所要時間(沿岸バス本社ターミナルまで)
・札幌駅から約3時間15分
・留萌駅から約1時間20分
・幌延駅から約2時間
・豊富駅からは約2時間半。
高速バス利用時の運賃(沿岸バス本社ターミナルまで)
・札幌駅から4,090円
一般路線バスの場合の運賃(沿岸バス本社ターミナルまで)
・留萌駅から1,260円
・幌延駅から1,680円
・豊富駅から1,830円
※一部の時期では「はぼろ号」から焼尻島・天売島行きフェリーに乗り継ぎできない場合もあります。
※運賃・所要時間は2021年4月時点。
焼尻島のアクセスや観光、グルメ情報!羊とオンコ原生林を見よう
羽幌沿海フェリーの高速船「さんらいなぁ2」で羽幌港から約35分の場所に焼尻島(やぎしりとう)があります。読み方が特殊ですよね。島の名前の由来はアイヌ語で「エハンケ・シリ」(近い島)、あるいは「ヤンケ・シリ」(水揚げする島)だといわれています。焼尻島は隣にある天売島とともに観光されることが多いですよ。この記事では焼尻島までのアクセスと島のおすすめ観光名所およびその巡り方、焼尻島の宿泊施設も解説します。
※この情報は2021年4月時点での情報です。時刻・料金は変更される場合があります。
目次
焼尻島のアクセスや観光、グルメ情報!羊とオンコ原生林を見よう
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焼尻島とは?地図も見てみよう
焼尻島は面積5.21キロ平方メートル、人口198人という小さな島ですが、最盛期には6,000人もの人々が暮らしていました。島の3分の1がオンコ(イチイ)をはじめとした木々の原生林で、手つかずの自然が残っています。また、牧草地帯ではサフォーク種という食肉用の羊が飼育されており、キャンプも楽しめます。
焼尻島にはどうして行く?まずは羽幌港へ
焼尻島、天売島には本土から橋が架かっていないので羽幌港から羽幌沿海フェリーでのアクセスが必要。ここでは羽幌までのアクセスを解説します。
▼羽幌へレンタカーでアクセスする方法
焼尻島・天売島の玄関口、羽幌の最寄りは新千歳空港か旭川空港です。また、稚内空港から国道232号(日本海オロロンライン)経由でのアクセスも可能。札幌や旭川からは道央自動車道を使い、深川JCTで深川留萌自動車道に入り、留萌から国道232号(日本海オロロンライン)を使うルートをおすすめします。
▼札幌/新千歳空港でのレンタカーを予約する
▼旭川空港でのレンタカーを予約する
▼稚内空港でのレンタカーを予約する
▼高速バスや路線バスで羽幌へアクセスする方法
羽幌へは札幌からの高速「はぼろ号」が便利です。札幌駅前バスターミナルなどから幌延・豊富方面へ。沿岸バス本社ターミナルで羽幌港連絡バスに乗り換え(季節運転のため運転されない日もあります)。
また、JR札幌駅やJR旭川駅からは深川駅で乗り換えてJR留萌本線の留萌駅からもアクセス可能。その場合は沿岸バスの一般路線バス「初山別経由羽幌・幌延・豊富方面行き」に乗車、同じく沿岸バス本社ターミナルで下車します。
稚内方面からお越しの場合は豊富駅や幌延駅からアクセスします。幌延方面からのアクセスには一般の留萌行きの路線バスを使いましょう(札幌行き高速バス「はぼろ号」は札幌まで途中下車不可)。
▼札幌/新千歳行きの航空券を購入する
▼旭川行きの航空券を購入する
▼稚内行きの航空券を購入する
▼航空券とホテル、レンタカーがセットでお得な国内ツアーを予約する
焼尻島・天売島行きフェリーの情報
焼尻島へは「羽幌沿海フェリー」で向かいますが、船は2種類あり、自動車が搭載できるカーフェリー「おろろん2」と高速船「さんらいなぁ2」が運航されています。
焼尻島・天売島行きの船は季節によって便数が異なり、少ないときでカーフェリーまたは高速船が1日1往復、多いときだと1日5~6往復運航されます。1日5~6往復のときは日帰りも可能です。
焼尻島までの運賃は季節や船の種類、等級により異なります。
・カーフェリー2等席 1.600円~1,730円
・カーフェリー1等席 2,830円~3,060円
・高速船 2,830~2,960円(急行料金含む)
学割や往復割引もあります。なお、焼尻島⇔天売島だけの乗船も可能。
▼羽幌沿海フェリーの時刻はこちら(外部サイト)
▼天売島のスカイチケット観光ガイドはこちら
焼尻島内の観光にはレンタサイクルやハイヤーがおすすめ
次に焼尻島、レンタサイクルで一周しました。
— ありま (@arima0143) June 12, 2016
天気も良く、よい1日でした。 pic.twitter.com/ekTIAejUgo
レンタサイクル梅原では2時間800円(1日1,000円)でレンタサイクルが借りられますが、少し高くてもおすすめなのが電動アシスト自転車(2時間 1,500円、4時間 2,000円)です。というのも島の北と南側はアップダウンが激しい道が多く一周するのはきついからです。なお、5月から9月末までの営業。
ジャンボタクシーもおすすめ
大人数なら焼尻観光ハイヤーと布目旅館観光ハイヤーの2社のタクシーがおすすめ。2社とも9人乗りジャンボタクシーがあります。料金はどちらも観光案内がついて1人1,400円です。
焼尻島の見どころ
▼オンコ自然林・オンコの荘
焼尻のオンコ原生林 pic.twitter.com/PRVBxI4OI5
— 凡将 (@bonnsyou) August 2, 2020
イチイのことをこの地方ではオンコと呼びます。普通は高さ10mくらいになるオンコが厳しい自然条件のため、ここでは高さ1mほど。その代わり横に10mほど枝を伸ばしています。
▼ウグイス谷・雲雀ヶ丘公園
どこ行ってきたのかって言うと、北海道の離島、焼尻島と天売島なんだ。林の写真はだいたい焼尻で、奇妙な形のミズナラやオンコ(イチイ)の原生林に、青いエゾエンゴサクのお花畑が広がってるんだ…林を抜けると牧草地で、夏にはサフォークが草を食むのが見られるらしい。 pic.twitter.com/mghAF3vbPU
— このり (@konori321) May 13, 2019
広葉樹、針葉樹が混じるあう自然豊かな森。バードウォッチングに多くの人々が観光に来ます。密林にかかる橋が印象的で、ここが一瞬島であることを忘れるほどです。
▼ラナルド・マクドナルド上陸地点
日本初の英語教師ラナルド・マクドナルド上陸地 pic.twitter.com/Ov8zGvKZ8e
— 岡ツヤ (@exp902d) September 22, 2014
ペリーが浦賀に来航する前の1848年、アメリカの捕鯨船に乗船していたラナルド・マクドナルドが上陸した場所。彼は焼尻島を無人島と勘違いし、そのあと利尻島へ渡りました。幕府によって長崎で囚われの身となりますが、その一方で役人に英語を教え、5年後のペリー来航の際には彼から英語を教わった森山栄之助らが通訳として活躍しました。彼は日本初のネイティブ英語教師です。
▼焼尻郷土館
旧小納家の建物を利用した資料館。1900年建築で、モダンな木造の建物が特徴。小納家は漁業や雑貨商・郵便業を営みました。この資料館には昔の生活用具や逓信の機器が展示されています。
▼鷹の巣園地
出典: Hills System / PIXTA(ピクスタ)
島の西側にはサフォーク羊を飼育する牧場が広がり、焼尻島の端には鷹の巣園地があります。ここから天売島をはっきり見ることができますよ。
▼幸福の黄色いハンカチ(2011年版)ロケ地
阿部ちゃんリメイク版 幸せの黄色いハンカチをケーブルで見てる。悪くない。焼尻行きたい… https://t.co/aXrg18stxc
— brodeuedd (@Brodeuedd) June 24, 2018
2011年に放送された日本テレビのドラマ「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地があります。阿部寛さんや堀北真希さん、濱田岳さんなどのキャストにより焼尻島内でも撮影が行われました。
焼尻島でごはんを食べよう!食堂の情報
焼尻島でごはんをいただくならウニ丼をはじめとした海鮮料理と焼尻島産サフォーク種の羊肉でしょう。この2つを同時に味わえるのが「島っ子食堂」です。フェリーターミナル近くにあり、最終の船の出港時間まで営業していますが、ここはランチなど、早めに訪れるのがおすすめ。
サフォークラムは年間200頭ほどしか出荷されない希少な羊なので午後になると売り切れてしまうことも。臭みが少なく、ミネラルが豊富でおいしいお肉で、「普通のラムがだめでも焼尻のラムなら食べられる」という方も多いですよ。なお、ラムが食べられるのはこの食堂が営業している6月から9月のみ。
名称:島っ子食堂
住所:北海道苫前郡羽幌町焼尻東浜 島
▼毎年8月に開催されるめん羊祭り
[画像]北海道焼尻島のめん羊まつりより。羊さんの丸焼きなどです。(画像は、何年か前のものです。) #沿岸バス pic.twitter.com/CR3t2K2DGN
— 沿岸バス (@enganbus) August 4, 2018
そして、ラム肉を思い切り味わいたいのなら8月の一大イベント、めん羊祭りの季節に旅行することをおすすめします。2020年は残念ながら中止でしたが、例年ならサフォークの丸焼きなどが食べられます。
島の宿泊情報!民宿やゲストハウスも
焼尻島には4つの宿泊施設があります。「焼尻ゲストハウスやすんでけ」は、スカイチケットで予約が可能です。冬は宿泊場所も限られてくるので注意。場合により隣の天売島の宿泊施設や羽幌町本土の宿泊施設も要チェック。食堂が少ないので基本的に食事付きのプランがいいでしょう。
・焼尻ゲストハウスやすんでけ(夏季のみ)
・布目旅館(夏季のみ)
・小田民宿(通年営業)
・磯乃屋(通年営業)
焼尻島南部、白浜海岸にはキャンプ場も
焼尻島の南部にある白浜海岸にはキャンプ場があります。上段サイトと下段サイトがあり、天売島が一望できるロケーションの上段がおすすめです。
2005年にリニューアルされたキャンプ場はとても清潔に保たれています。キャンプ場ではサフォーク種の羊たちの姿も見かけられます。なお、料金は無料。食材の調達場所が限られているので、焼尻港周辺の商店での買い出しがおすすめです。
焼尻島は天売島とセットで訪問するのがおすすめ
出典: bonsuke_office / PIXTA(ピクスタ)
たくさんのアクティビティがある魅力的な焼尻島。ここまで来たのならお隣の天売島も訪れるのが吉。オロロン鳥(ウミガラス)やウトウが多数生息する天売島はお隣ながらもまた違った表情をしていて面白いですよ。天売島では、毎年7月にウニ祭りも開かれます。
天売島へは焼尻島から高速船やフェリーで15分~25分。
天売島・焼尻島、日本海オロロンライン沿道は日本海に沈む夕日がきれいな名所!
▼天売島「千鳥ヶ浦園地」の夕焼け
出典: https://pixta.jp/photo/41559617
▼北海道本土の海岸から見た焼尻島・天売島
▼初山別村の金毘羅神社の夕焼け
天売島では、「千鳥ヶ浦園地」や「観音岬」、先ほど紹介した焼尻島の「鷹の巣園地」や北岸にある「工兵街道」が夕日のスポットとして名高いです。
本土の羽幌町や苫前町、初山別村といった日本海オロロンライン沿道は夕日の絶景スポットとして知られています。特に苫前町のとままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場で天売島と焼尻島の間に沈む夕日の光景や羽幌町の道の駅「ほっと♡はぼろ」、初山別村のみさき台公園にある「金毘羅神社」などはフォトジェニックです。
日本海沿いの絶景を眺めよう
焼尻島や天売島を観光した後は日本海オロロンラインで初山別村やトナカイ牧場がある幌延、石油を含んだ変わったお湯が特徴の豊富温泉や日本最北の街、稚内を目指してもいいでしょう。
暇があるときに、どのような観光をするか、関連するスカイチケット観光ガイドを参照してみましょう。旅行の日程をあれこれ考えるのも面白いですよ。よい旅を。
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