八幡平(はちまんたい)を徹底解説|おすすめ観光スポット&アクセス

八幡平(はちまんたい)を徹底解説|おすすめ観光スポット&アクセス

岩手県と秋田県の県境に位置する八幡平は、大自然を満喫できる高原の観光地です。「八幡平」の読み方は「はちまんたい」。美しい高原の景色を見ながらのドライブは爽快で快適!鳥のさえずりをBGMに、散策路や湿原を歩いてみませんか?

八幡平には魅力的な秘湯の温泉が点在しているので、レンタカーで巡るのがおすすめ。地球のエネルギーを感じることができて、桜、新緑、黄葉に紅葉、樹氷、と四季折々に何度でも訪れたくなるステキな八幡平の魅力と観光スポット、アクセスをご紹介します。

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八幡平(はちまんたい)を徹底解説|おすすめ観光スポット&アクセス

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八幡平とは?

八幡平

岩手県から秋田県に広がる八幡平は、標高1500m前後の高原が続く山岳地帯。十和田八幡平国立公園に含まれる台地状火山です。

八幡平の魅力は、アオモリトドマツやブナなどの樹々、岩手山の稜線、高山植物など自然あふれる絶景を望み、火山現象が見られる探勝路や湿地を散策できること。秘湯の温泉に日帰り入浴したり、宿泊してゆっくり湯治ができる壮大な観光地です。

八幡平へのアクセス

いわて花巻空港

飛行機で秋田空港・いわて花巻空港、新幹線のJR盛岡駅・秋田駅から八幡平方面にアクセスするのが一般的です。

空港や駅からは、急行バスや路線バス、宿泊者限定の無料送迎バスを利用します。可能なら、思いのまま効率的に巡れるレンタカーで高原の爽快ドライブを楽しみましょう。

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◆車・レンタカー

八幡平アスピーテライン 紅葉

八幡平の観光は、レンタカーでのドライブがおすすめ。車なら好きな展望スポットで停車して、歩いてみたい散策路をマイペースで歩き、美しい景色を思う存分満喫できます。ぜひ、八幡平に点在する秘湯に寄って、日帰り温泉めぐりもしてみてください。

この記事では、東北自動車道の松尾八幡平ICから「八幡平アスピーテライン」を走るコースを想定して観光スポットなどをご紹介します。アスピーテラインの南側には、焼走り溶岩流~松川温泉~藤七温泉を経由して八幡平へ向かう「岩手山パノラマライン~八幡平樹海ライン」もあります。

◆バス

盛岡駅、田沢湖駅、八戸駅からバスでアクセスできます。

八幡平自然散策バス

なかでもイチオシなのは、八幡平へ直行できる急行バス「八幡平自然散策バス」。八幡平自然散策バスは、盛岡駅前東口3番乗り場発着。5月中旬から10月中旬ごろまで、毎日運行しています。

日帰り用、宿泊者用、八幡平エリアフリー券、温泉入浴セット券など、オトクな乗車券を利用すると便利。同行のガイドが、無料で八幡平頂上一周コースを案内してくれるサービスも好評です。

1.八幡平アスピーテラインをドライブ!

八幡平アスピーテライン 雪

「八幡平アスピーテライン」は、八幡平を横断する高原のドライブウェイ。無料で通行できる全長約27kmのワインディングロードです。

豪雪のため冬季は閉鎖されていますが、例年4月中旬ごろ「雪の回廊」で開通。11月上旬ごろまで通行できるので、新緑から紅葉まで楽しめます。

八幡平 雲海

八幡平アスピーテラインの道路脇には、ちょっと車を停めて景色を見ることができる展望駐車スペースが点在しています。ビュースポットで停車しながらのんびりドライブを楽しみ、八幡平の雄大さを満喫しましょう。

ここではアスピーテライン沿いの人気展望スポットを、東から西方面へ向かって3か所ご紹介します。

◆源太岩展望所

八幡平 源太岩展望所

八幡平アスピーテライン展望所から少し南西、カーブ上方にそびえるのは「源太岩」という巨岩!

この停車スペースは、源太岩と樹海の奥に岩手山を眺望できるおすすめのスポットです。

◆見返峠/八幡平山頂駐車場展望所

見返峠 八幡平山頂駐車場展望所

岩手県と秋田県の県境に位置する峠が、標高約1560mの「見返峠」です。ここには広い有料駐車場があり、八幡平山頂レストハウスが併設されています。

八幡平山頂レストハウスには、源太カレーが人気のレストランや、お土産品などのショップ、情報コーナーなどがあるので立ち寄ってみましょう。

見返峠 八幡平山頂駐車場展望所

駐車場奥には木製デッキの展望台があります。ここを登ると、360度のパノラマ絶景を見渡せますよ!

◆大深沢展望台

八幡平 大深沢展望台

大深沢展望台は、八幡平山頂駐車場から西へ車で数分あたりの道沿いにある展望スポット。車が数台停められる駐車スペースがすぐ近くに2か所あり、開放的な眺望を楽しめます。

2.八幡平山頂散策路

八幡平山頂散策路

「八幡平山頂散策路」は、手軽にトレッキングを楽しめる観光スポット。1時間半ほどで回れる遊歩道はしっかりと整備されているので、初心者や観光客でも安心して散策を楽しむことができます。

散策路のスタート地点は、八幡平山頂駐車場から道路を渡ったところです。木道のある湿地帯を歩き、八幡沼を抜けると、八幡平山頂展望台に到着。展望台から5分ほど登った先が、八幡平の山頂です。

八幡平「ドラゴンアイ」

青く美しいガマ沼、メガネ沼、後述の「ドラゴンアイ」で知られる鏡沼などを通り、駐車場へ戻るという見どころの多いハイキングコースです。

ワタスゲやニッコウキスゲなど、高地でしか見ることのできない高山植物を観察しながら、八幡平の壮大な景色を存分に満喫してください。運が良ければ、旅をする渡り蝶として知られる”アサギマダラ”も見られますよ!

3.御在所湿原

御在所湿原(八幡平)

「御在所湿原(ございしょしつげん)」は、八幡平アスピーテライン東部にある湿原で、高山植物の宝庫。ミズバショウやワタスゲなど、数多くの高山植物が生育しています。

御在所沼 五色沼(赤沼)

湿原の周囲には遊歩道が設けられており、御在所沼と五色沼(赤沼)の周りを約90分ほどで散策することができます。9月下旬から10月上旬に見頃となる草紅葉も必見。紅葉のシーズンはぜひ訪れてみましょう。

4.後生掛自然研究路

後生掛自然研究路

アスピーテラインの西部に、珍しい火山現象が見られる散策路「後生掛(ごしょうがけ)自然研究路」があります。自然研究路の入口は、後生掛温泉旅館の奥。後生掛温泉旅館前の駐車場に車を停めさせてもらいましょう。

後生掛自然研究路は地獄めぐりができる遊歩道が整備されていて、売店もあります。ボコッ、ボコッと泥が噴出するマッドポッドを観察したり、沸騰泉などを見ながら散策できます。

後生掛自然研究路(空撮)

後生掛自然研究路の空撮を見ると、そのダイナミックさが実感できますね。

遊歩道の突き当りは、大湯沼。ここは、沸騰泉やマッドポッドが集まった、盛んに噴気が上がる沼です。今も西側へ拡大中で、周回游歩道は通行止めになっています。ここで引き返して戻ることもできますが、時間があればぜひ、珍しい大泥火山も見に行ってみましょう。

後生掛自然研究路 大湯沼

後生掛の大泥火山は、大正6年ごろから成長を続けているといわれる日本最大級の泥火山です。大泥火山方面は少し道が悪いのですが、珍しい火山現象なので、ぜひ足を運んでみてください。

5.後生掛温泉

後生掛温泉

後生掛自然研究路を散策したあとは、散策路の出入口でもある後生掛温泉で、ぜひ日帰り入浴してみてください。後生掛温泉では、泥湯に浸かれます!

後生掛温泉の泥風呂には、後生掛自然研究路で見てきた泥が湯船の底に溜まっています。硫黄成分を含んだ灰色のお湯のほか、地熱を利用した箱むし風呂、蒸気サウナなど、いろんな入浴方法で湯治ができますよ。

後生掛温泉 売店

後生掛温泉旅館に併設された売店では、「泥石けん」などオリジナルのお土産を購入できます。売店奥のレストランでお食事もいただけます。

6.藤七温泉

藤七温泉

もう1軒、八幡平自慢の温泉をご紹介します。藤七温泉(とうしちおんせん)「彩雲荘(さいうんそう)」は、標高約1400mと東日本で1番高い所にある温泉です。

藤七温泉 八幡平温泉郷

なんといっても藤七温泉の目玉は、360度のパノラマの大絶景を見渡すことのできる露天風呂。ご来光や雲海を眺めたり、四季折々の景色を見ながら露天風呂に入ることができます。

紅葉の時期も美しく、一面が赤や黄色に染まる景色は圧巻!美しい絶景を楽しみながらお湯に浸かる至福のひと時を過ごせます。

露天風呂は、混浴が5つ、女性専用1つ。宿泊者専用が男女別に1つずつと、数多くの浴槽があります。混浴露天風呂に入るための女性用大型バスタオルも購入できます。泉質は単純硫黄泉で、浴槽の下からプクプクと湧くにごり湯の源泉かけ流し。つるつるのお肌になる泥パックもできますよ。

入浴のあとは、休憩スペースやお食事処でゆったろくつろぎましょう。お食事は野菜カレーやそば、天ぷら、山菜など食べ放題。藤七温泉名物の「味付黒温泉卵」はフロントでも販売しています。

7.八幡平の樹氷

八幡平 樹氷

源太森から八幡平頂上の見返峠近くに群生するアオモリトドマツの樹海は、12月ごろから樹氷原になり、壮大で神秘的な景色を楽しむことができます。「スノーモンスター」とも呼ばれる樹氷は、アオモリトドマツが霧氷と雪で覆われたもので、それぞれ違った固有の形をしているのが特徴。そんな八幡平の樹氷を、山スキーやスノーシューで見にいくことができる「八幡平樹氷ツアー」に参加してみませんか?

ホテル安比グランド1Fにある安比高原自然学校では、雪上車で行く2種類のツアーを実施しています。ツアー経験者にはバックカントリーツアー、初心者には10歳から参加できるスノーシューツアーがおすすめ。予約が必要なので、八幡平へ観光される前に申し込んでおきましょう。この時期にしか見られない自然が生み出す壮大な景色は一見の価値ありですよ。

樹氷を真似たユニークなお菓子は、八幡平で人気のお土産です。クッキーの間にマシュマロをサンドしてチョコでコーティング。マシュマロで雪のもこもこ感を再現しています。

8.雪の回廊

八幡平アスピーテライン 雪の回廊

厳しい冬が終わると、八幡平にも春が訪れます。冬の時期は雪のため通行禁止になる全長約27kmの八幡平アスピーテラインですが、4月に通行を再開。道路を開くため、垂直に除雪してできるのが、高さ約7m~8mの雪の壁「雪の回廊」です。

この八幡平の「雪の回廊」は、同じく雪の回廊で有名な八甲田よりも高く、見られる期間も5月のGW明け頃までと長いのが特徴。両サイドの白い雪壁と青空のコントラストが美しく、幻想的なドライブを楽しむことができますよ。

石割桜 盛岡

ちょうどこの雪の回廊のころ、周辺地域では、国の天然記念物である盛岡の「石割桜」や、角館の武家屋敷の「シダレザクラ」など春の花々が見頃を迎えます。八幡平近郊は、同時期に桜と雪を楽しむことができる非常に貴重な観光地です。「雪の回廊」が見られる時期に八幡平を訪れるなら、「雪の回廊」を見た後に「桜の回廊」を見るという贅沢な体験をしてみませんか。

9.八幡平ドラゴンアイ

八幡平「ドラゴンアイ」

八幡平山頂散策路の鏡沼では、例年5月下旬から6月上旬頃限定で、SNSで話題になったドラゴンアイという神秘的な光景を見ることができます。

八幡平に春の兆しが見え始めるころ、鏡沼に流れ込んだ雪解け水が沼を覆う雪を持ち上げます。ドラゴンアイは、その中心部が溶けて龍の目となる奇跡の自然現象。年によって出現時期や色が異なるので、キレイなドラゴンアイが見られるとラッキーですね!

鏡沼へは、八幡平山頂駐車場から徒歩約15分。危ないので、ロープの内側は立ち入らないようにしましょう。

10.松尾八幡平ビジターセンター

松尾八幡平ビジターセンター

八幡平アスピーテラインの入口近くに「松尾八幡平ビジターセンター」があります。ここは、八幡平や岩手山の観光情報発信基地となる施設。八幡平周辺の生成過程やその魅力を伝えるハイビジョン映像をはじめ、ジオラマ模型、八幡平周辺の高山植物、生息する蝶や昆虫たちの標本などを展示していて、楽しみながら学ぶことができます。

松尾八幡平ビジターセンターに隣接する「物産館あすぴーて」では、地元の新鮮な農産物や工芸品などを販売。染め物やアクセサリーや魅力的な小物がたくさん置かれ、眺めるだけでも楽しくなるコーナーは、地元の方はもちろん大勢の観光客でにぎわっています。

◎玉川温泉、安比高原、岩手山焼走り熔岩流にも行ってみよう!

八幡平のおすすめの観光地をご紹介しました。自然が生み出す景色を楽しめる場所が多く存在するのが八幡平観光の大きな魅力。四季によってそれぞれの景観が楽しめる八幡平は、どの時期に訪れても新鮮な発見がありますよ。

◆玉川温泉

玉川温泉

玉川温泉は、日本一の湧出量と強酸性を誇る温泉として有名です。玉川温泉へのアクセスは、八幡平アスピーテラインの西端から国道341号線を南下。後生掛温泉から車で30分ほどで行くことができます。

不治の病も治るといわれる強力な温泉と天然岩盤浴、大地の息吹を感じる「玉川温泉自然研究路」は、非日常の体験ですよ!

◆安比高原

オールシーズンリゾート「安比高原」

八幡平の北東には、東北最大級の一大リゾート「安比高原」があるので、八幡平とあわせてぜひ遊びに行ってみてください。牧場で動物とふれあい、高原を散策したり、アドベンチャーで遊んだり。冬はスキー場としてにぎわう人気観光地です。

◆岩手山焼走り熔岩流

岩手山焼走り熔岩流

八幡平樹海ラインを下り、松川温泉から岩手山パノラマラインへと進んだ岩手山の北東側には、国の特別天然記念物に指定された「岩手山焼走り熔岩流」と呼ばれる一帯があります。

焼走り熔岩流とは、岩手山の噴火によって吹き出した溶岩が、長さ約3km、幅約1kmにわたって扇状に広がって冷え固まった黒々とした岩石帯。広大で荒涼とした焼走り熔岩流は、恐ろしさすら感じる、圧倒される光景です。

焼走り熔岩流の入口には駐車場があるので、車でアクセス可能。すぐそばに「岩手山焼走り国際交流村」があり、日帰り温泉も利用できます。

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