飛行機の「直行便」の本当の定義とは?英語の”Direct flight”とのニュアンスの違いにも注意!

飛行機の「直行便」の本当の定義とは?英語の”Direct flight”とのニュアンスの違いにも注意!

「〇〇まで東京から直行便就航!」というニュースを聞くと、「東京からあの都市までダイレクトに行けるようになったんだな。」と感慨深くなるものです。しかし、「直行便」の本当の定義をご存じない方が大半ではないでしょうか。
また、英語で「直行便」は"Direct flight"といいます。実際和英辞典でもこの言い方となっており、こちらはある意味正しいのですが、大半の日本の人が思う「直行便」と英語の"Direct flight"は少々違います。この記事では、「直行便」の真の意味と英語で"Direct flight"よりさらに日本人がイメージする「直行便」に近い言い方をご紹介します。

目次

飛行機の「直行便」の本当の定義とは?英語の”Direct flight”とのニュアンスの違いにも注意!

「直行便」の真の意味とは?

エチオピア航空

直行便と聞くと、「出発地から目的地までどこにも寄り道せずにまっすぐ向かう航空便」というイメージの方が大半だと思いますが、実は「同一便名で最終目的地まで運航する航空便」というのが本当の定義です。

具体的な事例を挙げると東京/成田からエチオピアのアディスアベバ行きのET673便という航空路線がありますが、こちらの便は途中ソウルの仁川空港で乗客の乗り降りがあります(ちなみに成田~仁川のみの利用もできます)。しかし、ソウルとアディスアベバ間も同じ飛行機を使用して、便名も変わらずET673便のままで飛行するので、こちらは定義上「直行便」となります。

▼5回経由しても、機材が途中で変更になっても「直行便」!

もっと極端な例として、アメリカのグアムからホノルル行きユナイテッド航空のUA154/155便が挙げられます。こちらの便はUA155便の場合、グアム~チューク(ミクロネシア連邦)~ポンペイ(ミクロネシア連邦)~コスラエ(ミクロネシア連邦)~クワジェリン(マーシャル諸島)~マジュロ(マーシャル諸島)~ホノルルと5つの空港を経由していきますが、グアムからホノルルまで便名は変わらないので、こちらも「直行便」となります。

さらに寄港地で別の飛行機に乗り換えなければならないケースすらありますが、便名が連続している以上、こちらも定義上「直行便」です。

さすがにこれで「直行便」というのはいかがなものかということで、日本ではこれらの場合、日本の旅行業界では一般的に「経由便」、「直通便」、「乗換便」といった別の言い方を使用しています。

一方で例えば、ANAの那覇→岩国と、岩国→羽田は、岩国到着後同じ機体で羽田に向かいますが、便名が違うのでこれは直行便ではありません。

▼テクニカルランディングがある場合も

ついでなので、テクニカルランディングについても説明いたしましょう。こちらは給油等の関係で途中の空港に寄り道をすることです。寄港地での乗客の乗り降りは発生しません。この場合、給油の完了まで機内で待つ場合と空港ロビーで待機する場合があります。

昔、ソ連(当時)上空を西側諸国の飛行機が飛べなかったため、アンカレッジでテクニカルランディングを行うことがありました。近年では飛行機の性能が良くなり、旅客機でテクニカルランディングを行うことは少なくなりましたが、貨物機では今でも頻繁に行われています。

最近の事例では成田からムンバイ行きの飛行機が偏西風の関係で福岡で冬季のみテクニカルランディングを行ったり、ロシアのウクライナ侵攻の関係でヨーロッパ行きの飛行機がウィーンで給油を行ったりしたことがあります。

英語で日本人が思う「直行便」を表現するには"Direct flight"よりもっと適切な言い方がある!

直行便のイメージ

うすうす感づいている方もいるとは思いますが、英語の「直行便」を意味する"Direct flight"は、上記のような経由便や寄港地で機材変更を伴う航空便を全部含めた言い方なのです。

では、日本人が思う「直行便」を英語で表現するにはどうしたらいいのかというと、答えは、ただ言い方を変えるだけ。"Nonstop-flight"といえばOKです。こちらならば、どちらにも寄港せず目的地までまっすぐ向かうフライトという意味となります。
※ただし、"Nonstop-flight"でもテクニカルランディングがある場合があります。

スカイチケットの「直行便」は"Nonstop-flight"を厳選!

ユナイテッド航空の飛行機

「直行便」の本当の定義が分かったところで、スカイチケットでは「直行便」がどのような表示になっているのかを実際に確認してみましょう。

UA155便

先ほどご紹介したユナイテッド航空UA155便ですが、こちらは「乗換5回」と表示されています。先ほど述べたように広い意味ではUA155便も直行便ですが、スカイチケットでは直行便は「一般の日本人が想像する『直行便』」の概念を採用しています。
もう1つの事例を見てみましょう。

UA200便の画像

同じくグアムとホノルルを結ぶUA200便ですが、こちらには「直行便」の表記があります。こちらは正真正銘の"Nonstop-flight"で、前述のUA155便の約半分の時間でホノルルに到着できます。飛行機が好きな方はUA155便を選択される場合もありますが、一般の方ならまずこちらが第一選択肢でしょう。
スカイチケットの「直行便」は"Nonstop-flight"と解釈してまず問題ないといえます。

スカイチケットなら安心してイメージ通りの「直行便」をお選びいただけます!

最適な航空券を見つけよう!

日系エアラインでは「直行便」の定義についてあまり意識することはないと思いますが、英語で直行便を意味する"Direct flight"と"Nonstop-flight"ではニュアンスの違いがあることをお分かりいただけたことでしょう。海外で航空券をお買い求めの際は訳アリの航空券をつかまされないように気を付ける必要があります。
その点、スカイチケットの「直行便」は"Nonstop-flight"にこだわっており、しかも日本語対応なので安心ですね。

一方で、直行便より経由便や乗り換えが発生する便の方が安い傾向にあるので、そちらをあえて狙う手もあります。
今度の海外旅行で航空券を入手する際にはぜひスカイチケットで航空券同士を比較し、じっくり考えて購入しましょう。

▼UA155便の経由地も魅力的!

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