佐賀城の観光ポイントとは?歴史ある名城をご紹介

佐賀城の観光ポイントとは?歴史ある名城をご紹介

佐賀城の観光ポイント、佐賀城の歴史などをご紹介します。佐賀城とは、佐賀県佐賀市のシンボルとなっている日本の城・史跡となります。江戸時代初頭に建てられたお城で、400年ほどの歴史があり日本100名城にも選ばれています。唐津城とともに佐賀県を代表するお城と言えるでしょう。

佐賀城は周辺を統治していた「鍋島氏(佐賀藩)」の居城でした。佐賀藩は38万石の大大名であり、城内にはそれに相応しい文化財も残っています。石垣は壮大で見応えがあり、佐賀城本丸歴史館では映像。模型などの資料で19世紀の佐賀を学ぶことが可能。周辺は当時の雰囲気を味わうことができる公園として整備されています。

本記事では佐賀城の観光ポイントや歴史、復元された「本丸御殿」、唯一の現存建造物「鯱の門」など、佐賀城を観光するにあたっての見どころについて解説します。ぜひ覗いてみてください。

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佐賀城の観光ポイントとは?歴史ある名城をご紹介

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佐賀城の歴史と観光ポイント

佐賀城の歴史は天正年間(1573年~1592年)に、龍造寺氏の居城・村中城を拡張・整備される形で始まります。1608~1611年までの間に佐賀城総普請が完成し、鍋島勝茂が本丸に入ります。その後、佐賀城は2度の大火災が発生して施設が焼失するなど、不運に悩まされることになります。1726年の火災では天守閣・本丸・二の丸・三の丸。1835年の火災では再建された二の丸を再び焼失。領主・鍋島氏が本丸再建を表明し、1838年までに本丸御殿が再建されました。

明治維新以後、佐賀城跡は裁判所や学校として利用されています。2001年、「旧佐賀城本丸御座間・堪忍所」を佐賀市重要文化財に指定。そして佐賀城本丸歴史館の建設が始まり、2004年に開館。佐賀城は往時の繁栄が学べる見どころ満載の施設として生まれ変わりました。2006年には日本100名城に選定され、佐賀市を代表する観光名所の1つとして多くの人でにぎわっています。

江戸時代初期から残るお城というだけでなく、もともと龍造寺氏が「村中城」として居住していたお城です。江戸時代以降の佐賀の歴史を共に歩んできており、城内には複数の文化財や注目すべき観光ポイントが点在しています。以下では、佐賀城で抑えておきたい観光ポイントを1つずつ見ていきましょう。

佐賀城の観光ポイント①「本丸御殿」

佐賀城本丸歴史館

佐賀城跡には佐賀城本丸御殿の一部を復元された、「佐賀城本丸歴史館」が建てられています。日本では初の本丸御殿を復元であり、約2500平方メートルの規模。木造復元建物としては日本最大の規模です。本丸御殿は鍋島藩主が政治を行うとともに、生活の拠点としていました。

本丸御殿は、風格ある雰囲気で幕末の資料などが充実し、ボランティアガイドが常駐しています。ボランティアガイドは、利用料金無料で約1時間程度、佐賀城や佐賀の歴史・見どころについて案内してくれますので、是非ご利用ください。

外国語による説明も可能なほか、本丸御殿は、館内全域バリアフリーとなっており、車椅子やベビーカーでのご利用ができます。

佐賀城の観光ポイント②「鯱の門」

佐賀城鯱の門

鯱の門は、国の重要文化財に指定されており、屋根の両端に青銅製の鯱が据え付けられています。門の構造は、二重二階の櫓門に一重二階の続櫓の組み合わせです。屋根は本瓦葺、入母屋造りとなっており、城ならではの威厳を感じます。鍋島氏は外様ながら36万石の大大名で、それにふさわしい規模・格式を有していると言えるでしょう。

1874年(明治7年)の佐賀の役で、佐賀城は戦火で被害を受けました。鯱の門には弾痕が鮮明に残っているので、実際に近づいて観察してみましょう。佐賀商業学校の門として同校の象徴となり、明治以降に何度か修理をしましたが、建築から120年余年の1961年(昭和36年)に大修理を行いました。

佐賀城の観光ポイント③「鍋島直正公の銅像」

2017年(平成29年)3月、佐賀藩10代藩主鍋島直正公の銅像が「鯱の門北側広場」に再建されました。銅像は衣冠束帯の立ち姿で、約8.5メートルの高さを誇ります。銅像を見れば、その迫力に圧倒されることでしょう。

佐賀城の観光ポイント④「水堀り」

佐賀城のお堀

佐賀城の周囲にある幅の広い水堀は、平坦な土地にあり、水堀の幅は約70mあります。巨大な水堀は、素晴らしい光景で散歩にもおすすめです。

佐賀城内が外から見えないようにマツなどを植えて、城が樹木の中に沈み込んで見えるように工夫されています。攻撃を受けた時には、主要部以外は水没させ敵の侵攻を防衛する仕組みになっていたため、別名「沈み城」とも言われていました。

佐賀城の観光ポイント⑤「本丸西側の石垣」

佐賀城の石垣

本丸は、北側・西側・東側の一部を石垣で囲まれており、東側南半と南側は土塁で囲まれています。

西側石垣前面には通路を設置。西側土塁石垣は、石垣が約100メートル残存。外面(三の丸側)は石積み、内側は土塁となっています。天守台西側石垣との間に幅約1.8メートルの通路を設置し、石材は安山岩系を使用。敷地によっては石の割り方や積み方が異なり、修繕されたことが見て取れます。

石垣の基盤は、松の丸太を加工してはしご状に組んだ銅木(どうぎ)を使用。また、西側石垣の前面に沿って幅約8~10メートルの帯曲輪があり、通路面には砂利が敷かれている場所もあります。堀との境は、板材を使用して土留めをしています。

佐賀城へのアクセス方法とは?佐賀空港・JR佐賀駅から行ける?

佐賀空港

JR佐賀駅からは佐賀駅バスセンターから佐賀市営バス6番系統で「佐賀城跡」下車すぐ。24~26番系統の「博物館前」。佐賀空港からお越しの際は同じく「博物館前」下車のほか、乗合リムジンタクシーも便利です。唐津・多久・武雄・鹿島方面からは「県庁前」で下車となります。

なお、佐賀城跡・佐賀城本丸歴史館などの入館料、駐車場料金は無料です。車では福岡市から国道263号線(有料道路含む)で、90分ほど必要ですが比較的楽にアクセス可能となっています。

◎佐賀城の観光ポイントまとめ

佐賀城本丸歴史館

佐賀城の観光は、石垣などの素晴らしい風景と、佐賀藩の歴史を学びたい方におすすめです。佐賀城本丸歴史館は、幕末・維新期の佐賀藩の歴史が分かりやすく展示されています。さらに、国の重要文化財の「鯱の門」、広大な水堀、本丸西側の石垣などの風景は見応えがあるでしょう。

薩長土肥の一翼を担った、佐賀の歴史がわかる佐賀城。佐賀市内を訪れた際は、是非一度観光してみてはいかがでしょうか。

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