熱帯の風土で育まれた歴史と自然!バングラデシュの世界遺産

画像出典:Arts Vector/Shutterstock

熱帯の風土で育まれた歴史と自然!バングラデシュの世界遺産

貿易などで日本と深い交流のあるバングラデシュ。人口密度の高さや、海産物などでも有名なアジア圏の国です。熱気あふれる街の様子や陽気でフレンドリーな人々も、バングラデシュの名物。今回はそんなバングラデシュの世界遺産について紹介していきます。バングラデシュには2つの文化遺産と1つの自然遺産があって、中世の歴史の面影を残す宗教施設や東南アジアらしい自然の豊かさなどが楽しめますよ。3つの世界遺産について見ていきましょう!

目次

熱帯の風土で育まれた歴史と自然!バングラデシュの世界遺産

1.パハルプールの仏教寺院遺跡群

出典: Stefan Krasowski

バングラデシュはイスラム教国として長い歴史を持ちますが、イスラム教が入ってくる以前の8世紀から12世紀にかけては、パーラ朝(仏教の王朝)の支配を受けていました。その時代にはバングラデシュ国内でも仏教が栄え、優れた仏教建築や美術などが誕生。バングラデシュの仏教施設の中でも最大規模なパハルプールの仏教寺院遺跡群は、1985年に世界文化遺産として登録されました。

遺跡からは寺院の装飾に使われた彫刻なども出土し、歴史的に高い価値を持っています。同じく世界遺産として有名なアンコールワットには、パハルプールの建築様式の影響があるそうです。世界遺産登録範囲内には、元々多くの仏塔や僧院などがありましたが、現在は土台や壁を残すのみとなっています。

2.バゲルハットのモスク都市

出典: Nazrul Islam

バゲルハットのモスク都市は、バングラデシュ南部にある世界遺産。15世紀後半、イスラム教の聖人ハーン・ジャハンによって建てられました。数多くのモスクや聖廟が残され、ドームを特徴とする独特の建築様式は「ハーン・ジャハン様式」と呼ばれています。パハルプールの仏教寺院遺跡群と同様に、1985年にバングラデシュ初の世界遺産となりました。

数多くの遺跡の中でも一際目立つ建物が、シャイト・ゴンブス。この時代のものとしてはバングラデシュ最大規模です。ハーン・ジャハン様式の典型的な建築で、その名は現地語で「60のドームを持つモスク」という意味。実際に様々な大きさのドームを60個見ることができます。

3.シュンドルボン

出典: a454

シュンドルボンはバングラデシュ唯一の自然遺産。1997年に世界遺産となりました。インドとバングラデシュ両国にまたがる世界最大のマングローブの林には、多くの動物が生息しています。特に有名なベンガルタイガーは、絶滅危惧種にも指定されている希少生物。ワニやイルカなどの貴重な水棲生物、シカやカワウソなどの哺乳類も多く、さらに240種以上の鳥類も確認されています。

バングラデシュでは乾季と雨季が明白に分かれているため、雨季にはモンスーンが猛威を振るいます。さらに気温も高くなるので、世界遺産を訪れる観光客には過酷な環境です。観光は乾季にしかできないので注意が必要になります。

まとめ

バングラデシュの世界遺産を紹介しました。バングラデシュの世界遺産は、歴史や自然を全身で感じることができる場所です。バングラデシュの風土の中で生まれた貴重な遺産は、日本では見ることのできないものばかりなので、ぜひ足を運んでみてください。

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