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九州地方にある佐賀県は、冬でもそれほど寒くならないのでは？というイメージがあります。しかし、平均気温を見てみると、11月平均の12.9度から、12月は一気に下がって7.6度しかありません。さらに1月は5.4度、2月は6.7度と非常に気温が低く、最低気温も1度ほどになる日があります。ですから冬の観光でアウトドアを楽しむスポットばかりプランに入れていると、寒くて我慢できないということも。

雨や雪は少なめですが、寒さ対策は必須。佐賀の旅行を冬に計画する場合の参考に、ドライブで行けるプランから屋内で過ごすプラン、屋外でも過ごせるプランまでおすすめスポットをご紹介します。

1.「道の駅伊万里」

出典： Atsasebo (CC BY-SA 3.0)

唐津から国道202号線を伊万里方面へ走ると、山々にかこまれた景色が見えてきます。国道202号線沿いにある「道の駅伊万里」は、和風の門を思わせる外観。地元の野菜や果物を購入できる「特産館」、佐賀牛ブランドのひとつである伊万里牛が購入できる伊万里牛直売所があります。

佐賀に来たなら買って帰るだけではもったいない！霜降りでおいしい伊万里牛を、ぜひ現地でも味わってみましょう。「レストランるーらる」では伊万里牛ステーキ、「焼肉の杜」では伊万里牛を焼き肉で食べられます。農村との仲介役ともいえるこの道の駅は、農村の新しい姿を目指した場所。地域の活性化を図り、うまかもん祭りや梨まつり、農業まつりなどのイベントを開催しています。12月上旬の農業まつりでは、冬が旬の地元の名産品がたくさん並びます。

2.「祐徳稲荷神社」

日本三大稲荷の1つとして知られる「祐徳稲荷神社（ゆうとくいなりじんじゃ）」は、境内に咲き誇る花々や、四季折々の風景が美しい神社。冬の花として、地合いを意味する「蝋梅（ろうばい）」、高貴の「寒牡丹」、忠実の「梅」、気まぐれの「緋寒桜」などが咲き誇ります。池や庭石などが美しい日本庭園は冬の花に満たされ、香り豊かに心を和ませてくれるでしょう。

祐徳稲荷神社ではさまざまなお守りを販売しています。お稲荷さんといえば、まずはやっぱり商売繁盛の「商運守」。願いごとがうまくいくように導いてくれる「うまくいく守」と、ここ一番の勝負運にご利益がある「勝守」は、普通サイズに加えて特大サイズもありますよ！相合傘が書かれた「縁結びの絵馬」はかわいくて人気。珍しい「海の男守」は、海に携わる人々を守護してくれるお守りです。

鳥居から奥の院までの長い道のりを歩いたら、寒い日でも体が温まります。参拝をしたりお守りを購入したり、そして冬だけ見ることができる景色を見られる祐徳稲荷神社へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

3.「金立サービスエリア」

長崎自動車道の「金立（きんりゅう）サービスエリア」は、一般道からも利用できるサービスエリア。隣接する金立公園へは上下線どちらからでも行くことができますよ。ドッグランも完備。金立サービスエリアなら、ペットと一緒でも、冬の寒い日でも、家族みんなで楽しめます。

金立サービスエリアには、唐津と有明海のグルメがそろっています。また、佐賀県だからこその名産品の数々は、ドライブ休憩の楽しみのひとつ。上り線にはシシリアンライスやトルコライス、鯛茶漬けセット、みつせ鶏天の親子丼、ちゃんぽんラーメンなどがあります。下り線ではちゃんぽん角煮丼や五島うどん、金立特製メロンパンが人気。スターバックスもありますよ。

4.「佐賀県立佐賀城本丸歴史館」

出典： 東奔西走 / PIXTA(ピクスタ)

冬の佐賀でおすすめの屋内観光スポットのひとつが「佐賀県立佐賀城本丸歴史館」です。佐賀城本丸御殿の一部が忠実に復元されているため、お城や歴史が好きという方には特におすすめ。自由観覧であれば30分ほどで見てまわれますが、ボランティアによるガイドつきコースもあります。ゆっくり60分ほどかけて佐賀の史学を学んでみませんか。復元や歴史、科学技術、歴史上の人物などの話を盛り込んで、わかりやすく解説してくれます。

出典： 上条ジョー (CC BY-SA 3.0)

天気が良く暖かい日なら、外周りコースをめぐってみましょう。国の重要文化財である鯱の門などぐるっと1周するのもいいですし、北側あるいは南側にわけて天守台周辺やこの館の敷地内をめぐるのもいいでしょう。

5.「有田ポーセリンパーク」

ドイツのツヴィンガー宮殿が印象的な「有田ポーセリンパーク」は、陶磁器のテーマパーク。広い敷地内には、有田焼（古伊万里）のギャラリーであるツヴィンガー宮殿、バロック庭園、絵付け・手びねり・ろくろ体験ができる「有田焼工房」、天狗谷古窯の「登り窯」などがあります。

ツヴィンガー宮殿の右ウィングでは有田焼の歴史を学べて、実際に目の前で自分の身長よりもはるかに大きい有田焼を見ることができます。有田焼工房で絵付けや手びねり、ろくろ体験などに挑戦し、親子で思い出作りをするのもいいでしょう。天気のいい日はバロック庭園をゆっくりと散策。時間を忘れて心和む空間を堪能するのもおすすめです。登り窯は、磁器焼成が日本で初めて行われた天狗谷古釜を再現したもの。歴史を実感できますね。

レストランは2か所あり、バイキングと魚介料理から選べます。食器から美術品までそろう「香蘭社」、陶磁器のアウトレット「やきもの市場」、名産品や限定品などを購入できるお土産コーナーの「蔵」など、ショッピングエリアも充実。冬でも十分楽しむことができますよ。パークに隣接する宗政酒造の「有田蔵」では酒造見学も可能。有田ポーセリンパークは、建物と庭園以外にも見どころが満載です。

6.佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」

宇宙や地球、さらにこの地域にもふれることができる佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」は、冬でも楽しめる屋内施設。3つのゾーンに分けられた館内は、参加体験型アイテムが充実した地球発見ゾーン、太陽系や銀河系などの天文学を知ることができる宇宙発見ゾーン、この県を古代から知ることができる佐賀発見ゾーンからなっています。

「地球発見」では宇宙・地球・人・生命の繋がりを見つけることができるでしょう。「宇宙発見」では惑星探索やロケット打ち上げ、月面重力を疑似体験。「佐賀発見」ではこの地域にある水辺を再現、太古の地球と自然を知ることができます。小さな子どもから大人まで楽しめる佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」は、常設展示をはじめ、プラネタリウムやワークショップ、サイエンス教室など充実しています。

7.「武雄市図書館」

出典： Asacyan (CC BY-SA 3.0)

蔦屋書店と併設された「武雄市図書館」は、木のぬくもりをあちらこちらで感じることができる温かみのある図書館。市民だけではなく、観光に訪れた人も利用できます。学習室は、誰でも調べものや学習で使用可能。医学書や科学関連本、航海術に軍学、百科事典などの蘭書や歴史資料、希少本もそろっています。こどもトイレには授乳室が設置されているため、赤ちゃん連れでも安心。

武雄市図書館は、時間を忘れて楽しめるおしゃれで洗練されたデザインの図書館。冬の寒い日や天気の悪い日なら、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

冬というと旅行に行くのが億劫になってしまいますが、佐賀には冬でも楽しめる屋外イベントやスポットがたくさんあります。旅行気分を味わうことができる道の駅やサービスエリア、庭園など、見どころが充実しているのも特徴。冬だからこそ見ることができる景色を堪能してみるのもいいでしょう。

寒い日でも、佐賀県なら屋内観光にピッタリのスポットがいっぱいあります。佐賀だからこそ見ることができる展示、科学や歴史分野などさまざま。そんな佐賀の冬スポットを巡ってみませんか。

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