡を辿ることができる文化的おすすめ観光スポットです。

4.オルホン渓谷(アルハンガイ県、ウブルハンガイ県)

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モンゴル中央のオルホン川の両岸に広がった渓谷に、2000年に渡り築かれた遊牧民の歴史や文化を表すものとして、ユネスコの世界遺産に登録されたオルホン渓谷の文化的景観。ここ一帯にはモンゴル帝国時代に建てられたカラコルム遺跡や仏塔が並ぶ寺院など数多くの遺跡が点在しています。

▶ モンゴルの大草原と共存する世界遺産、オルホン渓谷の文化的景観

遺跡巡りがこのスポットの醍醐味ではありますが、この文化を築かせる拠り所となったこの豊かな川の水と豊沃な土地にもぜひ目を向けてください。ウランバートルからのアクセスは車で約6時間。観光にはバスツアーなどで参加すれば効率よく回ることができます。

5.ガンダンテクチェンリン僧院(ウランバートル)

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ウランバートル市内にあるチベット仏教のお寺。モンゴル最大級と言われる観世音菩薩像があり、国内でも仏教の最高学府と言われ、ダライラマ14世も度々訪れるそう。チベット仏教独特の五体投地やマニ車なども目にすることができ、定番の観光スポットとなっています。

ウランバートル市民にとっては精神的な拠り所として参拝者が絶えず訪れており、地元の結婚式の後に巡る人気のコースになっているのでドレスアップした参列者を見かけることも。敷地内には写真屋さんも多く、ダライラマとの合成写真も撮れちゃいます。基本的には自由に撮影できますが、観世音菩薩像は別途撮影許可料がかかるので観光の際はご注意ください。

6.ボグド・ハーン宮殿博物館(ウランバートル)

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モンゴルの最後の皇帝であり宗教的にも国内の頂点であった第8代ジェプツンダンバ・ホトクトの「ボグド・ハーン」が暮らしていた宮殿。一見寺院のような外観で、随所に巡らされた木組みのレリーフが美しい建物で、法会を行なっていた夏の寺院やお堂、実際に居住していた冬の宮殿などで建物が構成されています。

1961年からは博物館として開放され、見学することができます。ボグド・ハーンが使用していた日用品をはじめ、国家元首ならではの政治や外交に関する展示を数多く見ることができます。中でも150頭もの雪豹の毛皮で作られたゲルは圧巻!他にも交易のあった諸外国から贈られた装飾品も多く見応えたっぷりですよ。

7. フブスグル湖国立公園(フブスグル県)

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「モンゴルのスイス」という愛称で呼ばれるフブスグル湖一帯。北部のロシア国境近くに位置し、山々に囲まれた地と世界第2の透明度と言われる清らかな水を湛えた淡水湖が美しい景観を生み出している今話題の観光スポット。

「ツァータン」と呼ばれるトナカイを飼う民族に会いに行くツアーや湖での釣りを目的とした観光ツアーに参加して、観光を満喫しましょう。湖畔のツーリストキャンプでは、湖の遊覧船や乗馬なども体験できるアクティビティが用意されています。春先から夏にかけては色とりどりの草花、秋には黄金色に染まった木々の美しい景色が見られます。さらに11月下旬から湖面が凍り始め、およそ1〜1.5mものぶ厚い氷に覆われ、冬の間は湖の上を歩くこともできる多彩な顔をもつ湖です。

8.チンギス・ハーン騎馬像(ウランバートル)

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ウランバートル市内から東に約54kmほど行ったテーマパークのような施設。丘の上にそびえ立つチンギス・ハーンの騎馬像は、なんと地上40mもあるとか。馬の頭部には展望台があり、この高原一帯を見渡せると同時に英雄チンギス・ハーンの迫力あるお顔を間近に見ることができます。

像の台座となっている建物にはゲルや民族衣装の展示のほか、レストランやお土産やさんも併設。この屋内でもスケールが桁違いの巨大なモンゴル伝統的なブーツが展示されており、こちらはギネスにも認定されています。騎馬像の周囲には200棟以上のゲルが建ち並んでいます。このゲルの配置は古代部族によって使用されていた家畜の焼印を形どっているそうです。

9. アルタイ山脈の岩絵群(バヤンウルギー県)

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モンゴルの最西端に位置するバヤン・ウルギー県にある3ヵ所の岩絵が対象とされる世界遺産。その他にも山脈には、15,000点以上の岩絵が存在しています。紀元前11000年頃から西暦900年頃までの約12000年間に渡り描かれており、時代ごとの生活様式などをよく表しています。マンモスやヘラジカなどの大型動物、またその狩猟の様子などが伺える図柄も多く見られます。

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イヌワシ狩りで有名なカザフ族も、このアルタイ山脈で狩りの伝統を受け継いでいます。狩りの体験もできるツアーもあるので、時間や予算に余裕があれば、ぜひ足を伸ばしたい観光名所ですよ。

10. ザイサン記念碑(ウランバートル)

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「ザイサン・トルゴイ」と呼ばれる戦勝記念碑は、ウランバートル定番の観光スポット。ウランバートル郊外にあり市街を一望できる高台に建っているので、その雄大な景色を眺めに多くの観光客が訪れます。階段を登った先にある円形の展望台の中央には、「トルガ」と呼ばれる灯火台があります。その周囲を囲む壁の内側にモンゴルとソ連が協力し、ナチス・ドイツや大日本帝国軍を破ったモザイク画が描かれています。

記念碑には 「ソビエト連邦の戦士たちの記憶は太陽のごとく永遠で、大地の燃える火のごとく神聖である」と記されています。旧ソ連とモンゴルとの友好を讃えるモニュメントだと分かりますね。

11. 政府宮殿(ウランバートル)

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チンギス・ハーン広場(旧スフバートル広場)に面して建てられている政府宮殿はモンゴルの国会議事堂です。正面に鎮座する黒く巨大なチンギス・ハーンの像も圧巻ですが、その建造物も立派で見応えがあります。議事場の中まで入ることはできませんが、政治歴史の展示を見ることができます。

宮殿前では伝統的な民族衣装に身を包んだ儀仗兵が、足を高く上げつつ行進する姿が見もの!ヨーロッパの儀仗兵とはまた違った雰囲気で、立ち姿が雄々しくどっしりとして見えます。実際に警護している際は、口を真っ直ぐ一文字にし人形のように動きませんが、記念撮影はさせてくれるそうです。

12.南ゴビ砂漠

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モンゴルの南ウランバートルからダランザドガドの空港まで約1時間半。中国内モンゴル自治区との境界に広がるこの砂漠は、一般的な「草一つない砂だけの枯れた大地」という景色だけでなく、短くまばらに草が生え広がっている場所です。本来モンゴル語で「ゴビ」という言葉は、そういった土地を指しています。

見どころとしては、モンゴル最大級の「ホンゴル砂丘」は欠かせません。そして、「ヨリーンアム渓谷」は標高2000mを超え、初夏でも氷河が残ります。さらには、恐竜の卵や化石が数多く発掘された「バヤンザグ」から、空港かほど近く美しい風紋を見ることができる「モルツォグ砂丘」まで。ツーリストキャンプでは、これらのスポットを巡ったり、ラクダに乗って悠々と砂漠を散策できるツアーが堪能できます。

南ゴビ砂漠は大陸性気候で年間を通して乾燥し、気温の年較差が大きいのが特徴です。汗ばむくらいに暑い日もあれば、その翌日には雪が降るなど変化のよめない天気でもあります。服装には十分気をつけましょう。

13.ナラントール・ザハ(ウランバートル)

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モンゴル語でザハは「市場」を意味し、このナラントール・ザハは街のほぼ中心にあります。人々の集まりで物々交換をしたのが、この市場の始まりといわれています。以前はブラックマーケットのイメージがあったこの市場。現在は、ナラントール・ザハとして生まれ変わり、豊富な品揃えやその立地のおかげで便利で気軽なマーケットになりました。

このザハを利用しているのは、ウランバートルの都市の住民や観光客だけではありません。首都に出稼ぎにきた遊牧民たちも日用品や馬具を揃えにやってきます。ありとあらゆる種類の商品が軒先に並び、無いものがないと言われるほど。購入の際は電卓片手に値切り交渉も楽しんでくださいね。

14.チョイジンラマ寺院博物館(ウランバートル)

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モンゴルのラストエンペラー、ボグド・ハーンの弟であるルブサン・ハイダブの寺院として建設されたチョイジンラマ寺院博物館。彼の称号「チョイジン・ラマ」が博物館の名前の由来です。現在はツァムと呼ばれるお面をつけた舞踏の祭に使用されたお面や楽器が展示されている博物館になっています。また本堂の天井には、目を見張るほどの鮮やかな極彩色で仏画が描かれています。

チンギス・ハーン広場から徒歩で行ける距離で、周囲には高層ビルも見えます。時代が入り混じるちょっと変わった風景も楽しめるのもいいですね。市内の町歩きがてらコースに加えて巡るのが、おすすめの観光方法です。

15.ノマドリーム牧場(ウランバートル)

ウランバートル市内から約100km、車で約1時間半ほどの距離で、日帰りでも楽しめる遊牧民の生活が体験できる施設です。嬉しいポイントは日本人の女性が現地の方と共に経営しているので安心した滞在ができます。ここでは初めて馬と接する人でも短時間で草原を疾走することができるようになるワークショップがあります。気軽に参加して、モンゴルの大地を満喫しましょう。

さらには、牛の乳搾りをはじめ、家畜の放牧作業や羊の毛刈りなど遊牧民生活を体験もできます!夜には焚き火を囲んで星空鑑賞も。大自然に囲まれ、身も心もリフレッシュさせてくれる体験型の観光スポットです。

◎まとめ

これまでにご紹介したモンゴルの観光スポットは、ほんの一部に過ぎません。おすすめしたい観光スポットがまだまだたくさんあります。今回のおすすめスポットでもお分かりのように、モンゴルでは豊かな自然をもとに独特な文化が育まれてきました。地域や民族によって少しずつ違った魅力を見せてくれるモンゴル。私たち現代人にはモンゴルの大草原の上に立ち地平線を眺めつつ、ぼんやりと日常を忘れて、心も体もリフレッシュする贅沢な時間が必要なのかもしれません。ここモンゴルでは、心を豊かにしてくれる旅があなたを待っています。ぜひ、観光してみてくださいね!

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