・旅行に持参するパスポート(日本帰国日まで有効であればOK)
・有効なメールアドレス
・クレジットカードまたはデビットカード・Apple Pay・Google Payのいずれか。
・写真撮影可能なスマホまたはデジタルカメラ
※使用できるクレジットカード・デビットカードのブランドは発表されていませんが、イギリスでマイナーなJCB・AMEXは使用できない可能性があるため、VISA・マスターのいずれかをおすすめいたします。
イギリスが2025年1月8日より導入する、新しい電子渡航認証(eTA)"UK ETA"(ユーケー イータ)について解説いたします!
イギリスは、観光・留学等が目的の日本国籍保持者に対しては6か月以内のビザなし滞在を認めていました。しかし、2025年1月8日入国分からは、イギリス版ESTAともいえる電子渡航認証"UK ETA"がアプリ・‘オンライン上で申請することが必須となります。これはイギリス入国者だけでなく、イギリス国内の空港乗継ぎでも同様です。
この記事では、どうして"UK ETA"が導入されるのか?その背景・いきさつや、"UK ETA"の申請方法について解説していきます。
目次
2025/1/8~”UK ETA”がイギリス渡航で必須に!申請方法は?
ETA(電子渡航認証)とは?なぜイギリスで導入される?
" UK ETA"は、イギリス全土で2025年1月8日入国分より、6か月以内の期間でイギリスに滞在する方および、イギリス国内の空港で第三国へ乗り継ぎの方に対して申請が義務付けられます。
◆そもそもETA(電子渡航認証)とは?
"UK ETA"が導入されるそもそものきっかけは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件です。このときは、飛行機のハイジャックにより、米国内で多数の尊い命が奪われました。
このようなテロや犯罪をもくろむ人物が入国する事態を防ぐときに、抑止力として役立つのが、入国許可証にあたる査証(ビザ)です。
しかし、ビザは自国内での犯罪の抑止力として役立つ一方、発給側・申請側ともに書類のやり取りが煩雑。発給まで日数もかかるため、観光などの短期滞在者には、どうしても敬遠されてしまいます。
一方のビザなし入国は、パスポートのみで入国できるので、書類のやりとりなどの煩雑さなどから解放されるメリットがあります。他方で、犯罪者・密輸業者が入国するリスクが増大するデメリットがあります。ビザなし入国でも入国審査官による「入国審査」はありますが、短時間でのパスポート審査・質問・人物観察には限界があります。
そこでビザ(査証)よりもスピーディーで簡素化される一方で、ビザなし入国よりもチェックが厳しい"ETA"(電子渡航認証)が導入される国が増えているのです。
米国が導入したESTA(エスタ)の成功を受けて、オーストラリアのETA(イータ)、ニュージーランドのNZeTA(ニュー・ジー・イー・ティー・エー)、韓国のK-ETA(ケー・イーティ―エー)など各国でも導入が進み、この度イギリスで導入が決定しました。
なお、2025年度には、EUでも"ETIAS"(エティアス)の導入に向けて準備が進められています。
◆注意!イギリス国内の空港で乗り継ぐときも必要
注意が必要なのは、イギリスに入国される方はもちろん、イギリスに入国せずとも英国内の空港経由の乗り継ぎで、第三国へ行く際も必要だということです。
◆6か月を超えるイギリス滞在にはビザが必要!
6か月を超えて滞在しようとするときは"UK ETA"は使えず、別途ビザ申請が必要です。なお、有効なビザがあれば"UK ETA"を申請する必要はありません。
また、6か月未満の滞在であっても労働を行う場合には、目的に応じたビザが必要です。ただし学術目的や、芸術公演などの例外が存在します。
なお、6か月未満の留学も"UK ETA"でOK。skyticketでは英国への留学も扱っているので、ぜひご検討ください。
"UK ETA"の申請方法について!日本人は2024年11月27日申請スタート
"UK ETA"は既に中東のカタール・UAEなど、一部の国からの旅行者を対象としてスタートしています。一連の流れは上記の動画(英語)で確認できますが、こちらでも日本語で補足しながら解説いたします!
なお、日本人の申請は2024年11月27日から可能です。
◆申請に必要なもの
最も簡単に"UK ETA"を申請するには、アプリの利用が便利です。アプリは、appleとgoogleplayに対応しています。
また、PCによるオンライン申請も可能です。
アプリ・オンライン申請するために必要なものを下記に記しました。
◆"UK ETA"申請の流れ①顔とパスポート写真・パスポート情報・個人情報入力
"UK ETA"の申請には、渡航に使用する顔写真およびパスポートの写真をスマホやPCでアップロード。
次にパスポートの情報および生年月日と氏名(ミドルネームがない場合は記入不要)を入力します。
◆"UK ETA"申請の流れ②入国管理局からの質問に答える
続いて、入国管理局からの簡単な質問に答えます。具体的には日本での住所や仕事先(無職も可)です。さらに過去の犯罪歴なども問われますが、こちらは通常の旅行者なら当てはまるものはないはずです。
◆"UK ETA"申請の流れ③申請費用10ポンドを支払う
"UK ETA"の申請時には、1人あたり申請手数料10ポンド(約1,900円)を、クレジットカードまたはデビットカード・Apple Pay・Google Payのいずれかで支払う必要があります。
指示に従ってオンラインでお支払いください。
◆"UK ETA"申請の流れ④入国管理局からの取得完了メールが届く
3営業日(土日および英国の祝日を除いた日数)以内に、"UK ETA"を取得したことを示すメールが届きます。
登録したパスポート番号が一致していれば、入国時に何も提示する必要はありませんが、念のためプリントアウトをおすすめします。
"UK ETA"に関するよくある質問
"UK ETA"に関するよくある質問にお答えします。
◆"UK ETA"は何歳から必要?家族・グループは一緒に申請可能?
家族・旅行グループ単位ではなく一人ずつの情報入力が必要です。
原則0歳から必要になりますが、10歳未満の子どもに関しては顔写真のアップロードが免除されます。
◆"UK ETA"の申請タイミングは?
旅の途中でもイギリス到着時までに入国が許可されれば問題ありません。しかし、無用なトラブルを避けるために、旅行前、日本国内にいる時に申請するのがベターです。
船舶名・航空便名等を入力する必要はないので、航空券購入前の申請をおすすめします。
2025年1月にイギリスへ到着される場合、特に2025年1月7日夜~8日未明に到着の便は到着が遅れる場合があるので、申請しておくのが無難です。
参考までに、既に施行されている中東諸国の人々は、施行前日まで到着の航空券を持っていれば、施行当日の15時まで"UK ETA"なしでの入国が特例で許されました。
◆"UK ETA"はイギリス渡航の度に必要?
"UK ETA"は2年間有効です。申請が受理された時点から2年以内にイギリスを訪れる場合、再度の申請は不要です。ただし、パスポートの有効期限が2年を切っている場合は、"UK ETA"の期限も、パスポートの有効期限までとなります。
もし、パスポートの有効期限が1年以内の場合は最寄りのパスポートセンターなどで更新が可能です。更新してから「UK ETA」を取得すれば、2年間有効となるので、手間が省ける場合があります。
◆"UK ETA"なしで英国に行こうとしたらどうなる?
日本からイギリスまでの直行便の場合は、搭乗前に"UK ETA"を取得済みかの確認があるので、プリントアウトした紙があればスムーズです。UK ETAがない場合は搭乗拒否となります。
一方の第三国を経由しての乗継便の場合は乗り継ぎ地まで乗せてくれる場合もありますが、基本的に上記の対応と同じです。
また、故意に虚偽の申告をした場合は、イギリスへの入国拒否や、今後の入国禁止措置が取られる場合があります。
そして、"UK ETA"があっても、最終的に入国の可否を決めるのは入国審査官なので、入国審査官の判断次第ではイギリスに入国できない場合があります。
◎"UK ETA"の最新情報を常に確認しよう
2024年1月から始まる新制度"UK ETA"について解説してきました。もし2025年にイギリスを訪問する場合は、11/27の申請開始と1/8の制度開始まで、常に最新情報をチェックしてくださいね。もちろんこの記事も適宜更新していきます。
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ぜひ充実したイギリス観光をお楽しみください。