情熱の国スペイン!定番から穴場までおすすめ観光スポット40選

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情熱の国スペイン!定番から穴場までおすすめ観光スポット40選

情熱の国と呼ばれるスペインはヨーロッパの中でも常に人気が高く、毎年多くの日本人が観光に訪れています。そんなスペインには世界遺産や有名な観光スポットが多くありどれも魅力的です。そこでこの記事ではスペインの定番から穴場まで、おすすめの観光スポット40選をご紹介します。様々なジャンルの観光スポットがありますので、スペインに旅行する際は是非ご参考にしてください。

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情熱の国スペイン!定番から穴場までおすすめ観光スポット40選

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1.サグラダファミリア(バルセロナ)

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スペインの観光スポットといえば定番なのがこのサグラダファミリアですよね。建築家アントニ・ガウディの代表作でいまだ未完の大聖堂であるサグラダファミリアは、世界遺産にも登録されています。1882年に着工し、現在の完成予定はなんと2026年。もともとは完成に200年かかるといわれていましたが、近年になって寄付金や入場料金の収入が多く集まったため、工事が急速に進み完成予定時期が早まりました。

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サグラダファミリアに入ってまず目につくのが大きなステンドグラス。これだけで圧倒されますが、それ以外にも入場とは別のチケットを購入することで「生誕のファザード」、「受難のファザード」に分けられているタワーに昇ることができます。前者はイリスと誕生の喜びを、後者はキリストの受難をそれぞれ表しています。またサグラダファミリアの地下はミュージアムとなっており、サグラダファミリアの歴史や建設技法の解説が行われていますので、サグラダファミリアについてよく知りたい人にはおすすめのスポットです。

2.ピカソ美術館(バルセロナ)

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スペイン、バルセロナにあるピカソ美術館には、ピカソの少年時代や初期の作品が展示されています。ピカソの小さい頃のあふれ出るその才能を目にすることでしょう。観光の際におすすめなのが日本語オーディオガイド。入場料とは別料金ですが利用すると鑑賞の理解が深まります。

またこの美術館は毎週日曜日の15時以降と毎月の第一日曜日の終日は無料開放しています(2016年11月13日現在)。その時間帯はとても混み合いますので早めに行動した方がいいでしょう。さらにピカソ美術館には日の光が差しこむカフェが併設されていますので、休憩したい時などにはもってこいです。こちらのカフェは入場券がなくても利用できますので、雰囲気だけを味わいたいという方にもおすすめです。

観光シーズンはチケットを購入する方の行列が多いので、あらかじめインターネットで予約しておく方が無難です。また館内は撮影禁止となっております。ご注意ください。

3.ゴシック地区(バルセロナ)

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ゴシック地区とはバルセロナにある「旧市街」のこと。中世からの石造りの建造物(ゴシック建築)が多く残っており、まるでタイムスリップをしたかのような感覚を味わえます。この地区では歩いているだけでこのような古い町並みを見ることができますが、それ以外にもピカソの壁画や古代ローマ・トルコ時代の遺跡を見つけることができます。また雰囲気のいいカフェやお土産屋さんも充実していますので、ちょっとした休憩や食事、ショッピングも楽しむことができるのがポイントです。

ただし細い路地が入り組んでいるので、迷子にならないようにしましょう。ゴシック地区に行く際は地図を持参し、自分の現在地がどこなのかを常に把握しておくことをおすすめします。また昼間は人通りが多いのですが夜になると途端に人が少なくなります。特に人通りの少ない細い路地を通るのはなるべく避けましょう。

4.サンジョセップ市場(バルセロナ)

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ランブラス通りにあるサンジョセップ市場は、地元の言葉で「胃袋」という意味のボケリアと呼ばれているほど多くの食料品が並んでいます。この市場では色とりどりのカットフルーツやフルーツジュースなどが豊富に揃っているので、特に日本ではあまり見ることのできないフルーツを試してみるのもいいかもしれませんね。

また鮮魚や野菜、チーズなども扱っていますが、なんといっても一番の魅力は生ハムです。スペインの定番とされる生ハムはその場で手切りしてもらえますので、新鮮で美味しい生ハムをすぐに食べることができます。市場で買った食材をその場で食べるのもいいですし、市場内にあるバルやレストランで食事をするのも選択肢の一つです。以前は市場の性質上早朝から開店し夕方には閉店する店舗が多かったのですが、近年では観光客に合わせて20時頃まで開店している店舗も増加しています。

またチョコレートの量り売りなどがお土産として人気です。サンジョセップ市場では観光客が多いため簡単な英語でも通じますので、臆せず店主に話しかけて様々な食材を楽しんでみてはいかがでしょうか。

5.カタルーニャ音楽堂(バルセロナ)

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カタルーニャ音楽堂は1997年に「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」としてサン・パウ病院とともに、ユネスコの世界遺産に登録されたバルセロナのコンサートホールです。そしてこの音楽堂は世界遺産の中で、唯一現在も使用されているコンサートホールとしても有名です。

設計したのがガウディと並びカタルーニャを代表する建築家のリュイス・ドメネク・イ・ムンタネー。彼のこだわりにより外観だけでなく内部も豪華絢爛で、眺めているだけでも圧倒されるような神秘的な建物となっています。

コンサートホールの客席からは天井に装飾された雫のような形の大きなステンドグラスを見ることができます。また客席から見て舞台の左側にある大きな彫像と柳の木の彫刻も臨むことができます。さらに一階に併設されたカフェでも、カタルーニャ音楽堂の素晴らしい装飾を見ながら食事をすることができますのでおすすめです。

6.カサ・バトリョ(バルセロナ)

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カサ・バトリョとはガウディが手掛けた建造物の一つで、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。ガウディが手掛けたといっても一から設計したのではなく、元々は1877年に建てられていたシンプルな建物をガウディが改装したものです。内部のエントランスに入るとそこは吹き抜けになっており、全体が同じ色に見えるように下から上にどんどん白色から青色に変化させているのが特徴となっています。

カサ・バトリョに入場するには主に3種類の入場券から選択する必要があります。入場日時を指定する通常の入場券と、指定した入場日時に優先的に入場できるファストパス、入場日時を指定せずいつでも入場できるオープンデートです。予定が流動的な方は一番自由度の高いオープンデートがおすすめ。

ですが、カサ・バトリョは有名な観光スポットですので常に観光客が多く、通常の入場券だと入場するまでかなりの時間並ぶ必要がある可能性が高いのです。カサ・バトリョへ行く日時が決まっている方はファストパスを購入されたほうが良いでしょう。

7.グエル公園(バルセロナ)

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グエル公園はバルセロナにある公園で、ガウディの作品群の一つ。そして1984年にユネスコの世界遺産に登録された公園です。中央エントランスの両脇にあるショップと守衛の家はどちらもヘンデルとグレーデルのお菓子の家をイメージしたもの。とてもかわいらしい外観となっています。守衛の家ではモデルニスモ時代やガウディ作品についての説明が聞けるビデオが流れていますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。定員は30名です。

またバルセロナのシンボルといっても過言ではないオオトカゲがグエル公園の守り主で、エントランスから入るとオオトカゲの彫刻が出迎えてくれます。さらにはこの公園の頂上にあるカルヴァリーの丘ではバルセロナの景色を一望できるためおすすめです。

なおグエル公園はサグラダファミリアやカタルーニャ音楽堂などのバルセロナの主要観光スポットとは違い、最寄りの地下鉄駅から少し距離があります。地下鉄の行き方としては地下鉄3号線Vallcarca駅もしくはLesseps駅から徒歩約15分という方法がありますが、急な坂道を登らなければいけないため市バスやタクシーがおすすめです。

8.カサ・ミラ(バルセロナ)

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カサ・ミラはガウディが1906年に建設した高級アパートで、カサ・バトリョと同じくグラシア通りにあります。その特徴は何といっても直線部分を全く持たない外観です。すべてがカーブでできているそのカサ・ミラは一般的な現代建築様式とは異なる雰囲気を持っています。建設当時はバルセロナ市民から「石切り場(ラ・ペドレラ)」と呼ばれていましたが、1984年にユネスコの世界遺産に登録されてからはバルセロナを代表する歴史的建造物となりました。

現在も居住している方がいるカサ・ミラですが、観光客が見学できるように解放されている部分があります。その中でも展示場となっている屋根裏と、独特の形をした煙突が並ぶ屋上がおすすめです。屋上からは同じバルセロナにあるサグラダファミリアを見ることもできます。また入場券は当日購入することもできますが、春から秋にかけてのシーズンは観光客で混雑するので事前にインターネットで予約しておきましょう。もし旅行の予定が流動的な方は、少し高くなりますがいつでも並ばず入れるプレミアムという優先入場チケットを購入してみてはいかがでしょうか。

9.サンタ・マリア・ダル・マル教会(バルセロナ)

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スペイン、バルセロナのボルン地区にあるサンタ・マリア・デル・マル教会は別名「海のカテドラル」と呼ばれ、カタルーニャ・ゴシック様式で代表的な建築物です。この教会は14世紀に船乗りたちによって作られたもので、航海の前にこの教会で安全を祈願していたことから海洋安全の守り神がいるとされています。

サンタ・マリア・デル・マル教会の特徴は何といってもその美しい薔薇のステンドグラス。入口上部には聖母マリアが描かれた大きな薔薇窓があり、特に晴れた日の午後は日光がその薔薇窓を通して虹色の光となり教会内を照らす光景はまさに圧巻です。

またもう一つの特徴として内部に装飾がないことが挙げられます。これはスペイン内戦で焼失してしまったことが原因です。現在もその当時のススが天井に黒く残っています。地下鉄4号線JaumeⅠ(ジャウマ・プリメ)駅から徒歩約5分と最寄駅から近く、なおかつ場所も市内中心地にあるためアクセスは抜群です。

10.カテドラル(バルセロナ)

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スペイン、バルセロナの聖堂でサグラダファミリアと並ぶシンボルとされているのがこのカテドラル。場所はゴシック地区にあり、サンタ・マリア・ダル・マル教会が近くにありますので間違えないようご注意ください。カテドラルでは13歳で殉教したサンタ・エウラリアの生涯が刻まれた、大理石のレリーフが掲げられています。そして「サンタ・エウラリアの日」である2月14日にはサンタ・エウラリアの棺が安置されている地下聖堂への門が開かれ、中に入ることが可能です。

また地中海やサグラダファミリアなどの壮大な景色を見ることができるため、天気のいい日にはカテドラルの塔に上ることをおすすめします。なお毎週日曜日にはカテドラル前の広場で「サルダーナ」と呼ばれるカタルーニャの民族舞踊を踊る姿が見学可能です。人々が輪になって踊るのですが、観光客でも入ることができますので是非参加してみてはいかがですか?

ただしカテドラルにサンダルや半ズボンなどの軽装で入場しようとしたら止められることがありますので観光の際には気をつけましょう。なお帽子の着用もマナー違反ですので、入場の際は帽子を脱ぐようにしましょう。

11.サン・パウ病院(バルセロナ)

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サン・パウ病院はカタルーニャ音楽堂と同じくリュイス・ドメネク・イ・モンタネールが設計を担当したもので、1997年にカタルーニャ音楽堂と一緒に世界遺産に登録されました。世界で唯一、病院そのものが世界遺産になり注目されました。サン・パウ病院の広さはなんと14万5000平方メートル。その敷地内に48の建造物が立ち並ぶ巨大な病院です。病院内部には細かなモザイクタイルや陶器などがあり、病院とは思えないほど豪華で美しく装飾されています。これは病気に苦しむ人々を少しでも癒そうという目的で施されたものです。

また敷地内には長い期間修復し幕をかけていた建物がありますが、2014年に一部を除き一般公開されました。観光の際には修復作業のビデオや増築当時の写真が展示されていますので、興味のある方は是非一度覗いてみてはいかがでしょうか。

なおサン・パウ病院は現在、病院として使用されておらず、裏手に最新の病院が運営されています。サン・パウ病院はサグラダファミリアから徒歩約10分ほどの場所にありますので、サグラダファミリアと併せて訪れることをおすすめします。

12.グエル邸(バルセロナ)

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世界遺産にも登録されているグエル邸は、サグラダファミリアやカサ・ミラを手掛けたガウディの初期の代表作です。伯爵号を授与されるほどの実業家であるグエルの住宅を手掛けたということもあり、内部は豪華なつくりとなっています。

大理石の柱が並ぶ正面玄関の階段や輝くステンドグラス、各部屋ごとに異なるデザインの天井に目を奪われます。なかでもグエル邸の一番の見所は中央サロンです。2階から4階までの吹き抜けの空間にドーム天井から自然光が降り注ぎ、不定期ですがパイプオルガンの生演奏を聴くことが可能です。

グエル邸は修復工事を行っていましたが2011年に終了し、現在は全館が見学可能です。またガウディの他の作品(サグラダファミリアやカサ・ミラ)を見たことがある人ならば、見逃してしまうくらいガウディ作品にしては外観が地味なのも特徴です。ガウディの晩年の作品と比較しながら見物するのも面白いかもしれませんね。

13.マドリード王宮(マドリード)

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マドリード王宮とはスペイン首都マドリードにある宮殿で、オリエンテ宮とも呼ばれています。現在スペイン国王はこの宮殿に住んでおらず郊外の宮殿で生活していますが、迎賓館の役目も果たしているため、公式行事等で使用されます。ただし式典などがなければ一部公開されていますので、内部に入っての見学が可能です。

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毎月第一水曜日にはアルメリア広場で衛兵交代のパレードを見ることができますので、時期がかぶっている方は見学してみてはいかがでしょうか。衛兵を乗せた何百頭もの馬が行進する姿はまさに圧巻です。開始時間はお昼の12時からですがこの式典は人気のため、少し早めに行くと良いでしょう。また重量感のある装備を見学でるので、別館にある王立武具博物館もおすすめです。マドリード王宮の場所は地下鉄2、5号線のOpera駅から徒歩5分のところにあり、アクセスは便利です。また王宮内は写真撮影が禁止されていますのでご注意ください。

14.プラド美術館(マドリード)

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世界に名だたるプラド美術館は、歴代のスペイン王家のコレクションを展示している美術館です。3万点以上の作品が所蔵されており、その中でもスペイン絵画の3大巨匠であるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤの作品は有名です。プラド美術館の特徴は何といってもその広さ。地下を含めた3階建ての館内を歩いて移動するだけでも時間がかかります。

まずは入場口左手奥にあるインフォメーションに行き、館内のマップや日本語のパンフレットを手に入れることをおすすめします。それを見ながら、目的の作品の場所を確認してから移動するようにしましょう。追加料金で日本語の音声ガイドもありますので、観光の際はそちらも併せて利用するとより楽しめますね。また閉館2時間前は入場料が無料になりますので(2016年11月12日現在)、その時間帯を狙ってみてはいかがでしょうか。事前にどの作品が目的かを決めておくことをおすすめします。

15.ソフィア王妃芸術センター(マドリード)

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ソフィア王妃芸術センターはもともと病院だった建物を改修したもので、20世紀のモダンアートを集めた美術館です。ピカソの代表作である「ゲルニカ」だけでなく、ダリ、ミロ、フアン・グリス、タピエスといった有名な芸術家の作品が数多く展示されており、所蔵作品数は1万8000点以上に及びます。休館日は火曜日で、日曜日の13時半からと日曜日と火曜日以外の19時からは入場料が無料になりますので(2016年11月12日現在)、時間のある方は一度覗いてみてください。建物を入ってすぐ右側にはロッカーがあり、手荷物やコートを預けられるのもうれしいですね。

またソフィア王妃芸術センターはプラド美術館から徒歩で約10分ほどの場所にあります。効率よく見学すれば一日で2つの美術館を見学することも可能です。最寄駅である地下鉄1号線Atocha駅からも徒歩約3分という気軽に訪れられる場所にありますので、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

16.レティーロ公園(マドリード)

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レティーロ公園はプラド美術館の東側に隣接する、140ヘクタールにも及ぶ広大な公園。マドリードの中でも有名な観光スポットです。この公園には美術的な彫像、噴水、記念碑などが並んでいます。また庭園内にはベラスケス宮殿とガラスの宮殿という二つの美術館があり、こちらも開放されていますのでおすすめです。特にガラスの宮殿はそのすべてがガラスと鋼鉄によって建設されているため、外観だけでも一見の価値ありです。

観光客だけでなく地元の家族連れも多く、池の周りには大道芸のパフォーマンスや露店もやっています。アルカラ門の近くでは子供向けの人形劇が開催されることもありますよ。庭園内用のレンタサイクルで広大な公園を見てまわったり、池を眺めることができるカフェでティータイムなどいかがでしょう。時間を気にせずゆっくりと過ごしたい方には、レティーロ公園はおすすめの観光スポットです。春にはバラ園のバラや、秋には紅葉も見ることができますので、旅行の季節によって違った楽しみ方ができるのも魅力ですね。

17.ティッセン ボルネミッサ美術館(マドリード)

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ティッセン ボルネミッサ美術館は、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターと並んでマドリード3大美術館の一つといわれています。そんなこの美術館にはティッセン・ボルミネッサ男爵家のコレクションが展示されており、個人所有のものではイギリスのエリザベス女王に次ぐ世界第二位のコレクションといわれています。

入場してすぐ斜め右にあるカウンターで日本語のパンフレットを入手しましょう。そのパンフレットを見て見学コースを考えると効率的にまわることができます。またプラド美術館、ソフィア王妃芸術センターと違い、この美術館だけは館内撮影が禁止されていないのも嬉しいポイントですね。ただしフラッシュは禁止されています。時期によっては特別展を開催していることがありますので、ティッセン ボルネミッサ美術館に行く際は事前に確認しておくことをおすすめします。また月曜日は入場料が無料になりますので(2016年11月12日現在)、是非ご活用ください。

18.サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム(マドリード)

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サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムはサッカーのスペインリーグのレアル・マドリードのホームスタジアムで、収容人数はなんと81044人。世界ではイギリスのウェンブリー・スタジアムに次いで2番目に大きなスタジアムです。とても大きなスタジアムであるため、もしサッカーの試合を見に行く場合はオペラグラスを持っていくことをおすすめします。

試合がなくてもショップは開いているので買い物を楽しむことができます。またスタジアムの見学ツアーも開催していますので参加してみてはいかがでしょうか。いわゆるガイドツアーではなく自分で順路に沿って移動するシステムです。自分の好きなところをとことん見学することができますよ。なんといっても一番の見所はトロフィーです。世界の強豪チームだけあって、そのトロフィーの多さには圧倒されます。地下鉄10号線のSantiago Bernabéu駅から徒歩1分。試合のある日はSantiago Bernabéu駅からスタジアムまでの道にもグッズ売り場が立ち並んでいるので、サッカーファンにはおすすめの観光スポットです。

19.エル・エスコリアル修道院(マドリード)

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エル・エスコリアル修道院はフェリベ2世の命により王家の人間のお墓として建設が開始され、完成までに実に21年もの歳月を要した施設です。正式名称は王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルといい、宮殿や博物館、図書館や修道院など多くの施設が入っています。

特に図書館は有名です。蔵書量だけでなく外観の美しさも特徴で、特に丸天井には圧倒されます。また絵画もティツィアーノ、ティントレット、エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、パオロ・ヴェロネーゼ、アロンソ・カーノ、ホセ・デ・リベーラ、クラウディオ・コエーリョなどの有名な作品が収蔵されています。なおエル・エスコリアル修道院は1984年にユネスコ世界文化遺産として登録されています。場所はスペイン首都マドリード郊外で避暑地としても有名です。おしゃれなレストランやカフェも近くに多いので、時間に余裕のある方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

20.アルムデナ大聖堂(マドリード)

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歴史あるマドリードの中でアルムデナ大聖堂はとても新しく、違和感を感じるかもしれません。それは建設計画が16世紀に始まったにもかかわらず、着工の遅れやスペイン内戦の影響で完成したのが1993年とごく最近のためです。したがって他の施設と違いポップアートが見られるのがアルムデナ大聖堂の魅力の一つです。

またアルムデナ大聖堂で行われた行事といえば、2004年、当時のスペイン皇太子フェリペとアナウンサーだった民間の女性レティシア・オルティス嬢の結婚式でしょう。アルムデナ大聖堂の見所は、守護聖人であるアルムデナの聖母と地下聖堂クリプタです。特にクリプタはスペインで最も大きい地下聖堂。足元には王族たちが眠る棺が納められており、他にも絵画やアルムデナ聖母のレプリカを見ることができます。

またアルムデナ大聖堂は夜になるとライトアップされるため、一見の価値ありです。場所はマドリード王宮のすぐ近くですので、日中はマドリード王宮を見学し、夕食後にアルムデナ大聖堂を見る観光コースがおすすめです。

21.マヨール広場(マドリード)

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1619年に完成したマヨール広場はヨーロッバで最大の広場の1つ。フェリペ3世の王政時代に建設されたため、中央にはそれを記念してフェリペ3世の銅像が配置されています。この広場は18世紀の大火災で一度焼失したのですが、19世紀半ばに修復しました。その際広場を囲む建物の階数を減らしたり、周囲の通りへのアクセスを良くするためにアーチを作るなどの工夫がなされました。

マヨール広場の見所はクチリェロス門です。この門からマヨール広場を出るとサン・ミゲル通りにぶつかりますが、そこでは商店やレストランが並んでいます。世界最古のレストランとしてギネスに認定されているソブリーノ・デ・ボティンもこの通りにありますので、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただしとても人気ですので予約してから行くことをおすすめします。

また休日には蚤の市が開催されたり、不定期でスペイン各地の物産展が開催することがあることもポイントです。特に12月にはマドリードで最も伝統的なクリスマス市場が開催されますので、旅行の時期が重なっているのであれば必見です。

22.プエルタ・デル・ソル(マドリード)

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プエルタ・デル・ソルはマドリードの街の中心で、「太陽の門」を意味します。かつてマドリードを守る城壁の一部がこの場所にあり、なおかつ東を向いていたことから「太陽の門」と呼ばれました。広場の南側にはカルロス3世の騎馬像があり、北側にはマドリードの紋章のモチーフにもなっている熊と野イチゴの木の像が立っています。特に熊と野イチゴの木の像は地元の人々の待ち合わせ場所にもよく使われており、常に人が多くにぎわっています。

プエルタ・デル・ソルの最大の特徴は、交通の起点という役割を持っていることです。旧郵便局の前の地面に埋め込まれているプレートには「㎞.0」と書かれています。これは各地方へつながる国道の出発点、すなわち0地点であるという意味を持っています。すべての国道の始まりの地点に立って写真撮影してみてはいかがでしょうか。またプエルタ・デル・ソルは大道芸のパフォーマンスや広場を囲うように並んでいる店も人気で、スペインでは珍しく夜になっても人が少なくならない賑やかな場所です。地下鉄の駅も敷地内にあるためアクセスも便利な観光スポットです。

23.ソローリャ美術館(マドリード)

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スペインで活躍し、「光の画家」と呼ばれたほど光の描写が特徴的な印象派の画家である、ホアキン・ソローリャ・イ・バスティータ。1931年、彼の自宅をそのまま美術館として一般開放したものが、ソローリャ美術館です。ソローリャ美術館の特徴の一つとしては、美術館内の作品だけでなく美術館の庭園も楽しめるということです。ソローリャ自身が設計したミニアルハンブラ庭園とかわいらしい噴水を見学することができますので、これらの見学を目当てに観光に訪れてみるのもいいですね。

なお美術館の内部は3階建てとなっており、そこにはソローリャの作品が1200点以上も展示されています。また自宅をそのまま美術館として開放していますので、あたかも自分が客人として呼ばれたかのような感覚で鑑賞することができるのが魅力です。特にメインのアトリエは天井が高く、その解放感、そして光が差し込んだ際の自然光や当時のソローリャの愛用品に囲まれてアトリエで絵画を鑑賞することで、他の美術館とは異なり贅沢な気分にひたれます。

24.スペイン広場(マドリード)

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グラン・ビア通りの西端に位置するスペイン広場は、マドリードの代表的な広場の一つといわれています。緑が多く噴水もあるため都会のオアシスのような情景で、観光客だけでなく地元の人々にも愛されているスポットです。不定期に開催されるバザールなど、イベントも行われており常に人でにぎわっています。

スペイン広場の一番の見所は広場の中央に建てられたドン・キホーテ像です。小説『ドン・キホーテ』に出てくる主人公のドン・キホーテとその従者であるサンチョ・パンサの像があります。これを目当てでスペイン広場に来る人がほとんどといわれています。像を背景に記念撮影をする方が多いため、できれば人の少ない午前中に訪れると観光客も少なく記念撮影にはもってこいでしょう。またスペイン広場に来る前に『ドン・キホーテ』を読んでおくと、より楽しめるのでおすすめです。さらにスペイン広場の周りにある高層ビルを見上げてみるのも楽しみ方の一つです。

25.サン・ミゲル市場(マドリード)

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サン・ミゲル市場はスペインの台所として多くの食材が集まる市場で、毎日多くの人々であふれかえっています。スペインで有名なパエリアや生ハム、チーズ、果物や海鮮などが豊富に揃っており、買った食材をその場で食べることができます。

また施設の中央に席がありますので、そこで座って食べるのもおすすめです。そこではサン・ミゲル市場で買った食材を持ち込むことができますし、ワインなども販売していますのでフードコートのように様々な種類の食事を楽しむことができます。人が多いため荷物の管理には気を付けるようにしてください。サン・ミゲル市場は観光スポットとしてもかなり有名ですので、ほとんどのお店で簡単な英語やボディランゲージでコミュニケーションをとることができるのも魅力ですね。またこの市場はマヨール広場の隣にあるためアクセスも便利です。

26.テイデ国立公園(テネリフェ)

7つの島と7つの無人島で構成されているカナリア諸島内の一つ、テネリフェ島にはユネスコに世界遺産として登録されたテイデ国立公園があります。テイデ国立公園はヨーロッパで訪問客の多い国立公園として人気で、アクセスはスペイン首都マドリードから飛行機で約2時間ほどです。テイデ国立公園の特徴はなんといってもスペインで一番高い火山であるテイデ山です。テイデ山を登るにはまずロープウェイで移動します。その後徒歩で登山するのですが、一日の登山人数に制限があるためテイデのホームページで事前予約しなければなりません。

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テイデ山の登山は人気が高いため、観光予定日の2ヵ月ほど前から予約しておくことをおすすめします。テイデ山に登る際には、温度差に注意が必要です。しっかりした上着や靴、水分補給用の飲み物を持参するようにしましょう。またテイデ国立公園は固有種の植物が多いことも有名で、多種多様な植物を見ることができるのも魅力です。

27.ドラック洞窟(マヨルカ島)

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地中海に浮かぶバレアレス諸島最大の島、マヨルカ島は美しい湾やビーチに恵まれたバカンスに最適なリゾートです。なかでも一番の観光スポットは地底湖もあるドラック洞窟。ドラック洞窟は中世にはすでにその存在が知られていた歴史のある洞窟で、内部にあるマルテル地底湖はヨーロッパ最大の地底湖といわれています。その大きさはなんと全長115m、幅は30mです。

全長約2.4㎞のドラック洞窟の見学部分は約1.2㎞でマルテル地底湖までは徒歩移動になります。1時間ごとのグループ見学です。また鍾乳洞の中は暗いですが、要所要所に係員もいるので心配はいりません。マルテル地底湖に到着すると、そこに設置されているコンサート会場でクラシックの名曲を生演奏してくれます。洞窟内に響く音色らしく情緒を感じる美しさです。コンサートの後は手漕ぎボードでマルテル地底湖を遊覧できます。洞窟内は年間を通して気温20度前後です。万が一の寒暖差に備え、上着を持参すると安心でしょう。また歩きやすい靴で観光に行くことをおすすめします。

28.コンチャ海岸(サン・セバスティアン)

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コンチャ海岸はスペイン北部バスク地方のサン・セバスティアンにあるビーチです。曲線の海岸線がコンチャ(貝殻)に似ていることから名付けられました。コンチャ海岸はとてもきれいな海、美しい風景が特徴ですが、他にも近くにミラマール宮殿があることも魅力の一つです。コンチャ海岸を歩いていると見えてくる丘の上にあるミラマール宮殿はイギリス風の屋敷。スペイン王室をはじめとする貴族が避暑地として使用していたことで有名なスポットです。丘の上に位置しているため、コンチャ湾を一望できる景色はまさに圧巻。屋敷も庭園も一般開放されていますので、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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また海を右手にコンチャ海岸を歩いていると、エドワード・チリーダの『風の櫛』と呼ばれる彫刻を見ることができます。波が荒々しく鉄でできた彫刻は赤くさびていますが、海岸沿いにある珍しい彫刻として有名です。他にもコンチャ湾を見ながら楽しめるスパやレストランなどが充実しておりますので、コンチャ海岸では海で遊ぶだけでなく周りを散策してみることをおすすめします。

29.ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(バレンシア)

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スペイン南西部の都市バレンシアにあるラ・ロンハ・デ・ラ・セダは、15世紀ごろに建てられた絹の商品取引所で、1996年にユネスコの世界遺産に登録されたスポットです。なんといっても一番の見所は荘厳な外観。塔や、銃や弓を打つための銃眼、分厚い壁のつくりが酷似していることもあり、外観では城と見間違えてしまうほどです。内部には「楽園」をイメージした大広間があり、そこで絹商品の取引の契約をしていたといわれています。

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特徴は高い天井と12mもの高さがある柱で、この柱は楽園に生えるヤシの木をイメージされています。さらには海洋領事の広間と呼ばれる、スペインで初めて商事を扱った裁判所を見ることができます。他にも牢獄や礼拝堂がある4階建ての塔や、中心に柱のない螺旋階段も当時の技術の高さを感じるられる見所となっています。また日曜日、祝日は入場料が無料でおすすめです(2016年11月現在)。ラ・ロンハ・デ・ラ・セダの向かいには中央市場もありますので、観光の前後に併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

30.ガラナホイ国立公園(ラ・ゴメラ島)

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ガラホナイ国立公園は大西洋にあるカナリア諸島の、ラ・ゴメラ島にある世界遺産です。火山であるカボラナイ山を囲むようなガラホナイ国立公園は標高が高く、霧深い森のようになっているため、秘境的な観光スポットとなっています。また距離的にもスペインというより北アフリカに近い位置にあるため、移動には時間を要します。

しかしアクセスに時間がかかろうとも、行きたくなるのがガラホナイ国立公園の魅力。それは温暖で湿った空気により、絶えず発生している霧から生み出された照葉樹林です。

その中でもヴィニャティゴは固有種の一つで、樹齢はなんと約1000年にもなります。それ以外にもガラホナイ国立公園に生息する植物の半分以上は固有種となっており、照葉樹林と湿気を好む植物の見事なコントラストを観察することができます。

31.古都トレド(トレド)

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古都トレドはスペインの首都マドリードから電車でわずか35分ほどで行ける好立地。かつてはイスラム教、キリスト教、ユダヤ教が共存して繁栄した都市で、世界遺産に登録されています。「中世で歩みを止めた町」とも「街全体が博物館」とも評されており、目的を決めずにただ歩いて建物を見てまわるだけでも十分楽しめる街並みとなっています。その中でもおすすめはトレドに現存する最古の建物、クリスト・デ・ラ・ルスです。なんと10世紀に建てられたこの建物は最初はモスクとして、その後はキリスト教の教会として使われていました。1000年以上前に建てられたクリスト・デ・ラ・ルスを見て、歴史を感じてみるのも古都トレドの楽しみ方の一つです。

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またトレドにはスペイン・カトリックの総本山として知られるサンタ・マリア・デ・トレド大聖堂やスペイン独自のイザベル様式であるサン・フアン・デ・ロス・レイエス教会、かつてユダヤ教会であったサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会など観光スポットが多くあります。城壁に囲まれたトレドはあまり広くなく歩いてまわるにちょうど良い大きさのため、ゆっくりと散策しながら建物やスポットを観光してみてはいかがでしょうか。

32.ミハス(ミハス)

出典: Andrew Hurley/flickr.com

ミハスはスペイン南部にあるアンダルシア州の都市で、その特徴はなんといっても真っ白な家々。「白い村」としてスペインでも有数の観光スポットになっているのです。マラガからバスで1時間ほど移動すると山肌に白い家々が見えてきます。青い空や海と真っ白な家々のコントラストは、日本では目にすることのできない風景。まるで絵本の中に入ってしまったような感覚に陥ります。ミハスは1年間のうち300日以上が日照日であるため、家を白く塗ることで気温を抑えているのです。なんと1年間で3回も塗りなおすため、いつ行っても綺麗な白を楽しむことができますよ。

ミハスではこのような風景を散策しながら楽しむことをおすすめします。ミハス自体は小さな村ですので1時間もあれば歩いて回ることができます。なお坂が多いため、名物の馬車やロバタクシーでまわってみるのも趣があっていいかもしれません。またミハスはサングラスや帽子、タオルは持参するようにしましょう。徒歩で観光するのであれば歩きやすい靴で行くことも忘れないようにしましょう。

33.アルハンブラ宮殿(グラナダ)

出典: ja.wikipedia.org

スペイン南部のグラナダにあるアルハンブラ宮殿は、イスラム建築の最高峰と呼ばれており、世界遺産にも登録されています。このアルハンブラ宮殿の敷地内は広大で、綺麗な庭園と多くの壮麗な建物が立ち並んでいます。その中でも一番のおすすめはナスル朝宮殿です。王の居住空間であったナスル朝宮殿は典型的なアラブ様式で、軍事要塞であるアルカサバの隣に建っています。内部はどの部屋の壁も天井も幾何学模様の装飾で、その豪華さに圧倒されてしまいます。またナスル朝宮殿内にある二姉妹の間が特に神秘的な美しさを誇っており人気です。

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アルハンブラ宮殿への入場にはチケットの購入が必要です。その中でもナスル朝宮殿への入場は制限されていますので、チケットにある指定された時間を守りましょう。なお市街からアルハンブラ宮殿までは、アルハンブラバスと呼ばれる小型バスやタクシーを利用して行くのがおすすめですが、体力に自信のある方は昔ユダヤ人居住区だったレアレホ地区から歩いて向かうのも面白いかもしれません。

34.ヘネラリーフェ(グラナダ)

出典: Pepe Pont/flickr.com

ヘネラリーフェはアルハンブラ宮殿の北側にある離宮で、ナスル朝の王族の避暑用の別荘としてアルハンブラ宮殿に隣接する太陽の丘に建設されました。ヘネラリーフェ庭園の見所はイスラム様式の庭園として有名なアセキアの中庭です。アセキアとは「水路」という意味で、アセキアの中庭にはその名の通り中央が細長い池があり、手前にある小さな噴水から溢れた水が流れ込む造りとなっています。

またアセキアの中庭に隣接してスルタナの中庭というロマンチックな雰囲気の庭園も有名な観光スポットです。そしてそのすぐそばには水の階段と呼ばれる階段があります。この階段の両脇の手すりには溝があり、そこに水が流れていることからこの名がつけられました。さらに水の階段を登り切るとヘネラリーフェで一番高い場所にある展望台があります。この展望台の窓からはアルハンブラ宮殿をはじめ、アルバイシン地区の景色などを楽しむことができますのでおすすめです。アルハンブラ宮殿からヘネラリーフェへは徒歩で約20分です。またナスル朝宮殿の入場券とセットになっているチケットはヘネラリーフェに入場する際も必要になりますので、ナスル朝宮殿の見学後も捨てないでとっておくようにしましょう。

35.メスキータ(コルドバ)

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アンダルシア地方に位置するコルドバには、メスキータと呼ばれる世界遺産に登録された聖マリア大聖堂があります。そしてここはイスラム教とキリスト教が混在した、世界でも珍しい施設です。メスキータで一番の見所は馬蹄形のアーチが連続する大空間です。そのアーチは実に約850本もありその1本1本がほぼ同じ形となっていますので、見ていると不思議な感覚に陥ります。

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またアーチが二重になっているところも、この空間の美しさをより一層引き出しています。メスキータの他の特徴として、イスラム教建築の鐘楼であるミナレットが挙げられます。遠くからでもメスキータがどこにあるか分かるほど大きいので、目印としても使えるかもしれません。メスキータの場所はコルドバの観光地である旧ユダヤ人街付近にあります。なおメスキータでは歴史が載っているパンフレットをもらうことができますので、それを見ながら見学するとより理解を深めることができますのでおすすめです。

36.マラガの大聖堂(マラガ)

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アンダルシア州で2番目に大きく都会的なマラガ市には、大きな大聖堂があります。約250年の歳月を要して完成したこの大聖堂はアンダルシアを代表するルネッサンス様式の建築物で、観光スポットとして人気を博しています。一番の特徴はその上品な造りの内部。ステンドグラスから差し込む光に、天井の装飾や大きな大理石の柱が映し出される様子は圧巻です。またこの大聖堂には南北に一つずつ塔がありますが、その中の南の塔は未完成のままとなっており、ラ・マンキータと呼ばれています。

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さらにこの大聖堂は夜になるとライトアップされます。夕方から内部の見学を開始し、夜に出てきた後はライトアップされた大聖堂を見るような観光計画を立ててみてはいかがでしょうか。

37.アルカサル(セビリア)

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セビリアにはスペイン王室の宮殿であるアルカサルがあり、1987年に世界遺産に登録されています。アルカサルはムデハル様式という独特の建築様式で、イスラムとキリスト教の建築様式が融合されたものです。アルカサルの最大の特徴は漆喰細工の装飾です。アルカサルの建設を指示したペドロ1世は、壁や天井、廊下などあらゆる箇所に漆喰細工の装飾を命じました。その中でも大使の間が最も豪華に彩られた場所になります。壁一面の装飾や馬蹄形のアーチ、木彫りの円形の天井は見ていて圧倒されるでしょう。

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また広大な敷地内に歴代の王たちがそれぞれ作った中庭も見所の一つです。「乙女の中庭」、「人形の中庭」、「十字の庭園」、「マーキュリーの庭」など有名なスポットが多くありますので、アルカサル内部と併せて見学しておきましょう。

38.セビリア大聖堂(セビリア)

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セビリアにある大聖堂はアルカサルと並びセビリアを代表する建築物で、世界第三位の規模を誇ります。1987年にはアルカサルと一緒に世界遺産にも登録されています。最大の魅力はなんといっても豪華絢爛な内部。3トンの金を使って黄金色に塗られた木製の衝立は世界最大ともいわれ、王専用の礼拝堂に飾られています。その他にも長さ10mのパイプオルガンやステンドグラス、44もの礼拝堂などがあり、そのスケール感に圧倒されてしまいます。

また1198年にミナレットを改装して作られたヒラルダの塔も見所です。内部は馬に乗っても登れるように階段ではなく、坂道になっているところも一見の価値ありです。さらにはセビリア大聖堂にはイタリア人の船乗りで、新大陸を発見したクリストファー・コロンブスの墓もありますので、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。大聖堂は街の中心部に位置しており、路線バスや地下鉄、最寄りのバス停から徒歩で訪れることができるほどアクセスが便利です。またかなり広大で見どころも多いため、時間に余裕をもって訪れることをおすすめします。

39.マエストランサ闘牛場(セビリア)

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スペインといえばやはり闘牛というイメージがありますよね。そんなスペインの中でも1、2の人気を誇る格式闘技場がセビリアにあるマエストランサ闘牛場です。18世紀に建設されたマエストランサ闘牛場では毎年4月から10月に闘牛が行われます。旅行の時期と被ったら是非見に行ってみてはいかがでしょうか。

また闘牛が開催されていない期間でも闘牛場の見学ツアーが開催されていますので安心してください。闘牛場の中や闘牛士のための礼拝堂などを見学することができますのでおすすめです。さらには闘牛博物館もありますよ。マエストランサ闘牛場はセビリア大聖堂から歩いて約5分の場所にあるため、1日で両方の見学をすることも可能です。近くには闘牛士の衣装を買えるショップもありますので、お土産に金糸を使った綺麗な衣装や靴を購入してみてはいかがでしょうか。

40.ブルゴス大聖堂(ブルゴス)

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スペインのブルゴスにあるブルゴス大聖堂 は正式名称が「サンタ・マリア・デ・ブルゴス大聖堂」です。またゴシック建築の最高傑作といわれており、ゴシック様式の三大カテドラルの一つといわれています。豪華で華麗な内部の装飾が特徴で、1984年に世界遺産に登録されました。

ブルゴス大聖堂には23の礼拝堂がありますが、その中でも「元帥の礼拝堂」が有名です。その魅力は美しい天井のステンドグラスと、ダ・ヴィンチの弟子が描いたマグダラのマリアの絵画です。特にマグダラの絵画に関しては、ダ・ヴィンチ本人が手掛けたのではないかといわれているため、一度見学してみてはいかがでしょうか。ブルゴス大聖堂は広大で、なおかつ見所が多いため時間に余裕をもって訪れるようにした方がいいでしょう。大聖堂前の広場にはお土産屋さんやカフェが並んでいますので、ショッピングや休憩の際はこちらのご利用をおすすめします。

◎まとめ

芸術や文化に触れてみたり、中世の街並みを満喫したり、自然を感じたりすることができ、日本では味わえないような体験を楽しむことができるでしょう。情熱の国、スペインに旅行する際はこのおすすめ観光スポットを是非参考にしていただき、自分に合ったプランを立ててください。

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